キウイの各部位を用意
というわけで二種類のキウイフルーツを購入してきた。
上段がゴールドキウイ、下段が普通のグリーンキウイ。
グリーンキウイだけでもよかったのだが、ひょっとすると品種によって猫の好き嫌いもあるかもしれないと踏んで、今流行りのゴールドキウイも用意した。本音を言うと自分が食べたかっただけだが。
また、こんなものも用意。
グリーンキウイの枝(上)と根(下)。知人に頼みこんで送ってもらった。
枝と根っこ。もしかしたら猫が好きな成分が果実には含まれていないかもしれないと考えて。これで準備は万全だ。もしもキウイにも猫を惑わす力があるのならいずれかの部位に反応してくれるだろう。
意外!果実には無反応。
さて、今回の実験に協力してくれるのはこのお二方
トラスケ(左)とミケヲ(右)。
近所で飼われている猫たち。皆に可愛がられているためか人にとても慣れており、どれだけ撫でまわしても逃げない。実験にはうってつけだ。
まずはマタタビで反応を確認。
簡単に手なずけられる。
メロメロの有様。
やはりマタタビは強力だ。一瞬で猫の理性と野生を奪ってしまう。この魅力がはたしてキウイにもあるのだろうか。
まずはグリーンキウイから。
しかし
二頭ともまさかのスルー。
なんとほぼ無反応。グリーンキウイ美味しいのに。そうか、きっと彼らは日頃飼い主にいいものばっかり食べさせてもらっている、流行に敏感なグルメなのだな。ならばごく普通のキウイに見向きもしないのも頷ける。
ならゴールドキウイはどうだ。
おっ!手が伸びた!
が、ダメ。
一瞬興味を示したもののすぐ飽きてしまった。どうやら玉遊びがしたかっただけのようだ。
意外なことに猫はキウイの香り高い果実には見向きもしなかった。人間にとっては一番魅力的な部分なのに。やはりマタタビとキウイは似て非なるものなのだろうか。
枝に興奮!根っこに夢中!!
もう手元にはキウイの枝と根しか残っていない。心なしか猫たちも退屈そうだ。半ば諦め気味で実験を続行する。
枝をプレゼント
猫に木の枝を進呈するってなかなか無いシチュエーションだと思う。
トラスケ「何この枝!?おいしいいい!」ミケヲ「あいつ何しとん…?」
おや。思いがけず好反応。いきなりかぶりつくトラスケ。
トラスケ「あああああ、枝あああああ!!」ミケヲ「見らんとこ…。」
枝を引っ張っても離してくれない。本当に酔っぱらってしまったようだ。これは確実にキウイという植物に何かある。ただの木の枝ならば猫がこんなに執着することなどあり得ない。
最後に根っこをプレゼント。トラスケはまだ枝から落ちた葉っぱを弄んでいる。
地面に伸びきってかぶりつく。完全に出来上がってますね。
どうやら枝以上に夢中になっているようだ。かじったり舐めたり頬をこすりつけたりと動きも慌ただしい。
枝には無反応だったミケヲも寄ってきた。
隅々まで舐めあげる。
ああ!ついにはダウン!
これだ。この反応だ。マタタビを与えた時とまったく同じ。
キウイの枝と根(特に根)にはマタタビと同様に猫を虜にする成分が含まれていると断言してもよさそうだ。
べろんべろん。よだれで地面がびしょびしょだ。
猫はキウイで酔っぱらいました。
というわけで実験は大成功だった。
とはいえ残念ながら手軽に手に入れられるキウイの果実自体では猫を魅了することはできなかった。
猫を弄びたいときは少々値は張ってもおとなしくマタタビを買ってきた方が良いだろう。
聞いた話によるとマタタビはペットショップだけでなく大型スーパーなんかでもたまに売られているそうです。