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テーマ:お勧めの本(7447)
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「ハゲタカが嗤った日」リップルウッド=新生銀行「隠された真実」浜田和幸(著)。 http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/0001712171/ この本を、ようやく読み終えました。なかなか面白かったです。 日本バブルの象徴的存在であり「バブル経済の申し子」と呼ばれた「イ・アイ・イ・インターナショナル」の高橋治則、長銀をメインバンクとし長銀に騙されたこの高橋に、著者が直接取材をしています。 この本を読んで初めて知ったんですが、なんと高橋は、あの米国の不動産王ドナルド・トランプと不動産の市場価格を比較しても、高橋の方がトランプより10倍以上の資産を持っていたんだそうです。これには驚いた。 トランプが10人集まっても日本の高橋1人にかなわなかったとは…… 日本の円は強し、といった時代ですか。 ちなみにこのドナルド・トランプは、先日、8月でしたが経営するカジノが破綻しました。 ------------------------------------- トランプ氏のカジノ事業経営破たん・負債18億ドル 【ニューヨーク=河内真帆】不動産業ドナルド・トランプ氏のカジノホテル事業、トランプ・ホテルズ・アンド・カジノ・リゾーツは、18億ドルの負債を抱え来月にも連邦破産法11条適用申請すると発表した。ただ、再建条件を事前に提示したプリパッケージ方式破産を採用、1年以内に再建を果たす見込み。 再建計画では、投資銀行クレディ・スイス・ファースト・ボストン(CSFB)が株式3分の二超を取得し大株主となる一方、トランプ氏は株式保有をこれまでの56%から25%に減らす。同氏は最高経営責任者(CEO)から辞任、「トランプ」の登録商標権も譲渡することを決めた。カジノ事業が経営破たんするのは92年に続き二度目。 (07:42) http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040811AT2N1000311082004.html ------------------------------------- そして、高橋治則ですが、私の8月26日の日記 私物国家に登場しています。 それと このサイトを見ると、高橋治則は浜口雄幸総理大臣の孫であると書かれています。 で、その浜口の息子には浜口巌根という人物がいて、その浜口巌根は長銀創立者・頭取であるとも書かれています。 これはどういうことか。 簡単ですね、これを解くのは。まさに「私物国家」といえましょう。 また このサイトには以下のことが書いてあります。 ------------------------------------- 1932(昭和7)年、昭和維新を掲げて元日銀総裁の井上準之助と三井合名会社理事長の團琢磨を殺害した血盟団事件に連座した四元は、服役中に「組繊には核心があり、会社には社長、国には首相がいる。どんな組織でも、その一人の決断と指導力の出来、不出来で栄えもし、滅びもする」と考え、出獄後、近衛文麿、鈴木貫太郎両首相の秘書をつとめた。戦後も吉田、池田、佐藤各氏ら歴代首相の知遇を得た。 戦後歴代内閣と深く関係し、安岡正篤らとともに元首相・中曽根康弘の陰の指南役とも言われた。中曽根氏は著書で、四元義隆氏(93)という人物を「政治相談役」としている。中曽根氏は首相になる10年余り前から四元氏のもとへ通い、首相在任中は官邸にも招いた。 日比谷で幣原内閣打倒を叫ぶ7万人集会が開かれ、鳩山一郎が右翼の児玉誉士夫と組んで反共演説をぶつという、全土騒乱の時代であった。この時代に、幣原内閣の秘書をつとめていたのが、数々の週刊誌で「東京二信用組合救済計画を仕組んだ男」と噂されてきた右翼の政商・四元義隆であった。 四元は、三幸建設工業を経営する社長として、政財界に隠然たる勢力をもつ大物右翼とされてきたが、鈴木進とは戦前からの知り合いで、鈴木進・紳介親子が経営する安全信用組合の理事にも就任していた。それは、安全信用組合が、創業時から三菱財閥によって経営されてきた金融機関だったからである。つまり、幣原喜重郎の妻は、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の娘であった。 まず三菱財閥の岩崎家があり、その娘ムコ・幣原喜重郎の秘書が、のちの政商・四元義隆であった。そのため、四元が三菱財閥の安全信用組合の理事に就任した。また、幣原喜重郎の息子の姪が、鈴木紳介と結婚したため、鈴木が理事長となって、高橋治則と共に95年に逮捕されることになったのである。 「、、、電力会社は、平岩外四が電事連の会長をつとめた時代に、電気料金の甘い利益だけを吸いあげようとする無責任な企業方針を推進することになった。 平岩外四は、泉井事件では石油公団の顧問やアラビア石油の監査役として暗躍している。また東京二信組破綻事件では、右翼の政商・四元義隆と密談してイ・アイ・イ高橋治則の救済に暗躍したと噂された通り、表の顔とは別に、明らかにいま述べた三菱軍事財閥の小番頭役をつとめ、院政をとりながら日本の裏の世界で動いてきた。、、、」「日本最大の官僚組織・電力会社と軍需工場・三菱重工・広瀬隆著」 ------------------------------------- ここに登場している「右翼の政商・四元義隆」ですが、この人は、先日6月28日に亡くなっています。 高橋と親しかった政治家である山口敏夫、中西啓介らは、なぜか高橋のように“不幸”な道へと行ってしまった。 まあ、小沢一郎は生き残っていますか。 ------------------------------------- 2004/08/05-19:00 四元義隆氏が死去=「歴代首相の指南役」 「歴代首相の指南役」として、政界に影響力を持っていた右翼活動家の四元義隆(よつもと・よしたか)氏が6月28日、老衰のため神奈川県鎌倉市内の病院で死去していたことが5日分かった。96歳だった。自宅は公表していない。葬儀は近親者のみで執り行われた。 http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=040805190022X030&;genre=pol ------------------------------------- まえがき 序章 新生銀行を脅かした「秘密交渉」の真実 第1章 「リップルウッド人脈」を解き明かす 第2章 暴露された秘密計画「ノアの方舟」 第3章 日本を食い物にした「ハゲタカ・ファンド」 第4章 高橋治則、リップルウッドと長銀を語る 終章 ハゲタカはまだまだ嗤う──目覚めよ! 日本の投資家 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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