[カテゴリー別保管庫] 論文コメントの集約

論文コメントの集約について。元スレッドは文献リストをタグ付けして共有するConnoteaとfolksonomyに関して。

2007年08月18日

論文コメント日記についてのあふれる思いを

どもども。さいきんブッコワレ気味です。水泳やってたこともあって、むかしは夏の方が好きでしたけど、なんかさいきん夏の暑さに体がもたない。歳でしょうか。なんてことはどうでもいい。

たまに思いがあふれてつい「私のブログ論」を書いてしまうのです。繰り返しになりますが、たいがいあとで消してるので、なんどでもやりましょう。長いっすよ。


んで、なんで私がこのブログで人の論文になんか言うのをメインコンテンツにしているのか。それは、1) それがいちばん書いていて問題が起こりにくいから、2) それは有益だから、3) 同じようなことをする人が増えてきてくれたらうれしいと私が思うから、そして 4) それらの交流を通じて、もっと大事なことを語れる場を作るお膳立てが可能となるから、です。

1) 「それがいちばん書いていて問題が起こりにくいから」

ネガティブな言い方を先にしてしまいましたが、私はブログをやることでプラスになることはあってもマイナスになることはないよ!ってのを身をもって示したい、って思いながら書いてます。だからここから書きます。

ブログを書き始めのころは、これは面白いなと思って書いたことがけっきょく人との会話だったりしてパーソナルなコミュニケーションに元づいていることであることを発見して、書くのを断念するということがしばしばありました。そういう意味では、公開された書類である学術論文にコメントをするというのはとてもやりやすいわけです。思えば、世の中のブログというのもたいていはなんかのニュースや人のブログを読んでそれにコメントを付けるというのが大半な訳ですが、それをサイエンスの分野でやっているとも言えるかもしれません。

だいたい、私と会話したことがいちいちブログに載せられたら嫌でしょうし、そういう目で私のことを敬遠されたら私としても困ります。そういうことをしませんよ、ということは激しくアピールしておきたい。だからイニシャルトークもしないようにしてます。「某先生」とか言ったりしない。たぶんこれまでにここで伊佐先生や宮下先生の話を書いたことがないんではないでしょうか。わざとそうしてます。そういう話題は飲み会で(エー)。

脱線しました。けっきょくのところさまざまなアイデアは人とのコミニュケーションでできてゆくのであって、完全にひとりのオリジナルアイデアなんてない、とも言えますが、いかにきっちりアイデアにクレジットを付けるか、ということにはものすごく気を遣っているつもりです。逆に言えば、人のアイデアをさも自分が考えたように書くという行為には厳しい。出版されている本の多くはこのラインを踏み外していると思うんです。極論はすべての文章が論文みたいにreference付きまくりになるということなんですが、別にそういうことを要求しているわけではありません。

2) 「それは有益だから」

そしてこれは有益です。みなさんそれぞれのラボでジャーナルクラブをやっていると思うんですけど、そのなかで冴えた意見が出ると思います。論文を批判的に読み込んだら、いろんなアイデアが出るし、そういう中から抽出されてきた思考法を作る場のひとつです。たとえば、適切なコントロールはどういう条件か、ある主張をするためにはどういう実験が必要か、ある実験結果から言えることはどこまでか、解析法などの問題点を踏まえた上でどのくらいまでが妥当なことをいってるか引き算して考えるとか、within-subject comparisonがいかに重要であるかとか、実験結果をdouble dissociationとして示すことの威力とか、そういうことの多くをわたしはジャーナルクラブから学んできました。このことは"strong inference"の考え方をさらに突き詰めて頭にたたき込む、という意味で私にとって重要な過程だったと思います。そういうのをもっとみんなで共有できたらいいのに、と思うんです。ウェブを漁るといろんなラボのジャーナルクラブの記録(論文リスト)が出てきます。あれに「要旨見てもわからないようなこと」を3行コメント付けてくれればすごく有益だと思うんですけど。

ちょっと具体例。うちのサイトでだったら、20040118で、Andrew SchwartzのScience 2004が蔵田先生のJNP 2002のプリズム適応の焼き直しじゃないの?ってコメントが一つあれば充分。GlimcherのNeuronについてのスレッドで長々と私が書いたこともひとことで言えば、「タイトルに反してobjective desirabilityを見ている」と書ければよいのです。ま、そういうふうに簡潔に鋭く書くってのが大変なわけですが、ラボでのジャーナルクラブってのはそういうのが行き交ってる場だと思うんです。

冴えてる人は各地にたくさんいますよね。そういうのに興味がある。飲み会で私がよくする話題のひとつとして「頭の良さ談義」というのがあります。いろんな頭の良さがありますが、私が経験したのはこういう人の例ですが、あなたの経験ではどうですか、というやつです。具体例なのでウェブでは不可能なわけですが。脱線。

3) 「同じようなことをする人が増えてきてくれたらうれしいと私が思うから」

んでそういうことをだれかが書いてくられたうれしいなと思うんで、自分でやってみたわけです。まえにも書きましたが、それはそのころ読んでいたガヤ日記Gardenerさんの日記からの影響でした。んで、それらへの応答として、システム神経科学はものすごくcontext-richなんでどちらかというと長めなコメントを作るという方針にして現在に至るわけです。それから、同じようなことをする人も増えてきて、良かったなと思ってます。

論文コメントの集約が出来たらいいなあとかそれに基づいたコミュニティーを作れたらいいなあということを以前はいろいろ書いていましたが、なかなか難しい。もっと気軽に参加できたらいいのですけどね。ソーシャルブックマークでひとこと記入、でもおおいに意義があると思うんです。

あと、こういうことをするタイミングは、プロジェクト始まりとか始める前のサーべイ期に行うのがいいんではないかと思います。じっさい、こういうブログを運営されているのはポスドクやドクターの方が多いわけでして、それはたぶんネットを始めた時期とかにはよらないのではないでしょうか。

ということでいまでも、より多くの方の参加を期待しております。

4) 「それらの交流を通じて、もっと大事なことを語れる場を作るお膳立てが可能となるから」

んで、ほんとうはそうやって人の論文をサカナにして語ることによって、私たちはこれから何をやっていけばいいのだろうか、とかそういうことを語りたいのですね。べつにトレンド追っかけろとか言ってる訳じゃありません。その逆。私たちがこうやっていろんな課題中にニューロンを記録するという実験パラダイムでやっているけど、そこから先に行くにはどうすればよいのだろうか、ということであります。これからも実験手法は複雑になり、さまざまな高次脳機能を明らかにしようという流れは続くでしょう。また、脳の中でまだ明らかにされていない領域(わたしは未開の地とか呼びますが)、たとえばtemporal poleとかfrontal cortexの先っぽとかparietalのmedial側とかをcharacterizeしてゆく方向性は王道だし、これまでに考えられていなかった実験パラダイムを生む可能性もあるでしょう。たとえばミラーニューロンのように。でもほかはないか。ということで日々議論してるし、たしかに納得する意見もあります(こういうのがいちばん面白いんだけど書けないんだ)。こういうことをブログにみんながみんな書いてくれるとは思わないし、わたしも多くの部分を周りの人との議論によって作ってあるが故に書けないことが多いです。でも、このブログで書いていることが呼び水となって、そういうことを語れる場を設定することが出来るんではないかと思うのです。

