カメラの違い
- 2012年6月15日に初代の「RX100」が発売されました。コンパクトデジタルカメラのセンサーサイズは1/2.3型(6.2 x 4.6mm)などの小型センサーを搭載していることが多いですが、「RX100」は1.0型(13.2 x 8.8mm)の従来のセンサーサイズより約4倍も大きなセンサーが搭載されています。これにより画質が飛躍的に向上し、大きなボケ描写が可能になりました。「RX100」「RX100 II」「RX100 III」「RX100 IV」は全てこの1.0型サイズのセンサーが搭載されています。
- 2013年7月5日にはセンサーを改良した「RX100 II」が発売されました。世界初(2013年6月27日当時)の1.0型センサーで裏面照射型技術を採用したことや画像処理技術の向上により、高感度性能が向上してノイズを低減しています。液晶モニターは「RX100」の固定式から、上方向に約84度・下方向に約45度まで可動するチルト液晶になりました。他にも、Wi-FiやNFC機能に対応し、RX100シリーズでは唯一のアクセサリーシューを搭載しています。レンズ位置が少し高くなったことで三脚装着時にフロントリングと雲台の干渉が少なくなりました。
- 2014年5月30日にレンズを一新した「RX100 III」が発売されました。「RX100」と「RX100 II」は28~100mm相当でF1.8~4.9のレンズを搭載していましたが、「RX100 III」から24~70mm相当でF1.8~2.8のレンズが搭載されています。望遠は30mm縮まりましたが、より広角撮影をすることが可能です。また、望遠側でF値が明るくなり、最短撮影距離も縮まっています。アクセサリーシューは省略され、開いたスペースにポップアップ式の電子ビューファインダー(EVF)が搭載されました。「RX100」と「RX100 II」は内蔵フラッシュが左側にありましたが、「RX100 III」と「RX100 IV」では内蔵フラッシュが中央に移動し、左側にはポップアップ式の電子ビューファインダーが内蔵されています。チルト液晶は180度回転するようになり、自分撮りが可能です。動画はXAVC S形式で撮影できるようになり、メニュー画面がより見やすく整理されました。NDフィルターの内蔵や起動時間の短縮などもしています。
- 2015年7月31日には「RX100 IV」が発売されます。世界初(2015年6月26日時点)のメモリー一体積層型センサーを採用したことで読み出し速度が高速になり、動画機能や高速撮影が向上しました。動画は4Kに対応し、最大960fpsのスーパースローモーション動画も撮影できます。連写は「RX100」「RX100 II」「RX100 III」の約10コマ/秒から、約16コマ/秒になりました。電子シャッターが新たに使用可能になり、1/32000秒の高速シャッターが可能で、アンチディストーションシャッターにより動体ゆがみ(ローリングシャッター現象)を低減しています。内蔵ビューファインダーは解像度がアップし、EVF収納時の電源ON/OFFが選択できるようになりました。リングの形状は縦筋からクロス状に変更されています。
- 2016年10月14日に「RX100 V」が発売されました。「RX100 IV」をさらに高速化したモデルで、センサースペックは同じですが新しいフロントエンドLSIが搭載されて高速処理が可能になっています。連写は約16コマ/秒から約24コマ/秒に高速化し、ブラックアウト時間が短縮したことでスムーズな映像確認も可能です。960fpsのスローモーション動画撮影時間は「約2秒(画質優先)」「約4秒(撮影時間優先)」から、約2倍の「約4秒(画質優先)」「約7秒(撮影時間優先)」に増えました。オートフォーカスには「RX100シリーズ」で初となる像面位相差AFが搭載され、コントラストAFと組み合わせた「ファストインテリジェントAF」で静止画撮影時だけでなく4K動画撮影時でも高速AFが可能です。
- 2018年6月22日には最新の「RX100 VI」が発売されます。「RX100 III」から採用されてきた24~70mm相当でF1.8~2.8のレンズが、24~200mm相当でF2.8~4.5の光学約8.3倍ズームに変更されました。しかし、厚みが1.8mm増えたのみで従来のサイズは維持されています。オートフォーカスにはRX100シリーズで初の「高密度AF追従テクノロジー」を採用し、瞳AF機能は「RX100 V」の約2倍に追従性能が向上しました。タッチパネルに対応し、チルト液晶は下方向に90度可動できます。4K HDRやBluetooth機能を搭載し、ポップアップ式EVFは手前に引き出す必要がなくなりました。
どれが買いか?
