飛翔写真集
まずは僕が飛んでいる写真集である。
むかし美術の教師が「絵は少し離れた場所から全体を見るのが通っぽい。近くで細部を見てると素人だと思われる」と話をしていた。
僕が飛んでいる写真も 1枚1枚じっくり見たりせずに、すーっと斜めに見てもらいたい(僕の写真と絵画には関係がないけれども!)。
空中キャンプ
三角座りでも寝てても浮く
はりきってても浮く
他の記事に比べて写真が小さく見えるかたもいるかもしれない。実際、小さいのだ。10年前のデイリーポータルZみたいである(デイリーポータルZも10年前は写真がこのサイズだった。
参考)
大きくするとこうだ
別に10年前を懐かしんで写真を小さくしたわけではない。大きくするとこうなるのだ。
あぐらをかいている人
黒い布を前にはしゃぐ人
デイリーポータルZの撮影
カメラの解像度の高さが恨めしい。デジカメのプレビュー画面、パソコンに写真を取り込んでのサムネイルぐらいの大きさだとよく浮いているのだ。
フォルダを開くたびにドキッとする
遠くから見ると素敵だが、近くで見ると現実が見えてしまう。湖を漂う白鳥のようでもあるし、動物園でキリンを見たときにいつも思う(黒いベロ出してよだれを垂らしている)。
これぐらい離れて見るのもおすすめです
撮りかた
え、これどうやって撮ったの?と思うかたもいるかもしれないので(千人に一人ぐらいは)、撮影方法の説明である。
しかし人の形の影はあんまり飛んでいるように見えなかった。
中世だったら魔女裁判にかけられそうな影
そのため、人の形に切り抜いたハギレで作った丸い布を使っている。丸い布を切るところはなげやりな気持ちで切っていたので写真を撮ってない。
後ろに子どもがいようが浮きほうだいである。日曜日の河原はバーベキューをする家族連れが多く、布を切ったりあぐらをかいている僕がリアルに浮いていたということではない。
影TIPS
マンガで浮いてることを表現するときにこの影がよく出てくる。
影は落とし穴のようにも見えるが、布で作った影も落とし穴として利用可能である。
安全落とし穴
撮影を手伝ってくれたライターべつやくさんがいちばん飛んでいるように見えた。
飛んだうえに粉出しそう
サイババっぽい髪型が効いているのかもしれない。より飛びたいかたはパーマをかけることおすすめしたい。
モバイル版の影を作った
布はすぐに飛んでいってしまうので薄いプラ板で影を作った。これで持ち運びがしやすくなった。モバイルである。影はもともとモバイルだろ、という心の声は聞かないことにする。
ちょっと丸まっているのが難点
左は飛んで下を恐る恐る見ているという設定。右は穴から飛び出したようにも見える
飛ぶコツがいまひとつはっきりしない
ものすごく飛んで見える写真もあればそうでない写真もある。これらはあんまり飛んでない写真である。でもトイレに行って戻ってきてモニターを見ると飛んでたりするので焦る。
ハトがじゃま、そして飛び出すコーン(のつもり)
背景なのか、角度なのか。どうやったら100%飛ぶかは引き続き研究したい。21世紀のライト兄弟である。
確実に飛ぶ方法がわかったらレジャーシートにするのはどうだろう。飛んで見えるレジャーシートである。もう印刷屋さんのメドはつけた。
今回のいちばんのジャンプはやっぱりこれだろうか。
再掲
視界の隅で飛ぶ
今回の写真はじっと見ると飛んでないのだけれど、別の写真や文章を読んでいるときにちらと目にはいると飛んでいるのだ。
じっと見ていると動かないんだけど、ちょっと目をそらすと動く。のらねこみたいな写真である。