山梨の本社へ
プレミアムは日持ちしないため、主に山梨にある直売店でしか売られていないらしい。
そこでせっかくならと、山梨にある本社・工場にやってきた。石和温泉という駅からタクシーで向かってみると、観光バスお決まりのコースのようで人であふれかえっていた。
観光バスが続々と
桔梗屋、信玄餅だけじゃなかった
以前玉置さんが
「信玄餅が詰め放題だって!」で紹介していた信玄餅詰め放題(一袋220円)はやっぱり大人気。
ほかにも工場見学や、桔梗屋が持つ農場で作られた野菜の販売、桔梗屋の和菓子がオマケでついてくる食事処、お菓子の神様を祭っている「餅もちの社」なんかもあってけっこう楽しい。
詰め放題は賞味期限が近いものなので、外ですぐに食べてる人もいた
お弁当、野菜、お茶、ドレッシングなど、和菓子以外にも桔梗屋製品がいろいろ売られている
オリジナルピンバッチもあった。もはや観光地
洋菓子にもチャレンジしていた桔梗屋
さて、企画のメインは信玄餅の食べ比べなのだけれど、その前に信玄餅の洋菓子バージョンもあったのでぜひ紹介したい。
どれも信玄餅のあの期待された味を残しつつ、食感が違いとても美味しかったのだ。
桔梗信玄生プリン
プリンに生クリームときなこが混ざっていて、カラメル代わりに黒蜜をかける。いっけん豆腐のように固く見えたけどトロトロとした舌触り。これ女性みんな好きだわ
ウフ
口に優しく溶けていって幸せな味だ。信玄餅に期待するあのきなこと黒蜜の味がしっかりあり、洋菓子なんだけどちゃんと和が残ってる。よくぞチャレンジしてくれたと、お礼を言いたくなる進化だ。
桔梗信玄ゼリー。黒蜜のゼリーにきなこをたっぷりかける
いま流行りのプルプル系よりは固め
さっきの生プリンが3時のおやつにうれしいとすれば、ゼリーは食後にぜひ食べたい一品。コーヒーゼリーに通ずるような、割とサッパリとした食べ応えなのだ。
きなこの量も思い切っててうれしい。こぼしても風呂敷があるから安心。
ふつう和菓子屋に置いていないだろうプリンとゼリーだが、信玄餅と似たような形、風呂敷に包まれてるおかげで売り場でも違和感がなく人気だった。
桔梗信玄餅アイス。きなこのアイスの真ん中に黒蜜がたっぷり。その周りには小さいモチモチとした餅がごろごろ入ってる。斬新だ
餅が真ん中に入った生ロール。ふわふわの生地の側面にきなこがまぶしてある。クリームはとけてなくなりそう
今のところこの4点が洋菓子の仲間たち。どれもまるで違う食感なので食べ比べが楽しかった。
桔梗屋にはどら焼きやキンツバなどたくさん商品があるけど、「桔梗信玄餅」の冠をつけているこれらの商品には特に力を注いでいると言っていた。
個人的には生プリンとアイスがとても気に入った。また食べたい。
でも今は猛烈にラーメンが食べたい
このほか、せっかくだからともう一つの名物である白あんのまんじゅう「信玄桃」も食べた。そこで気づいたのだけど、甘いもの食べ過ぎである。
本題である桔梗信玄餅の高級バージョン「吟造り」は買って帰り、家で食べ比べることにした。
後日、餅を食べ比べ
右の「吟造り」は8個1,575円~。バラ売りは無し。賞味期限は5日と短い。
それに対するは「包装体験」で自分が詰めた普通の信玄餅350円(4個つき)。賞味期限は12日間と長持ち
桔梗屋に行った日の夜、そして翌日の昼にラーメンを食べ、体の糖分バランスを整えたあと食べ比べを再開。
ドキドキしながら箱を開けてみると、包装紙とヨウジの分かりやすい違いにうなる。
ヨウジが高級そう!袋もビニールでなく不織布だ
プレミアムは黒蜜にハチミツが入っている。比べると色が違う
写真が逆になってしまったが左がプレミアム。きなこの色も違う。それに餅も含め、全てより厳選されたものでできているのだ
普通の方はダイナミックな食べ方で
桔梗屋のサイトには信玄餅の食べ方が4つ載っている。そのうち衝撃をうけた食べ方があったのでそれで普通バージョンをいただくことに。
ビニールに全部出して混ぜる食べ方
今まできなこが容器からこぼれたとき「ああ失敗した」と残念に思っていたけど間違ってた。中身を全部ビニールに広げ、ニギニギすれば簡単に混ざるし豪快に食べられるのだ。
私の中で信玄餅の世界が一気に広がった、自由になった気分だ。
この食べ方ができるのは普通バージョンの特権です
プレミアムはお上品にいただく(3つの餅のうち1つを持ち上げて間に蜜を入れる食べ方)
この違いは…
ラーメンとつけ麺の違い
プレミアムは「餅」が主役だった。
普通の信玄餅は、きなこや黒蜜の味の主張が強く、餅はそれらを味わうために存在し、食感を楽しむものだ(個人的感想)。例えるなら、ツユの美味しさに注目がいってしまい麺は引き立たせ役になってるラーメン。
それに対してプレミアムは、きなこや黒蜜(ハチミツ寄り)の主張が控えめで、香り高くさりげない甘み。その分、お餅自体の柔らかさや甘さが引き立ち「餅うめー」になった。例えるなら、麺の味や食感をより強く感じられるつけ麺だ。
食べ比べの間に2回ラーメンを食べたために例えまでラーメンになってしまった。(しかも別にうまくない)
もっと簡単に言えば、甘いもの好きなら普通ので、そうでなかったり上品さやお餅自体を味わいたいならプレミアムをお薦めしたい。
どれも美味しかった
ベースの味や素材を大事にしながら、色々と挑戦しているのが面白かった。さきほども書いたけど、食べ比べが楽しいのだ。
それに改めて、信玄餅は風呂敷に包まれた様子がとても可愛らしいと思う。そういえば工場見学で手作業でひとつひとつ包んでいるのを見た。人気であり続けるには変えていくところと変えないところ、両方大事なんだろうなあ。