Outlook で表示される主なエラー番号とその一般的な対処方法の一覧を記載します。
送受信のエラーについては、Outlook Express や Windows メールなどとも共通したものですが、Outlook 独自のエラーも色々あります。
基本的には、Exchange ではなく、一般的なプロバイダーなどの設定(POP3、IMAP、MAPI)を想定しています。
対象製品
ほぼ全バージョンの Outlook 製品
【0x800ccc0b】
○原因:二重ログイン・プロファイル破損
・Web メールなどをすべてログアウト
・重複しているアカウント設定があればすべて削除
・プロファイル新規作成
【0x800ccc0d】
○原因:メールサーバーとの接続ができていない
・送受信サーバー名と送受信サーバーのポート番号確認
・ネットに接続できているか確認(ブラウザで複数ページ開けるかなど)
・セキュリティソフトのファイアーウォールで Outlook の通信を許可
・「ping」でサーバーが応答するかなど確認(ping に応答しないプロバイダもあります)
・アカウント設定を作り直し
【0x800ccc0e】
○原因:メールサーバーとの接続ができていない
・ネットに接続できているか確認(ブラウザで複数ページ開けるかなど)
・アカウント設定の内容を確認
・アカウント設定を作り直し
【0x800ccc0f】
○原因:メールサーバーとの接続ができていない(多くは送信時に発生)
プロバイダの OP25B(Outbound Port Blocking 25)による送信制限
プロバイダの送信容量制限 など
・アカウント設定の「詳細設定」の項目を推奨の値に変更
(一般的には「送信サーバーが認証が必要」+「受信サーバーと同じ設定を使用する」+「ポート番号 25 → 587 に変更」)
・送信メールの容量を減らす
・セキュリティソフトのファイアーウォールで Outlook の通信を許可
・アカウント設定を作り直し
【0x800ccc18】
○原因:メールサーバーでの認証エラー
・アカウント設定の以下のチェックを外す
「メールサーバーがセキュリティで保護されたパスワード認証(SPA)に対応している場合には、チェックボックスをオンにしてください」
・アカウント設定の「アカウント名」と「パスワード」を再確認の上、入れなおし
・アカウント設定を作り直し
【0x800ccc65】
○原因:メールサーバーとの接続ができていない(多くは送信時に発生)
プロバイダの OP25B(Outbound Port Blocking 25)による送信制限
・アカウント設定の「詳細設定」の項目を推奨の値に変更
(一般的には「送信サーバーが認証が必要」+「受信サーバーと同じ設定を使用する」+「ポート番号 25 → 587 に変更」)
・プロファイル新規作成
【0x800ccc7d このサーバーはSSL接続をサポートしていません】
○原因:メールサーバーが暗号化による接続に対応していないにも関わらず、設定されている
・アカウント設定の「詳細設定」で、以下に変更
・受信サーバーの「このサーバーは暗号化された接続が必要」のチェックを外す
・送信サーバーの「使用する暗号化接続の種類」を「なし」に設定する
【0x800ccc78】
○原因:送信者の電子メールアドレスが拒否された場合など
・アカウント設定の「電子メールアドレス」を入力しなおす(全角/半角など注意)
・アカウント設定作り直し
・アカウント設定の「詳細設定」の項目を推奨の値に変更
(一般的には「送信サーバーが認証が必要」+「受信サーバーと同じ設定を使用する」+「ポート番号 25 → 587 に変更」)
【0x800ccc79】
○原因:宛先のメールアドレスが間違えているか、使用されていない・SMTP 認証の設定ミス
・送信先のメールアドレスを入力しなおす
・アカウント設定の「詳細設定」の項目を推奨の値に変更
(一般的には「送信サーバーが認証が必要」+「受信サーバーと同じ設定を使用する」+「ポート番号 25 → 587 に変更」)
【0x800ccc80 このクライアントでサポートされている認証方法が、サーバーでサポートされていません】
○原因:設定している送信時の認証方式では、送信メールサーバーへのログオンできない
・アカウント設定の「詳細設定」の項目を推奨の値に変更
