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テーマ:アニメあれこれ(27590)
カテゴリ:≡映-バングミ-
ご注意: この記事には、アニメ「ナイトウィザード The ANIMATION」(原作:菊池たけし/F.E.A.R. TRPGナイトウィザード)の内容が一部記載されています。未視聴の方、ストーリー・結末などをお知りになりたくない方は、お読みにならないコトをお勧めします。 ついに最終回。 最終回での驚きは・・・ ドリームマンが役に立った。 くれはって、死んでたんだ。 キリヒトの目的が単純だった。 柊が卒業した。 では、全体の流れを振り返ってみよう。 アラスジとしては・・・ 裏界への門を開ける力を持つという七つの宝玉「七徳の宝玉」を使う能力を持つ少女エリス。 彼女に、世界の守護者アンゼロットは、裏界へ攻め入るため、宝玉を集めて欲しい、と依頼する。 その護衛として、二年生に下がる柊。 エリスは、孤児だったため、施設で育ったが、「おじさま」の援助を受け、一人暮らしをしていた。 そこに同居するコトになった柊、乱入するように、くれはも住み込み、あかりんも加わった。 様々な場所から、障害を排除して、宝玉を手に入れていく中、エリスを守る謎の少年キリヒトも現れる。 「七徳の宝玉」が揃った時、裏界への門ではなく、エリスは破壊の力を得た。 彼女は、世界を破滅させる大魔王シャイマールの転生体で、宝玉はシャイマールの力を七つの徳で封じたモノだった。 シャイマール殲滅の命令を出すアンゼロット、エリスを連れて逃げる柊とキリヒト。 逃走の先で、エリスの過去の記憶が、そして彼女自身も造られたモノであると分かる。 そしてキリヒトは、世界の観察者の長ゲイザーであり、エリスを造った「おじさま」でもあった。 彼は、世界に絶望し、破滅の上で新たな世界を作ろうとしていたが、自ら手を下すのはルール違反。 そのために、エリスを造り、宝玉を集めるようアンゼロットに命じ、くれはを殺して見せるコトで、シャイマールを覚醒させた。 シャイマールの中に取り込まれ、帰るトコロがないと泣くエリスを自分たち仲間が居場所だ、と説得する柊。 そして、アンゼロットが禁を破って蘇生させた、くれはの姿を見て、エリスは自分を取り戻した。 キリヒトの防御「神の盾」は不可侵だったが、エリスのシャイマールの力は宝玉を失いながらも、それを破った。 柊の魔剣の一撃は、キリヒトの胸を貫いていた。 力を失ったエリスは、高校三年生となり、柊は奇跡的に卒業した。 が、アンゼロットの柊イヂリは、まだまだ続く。 内容を総括すると・・・ まず、ターゲットが、リプレイ・ノベルの読者だったのが、残念。 確かに、時間帯や全国ネットでないコトを考えれば、コアな部分を狙いたいのは分かる。 でも、まったく知らない人でも理解できる内容にしてほしかった。 ナイトウィザードの世界は、面白いのだから。 「下がる」ネタなど、柊サーガを読んでないと分からないのは、排他的でマニアックだ。 それは、TRPGのイメージに直結する。 物語として、七徳の宝玉が「裏界の扉を開ける」なんて信じていた視聴者はいたのだろうか? 興味は、集める時の登場人物の関係・心情の変化、集めた後どうなるか、だ。 宝玉の数を減らして、もっと人物や感情を描写して、大魔王の力を得てしまったエリスの、エリスへの葛藤や説得などに時間を費やしてほしかった。 つまり、宝玉集めの前半は冗長スギ。 ラスボスであったゲイザーは、十二話になってようやく設定が説明された。 伝える情報が多い時期なので割ける時間が少なく、説明が不十分なので、イマヒトツ視聴者に、どうして自分で世界を壊さないのか、エリスを覚醒させないのか、伝わってない。 世界を壊す理由は、直球すぎて、逆に驚いたが、いい意味ではない。 でも、次の世界を作るのも、手を下してはダメなんじゃないのかな? となれば、新たな世界もグダグダかも・・・ 感想としては、アニメというメディアを生かしきれなかった。 パーティーに前衛が一人、他は射撃武器なので、戦闘シーン描写のバランスが悪い。 メディアとしての見せ場なのだから、キャラの見栄えだけでなく、動きにも気を使ってほしかった。 TRPGのアニメ化は、偉業なのだが、内容はと聞かれると、その素晴らしさからセカンド・シーズンが決定、とはならないだろう。 キャラは良かった、伏線は良かった、一話完結にこだわらなければ、もうちょっと、なんとかなっただろうに、残念だ。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/12/28 08:14:06 PM
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