流れ上、せっかくだから私自身考えていることを多少書いておきますが、わたしはこのシステム神経科学という実験科学を生体と環境との双方向の作用を取り込んだ考え方に移れるようにしたい。ひとことでいってしまえばsensorimotor contingency theory of consciousnessのラインなんですが。環境への働きかけによって私たちが環境をどう捉えるかは影響を受けるし、私たちが環境をどう捉えたかによって環境への働きかけは影響を受ける。そういうループの中で意識は生まれては消え、それをまとめ上げて自己と他者を認識する。この系では、原因と結果がループになっているのを解きほぐさなくてはいけない。そのためには現在の入力-出力スキームを越えた科学的議論が、学術論文誌に掲載されるような堅い議論に基づいた論文として作れるような形にならないといけない。パラダイムチェンジ、なんて言ってるだけではダメなのです。べつにわたしは科学批判を本に書いて文化人になりたいわけではなくて、NatureやScienceでも通じるような議論推論の形が作りたいというわけです(デカく出た!)。私たちが論文で使える論理はものすごく限られています。条件Aと条件Bの引き算とか。対立仮説のrejectとか。原因と結果がループをひとつのシステムとして説明するためにモデルを持ち出すというのがシステムバイオロジーなわけだけど、実験データにモデルを付けるという後付けでやってる限りそんなに強い議論だとは受け取ってもらえない(かならずや、パラメータの数増やせば、説明できるのでは、とか言われてしまう)。というかこれは人ごとではなくて自分の話なのだけれど。そこで、後付けだけにならないようにpredictionをしてやろう、というのが川人先生の操作脳科学の意義のひとつだと理解しています。私自身のアイデアはこの文脈に繋がるのかもしれません。

んで、そういうところを切り開いてゆけるようなところに向かいたい。私にとってミラーニューロンが面白いのはふつうに生理学的に記述しようとするとものすごくたいへんなのだけれど、そこでこぼれ落ちてしまいそうなところがあるのを感じるからです。Blindsightが面白いのもそこです。意識がないのに出来ることがある。しかもそれはたんに信頼度の低い感覚情報を用いているからというわけではないらしい(「near-threshold visionではない」)。これまでの道具ではもてあますようなところをこそ進みたい。解ける問題ではなく、解きたい問題を。

革命は天から降ってこない。アインシュタインだってワトソンとクリックだってその当時の問題を答えることによって革命を果たしました。科学の問題圏から、そこを拡張するような形でブレークスルーが起こるであろう。そういうヒューリスティックスでもってわたしはやってます。

「このブログで書いていることが呼び水となって、そういうことを語れる場を設定することが出来るんではないかと思うのです。」とわたしは書きました。呼び水とは曖昧な表現をしましたが、率直に言ってしまえば、ここで書いているような話題を共有できる人とこそ意識や脳について語りたい、ということです。これはqualia-MLを見て私が学んだことでもあります。

0) さて、最初の問題に戻りますが、やっぱそれでも現在の形式とそれに付随した倫理に縛られたかんじの現状をなんとかしたいというところはあります。ま、私自身としてはどちらかというともうそろそろ違った方向性にしたほうが良いとも思ってます。論文コメント日記をやめる、ということではないのですけれど、もっとアイデアを綴ったり、あけっぴろげにいけるようにしたいんです。その方が私らしいですし。極論とちゃぶ台ひっくり返しと自滅ネタとを用いて人の心に切り込むように語っていたのではなかったろうか……昔の俺は。


だいたいこんなもんでしょうか。あとは落ち穂拾い。というか文章作ったけど流れに繋げられなかったものをパラグラフごとに:

  • クレジット問題への配慮で「誰かにこう言われて、自分はこう考えた」というコミニュケーションの現場を排除してゆくとどうしても、芸風が自分へのつっこみになる。自分ボケ、自分ツッコミ。どこか独り言テイストが出てきてしまう。そうならないようにするためのコメント欄とトラックバックなんですけどね。未解決。
  • 日々の仕事について書けないのは今の仕事の責任者ではないから、といったん言ってみる。でもそんなの他の仕事でも同じじゃん、っていうことで、誰だって守秘義務のあること、相手がいることとかを書いたりしません。一方で、自分が責任者になったら書けるかっていると、そうでもない。自分の上司のブログにお小言とか書いてあったら嫌っしょ。部下がなんか書かれてないかと冷や冷やしながら毎日ブログをチェックしてる、なんてことになったら上司だって嫌っしょ。生徒のこと書いてる実名の教師ブログとかあったらおたがい嫌っしょ。そういうのがしたかったら匿名ブログにするわけです。さてここで実名ブログ、匿名ブログという問題になる。表だっては言いにくいことを率直に書くことを大切にする空間というのがあって、そこでしかできないことがあると思います。でも、たぶん学術的な議論には向いていない。でも私はあくまで学術的な話をすることに興味があった。だから徐々にこっちの方向に移ってきた、というところがあります。
  • プライバシー問題ですが、偉くなっちゃうと往々にして華麗な交友歴みたいなの書いちゃうようですけど、それは違うんではないかと思うんです。
  • Alva Noeのsensorimotor contingencyとかVarelaのenactionとかってのはメルロ・ポンティを下敷きにしてます。浅田彰の「構造と力」ではメルロ・ポンティを動物的な予定調和の世界であるというような言い方で対比させてラカンを導入する。(「生の水先案内人である本能は、それらのゲシュタルトの機能的な意味を正しく読み取って、有機体を安全な水路への導いていくのである。このような生の世界のヴィジョンにこそ、メルロー=ポンティの発想の源泉であると言ってよい。……ラカンもまたゲシュタルト理論に充分親しんであり、動物までの水準においてはそれを肯定する。決定的な違いは、メルロー=ポンティがこのヴィジョンをそのまま延長した上で人間を論ずるのに対して、ラカンは人間に関してこのヴィジョンが完全に破綻するというところから出発する点にある。」p.136) メルロ・ポンティをちゃんと読まなくっちゃぁいけないんで即断できないのだけれど、これ自体はなんで私が現象学ベースの話に惹かれるかと合致しているかもしれない。つまり、non-humanを扱い、そのレベルでのconsciousnessをメインに考えていることの反映かもしれないってこと。この意味ではやっぱ、ポイントは言語だと思うんですけど、どうもそちらにはいまのところ手が伸びないんです。
  • わたしは目立ちたがり屋ですけど、政治好きではないです。群れるのは好きでない。人垣の中心にいたことはないし、いたくない。飲み屋で片隅の方でゆっくり語り合えればよいのです。でもそれをするのがいかに大変なことか。

あー。いろんなことを同時に書きすぎてしまいましたがこのままいきます。いちおう一週間寝かしておいたんでこのあたりでGO。班会議の酒の肴を兼ねて。正直に書きすぎたところについては「あとで消すかも」メソッドで。

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# がや

ここに書かれてあること全て同感(or 個人的に好きなスタンス)です。しばらくして、あるいは、この日記を消したら、また、いずれ、何度でも同じこと書いてください。その度にきっと勇気づけられます。

来週、札幌で、また。

# pooneil

どうもありがとうございます。相変わらずレスポンスがはやい、というか名前を挙げたことで引っ張り出してしまいましたね。
文章を見直してみると、あんま消す消すって書くのももったいぶってるような、あんまかんじのいいものではありませんでした。このまま残しておきます。
こちらのほうはといえば、統合脳のポスターの図のアップデートがまだ残ってます。終わらない土曜日。それではまた札幌で。


