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ウィルコム、インテルAtomを搭載した新モバイル端末
~シャープ/マイクロソフトと共同開発、6月発売予定

Atomのロゴ

3月3日 発表



 株式会社ウィルコムは3日、インテルのMID(Mobile Internet Device)向けCPU「Atom」を搭載したモバイルコミュニケーションマシンを、シャープ、マイクロソフト、インテルと共同で開発中だと発表した。6月の製品提供を目指して開発を進めているという。

 インテルのAtomは、最大TDPが2.5Wでダイサイズが25平方mmの小型x86プロセッサで、Silverthorneというコードネームで呼ばれていたもの。これまでMenlow(コードネーム)と付けられていたAtomと対応チップセット、無線LAN機能などのプラットフォームは「Centrino Atom プロセッサー・テクノロジー」のブランド名になった。

 ウィルコムが開発中の製品は、インテルAtomを採用、マイクロソフトのWindows Vistaを搭載、シャープの高精細ワイド液晶を搭載、の3点が明らかにされている。これまで、ウィルコムの「W-ZERO3」はOSにWindows Mobileを採用してきたが、新製品ではWindows Vistaを搭載することで、PCの幅広いアプリケーションが利用可能になり、従来とは違った位置付けの製品になるという。

1月のCESで展示されたウィルコムのMenlow搭載機

 1月の2008 International CESでは、Intelブースでウィルコムのロゴが入った“謎の端末”が展示され話題となった。この件について、ウィルコム側は「Menlowを採用した製品で、現在開発していることは事実。しかし、発売時期や価格、メーカーは現段階では明らかにできない。(出展した目的について)海外に向けて誇れるような端末を日本で創る、という意気込みで出展することにした」としており、Atomだけで無く、プラットフォームのCentrino Atom(Menlow)を採用しているものと見られる。

 電話の機能については、ウィルコムはコメントを避けたが、追って詳細を発表するという。弊誌ライターの笠原氏がCESで“謎の端末”を取材した際には、PHS通信モジュールを内蔵していることが明らかになっている。PHSのデータ通信を利用する小型PC端末となるのか、これまで通り電話機になるのかは不明だが、詳細を待ちたい。

□ウィルコムのホームページ
http://www.willcom-inc.com/
□ニュースリリース
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2008/03/03/
□関連記事
【1月9日】【CES】【Intelブース編】ウィルコムのMenlow搭載プロトタイプが展示される
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0109/ces10.htm
【1月9日】ウィルコム、CES出展の「謎のプロトタイプ」にコメント(ケータイ)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/37918.html

(2008年3月3日)

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