試合成立狙い「故意の三振」 高校野球秋田大会
朝日新聞 2006年07月22日
秋田市のこまちスタジアムで22日あった第88回全国高校野球選手権秋田大会準決勝の本荘―秋田戦で、本荘に故意に三振するなどフェアプレーに反する行為があったとして、県高野連は本荘に対し23日の決勝開始までに始末書を求めることにした。
問題の行為は7回表、雨が降り続く中であった。高校野球では、7回が終了すれば雨天でコールドが成立し、そこまでの得点の多いチームが勝者になる場面だった。
県高野連によると、12―1でリードしていた本荘の尾留川徹監督が、1死二塁の攻撃で、打者を呼んで空振りを指示した。打者は三振し、走者も無気力走塁でわざとアウトになった、としている。試合はそのまま7回裏で本荘が12―1のコールド勝ち。
これらの行為を審議するため、高野連は緊急常任理事会を開催。「雨天で試合が中止されることを恐れた故意の行為」「最後まで全力を尽くすべき理念に反する」「相手チームに失礼」などと判断。斉藤尚史部長を呼び、これらの審議結果を伝えた。始末書の提出は、校長、部長、監督の連名で求める。
試合後のインタビューに、尾留川監督は「選手に、空振りしてこいと指示した。マナー的にはどうかと思ったが、早く終わらせて試合を成立させたかった」と答えた。
秋田の佐藤幸彦監督は「最後まで一生懸命やろうとしていたのに、負けた以上の屈辱だ。悔しい」と話した。
監督が三振指示、雨天ノーゲーム避け…秋田大会準決勝
読売新聞 2006年7月22日
22日に行われた夏の高校野球秋田県大会の準決勝・本荘―秋田戦で、雨天ノーゲームを避けるため、本荘の打者が、監督の指示を受けて故意に空振りしていたとして、県高野連は試合終了後、同校野球部に対し、フェアプレーするよう指導し、始末書の提出を求めた。
同校は、相手の遅延行為に対抗するためだったと説明している。
県高野連によると、本荘は12対1となった七回表一死二塁で、監督が打者に三振するよう指示。
打者は明らかなボール球を振って三振したため、県高野連は同部責任者に対し、故意の空振り行為をやめるよう指導したが、次打者の場面で、三塁走者が本盗を狙ってタッチアウト。試合はその裏の秋田の攻撃終了後、本荘がコールド勝ちした。雨の場合、七回裏が終わらないと試合が成立しない。
本荘の尾留川徹監督は「相手チームが試合を遅延させ、ノーゲームにしようという意図が見えた。早く試合を進めるようボールでも打ちにいけと指示した」と説明。
秋田の佐藤幸彦監督は「ばかにされた思いで大変悔しく、憤りを感じている」と話している。
>相手チームが試合を遅延させ、ノーゲームにしようという意図が見えた
724 名前:名無しさん@ローカルルール議論中 投稿日:2006/07/23(日) 10:49:35 ID:iq7w0vpH
ツーノー1死 ランナー2塁 バッター空振りの間に2塁ランナーが三盗
しかし、キャッチャーの送球受けたサードは 全くタッチしようとする素振を見せない
タイミング的には完全にアウトである
これは、サードが故意に アウトをとるのを避けたプレイとしか見えない
そのときの実況
「セカンドランナー走る!!キャッチャー三塁に送る!!!
・・サードは!!・・・・・・・・タッチしません・・・・・」
朝日新聞の秋田高校の主張を一方的に載せ、本荘高校側の言い分である「相手チームが試合を遅延させ、ノーゲームにしようという意図が見えた」という部分を載せない紙面作りはアンフェアな行為ですね!!!!!11!!!!111!!!
それにしても秋田県高野連は良く分からない価値基準を持っているようです。だって、故意の空振りはNGで始末書を書かせるけど、大量に点差がついている負けそうな試合における雨天ノーゲーム狙いの遅延行為についてはお咎め無しなんてことをしているのですよ。
秋田県高野連は、本荘高校側に始末書を書かせる前に、何がアンフェアで、どういう基準で判断しているのか、その点をはっきりさせるべき。個人的にはルールの範囲内で勝つためにあらゆる手段をとって戦うことが悪いことだとは思えないのですが。
しかし、リアルで漫画「ワンナウツ」みたいな展開が起こるとは…。