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Plagger の例などを見る。Plagger は Perl で書かれた RSS/Atom feed aggregator ということで、RSS/Atom を取得して、そこから何かを取り出して適当に処理して、その結果を使ってまた何かするようなことが簡単にできる。Googleで「はらへった」と検索するとピザが届くようにするまでや、Plaggerでエロサイト作ってみた なんていうのはデモンストレーションとしておもしろい。Plaggerとは? からメジャーな情報をたどれる。
Plagger は、2006年2月に plagger.org が公開されていることを考えると、かなり早い普及かな。日本人の方(Tatsuhiko Miyagawa さん等)が開発の中心にいるということも、日本で普及する一つのメリットにもなっているのかな。そのものの魅力+日本人の開発者という意味では Ruby などもそうだが。やはり日本語で書かれたドキュメントは普及に大きくはずみをつけると思う。 Python で同じような分類のものとしては、Newspipeや Planet があって、それに比べると機能的にもより Plagger の方が広がりを感じさせる。Newspipe は RSS/Atom のフィードをメールで送信するという機能に特化している。Plannet の方は Planet Gnome や Planet Debian のために作られたもので、ニュースの feed をダウンロードして Web 上にアレンジして公開し、こうかいされたものの feed を1つにまとめて新たに公開するといったことに使われるので、やはり用途が限定されている。Plagger はもうちょっと能動的な感じがする。たとえば上記の例のように。 Publish や Notify のバリエーションがいろいろできると、それこそ出口は何でもありの状態になる。Publish::MSAgent を使った例とか にしてもそうだが。Publish 先を RDBMS にしてしまうなんていうのもありだろうし、Plagger::Util::strip_html($html) や Plagger::Util::summarize($entry->body) のようなものをさらにあれこれ拡張すると、body を形態素解析して指定の品詞を取りだしたりとか、テキストをあれこれ書き換えたりするのもありだろうし。RSS/Atom の aggregator という枠組みを取っ払ってしまってテキスト処理のフレームワークとして使うといったことが可能に見える。Atom/RSS のフィードから初期情報を取得するのでなくて、RDBMS からとってきちゃってもいいじゃないという気もする(とってきたものを RSS/Atom の形式にするようなプラグインとか)。そういう意味では Newspipe にしても OPML 形式のファイルにしてしまえば何でも食えるだろうけど、出口のところや途中処理のバリエーションが Plagger の勝ちか。 Plagger vs. newspipe に Plagger の作者 Tatsuhiko Miyagawa さんの見解がある。Plagger competitive services には、Planet, newspipe だけでなく、FeedRinse, Touchstone, Dapper, xFruits が挙げられている。この手のものは、これまであまり興味なかったが、そのうち、ちょっとずつ見てみようかな。 結局、ネットからとってきたものを処理するための道具立てが Plagger Plugin listにあるように、現時点でもかなり揃っていて、あとはこれを使う設定だけ書けばいいという状態というのが現実的な魅力で、加えて、自分でプラグインを作ればまた拡張もできるし、最初にあげたように何でもできちゃうよ的なところを見せてくれる点で、フレームワークとしての可能性を妄想させてくれるようなところも受ける原因かな。妄想させてくれるフレームワークかどうかって、結構重要だと思う。その一方で、こなれた技術を使っていて突飛な感じもしないと。 Palagger 自体の便利さもさることながら、YAML を使ったところがおもしろいなと思った。YAML 形式でやりたいことを設定するからこそ、簡単!と感じることができる。同じことを実現するという意味では XML 形式でもよかったはずだが、YAML を使うことによってテキストエディタで楽に見やすく設定ができる。よけいなタグを書かなくてよいから短時間で書けるし、とっつきやすい。 テキストをきれいにするフィルタを考えているとき、Unix のパイプでつないで部品をつなげていくようなことも考えたが、Plagger のように個々の独立したプラグインを作って、そのプラグインの設定ファイルを YAML で書いてつなげていくというアイデアはいいなと思った。個々の部品の再利用が楽でいい。プラグインと設定が明確に分かれて、プラグインがすでにあるならば、最低限必要な情報のみ含む設定ファイルを書くだけで利用可能になるというところが、やはりスマートで便利に感じるのだと思う。Pyblosxom の方が一段落したら、次は YAML 関連であれこれ調べてみよう。 とりあえずは Plagger 関連のページをあれこれみてみた。やっぱり日本語情報が多い。なんとなく、どんどんユーザを増やしていきそうな感じがする。ぶひ、Python でもこういうのがあると最高なんだけどなぁ。
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Last updated
2006.11.20 00:47:01
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