2006年08月29日

論文コメントブログを集約すること

Shuzoさんの脳とネットワーク/研究留学日誌、RSSリーダに入れていつもチェックしているのですが、8/25のエントリ「ウィキ論文 なんてどうだろう?」がおもしろかったです。私も同じようなことを考えたことがあって、以下のエントリを作ったまま下書き状態で放置していたのですが、この機会に貼っておきます。まだメモの段階で、もう少し考えたらなんか仕組みが作れそうに思ってたんだけど、そのへんで忙しくなって放置してた、という次第です。


脳科学系の論文コメントブログが複数あって、エントリが蓄積してきている現状で、どうやってこれをaggregateしていけばよいか考えたことがあります。たぶん、どっかにそういうサイトを集めようとするのではなくて、いろんなところに散らばっているエントリへのリンクが集まったところが一つあればよいと思うのですね。

具体的なimplementationを考えていないので、実行するところまでは来ていないのだけれど、アイデアとか考慮すべき事項とかはいくつか持ってます。こんな感じ:

  • たぶん、手動で登録するリンク集みたいなものでは手間的に立ちゆかない。
  • そういう記事を書いてきたブログのアンテナとかRSSフィードとかを使ってる人は使ってるのだと思うのだけれど、もっと明示的に、論文単位で扱えるほうが良いんではないでしょうか。
  • それはWikiになるのかもしれないし、トラックバックセンターにしてもいいんだけれど、とにかく自薦他薦を問わずに登録してゆける形にしていけばリンクを蓄積することができて役に立つんではないでしょうか。
  • ブログの著者的にはトラックバックを飛ばすだけでよいくらいまでには登録する手間を省かないと使ってもらえない。
  • でも、雑然と時系列でエントリが並んでいるだけだったら、アンテナかRSSリーダ使った方がマシ。ある程度カテゴリ分けなりなんらか整理された形がないと。
  • かといって、Yahooみたいなカテゴリ別分類みたいなことをするのは手間がかかる。
  • データベース化して検索するというほどにはエントリがないし、そういうことはGoogleにやってもらえばよい。
  • トラックバックでも登録できて、自力で見つけたサイトを登録してゆくことも出来るWikiのようなものがつくれればよいのかな。
  • ソーシャルブックマークは近いかもしれないと思っています。以前Nature Publishing GroupがやっているConnoteaを試用したり、いくつか紹介エントリを書いたりしたことがあるのですが、わたし的には続きませんでした。タグ付けめんどい。
  • ブログのエントリを一つの単位とするよりかは、論文を一つの単位とするほうが良いようには思うのだけれど、Connoteaのように論文を主体とするよりは、その論文に対するコメントが何処にあるかわかるような形の方がよいように思います。
  • ソーシャルブックマークに関しては、私自身は、利用者が個別にリンクを作ること(自分でタグ付けとかしてリンクを作ること、たとえば、個人個人のはてなブックマークをつくること)自体にはあまり意義を見いだせないけど、全体としてできた一つのリンク集(たとえば、はてなブックマークの「ホットエントリー」)は便利だと思います。Connoteaはあくまで前者のタグ付けによる整理のほうが中心で、後者のような人気エントリがあまり役に立たない(たぶん、分野によって興味の向きどころが違うため)というところがあまり利用しなかった要因だったような。これはひとつヒントになります。みんながおもしろいと思うネタを扱っているところが何処にあるかがわかるのはたしかに便利だけれど、脳科学一つとっても分野ごとにそれは違っている。そのような状態でも集約サイトは役に立つだろうか。
  • ある意味、2000年代前半のニュースサイトみたいなものをもっとWeb2.0(w っぽくしかも狭いフィールドでやったらどうなるか、ということを考えているような気もする。
  • それでもやってみるとよいかなと思います。
  • はてブのコメント欄みたいな機能によって、各ブログにコメント書き込みをするには敷居が高いと思っている人がもっと気楽に短評をつけてくれるかもしれない。(「これはひどい」タグとかね米笑)
  • JSTが始めたScience Portalにかんしてはさっぱりピンと来ませんでした。関連づけて考えてみる価値があると思うのだけれど。これって以前森山氏のサイトで書いてあったサイエンスライターの養成みたいな話と関係があるんだろか。っつうかそっちは文科省か。

以上、まとまらぬままに。

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# Shuzo

トラックバックをいただきまして感激しています。
pooneilさんのサイトから興味を持って私のブログへ来て頂く方もいらっしゃるかと思いましたので、記事を再掲(+アルファ)しました。
これがきっかけでボトムアップ的に話が盛り上がると良いですね。

# ポリ

はじめまして。Stanford で脳研究にいそしんでおりますポリと申します。ここのブログは以前からよく拝見しておりました。

SHUZO さんのブログにもコメントしたのですが、理研のフジイさんが始めた SNS、1ヶ月ほど前に、密かに復活しております。統合脳から完全に独立しているせいで、参加者があまり増えていませんが、ここのコミュで、まさしく論文データベースの話題が挙がりました(といっても、このコミュ、フジイさんと私しかメンバーがいません・・・)。

今ひとつ盛り上がりに欠けているので (^_^) 参加者が増えると嬉しいです。もしよろしければ紹介メールを送ります。御存知の通り、自分で登録も出来ますが、『友人』になっていただけると嬉しいですし (^o^)


2006年06月16日

Connoteaひさびさにいじってみる

学術論文のブックマークに特化したConnotea。以前試用してたころのエントリはこのへんに。そのあと放置していたのですが、ひさびさにいじってます。
DOIが使えるようになりました。ScienceDirectに入ってる雑誌はみんな、登録するときにDOIを指定して"lookup"を押してやれば、書誌情報を取り込んでくれます。Wileyの雑誌(J Comp NeurolやHippocampusやNeuroImage)やBlackwell Synergyの雑誌(EJN, J Physiolあたり)はみんなabstやfulltextのURLを指定してやればDOIや書誌情報を取り込んでくれます。PLoS BiologyやJNPもOK。JNSやCerebral CortexやScienceやPNASやBrainはabstやfulltextのURLを指定してやればタイトルと著者は取り込んでくれるけど、DOIは取り込んでくれません。サイトのテキスト中にあるDOIをコピペすればいいのだけれど、lookupしてもエラーが出たり出なかったりする。私が読んでる雑誌をカバーするにはもうひといきという感じ。
以前登録したScienceDirectの雑誌のURLを直したいのだけれど、できない。あとからDOIやPMIDとかを付加できたらいいのに。しょうがないからブックマーク消して新しくDOIで登録し直したり。
Tag Suggestionsの機能は便利。タグを全部タイプしなくても、suggestしてくれる。おかげで、"c"とタイプすれば"consciousness"タグを入れられます。
Connotea Web APIをリリースしたと書いてあります。これ使って、このサイトからいろいろいじったり、このサイトに取り込んだりという連携が出来そう。PubMed RSS feed取り込むみたいに、なんか使えるはず。
あと、blogをcitationとしてブックマークできるようになった、と言ってる。このへん、論文コメントサイトをどうbookmarkしてorganizeするかという視点でここさいきん考えているところなのだけれど、そういう視点は持ってない様子。構想がある程度明確になってきたので、Connoteaでどの部分ができるか、とかそんなこと考えてます。このへんについてはそのうち書きます。
ま、もうちょっと使ってみます。