- 余計な機能は必要なく、小型で高画質なカメラが欲しい場合は初代の「RX100」がお勧めです。可動式モニターや電子ビューファインダー、Wi-FiやNFC機能などのは搭載されていませんが、画質は非常に優れており十分な写真が撮影できます。RX100シリーズで最も古いために価格も安く、コンパクトデジタルカメラの売れ筋ランキングで常に上位に入る人気のカメラです。
- 操作性や高倍率ズームを重視する場合は「RX100 VI」がおすすめです。「RX100 VI」はタッチパネルに対応しているのでタッチフォーカス/シャッターやタッチパッドAF機能など操作性が劇的に向上しています。コンパクトなカメラにも関わらず24~200mm相当の焦点距離をカバーしているので1台で幅広い撮影に対応することができます。しかし、RX100シリーズで最新のカメラなので価格が高いです。
- 動画性能に優れたカメラが欲しい場合は「RX100 V」と「RX100 IV」がお勧めです。「RX100 V」と「RX100 IV」は高品質なXAVC S形式の4K動画(30p)が撮影できるほか、最大960fpsの高価なカメラでしか撮影が出来なかったスローモーション動画も撮影できます。S-Log2 ガンマなどプロが使用するような本格的な動画撮影に対応し、ミュージックビデオPVに実際に使用されるほど高性能です。「RX100 V」はスローモーション動画撮影時間とオートフォーカス性能が「RX100 IV」より強化されているのでより快適な動画撮影が可能です。
- 「RX100 IV」ほどの動画機能が必要なく、電子ビューファインダーを搭載した高画質カメラが欲しい場合は「RX100 III」がお勧めです。「RX100 III」は「RX100 IV」と同様に非常に高性能なレンズを搭載しているため、画像の隅々まで鮮明に描写することができます。また、ポップアップ方の電子ビューファインダーは使用しない時には収納でき、必要時のみポップアップさせて撮影に集中することができます。
- 拡張性に優れたカメラが欲しい場合は「RX100 II」がお勧めです。RX100シリーズで唯一のアクセサリーシューを搭載することで、光量が大きな外付けフラッシュ、電子ビューファインダー、クリップオンLCDモニターなどを装着してカメラの操作性を拡張することができます。
ソニー 2018-06-22
ソニー 2015-07-31
ソニー 2014-05-30
ソニー 2012-06-15
カメラ名 | DSC-RX100M6 | DSC-RX100M5 | DSC-RX100M4 |
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発売日 | 2018年06月22日 | 2016年10月14日 | 2015年07月31日 |
価格 | 140,000円前後 | 120,000円前後 | 110,000円前後 |
センサー | 1.0型(13.2×8.8mm Exmor RS CMOS 積層型) | ||
画素数 | 2100万総画素、2010万有効画素 | ||
画像処理エンジン | BIONZ(ビオンズ) X、フロントエンドLSI | BIONZ(ビオンズ) X | |
オートフォーカス | 像面位相差AF+コントラストAF(ファストハイブリッドAF) | コントラストAF(ファストインテリジェントAF) | |
レンズ | 24~200mm相当 F/2.8~4.5 | 24~70mm相当 F/1.8~2.8 | |
最短撮影距離 | 8cm(ワイド端)、100cm(テレ端) | 約5cm(ワイド端) 約30cm(テレ端) | |
NDフィルター | ○ | ||
ISO感度 | 125~12800(標準)、80~25600(拡張) | ||
連写 | 24コマ/秒 | 16コマ/秒 | |
ロックオンAF | ○ | ||
ファインダー | 電子式ビューファインダー(235万ドット/100%/0.59倍) | ||
モニター | 3インチ (92.16万ドット) | 3インチ (122.88万ドット) | |
モニタータイプ | 自分撮り対応チルト(下方向90°) | 自分撮り対応チルト | |
シャッタースピード | 30~1/32000秒(電子シャッター)、30~1/2000秒(メカシャッター) | ||
セルフタイマー | 2、5、10秒 | ||
撮影枚数 | モニター時:約240枚 120分、ファインダー時:約220枚 110分 | モニター時:約220枚、ファインダー時:約210枚 | モニター時:約280枚、ファインダー時:約230枚 |
静止画フォーマット | RAW:○、JPEG:○、RAW+JPEG同時撮影:○ | ||
動画 | 4K(3840×2160) 30fps、フルHD(1920×1080) 60fps | ||
