スコットランドの民謡かつ非公式な準国歌でもある、
「オールド・ラング・サイン」を原曲とした、
日本の編曲唱歌である「蛍の光」。
母国スコットランドでは古くから現在に至るまで、
年始、披露宴、誕生日などで歌われる曲で、
日本のヨナ抜き音階(「ファ」と「シ」がない音階)と、
同じ音階による旋律となっています。作曲者は不詳。
日本では「閉館・閉店を伝えるBGM」として、
全国の公共施設や店舗で使用されていますが、
英語圏の国々では大晦日のカウントダウンで、
年が明けた瞬間に歌われる曲であったり、
東アジアでは卒業式に歌われる曲であったりと、
海外では「蛍の光=閉店」という認識がなく、
インバウンドのお客さんには伝わらない事から、
100円ショップ「ダイソー」は11日、
同日より「蛍の光」の使用を取りやめ、
USENや早稲田大学と共同開発した、
新たな曲を流すと発表しています。
この報道に、外国人も興味津々。
寄せられていた反応をまとめましたのでご覧ください。
「やっと謎が解けたぞ!」 日本人が麺をすする理由を遂に欧米人も一発で納得
翻訳元
■■■ 日本でも聴いたことがあるけど、
閉店の意味があったなんて初耳だ。
スウェーデン■ このメロディーを聴いたほとんどの西洋人は、
文化的に新年を連想しちゃうからね。
確かに観光客は混乱しそう。
+9 ニュージーランド ■ そう、年末……。一日が終わる。
つまり閉店の雰囲気はある……。
オーストラリア ■ オランダではサッカーソング。
だから大晦日にかけるっていうのも、
俺達からすると不思議な感じ😆
オランダ■ 電車とかでやってるように、
多言語でアナウンスするのはどうだろう。
それじゃ意味がないのかな?
+13 アメリカ■ こっちのお店は閉店時間になると、
文字通りすべての音楽を消して、
ドアも全部閉めちゃうよ。
それも全く示唆する事なく😭
+5 オーストラリア■ 「ご来店ありがとうございます。
まもなく閉店となります」
↑を英語で伝えていただければ、
それで十分だと思います。
+14 スロバキア■ 「Time to Say Goodbye」は世界的に有名だし、
代替案にいいかも。
+5 シンガポール■ 観光客のために日本が全てを変えるのは見たくない。
僕が日本での暮らしを選んだのは、
昔ながらの日本が好きだからなんだ……。
でも今は色々変わりつつある……。
+4 日本在住「日本よ、どうか変わらないで」 日本社会の平和な雰囲気が素晴らしいと話題に■ とは言え「オールド・ラング・サイン」は、
そもそも別れを意味する曲だからなぁ。
英語圏の人なら含意に気づきそうだけど。
+2 ■ 閉店時間に向けて徐々に音量を下げていって、
最終的にテレビの砂嵐音にするとか。
それならみんな気づくでしょ。
ギリシャ■ 何も変える必要はないさ。
閉店のアナウンスをして、
従業員が外に出るよう誘導すればいい。
アメリカ■ 例えば英語でアナウンスしても変わらないと思う。
私の店は閉店30分前に何度かアナウンスするけど、
それでもみんな店を出ないし。
イギリス■ 「あと15分で閉店します」じゃダメなのかな?
直接的で分かりやすいし。
+2 日本在住■ 初めて日本に行った時にまさにこの曲を聴いたけど、
そんな意図があったなんてw
+3 マレーシア■ 日本で初めて聴いたの俺↓
「なぜにクリスマスソング?」
+2 インドネシア「日本はいいかげんにしろw」 日本の平和さを象徴するデモが外国人を爆笑の渦に■ ちなみにアメリカのダイソーでも、
特定の閉店BGMが流れたりするの?
アメリカ ■ いや、アメリカだとないね。
これは日本ならではの文化だ。
アメリカ■ わざわざ変更する必要はない
英語によるアナウンスを流せばいいだけ。
それならかなりの節約になる。
+5 ペルー■ 日本人はこういう対応に、
そろそろ疲れちゃってないかな?😅
+2 日本在住■ 閉店時間を音楽で知らせるという概念は、
そもそも米英ではないかもしれない。
+5■ 高島屋で働いていた頃、雨が降り始めた場合は、
館内に「雨に唄えば」を流す決まりがあったの。
そうすることで接客に当たってる従業員が、
紙袋にビニールカバーをかける必要がある事を、
即座に知ることが出来るから。
+14 ■ こういう不文律のルールはどうやって知るんだろう?
自分は日本に住んで数年になるけど、
ダイソーに閉店用のBGMがあるなんて、
今の今まで知らなかったもんw
アメリカ「日本はさすがだw」 東京五輪 各競技のBGMも日本らしさが満載だと大きな話題に ■ この習慣はダイソーに限った事じゃなくて、
日本全国のあらゆる店で同じ。
だから日本で数年暮らしてるなら、
一度は耳にしてるはず。
+3 ■ 経験上お客さんに帰ってもらうのはかなり難しい。
私たちはアナウンスをしたり、
照明を落としたりするけど、
それでもまだずっと残ってる。
+15 アメリカ■ セミソニックの「Closing Time」に変更しよう。
タイトルとコーラスだけでも、
十分意図が伝わるだろうから。
+7 タイ (※同様の意見が複数ありました)
■ 俺達の為に色々変えざるを得ないなんて、
日本よ、なんかすまんな……。
+2 カナダ■ もう少し直接的に伝えるのはどうだろう?
世界の多くの人たちが育った環境は、
日本のような察する文化ではないから。
インド■ 中には分からないふりをする人もいるからね。
直接的な方が効果的かもね。
フィリピン■ 日本に引っ越してきたばかりの頃、
お店で「オールド・ラング・サイン」を耳にして、
なぜ夏に新年の歌を流すのか不思議に思った。
歌詞はともかく、英語圏の人々にとっては、
この曲は圧倒的に「大晦日」の印象だから。
閉店を知らせるためにこの曲を流すのは、
世界でも日本だけの習慣だ。
+5 スウェーデン「日本人は合理的だ」 なぜ世界で日本人だけは夜にお風呂に入るのか?■ ダイソーさんへ。
同じ音楽を流し続けてください。
お客さんのほとんどは地元の人たちなので、
この音楽が何を意味するか知っています。
ただ、閉店の音楽が流れている間、
事前に録音しておいた英語でのアナウンスを、
同時に流していただけたらと思います。
そしてお客さんは、察しよう。
+54 フランス ■ 自分は小売業で働いたことがあるけど
(日本のお店ではない)、
常にアナウンスがうまくいくとは限らない。
「客は王様 or 女王様でしょ?」
という考えの人が多すぎる。
アメリカ■ 特に観光客が多い観光地では、
やっぱり対応が必要になるかもね。
+4 アメリカ■ 小売業で働いてた私は、
必ず閉店までにお店を出るようにしてる。
実際に店員側だった人間として、
閉店時間を気にかけられない事が、
どれだけ迷惑な事かを理解してるから。
+3
最後に元も子もない話ではありますが、
実はお店などで流れる"蛍の光"は、
原曲の「オールド・ラング・サイン」を3拍子に編曲した、
「別れのワルツ」である事が多くなっています。
なお、「蛍の光」は4番まであり、
4番の歌詞には意外にも「沖縄」が登場します。
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