2005年06月02日

Folksonomies – Cooperative Classification and Communication Through Shared Metadata

Folksonomyの基本文献の要約作成。Del.icio.usやFlickrを主な例として。

"Folksonomies – Cooperative Classification and Communication Through Shared Metadata" Adam Mathes

メタデータの作成: 専門家、コンテンツ作成者、ユーザー

メタデータ(文書、書籍などについてのデータ)の作成は訓練を受けた専門家によって行われてきた。図書館ではOPACとか。しかしWWWのような巨大なデータがあるところではそれでは追いつかない。一つのやり方はコンテンツ作成者がメタデータを作成するというもの。もうひとつはユーザーが作成するというもので、GoogleのPageRankもリンクという形での非明示的なメタデータ作成といえる。もう一つのユーザーによるメタデータ作成の例はブログで、リンクにコメントをつけることで明示的なメタデータ作成をしているといえる。

Del.icio.usやFlickrでのタグ付け

Del.icio.usではユーザーがタグ付けするのに対して、Flickrではコンテンツ作成者が自分のデジタル画像にタグ付けする。

タグからFolksonomyへ

Folksonomyでは名前空間がフラットである、つまり、階層構造がない。
Del.icio.usで多く使われるタグは技術的な話題に関するものでユーザーの興味を反映しているが、"toread" "wishlist"などは性質が違っている。
Flickrでのタグは多くは固有名詞だが、興味深いのは"cute" "me"だ。
Folksonomyは「分類」と言われるけれど、実際に行われていることは「カテゴリー化」だ。

Folksonomyの弱点

  • 曖昧さ: 「フィルタリング」というタグではスパムフィルタからウォッカのフィルターまで引っかかる。ANTという略語は分野によって指すものが違う。
  • 複数の語: Del.icio.usやFlickrではもともとタグには単語での使用を想定しているのでスペースが使用できない。
  • 同義語: mac、macintosh、appleは"related tag"の機能で結びつけられている。

Folksonomyの長所

  • おもしろいものを探しているのか、質問の答えを探しているのか: Del.icio.usやFlickrは明確な質問の答えを探すのにも使えるだろうけど、思いもかけなかったおもしろいものを見つける(セレンディピティ)ところに強みがある。
  • Desire lines: Folksonomyはユーザーのボキャブラリーを直接的に反映する。専門家がボキャブラリーの分類をするときの開始点として使える。

Folksonomyがうまくいく理由

  • 参加するための障壁、認知的なコスト: ユーザーにとって、厳密な定義によるボキャブラリーの知識とトレーニングを必要としない。時間、労力、認知的コストの点で参加することがより容易である。厳密さには欠けるそれでは重要なメタデータをfolksonomyで得られることは確か。
  • フィードバック、非対称的なコミュニケーション: 同じタグを使っている話題が人がすぐ見つかるという点でフィードバックが早い。ユーザーの自分のタグ付けを修正して多く使われているタグに適応させる、という点で非対称的なコミュニケーションが行われている。
  • 個人的側面、コミュニティ的側面: Del.icio.usでの"toread"タグ、Flickrでの"me"タグのようなユーザーの個人的コンテキストでのみ理解可能なタグが使える。一方でタグの適応のようなメタデータを介したコミュニティの形成が起こっている。Folksonomyは協調することへの障壁を下げる。付けるタグを自分で決められる点が重要で、タグを共有しようという欲望が生まれる。Del.icio.usもFlickrもソーシャルネットワーク的要素が埋め込まれている。
  • 予期しなかった使用法: Flickerの"sometaithurts"タグや"flicktion"タグでの遊び。

さらなる研究の必要な領域

  • タグの定量的な解析: タグ使用の分布のpower lawを解析して、folksonomyでのタグの収束を検証。
  • ユーザーの定性的な解析: ユーザーへのインタビューなどを通して、どんな要因がfolksonomyの形成に影響を及ぼすかを明らかにする。
  • 他のシステムへの応用可能性: ソーシャルネットワークやイントラネットなどへの応用可能性。伝統的な情報分類への補完。

結論

Folksonomyのコントロールがないという点は分類の不正確さや曖昧さなど専門家が補完できる部分がある。ぎゃくにタグ付けの自由さはユーザーのニーズを素早く反映し、多くのユーザーの参加を促す。どうあれ、専門家による分類からユーザーによる分類という方向性の変化は追求されるべきだし、将来的なシステム発展のために考慮されるべきだ。


2005年06月01日

Social Bookmarking Tools (II): A Case Study - Connotea

昨日のつづきです。以下の論文について要点をかいつまんで。注の形で私のコメントも入れておきます。

"Social Bookmarking Tools (II): A Case Study - Connotea"

ソーシャルブックマークの一例としてConnoteaについて概説。

キーとなるコンセプト

  1. オンラインで文献とブックマークを保存する: オンラインであることによって、文献へ直接リンクできること以外にも、以下の利点の元ともなる。
  2. タグによる整理で階層性のないシンプルな構成: タグはこれまでのファイル整理でいえばフォルダに相当するものだが、一つの文献に複数タグ付けできること、フォルダのように入れ子にならないことでこれまでの伝統的なファイルシステムによる限界からユーザーを解放する。
  3. 文献リストを他人と共有: Connoteaが自動的に他人の文献リストとの関連を見いだすことができる。それによって同様な論文をリストしている人が他にどういう論文をリストしているかなどの情報が得られる。
  4. 書誌的情報を自動的に取得: 書誌的情報をタイプせずにすむことで、タイプエラーを減らし、文献のセーブにかかる労力を下げる。

キーとなる機能

  1. ブックマークレット: JavaScriptによってブラウザに機能を追加する。これを使うことでかんたんに文献をリストに追加できる。
  2. 公開アーカイブから書誌的情報をインポート: 現在はPubMed、nature.com、amazonなどから情報の抽出が可能。たとえば、PubMedの記事からPMIDを抽出とか。
  3. タグ付け: 単語からフレーズまでほぼすべてがタグとして使用可能。
  4. コメント書き込み: 論文ごとに複数のユーザーのコメントを時系列的にスレッド形式で追加してゆくことができる。
  5. RSS: 文献リストをユーザーやタグでand/or検索することができ、その結果をRSSを使って新しいアイテムが増えるたびにユーザーに通知させることができる。

二次的に創発してきた効果

  1. タグの収束: ユーザーは他人が使っているのと同じタグを選ぶようにタグを選択することがしばしばある。これによってそれぞれのタグの使用頻度はpower law的分布を示している。(注: 分布に裾野ができることじたいは、各人の語彙が一般的な言葉で重なるという理由からして当たり前なので、タグの収束(タグ付けをする人が他人のタグに影響されてタグ付けする)が起こっていることを言うためには本当にpower lawかどうかという定量的な検証とか、語彙の分布などからモデルを作って検証する、といった作業が必要なことでしょう。)
  2. 関連するマテリアルの推奨: 同じタグを使った文献のリスト、関連するタグのリスト(単数複数形やタイポ、意味的に関連するタグ)、同様な文献を選んだユーザーのリストなどを抽出することで、Connoteaはコミュニティによって駆動された推奨システムとなる。(注: Amazonの「この本を購入した人は以下の本も買いました」機能みたいなもん)
  3. 半自動的なディレクトリページの作成: あるタグでの文献リストはそのタグによるリンクを多く受けているため、そのタグをGoogle検索したときに高い位置にランクされる。(注: これはググるとdel.icio.usやtechnoratiのリストが上に来るようになってきたのと同じメカニズムによる)