(一般的には「送信サーバーが認証が必要」+「受信サーバーと同じ設定を使用する」+「ポート番号 25 → 587 に変更」)
・上記でうまくいかない場合は、以下に変更してみる
「受信サーバーと同じ設定を使用する」→「メールを送信する前に受信メールサーバーにログオンする」
【0x800ccc81】
○原因:送信者の電子メールアドレスが拒否された場合など
・アカウント設定の「電子メールアドレス」を入力しなおす(全角/半角など注意)
・設定しようとしているメールアドレスが RFC に違反している
(@より前に「.(ドット)」が連続している、「.(ドット)」から始まっている、「@」が複数ある 等)
・送信サーバーや受信サーバーのポート番号を推奨の設定に変更する
・セキュリティソフトのファイアーウォールで Outlook の通信を許可
・プロファイルを新規作成
【0x800ccc92】
○原因:メールサーバーでの認証エラー
・アカウント設定の「アカウント名」と「パスワード」を入れなおし
・アカウント設定を作り直し
【0x800cccdd】
○原因:メールサーバーに障害が発生している
・サーバーの提供元に確認
・念のために、アカウント設定を作り直しして、確認してみてもOK
【0x80040005】
○原因:メールサーバーに障害が発生している(主に MAPI アカウントで発生)
・サーバーの提供元に確認
・念のために、アカウント設定を作り直しして、確認してみる
【0x8004010d】
○原因:PCの HDD に空き容量が不足している(一般的には C ドライブの容量)
・HDD の空き容量を増やす
・空き容量に問題がなければ、受信トレイ修復ツールを使用してデータファイルを修復する → 手順はこちら
【0x8004010F】
○原因:アカウント設定とデータファイルの関連付けが外れている(データファイルのみ削除したなど)
・アカウント設定作り直し → 手順はこちら
○原因:古いバージョンの Outlook で作成された「Microsoft Outlook Internet Settings」というプロファイルが選択されている
・プロファイルを新規作成
【0x80040107 不明なエラー】
○原因:アカウント設定名、pstファイル名、ナビゲーションウインドウ上の名前を同一に変更したために発生
・名前を統一できない可能性が高いので、どれか一つを別の名前にする
○原因:配信先のデータファイルが他のドライブ(外付けHDD)などにあり読み込めない場合に発生
・基本的には C ドライブ上でで使用するように変更する
【0x80040116】
○原因:データファイルで容量が上限に達した
(Outlook 2002 以前:最大 2GB・Outlook 2003~2007:最大 20GB・Outlook 2010:最大 50GB)
・サイズを確認して上限前後であれば、新規でデータファイルを作成し、配信先に設定する
○原因:HDD クラスタの破損
・データファイルをバックアップしても「巡回冗長エラー」が発生する確率が高いため、チェックディスクをかけたあと、受信トレイ修復ツールでデータファイルの修復を試す → 手順はこちら
・改善しなければ、OS のリカバリを検討
【0x80040119】
○原因:Outlook のデータファイル破損
・受信トレイ修復ツールでデータファイルを修復 → 手順はこちら
【0x80040154】
○原因:Office 製品の競合
・Office 製品を一旦すべて削除し、古いバージョンから再インストール
【0x80040600】
○原因:Outlook のデータファイル破損
・受信トレイ修復ツールでデータファイルを修復 → 手順はこちら
【0x80040607】
○原因:メールサーバーとの接続ができていない
・アカウント設定、特に SMTP 認証(送信サーバーとの認証設定)や送信サーバーのポート番号を再確認
・回避できなければ、アカウント設定を作り直し
【0x8004060C】
○原因:データファイルで容量が上限に達した
(Outlook 2002 以前:最大 2GB・Outlook 2003~2007:最大 20GB・Outlook 2010:最大 50GB)
・サイズを確認して上限前後であれば、新規でデータファイルを作成し、配信先に設定する
【0x800408FC】
○原因:メールサーバーとの接続ができていない
