カテゴリ:カテゴリ未分類
ネットで無償のフリーソフト開発者さんと、それに対して理不尽な要求を「権利として」突きつけるユーザーのやり取りです。
夜フクロウの作者さんと、夜フクロウのユーザさんのやりとりをまとめました。 このやり取りを見て、数年前、コミケ会場で起きた騒ぎを思い出しました。 私がお手伝いをしていた先輩の大手サークルで、当日作ったコピー本。事前に用意した新刊オフセット本と違って、先輩がコミケの一週間前に突発的に嵌ったゲームのマンガを一気に書き上げ、徹夜してホチキス製本しようやく作った200冊。しかし、先輩のサークルは壁際大手なのであっという間になくなってしまう。 で、最後の一冊を一人違いで買えなかった参加者が「ふざけるな!」と、怒りに任せて騒ぎ立てました。曰く「最初からもっと刷ってこい!」「売れるとわかっているくせに出し惜しみしてるんじゃねえ!」「転売目的でわざと少なくしたんだろ!」etc・・・ そいつは喚きながら去っていきましたが・・・一番傷ついたのは、一生懸命作った先輩です。そして、先輩は以後、2度とコピー本は作らないと・・・ わかりますでしょうか?コピー本というのは手間の割に値段も安く、手作業のため数もあまり多く作れない、正直好きじゃなければ作れない類の同人誌です。でも、そんなことも考えず、一部の、本当に無神経な人間のおかげでやる気を奪ってしまう。 しかも、同人活動はあくまで趣味である以上、誰にもそれをとめることは出来ない・・・ 上のフリーソフトのやり取りを見て「どうしてもっと上手くお願いできないんだ・・・」とため息が漏れました。 こういう話を書くと、必ず表れるのが「ネットも同人も、趣味だろうと第3者に公表する以上、批評は甘んじて受けるべきだ。それがイヤならやめちまえ」という言葉を投げつける人がいます。が・・・本当にやめますよ?あっさりと。仕事でない以上、そうまで言われてやってられるか!って話です。 皆から求められる才能があったり、便利なツールを善意で作る人が失意のうちにその世界を去る。それは、ユーザーやファンにとって大きな損失で、その心ない人間以外の、その人の能力を高く評価し、敬意をもっている大半の人間まで巻き込む。 マンガ「コミックマスターJ」で人気漫画家にストーカーする身勝手な粘着電波ファンに対してJが言った言葉 「○○先生は漫画家として世界にたった一つのすばらしい才能。だが、オマエのような腐ったファンなど、この世にいなくても何の問題もない!(意訳)」 趣味や善意で作られる空間は、簡単に壊れる脆い世界なんです。それに「お客様は神様」という思想は、そこには介在しません。作り手も利用者も等しく人間です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|