将来的な展望

  1. 機能の充実: プライベート機能。認識できるサイト数の向上。EndNoteなどとの協調。OpenURLへのリンクのサポート。ユーザーグループの作成。(注:これらの大半はすでに対策されている。認識できるサイト数はまだ少ない。ScienceやJNSが採用している方式への対応と、ScienceDirectへの対応とが私の分野では必須です。)
  2. オープンソースへの貢献: Connoteaの主要な価値はその技術にあるのではなくて、それを使うコミュニティにある。だからコードへアクセスできるようにすること(将来的展望2)やユーザーの要求に応えること(将来的展望1)はConnoteaを向上させる。

2005年05月31日

Social Bookmarking Tools (I): A General Review

さらに調子に乗って関連論文の要約を作成。Connoteaを作った人たちが著者になっているD-Lib Magazine April 2005の"Social Bookmarking Tools (I): A General Review"および"Social Bookmarking Tools (II): A Case Study - Connotea"

"Social Bookmarking Tools (I): A General Review"

ソーシャルブックマークについての概論。けっこうぶつ切りで読みにくい。

歴史的経緯:WebブラウザにはMosaicのときからブックマークに相当するものがあった。Googleの検索力が上がった過程でブックマークを使うよりも一回一回サーチエンジンを動かした方が簡単だということがわかってきた。ソーシャルブックマークは、googleのようにロボットがランダムにリンクを探してゆくというやり方ではなくて、登録されたユーザーが自分のためにタグ付けしてゆくことによって形成される。

Folksonomyについて: 情報を組織化するには同義語の分類(taxonomy)のようなトップダウン的アプローチが伝統的に行われてきた。ソーシャルブックマークで行われているような、ユーザーが関係あると思われるような言葉を思い思いにタグ付けしてゆく、というボトムアップ的なアプローチが出てきた。このようなunstructuredまたはfree structuredなアプローチはfolksonomy (folk + taxonomy)と呼ばれる。
タグは自己組織的に収束する特性がある。これを促進するための方策にはいろいろあるが、現在は以前付けたタグを修正しやすくする、という方策のみが実現している。
このようなボトムアップのアプローチは伝統的なトップダウンのアプローチとは相補的な関係にある。Folksonomyはトップダウンのアプローチと比べてノイジーだが柔軟性があり、労力の面でずっと安価である。トップダウン方式の二分法的分類よりもfolksonomyはよりアナログ的であり、関連性をランク付けするときにはより有用である。

タグ付けする動機: タグ付けを二つの軸で分類する。コンテンツ制作者が自分であるか、他人であるか。タグを使うのが自分であるか、他人であるか。コンテンツ制作者が他人で、タグを使うのが自分なのがdel.icio.usやConnotea(URLをタグ付けして共有する)、コンテンツ制作者が自分で、タグを使うのも自分なのがFlickr(自分のデジカメ映像などをタグ付けして共有する)、コンテンツ制作者が自分で、タグを使うのが他人なのがTechnorati。

社会的側面: Googleのロボットによるランダムなサーチではなくて、自分に近い人間によるタグ付けであることによって、より自分の探したい情報が見つかりやすくなる。

ここ以降散漫なので省略します。

結論:ソーシャルブックマークは程度の差はあれ、以下の要素を持っている。

  • 個人ユーザーがアカウントを持っている
  • リンク、タイトル、説明を入力するメカニズムを持つ
  • ブックマークレットで入力を簡単にしている
  • 分類はオープンかつフリーなタグ付けによる
  • URLをタグやユーザーによって検索できる
  • リンクを人気度やユーザーやタグによって調べることができる
  • RSSフィードを出力できる
  • ブラウザのプラグインで拡張可能

おまけとして各ツールのレビューあり。というかこっちが本体かも。省略します。

"Social Bookmarking Tools (II): A Case Study - Connotea"

こちらはまた明日。


2005年05月29日

Connotea チュートリアル

Connoteaで検索かけたら日本語だとうちのサイトが一番上に来ることを発見(5/29現在)。というわけでせっかくですので簡単なチュートリアルを作ってみました。http://www.connotea.org/に行けばサイトガイドとかいろいろあるので、詳しくはそちらを読んでもらうということで簡単に。

Connoteaとはなにか

  • フリーのオンライン文献整理サービスです。
  • Pubmedの要旨やNature Publishing Groupの雑誌などのオンライン文献のURLをブックマークしてhttp://www.connotea.org/上に登録したユーザー名で保存することができます。
  • 文献ごとにタグ(=文献を特徴づけるキーワード)を付けてあとでそれを使って論文を検索したり、同じタグを使用している他の人のブックマークから関連論文を探したり、といろいろ応用可能です。
  • 登録や使用は無料です。
  • Perlで書かれたコ-ドはGNU General Public Licenseの元で使用改変可能、という意味で「フリー」です。
  • Nature Publishing Groupが運営してます。
  • まだベータ版で、発展中です。参加している人数も、対応しているサイトもまだ限りがあります。
  • 将来的には、多くの人が参加してタグの母集団が充実することによって、関連するキーワードの自己組織化による収束、論文読者がどのような概念のネットワークを作っているかといった知見、最新のホットな論文およびキーワードの発見、といったさまざまなメリットが望めます。(これらがソーシャルブックマークが持つ"folksonomy"="social classification"という特徴です。)

チュートリアル: じっさいに使ってみる

スクリーンショットとかとってみたんだけれど、著作権上、許可が必要そうなので省略(<-チキンだが、GPLなのはコードだけ)。

  • まず登録。ユーザー名とパスワードとメールアドレスが必要になります。
  • つぎにログイン。クッキー設定してパスワードマネージャーを使えば意識することもないでしょう。
  • "Add to Connotea"のブックマークレットをブラウザに登録。ブラウザがInternet Explorerの人は"Add to Connotea"をlink barまたはお気に入りに登録、FirefoxとSafariの人は"Add To Connotea"をbookmarks barに登録。
  • じっさいに文献を登録してみる。ためしにPubMedのアブストを登録してみる。たとえば"Matching behavior and the representation of value in the parietal cortex"を開いておいて、"Add To Connotea"を開く(ブックマークから、もしくはlink barかbookmark barから)。ポップアップウインドウが開きます。私はFirefoxでポップアップウインドウを開かせないようにしているので新しいタブが開きますが。新しいウインドウに論文のタイトルや著者、PMIDなどが読み込まれてきます。"Tags"のところにあとでの分類のためにキーワードを入れときます。とりあえずは"neuroscience"とか入れといてあとでいじるのも可。"Add to my library"で登録完了します。
  • "Add To Connotea"ウインドウで登録する論文を公開するかプライベートにするか選択が可能です。また、optionalですが、論文へのコメントも作成可能。
  • 自分のライブラリを眺める。http://www.connotea.org/user/ + ユーザ名のライブラリができます。私の場合ならhttp://www.connotea.org/user/pooneilです。登録した論文が入っているのを確認します。
  • 自分のライブラリをいろいろいじる(1)。同じタグが他の論文にもつけられているときはタグ(たとえば'brain')をクリックすると"Bookmarks matching tag brain"というタイトルでリストが出てきます。
  • 自分のライブラリをいろいろいじる(2)。同じ論文が他の人にも登録されているときは"Posted by pooneil and 1 other"とか出てきます。これをクリックして同じ論文を登録しているほかのユーザのブックマークを見ることができます。
  • 自分のライブラリをいろいろいじる(3)。論文にコメントがついているときには"posted by pooneil with 1 comment"とか出てきます。人のコメントを見てさらにコメントを追加することもできます。
  • 自分のライブラリをいろいろいじる(4)。"Toolbox"のところから、自分のライブラリをrisフォーマットでエクスポートしてEndnoteとかに取り込むことができます。
  • 自分のライブラリをいろいろいじる(5)。"Toolbox"のところの"Rename a tag"を使うと前につけたタグを変更できます。これは、いろいろ論文を登録していく過程でカテゴリ分けを変更したくなったときに使います。
  • 自分のライブラリをいろいろいじる(6)。また、"related user"のところをクリックすると自分と似た論文を選んでいるのかのユーザのライブラリを見ることができます。これによって、関心がある分野で自分が気づいていなかった論文を見つけることができるかもしれません。

