バラバラの情報を繋ぎあわせているので、
多分にオレの推測と想像が混ざっていますが、
「暗黒天使」の過去のアイドル時代というのは、
おそらく、こういうことだったんだと思います。

まず、「覇虎」（HAKO）という名前の、
女性ソロシンガーがいたんですね。
すごい名前ですけど。

この人が、全曲スパイス・ガールズの日本語カバーという
ソロアルバムを1997年８月に出すんですよ。

　HAKO『DOUBLE SPICE』（CD）
「Wannabe」
「Who do you think you are」
「mama」
「Say you'll be there」
「２become１」
「Suite the SPICE（Nonstop Disco Version）」
カラオケ「Wannabe」
カラオケ「Who do you think you are」
カラオケ「mama」
カラオケ「Say you'll be there」
カラオケ「２become１」
「恋の東京ナイトクラビング」山崎＊ハコ

最後の１曲はスパイス・ガールズではなく、
日本語のオリジナル曲で、
このアルバムの「シークレットトラック」という扱いになっている。
（シークレットなのに、ジャケの表からして堂々と曲名が記されているが。）
歌っているのは「覇虎」サンと、山崎という男性によるデュエットです。
だから「山崎＊ハコ」。
で、その山崎というのは、ジョーダンズの山崎です。

*

このアルバムから、1997年11月に
『mama』と『恋の東京ナイトクラビング』がシングルカットされたんですね。

その時になって初めて、
「スパイス・ガールズの曲を女ひとりで歌わせるのは無理がある」
ということにスタッフが気がついたんですよ。

そこで初めて、
オーディションを開いて、他の４人のメンバーを集めて、
「Bibian」というコーラスグループをデッチ上げて、
５人組の「HAKO with Bibian」というユニットにして、
シングルバージョンの『mama』をレコーディングした。

その、「Bibian」メンバーの中に、
ガキさ…いや、後の「暗黒天使」となる人がいたわけですよ。

HAKO『mama』（CDシングル）
「mama」HAKO with Bibian
「mama」カラオケ
「恋の東京ナイトクラビング」山崎まさや＆HAKO
「恋の東京ナイトクラビング」カラオケ
「恋の東京ナイトクラビング」山崎まさや＆香月あんな
「恋の東京ナイトクラビング」カラオケ（香月あんなちゃんと唄おうヴァージョン）

山崎まさや＆香月あんな、などという名前が見えるところから、
このＣＤプロジェクトには、
『ギルガメッシュないと』が大きく関わっているであろうことが
考えられますが、その詳細は不明です。

*

1998年３月に、
「HAKO with THE BIBIAN」とプチ改名をして、
もう１枚のシングルが発売されています。

HAKO with THE BIBIAN『SPICE UP YOUR LIFE』（CDシングル）
「SPICE UP YOUR LIFE」
「恋してムーチョ」
「SPICE UP YOUR LIFE」カラオケ
「恋してムーチョ」カラオケ

スパイス・ガールズのカバーと、
TUBEのカバーをカップリング、という
世にも奇怪なシングル。

コレを最後にして、
彼女たちは解散してしまったのでしょう。
全員が失業して、生活は荒れに荒れたのでしょう。

そこから10年かけて、ようやくメンバーの中の１名だけが、
芸人となって再起したわけです。

芸人となったことで、
テレビで初めてソロで歌える栄光を手にした！

それがガキさ…いや、「暗黒天使」。

ええ話やな～。