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日本HP、タッチスクリーン採用一体型PC「TouchSmart PC」
~家族のコミュニケーションを支えるツールとしてのPC

TouchSmart PC

9月28日 発売

価格:178,500~249,900円



 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、タッチスクリーンを採用した液晶一体型PC「TouchSmart PC」3モデルを9月28日より発売する。価格は178,500円より。

 指で操作可能なタッチスクリーンの採用や、独自のユーティリティ「SmartCenter」により、年齢性別を問わず、誰もが簡単に使えるだけでなく、家族間のコミュニケーションをより豊かにするという方向性を打ち出した珍しい製品。

家庭内での活用方法を示すため、報道向け説明会では両親と子供役の俳優が登場し、利用シーンを紹介した

 一般的なタッチスクリーンは、液晶パネルの上に接触を感知するためのフィルムなどを貼り付けているが、本製品ではパネルの4隅にカメラを内蔵し、これにより位置や接近を関知する。これにより、フィルムを不要とし、画質の劣化を防いだほか、スタイラスだけでなく、指での操作を可能にした。

 OSはWindows Vista Home Premiumで、そのメディアセンター上でポータルユーティリティとしてSmartCenterが動作する。SmartCenterのトップ画面には、インターネット、音楽、ゲーム、時計といった一般的なアイコンに加え、「SmartCalender」と「Photosmart Touch」というユーティリティのアイコンが並ぶ。

 SmartCalenderは、家族のスケジュール管理と伝言機能を持ったユーティリティ。ここでは、イベントの予定、メモの作成、メモの記録、ビデオの記録の4つの操作が可能。メモの作成をタッチすると、家族の誰か(もしくは全員)に宛てたメッセージを、手書きかテキスト入力で作成できる。作成したメッセージは、SmartCalenderのトップページにランダムにちりばめられて縮小表示され、タッチすると内容を確認できるという具合で、まさに冷蔵庫などに付箋紙でメモを残すのと同じ感覚で利用できる。

 また、手書きメモのほかに、液晶に内蔵されたWebカメラにより、音声や映像でメモを残すこともできる。

 メモはカレンダー機能とも連動しており、カレンダーから日付を選んで内容を入力する以外に、メモをカレンダーにドラッグして特定の日のイベントとして記録することもできる。

 同社では、面と向かっては言いにくい伝言も、ためらいなく残せるほか、家族のスケジュールを確認することで、家庭でのコミュニケーションが広がるとしている。

 Photosmart Touchは、写真管理用のツールで、PCに取り込んだ写真をフォルダ別や日付別で閲覧できる。赤目修正やサイズ修正など簡単な修正機能も持つ。

SmartCenterのトップ画面。カレンダーや写真機能に大きな焦点が当てられているところが本製品の方向性を示している SmartCalenderのトップ画面。メモが付箋紙のように並ぶ メモは手書きでもキーボードからも入力できる
カレンダーで家族全員や個人の予定を個別に登録できる Photosmart Touchの画面。写真左下の白い丸をタッチすると、その画像にチェックが入り、印刷する写真を選択できる 画像自体をタッチすると、簡易編集ができる

 ユニークなのが、液晶の裏側の台座に同社のフォトプリンタを設置するスペースがある点。ここにプリンタを置いておくと、印刷した用紙が、液晶の下側のスペースから手前に排出されるという工夫も盛り込まれている。

 そのほか、本体機構面の特徴としては、座ったり立ったりしながら利用することを考慮し、二重ヒンジ機構を採用し、ディスプレイの角度と高さを調整できるようにした。また、液晶下部にSmartCenterをワンタッチで呼び出すボタンを備える。

 本体の主な仕様は、最上位の「IQ784jp」がTurion 64 X2 TL-64(2.2GHz)、メモリ4GB、HDD 500GB、Office Personal 2007を搭載し、直販価格は249,900円。IQ784jpから、メモリを2GB、HDDを320GBにし、Officeを省略した「IQ782jp」は199,500円。IQ782jpから、CPUをTurion 64 X2 TL-58(1.9GHz)、HDDを160GBにした「IQ780jp」は178,500円。

 それ以外の仕様は共通で、GeForce 6100チップセット、GeForce Go 7600(256MB)、+R DL/Light Scribe対応DVDスーパーマルチドライブ、1,440×900ドット(WXGA+)表示対応19型ワイド液晶ディスプレイを搭載。

 インターフェイスは、USB 2.0×6(内1つはプリンタ用)、IEEE 1394×2、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g無線LAN、8-in-1カードスロット、130万画素Webカメラ、音声入出力、Pocket Media Drive Bayなどを装備する。

 Pocket Media Drive Bayは同社製のポータブルHDDを挿入するための拡張ベイで、内蔵HDDのバックアップ用途のほか、データをコピーして、持ち運び、他のPCにUSBで接続することで外出先でデータを閲覧できる。

 キーボードとマウスは2.4GHz帯を利用したワイヤレスで、キーボードは本体の下部に収納可能。メディアセンター用リモコンも付属する。

二重のヒンジによりディスプレイの角度と高さを調整可能 ディスプレイ右下にSmartCenterを呼び出すボタンを装備 Pocket Media Drive Bayに入る増設用ポータブルHDDは単体でもUSB HDDとして使える
本体裏側の台座の上に同社製フォトプリンタを設置できる 指で操作できるが、スタイラスも付属 無線LAN利用時は電源ケーブルしかケーブルが必要ないので、キッチンなどにも設置しやすい
本体前面にはスロットインの光学ドライブやカードスロットなど キーボードとマウスはワイヤレス。キーボードは未使用時に本体下部に収納できる メディアセンター用リモコンも付属

□日本HPのホームページ
http://www.hp.com/jp/
□ニュースリリース
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2007/fy07-166.html
□製品情報
http://www.hp.com/jp/tsp/
□関連記事
【1月9日】【CES】タッチスクリーン搭載のVista PCとWindows Home Server搭載ネットワークストレージ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0109/ces6.htm

(2007年9月27日)

[Reported by [email protected]]

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