ベータ版ですのでまだ機能はいろいろ足りませんし、ソーシャルブックマークというものの可能性も未知数です。しかし、ソーシャルブックマークは母集団の大きさが命。参加者が増えれば増えるほど使い勝手がよくなる"architecture of participation"という原理の元にあります。というわけで皆さんもちょっと試してみてはいかがでしょうか。

私自身はどう考えているか

んで、私自身はどう考えているかというと、

  • EndNoteを未だ使いこなせていないけどオンラインならうまくいくかも
  • pdfファイルは印刷するのに使うことにして文献管理じたいはオンラインのhtmlでやりたい。(論文執筆の際の文例探しとかにしてもpdfでやるよりhtmlでやりたい。Google desktop searchは今のところうまくいかない。)
  • これまでやってきた論文コメントを文献リストの形で整理できないだろうか
  • ソーシャルブックマークというよりは、コメント部分により重点を置いてCMSとして使えたらいいなあ、と。つまり、草の根fuculty of 1000の忌憚のないコメント付き、日本語バージョン、ですな。このへんについては以前20041214あたりで考えたことの延長にあります。(だからといってコード読みだしたのは我ながらさすがにかぶれすぎだったのでこれ以上深入りしない予定)

とかそういうことを考えてちょっと試しているところです。

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# pooneil

cogniさん、早速のレスポンスありがとうございます。重複したトラックバックは消しておきました。


2005年05月26日

論文いろいろ

JNS 5/25およびNature neuroscience 6月号。Connoteaに追加。
と書くとそれで終わってしまう。なんとかせねば。
Tag付けめんどくさい。めんどくさいとタイトルの一部とかキーワードをコピペ。それでよいのか、というのはありますが、人の見ると"brain"とかあんまりなのもあるし、とにかくやってみます。


2005年05月24日

Connoteaさっそく使ってみます。

新しいJNP(6月号)の論文をクリップ。こちらが私のブックマーク。とりあえずまだ人がぜんぜんいないみたいなんで、tag付けをしてもほかの人と重複しないのでおもしろみがないのだけれど、すこし続けてみましょう。なんか、ほかの人のselectionやtagと重なるように誘導するバイアスがかかってきそうな予感。(追記:これこそがまさに'folksonomy'の特性の一つであることをのちに知りました。)
Bookmarkletから論文をクリップするのは簡単でいいけど、どちらかというと、movable typeの中に組み込まれた形で運用して、ふだんはエントリとして追加してゆくけど、ブックマークのページも生成される、とかそういうことの方がしたいかも。コードもあるようだしどなたか。もちろん、それではたんに論文をクリップするためのmovable typeプラグインがほしいということなので、ソーシャルブックマーキングとしてのTag付けと共有の意義をどのくらい重視するかでしょうな。


2004年12月07日

こみゅにちさいと

から始まっていろいろと。超まとまらない。以前の話題に関して、コメントを貼りそびれたことの続きを。
http://d.hatena.ne.jp/go-in-kyo/20041111#p1
さすがご隠居はまっとうなことを簡潔に記してます。

  • フランクにやるにはクローズドで
  • きちんと議論するには実名で
  • よいアイデアにはクレジットをつける
まったくそのとおりです*1。しかしこれに頷いて終わってしまうと、じつはラボの内輪でのメールネットワークを使って実現していること*2以外は不可能になってしまうことになるのでもうちょっと粘ってみたいと思うのです(追記:多少表現を変更しました)。つまりいまここで考えているようなことは、学会や雑誌のようなオフィシャルな場と、ラボ内のディスカッションのようなクローズドな場とそのあいだに位置するようなものが必要などうか、ということなのです。そういうものを皆さんはどれだけ欲しているんだろうか。ここを読んで反応してくださっている方に留学中の方が多かったりするのがひとつは手掛かりかな、とも思うのですが。
私自身は議論に飢えてます。もっと自分の仕事について方々に行ってディスカッションしたい。しかし本当に私の仕事に直結したことはこのサイトには書けない。議論したいことと日記で書いていることが食い違ったままやらなければならないという矛盾を抱えていて、それはもっとクローズドなものをつくらなければ実現しない。それでいったん問題を棚上げして、この場ではやや間接的な話題について、ラボ内のディスカッションのようなフランクな雰囲気をかもし出しつつ厳しめなことも書いてゆく、ということをやってきております。そういう空気に違和感なく入って来れる方をお待ち申し上げている、というわけです*3
しかしこのことにはリスクが伴います。ちょうど現在(というか数日前)に参加型ジャーナリズムの話題が出ていましたが(起点としてこのへんを推奨:http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2004/11/netjournalism.html)、このリスクに関する問題は他人事ではないのです。自分のconfidential matterを守る、ということだけではなく、各方面に厳しいことを書いてきたのですから(ラボのセミナーでだったら気楽に言えることだけど、学会で本人を前にしてするには言い方くらいは変えないと心証を害されてしまうようなことを書き連ねてきたのですから。)以前も書きましたが、Googleで翻訳の機能がテストでついています。これがどのくらい実用化してどのくらい普段のgoogle検索で使われるかは未知数ですが(今のところほとんど使いものにならないし、英語圏の人がわざわざクオリティの低い翻訳しているものまで探す可能性は低いようにも思えますが)、日本語でやっていることでかろうじて保証されていたhalf-closedなこのサイトの性格をそのまま保っていけるかどうかは不確定的です。でも、当り障りのないコメントを書くくらいだったらこんなサイトを公開する必要などないのです。即刻クローズドにして関係者(およびこれまでに獲得できた読者)の日本人だけが読めるような形に変更して普段のセミナーみたいに忌憚なくやったほうがマシです。でもそうしたくはない。というわけで話を戻すと、セミナーと学会の間が必要ではないか、ということでした。
というわけで答えはまったく出ていませんが、現在やっているmovable typeでのテストはそのへんまで射程に入れたサイトの再編成をすることを考えております(はてなへの住所登録の義務化撤回もあったことだし、たんなるコンテンツ引越しをするつもりもないです)。


*1:破壊的な意見かもしれないけど、と自嘲気味に付け足して意見を述べるご隠居の姿が目に浮かびます。
*2:mixiという可能性もありますが、完全内輪だったらクローズドMLのほうがリスクが少ないことでしょう。
*3:おかげさまでこういう限られた話題を扱っているサイトにしてはけっこう見にきてくださっている方を多く獲得することが出来まして、被アンテナ登録数もまだ上昇しております

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# go-in-kyo

あーうー,今はご隠居なので,定義上,はかい活動からは手を引いています.かといって,ていこう勢力だという訳でもありません.

