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カフェ・ヒラカワ店主軽薄

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2007.02.25
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カテゴリ:ヒラカワの日常
このところ、脱力していたのだが、
テレビで「スウィングガールズ」をやっていたので
久しぶりにテレビの前に座った。
やはり、この映画は面白い。
以前この映画をビデオで見たときにブログに
何か書いたと思って検索したら見つかった。
もうあれから一年以上経っている。
再録して見る。

タイトルは「A列車でいくべ!」
「昨夜、一気に憲法本の原稿を書き上げて、
一服しながら
スウィングガールズを見る。
憲法本は締め切りまで塩漬けにして、
校正をいれる。
映画の方は、
2004年の九月に公開されて、
日本全国に
スウィングガールズ現象を巻き起こした(らしい。)
俺は、よく知らなかったのだけど、
何となく気にはなっていた。
見終わって、
幸福感に浸っている自分がいたのだが、
何がよかったのか
よくわからない。
どこにでもあり、
あたりまえのようだが、
不思議な感性に彩られた映画である。

矢口史靖(しのぶと読むらしい)という若い
監督の才能が息づいている。
大仰なドラマ性とは程遠いのだが
微細な味を見事につくりだしている。

いやぁ、いいねぇ。
にくたらしい女子高生たちが、
キュートで、清清しい女の子に変身して行く。
俺にも、
年頃の娘がいて、
彼女の荒れた高校生ぶりを
身近に見ていたので、
余計に、この映画が身体になじむ。

そして見所は
ラスト。
このラストを撮るだけのために
この映画はつくられたといってもいい。
ムーンラト・セレナーデ
メキシカン・フライヤー
シング・シング・シング
これって、ほんとに彼女達の演奏なの?
ジャズやるべ!
ってはじまった彼女達が実際に楽器を覚え
スウィングしはじめる。
男所帯で育った俺には
どうも、女の子の世界ってものがよくわからなくて
近寄りがたいような、おそろしいようなと、
敬遠していたのだが、
この作品で、
キュートってのは、やはり
女の子のための言葉なんだと納得した。」


何だかそのまんまである。
小学生の感想文のようだ。
でも、まさに小学生に感想文を書かせるような
初心(うぶ)な魅力をこの映画はよく伝えている。
「昭和残侠伝」を見終わった観客が、みな高倉健になって
コートの襟を立てて新宿昭和館から出てきたように、
「スウィング・ガールズ」を見終わった俺は、
高校生のガキのような気持ちになって
ミカンをむいている自分を発見するのである。
良い映画とはみな、見るものを同調させる
共振性をもっているらしい。





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最終更新日  2007.02.26 00:30:15
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