○目論んでいる施設：レベル３またはレベル４の動物実験研究施設である。レベル４は，現在長崎大学に設置計画があるが，進捗状況はよく知らない。しかし，仮に長崎大学にできても，安倍晋三にとっては複数，数施設は欲しいと思っているはずだから，重複で不要とはならない。無論，レベル３でも加計孝太郎と安倍晋三の両者ともに，大きなメリットをもたらすのである。

○加計学園のメリット：獣医学部の経営はうまい話ではない。また，息子に獣医学博士の学位を取らせるため，なんていう目的も全く小さい。（ただし，構造改革特区であきらめずに１４～５回も応募・落選を重ねてきた時代には，この目的があったかもしれない。）加計孝太郎にとっては安倍晋三と組むことによって，莫大なメリットが転がり込むことを知らされたに違いない。つまり，加計学園のメリットは，安倍晋三の目的（深謀）と一心同体のものである。それはバイオ施設での生物兵器に関する，防御という名の研究である。なぜメリットになるのか？それは毎年莫大な研究費という名目の予算が獲得できるからである。その出所は文科省ではない。防衛省がらみの予算である。恐らく，湯水のごとく研究費が加計学園に流れるスキームが作られることだろう。

○安倍晋三の深謀：言わずと知れた生物兵器に関する研究である。核兵器を当面持てない我が国においては，生物兵器が代わりとなるのだ。７３１部隊からの我が国の超得意分野である。中国やロシア（もちろん，米国も）のバイオ兵器研究（テロからの防御研究を含め）は公然の秘密となっており，いくつもの本が書かれている。万邦無比の国家を目指す安倍晋三にとって，核兵器が持てないのは痛い。そこで，核兵器は独裁国家となった後に託すことにして，当面は生物兵器が必要不可欠のものだ。しかしながら，レベル４を持っている国立感染研や計画中の長崎大学相手では，さすがに生物兵器の研究となると制約が大きい。ところが加計学園ならば，眼と眼を合せるだけで，自由自在に進めて行くことができる。安倍のメリットとはこういうことである。もちろん，レベル３でも立派に生物兵器の研究ができる。炭疽菌は最も期待度の高いアイテムで高度に兵器化されている。しかし，できればレベル４が欲しい事だろう。なぜなら，攻撃側がレベル４が必要なエボラ系を用いるかもしれないからである。そう，生物兵器攻撃の防御研究は，攻撃兵器を自ら作ってみることが必要なのだ。

以上の推測が当たっていないことを祈る。