# go-in-kyo

(解題)Webは自分の研究と直な関係はないけど興味があることを議論するにはとてもよさそうですし,(事実関係以上に踏み込んだ過度な批判を避ければ)危険もきっとすくないですよね.お陰様でここが繁盛している恩恵に私も大変有難くあやからせて頂いていますので...ただ,自分自身の一番の関心事の議論をするのはやはりちと難しいそうですね.ゴードンなどのクローズドなカンファや,知人ばかりのさらに小さいワークショップのweb版という感じなのでしょうか.もちろん議論の相手は同業者またはかなり近い人々になるわけですから,より有意義な議論ができるでしょうし,同時にクレジットをめぐる戦いの場ともなりうるのでしょうか.いずれにしろ,そのような試みに関しては共感するところが多いです.

# pooneil

どうもありがとうございます。
>>事実関係以上に踏み込んだ過度な批判を避ければ
これ、重要な助言として承ります。やはり日本人の仕事にコメントするときのようにいつもコメントすべきかと考え直しております。
あともう一つ重要な問題として、ここで採りあげることが私自身の研究と直では関係ないとしても、言及された人にとっては必ずや直で関係あるわけで、そうやって日本人著者を引っ張り出してしまうことにはジレンマが付きまといます。もちろん、発表されていることにしか言及しないように細心の注意を払ってきたわけですが、この非対称性を崩すためには私自身の仕事をさっさと出すのがいちばんではないかと考えます。
>>ゴードンなどのクローズドなカンファや,知人ばかりのさらに小さいワークショップのweb版
これも適正なイメージだと思います。けっきょくのところ、いまここでリスクうんぬんといったこと自体は私がその分野でちゃんとidentifyされる存在になって、関係者と顔をつき合わせてきっちり話し合える関係になってしまえばある程度は解消されてしまうことだったりもします。そのときには彼らと英語でやっていくことになるでしょうけど。というわけでどちらにしろ、さっさと論文出さないと、という結論になるのでした。

# go-in-kyo

いろいろと示唆に富む考察,大変参考になります.自分の発言のclarificationですが,「事実関係」というのは,論文発表という事実のみを指すのではなく,論文の結果などの中身,科学そのもの,を指したつもりでした.著者の主旨が実際に妥当であるかなどの,それに対する多少主観も交えた議論を期待してここに遊びに来ておりますので...あ,結局,がんばって〜,って応援したいだけですね.失礼しました.


2004年11月10日

論文コメントのデータベース化

昨日のつづきで書くと、私がぼんやりとやりたいと思っていたことは、論文へのリンクと私および皆様のコメントのデータベース化をしたい(リンクだけのリストをジャーナルごとに作る、とかコメントのある論文のリストを作り、私および皆様のコメントが日にまたがっているときはそれを時系列的に並べて一つにできる、とか論文のリストにそれについたコメント人数や行数が書いてあって興味のある論文のリンクを開くとそのコメントが読めるようなものにするとか)ということのようです。そうするとCMS(Content Management System)でやるべきことのようにも思えてきました*1。オープンソースのコンテンツ管理システムにはZopeやらXoopsやらMamboやら(いろんな種類の)Wikiやらがあって、そのへんの活用で考える範疇であるらしい*2
うーむ、私自身がそこまでやるつもりはないけど、どこかでそういうことを考えている方はいないもんでしょうか。たとえば、このサイトのような論文コメントサイトは分野は違えどいくつかあって、そういうのが全部集約されてデータベース化すれば、メジャーな論文に関しては誰かがどっかでコメントしているようになって、(RSS Aggregatorとかで購読できるような)科学者のポータルサイトとしてかなり必須な存在になるのではないかと(faculty of 1000と連動すればさらに言う事なし!)。じっさい、そのようなデータベースの構築はfaculty of 1000が目指しているようなジャーナル単位ではない論文単位での評価システムの構築という役割を草の根レベルで実現しようとするムーブメントともなりえるわけです。また、そのようなポータルサイトができてそこで個々の論文にコメントや評価できるシステム(アマゾンのようなイメージで)ができれば、いちいちサイトを作って毎日更新したりするつもりはないけれど、この論文については何か言っておきたい、という方による寄稿も集積できるわけです。さらにアマゾンを参考にすれば、ある論文やある論文コメントが役に立ったか否かを投票するシステムをつければもっと気軽に参加するシステムが作れます。
コミュニティの役に立って、しかも焦点を絞った広告収入が望めるかも。誰かベンチャーでそういうのやってみませんか? 市場が小さすぎますかね? たんなるジャーナルの目次とリンク配信サービスなら今でも出版社ごとにはそれぞれあるわけで、それをすべて集約して読者の分野ごとに振り分ける、このへんはGoogleニュースを参考にすればすぐにできそうです。さらに論文コメントによって付加価値をつける、というわけです。じっさいにはそういう情報発信サイトがもっと増えること、情報の集積がしやすくなること(xmlとかで?)、読者の分野によってその情報を選別できること、などがあってやっとその付加価値が生きるわけですが。
いま書いたことは以前から書いていること(20040117, 20040330, 20040531, 20040702)の焼き直しというかもっとどういうシステムが必要なのかということを少し考えて具体化させたということです。まだ夢物語ですな。だいいち、日本語でやる意義がないし。
いや、そうでもないか。>>日本語でやる意義がない。やっぱり夢物語なわけですが、それはこういうことなんだと思います:以前書いたようにおそらく英語圏にはこういう論文へのコメントサイトみたいなものがあまりないようなのです。あったとしても一般向けのものであって、科学者向けのものではないようです。これはつまり、あっちの人たちはそんなコメント読むより論文の要旨を読んだ方が早い、あまりcriticalなことを言おうとすると論文の著者とのあいだで問題が起こりそう(事実誤認の可能性、それから論争を惹き起こしそうな部分についてはかなり理論武装してから論争しないと逆に足元をすくわれるし、しかも充分正当性があるのだとしたらNatureでもScienceでも通信欄に投稿した方が実効性も高い)ということがたぶんあるのでしょう。このへんは推測に過ぎないのだけれど、そういうわけで英語圏も含んだ形でやるのはあまり意味がないし、いっぽうで、日本語圏だけでやるには人口が少なすぎる。そしてなによりも、科学の専門化の弊害で、Nature,Scienceに掲載されるような一般性の高い論文以外はほとんどそれぞれの分野の人しか読まないし評価もされないのでそんな論文をいちいち評価して公開しなくても、関係ラボとのあいだでコミュニケーションが取れていれば十分、ということになってしまうのです。もちろん、なんかそういうのに対してなんかしてみたい、というのが今日書いたことの動機の一つであるわけですが。