動画形式 | XAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠 | XAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠、MP4 | |
ハイフレームレート(スローモーション動画) | 最大960fps | 最大960fps(画質優先:約4秒、撮影時間優先:約7秒) | 最大960fps(画質優先:約2秒、撮影時間優先:約4秒) |
手ぶれ補正機構 | 4.0段分 | ○ | |
内蔵フラッシュ | ○ | ||
防塵・防滴構造 | - | ||
USB充電 | ○ | ||
HDR | ○ | ||
水準器 | ○ | ||
タッチパネル | ○ | - | |
顔認識 | ○ | ||
バルブ撮影 | ○ | ||
ネットワーク | Wi-Fi:○、NFC:○、Bluetooth:○ | Wi-Fi:○ NFC:○ | |
記録メディア | SDXCカード:○、メモリースティックDUO:○ | ||
幅×高さ×奥行き | 101.6×58.1×42.8mm | 101.6×58.1×41mm | |
重さ | 274g(本体のみ)、301g(総重量) | 272g(本体のみ)、299g(総重量) | 271g(本体のみ)、298g(総重量) |
バッテリー | NP-BX1 | ||
インターフェース | マルチ/マイクロUSB端子、 HDMIマイクロ端子 |
カメラ名 | DSC-RX100M3 | DSC-RX100M2 | DSC-RX100 |
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発売日 | 2014年05月30日 | 2013年07月05日 | 2012年06月15日 |
価格 | 73,000円前後 | 60,000円前後 | 35,000円前後 |
センサー | 1.0型(13.2×8.8mm Exmor R CMOS 裏面照射型) | 1.0型(13.2×8.8mm Exmor CMOS) | |
画素数 | 2090万総画素 2010万有効画素 | 2090万総画素 2020万有効画素 | |
画像処理エンジン | BIONZ(ビオンズ) X | BIONZ(ビオンズ) | |
レンズ | 24~70mm相当 F/1.8~2.8 | 28~100mm相当 F/1.8~4.9 | |
70mm時のF値 | F2.8 | F4.0 | |
最短撮影距離 | 約5cm(ワイド端) 約30cm(テレ端) | 約5cm(ワイド端) 約55cm(テレ端) | |
NDフィルター | ○ | - | |
ISO感度 | 125~12800(標準) 80~25600(拡張) | 160~12800(標準) 100~25600(拡張) | 125~6400(標準) 80~25600(拡張) |
連写 | 10コマ/秒 | ||
ロックオンAF | ○ | - | |
ファインダー | 電子式ビューファインダー(144万ドット 100%/0.59倍) | - | |
モニター | 3インチ (122.88万ドット) | 3インチ (122.9万ドット) | |
モニタータイプ | 自分撮り対応チルト | チルト | 固定式 |
シャッタースピード | 30~1/2000秒(メカシャッター) | ||
セルフタイマー | 2、10秒 | ||
撮影枚数 | 320枚 | 350枚 | 330枚 |
静止画フォーマット | RAW:○ JPEG:○ RAW+JPEG同時撮影:○ | ||
動画 | フルHD(1920×1080) 60fps | フルHD(1920×1080) 60fps | フルHD(1920×1080) 60fps |
動画形式 | XAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠、MP4 | AVCHD規格 Ver.2.0準拠、MP4 | |
ハイフレームレート(スローモーション動画) | 最大120fps | - | |
手ぶれ補正機構 | ○ | ||
内蔵フラッシュ | ○ | ||
防塵・防滴構造 | - | ||
USB充電 | ○ | ||
HDR | ○ | ||
水準器 | ○ | ||
タッチパネル | - | ||
顔認識 | ○ | ||
バルブ撮影 | ○ | ||
ネットワーク | Wi-Fi:○ NFC:○ | - | |
記録メディア | SDカード:○ SDHCカード:○ SDXCカード:○ メモリースティックDUO:○ | ||
幅×高さ×奥行き | 101.6×58.1×41mm | 101.6×58.1×38.3mm | 101.6×58.1×35.9mm |
重さ | 263 (本体のみ) 290g (総重量) | 254 (本体のみ) 281g (総重量) | 213 (本体のみ) 240g (総重量) |
バッテリー | NP-BX1 | ||
インターフェース | USB2.0、HDMIマイクロ端子 |
過去に使用した画像