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データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ

各種インフラ技術(OS、ストレージ、ネットワーク)やオラクル製品といった話題を取り上げます。著者は小田圭二、「門外不出のOracle現場ワザ」、「絵で見てわかるOracleの仕組み」、「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」などの著作もあります

アーキテクチャをレビューする方法(ATAM)

インフラの設計をレビューする方法って、何があるのでしょうか? 多くの現場では”経験に基づいた判断”程度ではないでしょうか?

私がお勧めしているのは、ATAM(Architecture Tradeoff Analysis Method)です。「シナリオ」と呼ばれる”ある事象”においてどんな振る舞いを起こすのかを確認することで、リスクや危ない点、トレードオフなどを洗い出し、アーキテクチャの品質を確認することができます。

ATAMの解説PDF(英語)です。日本語は書籍で(ピラミッドのような絵が表紙の「実践ソフトウェアアーキテクチャ」 が良いと思います。

私がATAMが特に良いと思うのは、シナリオを使っていることです。アーキテクチャ評価するにあたって、”経験による判断”ではなく、シナリオを用いて、こう動くはずだという視点でレビューするのは、経験が少ない人にとってやりやすいですし、誰も気付いていないリスクの洗い出しにも効果的です。

インフラは機能面での充足というより、品質面での問題・リスクがないかが重要です。機能であれば、抜け漏れや間違いを指摘するという、通常行なわれるレビュー方法で十分だと思いますが、インフラの場合は、ATAMのような手法を使うか、テストで確認すべきと思います。機会があったら学んでみてください。
  1. 2009/01/07(水) 22:57:14|
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