*1:とはいえ、movable typeもCMS的に使えるらしい:"Movable Typeスタイル&コンテンツデザインガイド―コンテンツ管理システム(CMS)ツールとしてのMovable Type活用術&実践サイトデザイン術" Movable Typeスタイル&コンテンツデザインガイド―コンテンツ管理システム(CMS)ツールとしてのMovable Type活用術&実践サイトデザイン術 これを買いました。タグを駆使してテンプレートをいじるところでいろいろできるということのようです。まあ、スタイルシートのインポート失敗しているやつが言うのもなんですが、このぐらいならできそうです。ぼちぼちやってきます。
*2:で、調べてみたのですが、Zopeはpython上で動くプログラムだけれど、cgiとかではなくて本当にプログラムなので、これを運用するにはレンタルサーバーではなくて自分でサーバー立ててやることのようです。そこまでするつもりはない。

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# kami

こんにちは。はじめまして。kamiと申します。そうですね、pooneilや一時期のガヤさんのようなレビューってとても参考になるんですが、それをもうすこし一般化したシステムってのはあってもいいですよね。一応、私もそのような考えから、以下のサイトを運営しています(このところは、更新が滞っておりますが・・・)PHP-NukeというCMSを使って、オンライン上のジャーナルクラブや論文レビューなどを試験的に行っています。http://study.s48.xrea.com/index.phpぜひ、コメントなどいただければ幸いです。

# ryasuda

kamiさん、よいアイディアですね。私もそのうち茶々をいれようかと思います(まだ書き込み方とかよくわかっていない)。個人的には、科学の議論は、英語のほうがいいのでは、という気はしないでもないのですが。日本語訳の手間が省けますし。

# pooneil

kamiさん、どうもありがとうございます。拝見しました。なるほどこれはもう運営可能ですね。すばらしいです。私自身としては上でも書きましたが、情報発信者のフォーラムにするよりは各地で独立して運営している情報発信者がだんだん増えていってからそれを集約するサイトができて、そこにフォーラムができてくる、という順番の方がよいかと考えております。(実際問題、私はいま自分のはてなで書いていることをこのフォーラムにコピペさせていただいたり、フォーラムでの書き込みに重心を移させていただいたりするかといったらそういうつもりはないわけです。)この点で私はid:cogniさんのhttp://d.hatena.ne.jp/cogni/20041111#p6に賛成です。とはいえ、私自身はgardenerさん(http://www.sgtpepper.net/garden/diary/)やガヤ(http://www.hippocampus.jp/diary/)のサイトを手本にして書き始め、そういうサイトが増えてゆけば自然発生的にそういう流れもできるのではないかと期待してこの一年くらいはてなを続けてきましたが、現状では正直なところそういうサイトはあまり増えてきていないという印象です。そういうやり方では難しいのかもしれませんし、時期尚早なのかもしれません(あきらめてはいません)。というわけでkamiさん、ryoさんのフォーラムが発展していったらいいなあと思います。わずかでもお力になれたらと思います。かなり硬いこと(まるで仕事か義務かのよう!)を書いてしまいましたが、このサイトとしては、自分が楽しめることを第一義として、義務にせず楽しみながら内容を充実させて、このサイトを楽しく読んでくださる人が増えてゆく過程で、情報発信を通じたコミュニケーションが成立するのを期待する、というスタンスでこれからもいくつもりです。

# kami

ryasudaさん、pooneilさんコメントありがとうございます。英語のページは考えたのですが、まずは日本語(日本向け)でいこうかなと思ってます。そうですね。確かに、今の研究者ブログが増えて、気楽な論文紹介や、実験に関しての議論(もちろん、研究機密外ですが)というのは、読んでいてとても参考になります。そして、もっと多くの人たちで、ブログコミュニティーが発展していってほしいと思います。それと同時に、やはりブログを立ち上げるまでもない(時間・手間が取れない)人たち向けの、気楽なコミュニティーサイトというのもあってもいいのでないかと考えました。管理も共同で負担を減らして、個人を前面に押し出さない形でポータルサイトがつくれないものかと。そんな感じで運営していこうかなと思います。ryasudaさんや、pooneilさんのブログが発展しつつ、紹介のサイトも補完的な役割が果たせればと願ってます。

# pooneil

どうもありがとうございます。なんかうまく連動する仕組みが作れるといいのかなと考えました。


2004年11月09日

アナウンス

以前のniftyのサイトの移転(9/3)あたりから、このはてなダイアリーとniftyのサイトとを併合させてmovable typeあたりでサイトを再編成したいと考えていたのですが、この機会にさくらインターネットでmovable type3.11を使ってはてなの移動のテストをしております(http://pooneil.sakura.ne.jp/)。
実際に引越しをするかどうかは未定ですが(まだお試し期間なので一銭も払ってない)、これまでの皆様のコメントもいっしょにそちらに掲載させていただいております。コメントの移転が困るという方はご連絡ください。消去いたします。
いまのところまだCSSのいじり方がわからないのでデフォルトの小さい文字である、とかコメント欄のスパムへの対策がわからないのでコメント書き込みできないようになってたり、コメント内容が本文から隠されていたり、とまだまだmovable typeのデフォルト設定のままで、最終形ではありません。
引越しの条件としては

  • 現在の私のはてなでのページのレイアウトに近いものを実現できる(字が充分大きく固定サイズでない、カラムが固定長でなく印刷時にはみ出ない、コメントがデフォルトで本文といっしょに掲載されてコメント文のフォントが本文と同じ、など)
  • しかも現在のはてなよりもメリット(貼りこむ図の大きさの制限解除や、アーカイブページの作成と整理のしやすさの向上など)があって、
  • それが現在のはてなでのメリット(更新の処理速度、安い経費、リンク先の表示、はてな式トラックバック、そしてはてなのコミュニティの一員であること、そしてそれゆえにコメント書き込みへの心理的障壁が低いことなど)をオーバーライドする
というあたりが必須かと考えております。そういうわけでまだまだ未定なのですが、すでにテストを始めてしまいましたので(どうやったら公開せずにテストできるかわからなかったもんで)読者の皆様にあらかじめアナウンスする必要があるかと考えた次第です。
私がやれたらいいと思うのは、日記で書いていたことを再編成して関連する話題をアーカイブする作業(はてなで書いたことをniftyでまとめなおす、と以前言ってたこと)を自動的に、手作業なしにできるようにしたいということなのですが、そういうことをするのにmovable typeがいいのかよくわかりません。Xoopsとかを使うべきなのかもしれませんが、そこまでするつもりはありません。無理せずいくつもりです。
データの移動にはlog2mt(http://www.log2mt.com/)を利用しました。すごい楽にほとんどのもの(画像まで! mimeTeXはなんか変になってる)がmovable typeにインポートできました。作者の方に感謝します。
ご隠居(id:go-in-kyo)にはmsnからはてなへの移転を勧めたということもありまして心苦しい気持ちもあるのですが、もう少し試行錯誤してみるつもりです。
追記:書いてるさきからtemplateぶっ壊してたりして、俄然やる気なし。こんな私がxoopsとか言ってるところが笑うところ。
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# go-in-kyo

ほう,よのなかいろんなものがあるんですね.とりあえずmsnよりもはてなの方がよかったので感謝していますよ,お気になさらずにどおぞ.

# pooneil

どうもありがとうございます。実験しろ、と怒られないようにボチボチやってくつもりです。


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