・アカウント設定を作り直し(一般のプロバイダのアカウントであれば、アカウントの「修復」でもOK)
・Outlook Express や Windows メールにアカウント設定を行い、正常に動作したらその設定をインポートする
・サーバー名を IP アドレスに変更してみる
【0x80040900】
○原因:メールサーバーとの接続ができていない
・送受信サーバー名と送受信サーバーのポート番号確認
・ネットに接続できているか確認(ブラウザで複数ページ開けるかなど)
・セキュリティソフトのファイアーウォールで Outlook の通信を許可
・サーバー障害
→「ping」で応答するかなど確認(ping に応答しないプロバイダもあります)
・アカウント設定を作り直し
【0x80041020】
○原因:MAPI アカウントの不具合の可能性
・アカウント設定を作り直し
【0x80042108】【0x8004210A】(受信時に発生)
○原因:メールサーバーとの接続ができていない
・アカウント設定を作り直し
・IPv6 の影響 → 詳細はこちら
・セキュリティソフトの影響 → 詳細はこちら
○原因:HDD クラスタの破損
・チェックディスクをかけたあと、受信トレイ修復ツールでデータファイルの修復を試す
・改善しなければ、OS のリカバリを検討
【0x80042109】【0x8004210B】(送信時に発生)
○原因:メールサーバーとの接続ができていない
・アカウント設定の「詳細設定」の項目を推奨の値に変更
(一般的には「送信サーバーが認証が必要」+「受信サーバーと同じ設定を使用する」+「ポート番号 25 → 587 に変更」)
・IPv6 の影響 → 詳細はこちら
・セキュリティソフトの影響 → 詳細はこちら
・ネットに接続できているか確認(ブラウザで複数ページ開けるかなど)
【0x80042110】
○原因:メールサーバーに障害が発生している
・「ping」で応答するかなど確認(ping に応答しないプロバイダもあります)
・サーバー上のメールを Web メールなどからすべて削除
【0x80042112】
○原因:サーバー上のメールの破損
・サーバー上のメールを Web メールなどからすべて削除
(全部削除できなければ、特に大きなサイズのメール・添付ファイルのついているメールを中心に削除)
【0x8004210E 別の電子メールメッセージが配信されているか、別のメールアプリケーションがアクセスしているため、メールボックスは一時的に利用できません】
○原因:二重ログイン・プロファイル破損
・Web メールなどをすべてログアウト
・重複しているアカウント設定があればすべて削除
・プロファイル新規作成
・セキュリティソフトのファイアーウォールで Outlook の通信を許可
【0x80048002】
○原因:プロファイルの設定ファイルの一部が破損
・プロファイル新規作成
【0x80070002 不明なエラー】
○原因:Office 製品の競合・Windows ユーザー設定の破損
・Office 製品を一旦すべて削除し、古いバージョンから再インストール
・Windows ユーザーを新規作成し、そのユーザーでアカウント設定を行う
【0x80070005】
○原因:MAPI アカウントの不具合の可能性
・アカウント設定を作り直し
【0x800700c1】
○原因:Office 製品の競合・Windows ユーザー設定の破損
・Office 製品を一旦すべて削除し、古いバージョンから再インストール
【0x8007000E】
○原因:データファイルが Outlook 2002 以前の古い形式である
・データファイル、またはプロファイル新規作成
【0x80070021 I/Oデバイスエラーが発生したため、要求を実行できませんでした】
○原因:HDD クラスタの破損
・データファイルをバックアップしても「巡回冗長エラー」が発生する確率が高いため、チェックディスクをかけたあと、受信トレイ修復ツールでデータファイルの修復を試す
・改善しなければ、OS のリカバリを検討
【0x80070057 が報告されました 操作を完了できませんでした 誤ったパラメータ値があります】
○原因:アカウント設定ミス(アカウントの種類の間違いなど)・データの一部破損
・アカウント設定を作り直し
・特定の連絡先へ送信できないなどの場合は、その連絡先のみ作り直す