北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0981】Domaine Marquis d'Angerville Volnay Caillerets 2007

 
ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユ ヴォルネイ・カイユレ 2007
 
 今日の夕食は、ツナと蟹を使ったトマトパスタ。この夕食を食べる前後に、ダンジェルヴィーユさんのヴォルネ一級を飲んでみることにした。ヴィンテージは弱めの2007、畑はカイユレ。このエリアとこの作り手を重視する以上、一度くらいは2007の品も飲んでみようと思ってのチャレンジ。
 
 色をチェックすると、かなり薄くてロゼのような色合い。少しオレンジ色がかった辺縁で、透明感ありまくり。ヴォルネとはいえ、こんなに薄いことってあるのか!と思うほど薄い。しかも、残念なことに匂いは殆ど感じられない。実は抜栓が早すぎて籠っているとか?それとも全然ダメなのか……。
 
 口をつけてみると、まったく引っかかるところのない口当たりで、柔らかいチョコムースのような甘さと、意外なほど飲み心地が残る。タンニンはかなり薄く、ともすれば幾らか水っぽいけれども、不思議なほど存在感があって、小柄なりに立体感がある。パスタと一緒にやってみると、酸味がキューっと強調されたり、コクのある飲み心地になったり、案外仲良くやっている。仲良くやっているということは、そんなに威圧的なワインではないのだろうけれども、ともかくもそんな感じ。
 
 飲み進めると、香りがパーッと開いてきて、フルーティーで甘くて酸っぱい、そこにローソクっぽさも混じったまずまずのやつがやってきた。味わいにはコーヒーっぽさや梅っぽさも感じられて、弱ヴィンテージながら頑張っている。この感じだと、やっぱり抜栓が早すぎた??2007年の赤って、早呑みヴィンテージだと思っていたけれど、一時間以上経ってから頑張ってきた。狙って買いたいものではないけれど、勉強にはなったし、十分に面白かった。