北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel 0x114 Microcode Update Spotted And It Could Fix Arrow Lake Gaming Performance(HotHardware)
Intel 0x114 Microcode Could be the Magic Gaming Performance Fix for "Arrow Lake"(TechpowerUp)

“Arrow Lake”ことCor Ultra 200 seriesのゲーミング性能は一部のゲームで目立って低く、“壊滅的”とまで表されることがある。該当するタイトルではCore Utlra 9 285Kの性能は旧世代のRyzen 7 5800X3Dにも劣る場合がある。

“Arrow Lake”のローンチ直後IntelのRobert Hallock氏 (Senior Director of Technical Marketing) はHotHardwareのライブストリームで、Intelが“Arrow Lake”のローンチに当たり、いくつかの踏み誤りがあることを認めた。そして、Intelはその誤りを正すとし、そのとき既に“Arrow Lake”のゲーミング性能向上に向けて動いていることを明らかにしていた。
 
これらの性能改善はソフトウェアとファムウェアのアップデートにより行われ、新しいCPU microcodeを含んだ新BIOSによって提供される。Intelは“Arrow Lake”に対し0x113 microcodeを既に配布しているが、これは主にメモリ互換性の向上に焦点を当てたものである。ASUS Rog Forumの情報が正しいとすると、この次の0x114 microcodeがIntelが約束した性能改善を実現するものとなる。

“Arrow Lake”は前世代と比較すると電力効率は向上しており、発熱や消費電力は改善したものの、ゲーミング性能についてはあまり良い評価ではなく、ともすれば前世代に劣るという評価を受けがちである。これに対してIntelは“Arrow Lake”のゲーミング性能を向上させるような修正を行うことを明らかにしている。そして、それを実現するのが0x114 microcodeパッチである。

どのような形で性能向上を実現するのか―例えばP-coreとE-coreのスレッド制御を見直すのかあ、あるいはBoostを効きやすくするのか、はたまた実はどこかのユニットが正常に動作していなかったようなものがあってそれを修正するのか・・・はわからないが、性能の向上は“A few parcentege points in the worst games”と表されており2~3%かそれ以上となるようだ。“Arrow Lake”を使用しているのであれば是非とも充てておきたいパッチである。

パッチの配布時期は年内ないしは2025年第1四半期中が見込まれているようで、そう遠くない時期の配布となるようだ。
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コメント
この記事へのコメント
203966 
蓋開けてみたらトロいPコア無視してEEコアだけバチクソ回してたら笑う
2024/12/10(Tue) 00:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
203968 
性能の向上2~3%って”5800X3Dに劣る”から”5800X3Dと同等になる…かも?”と言う程度の性能差だよな…やはりArrow Lake君は駄目な子なのでは?

オマケにこのmicrocodeパッチは以前の情報通りなら只の電圧カツ入れパッチ、Arrow Lake唯一の長所である低発熱&消費電力を殺してまで2~3%の性能を上げる意味があるのかは甚だ疑問

Raptor Lakeの悪夢再び…にならない事を祈りたいが、良い未来が全く想像出来ないんだが大丈夫かIntel
2024/12/10(Tue) 01:06 | URL | LGA774 #-[ 編集]
203970 
ヤバそうな臭いしかしないんだが…
2024/12/10(Tue) 02:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
203971 
KTUさんは地獄の再ベンチか・・・
2024/12/10(Tue) 03:01 | URL | LGA774 #-[ 編集]
203972 
ソフトウェアを旧来のIntel CPUに最適化させすぎた結果なのだろうから
マイクロコード更新でどれだけ改善できるのか見物
2024/12/10(Tue) 08:02 | URL | LGA774 #-[ 編集]
203973 
上昇幅が2〜3%だとまだまだラプターには届かないか
2024/12/10(Tue) 08:22 | URL | LGA774 #-[ 編集]
203974 
バグみたいなものというよりはRyzenのシングルコア性能が大分並んできて単純にワット盛ったり多、コアが効かないゲームだとこんなものな可能性もあるのかな?
2024/12/10(Tue) 09:43 | URL | LGA774 #-[ 編集]
203978 
以下、消費電力増→劣化問題→対策で遅くなるの無限連鎖。
門外漢だと2~3%改善って焼け石に水な感じがするが、数%遅いと「壊滅的」と評される世界なのか?
2024/12/10(Tue) 11:24 | URL | LGA774 #-[ 編集]
203982 
3%程度じゃRaptorにも届いてないしAMDもAGESA1.2.0.2bで3-9%向上するしでこれはもうダメかも知れんね
2024/12/10(Tue) 17:34 | URL | LGA774 #-[ 編集]
203983 
各種ベンチではクロックの低下ぶんを補うだけのIPC向上があるみたいだしL2も増えたのでゲーム用途でも14900Kと同等以上になるポテンシャルはあると今でも思っているし、そうなってもらわないとRyzenが全く安くならないだろうから困る

今の惨状の原因はいくつか考えられる(メモリのレイテンシやリングバスが遅くなったことがよく挙げられている)が、後からではどうにもならないように思えたZen5のCCD間レイテンシが謎のアップデートで大幅に改善したことを考えるとどうにでもなりそうな気もする

実はL2の増やしすぎがゲームでは逆効果みたいな話だったらとても悲しい
2024/12/10(Tue) 19:13 | URL | LGA774 #-[ 編集]
203991 
>>203978
Intelはプロセス開発を別にしてもR&Dに毎年数百億ドルかけてるけど
ゲーミング分野の顧客は旧モデルからの変更に要した費用と時間がマイナス評価
と考えたら多少費用を追加してでも3%を取り返せるなら取り返したいだろう
2024/12/11(Wed) 18:29 | URL | LGA774 #-[ 編集]
203993 
Arrow Lakeの魅力は消費電力の低さなので、処理性能が上昇しても、それ以上に電力を喰ったら商品力は更に低下してしまう。

制御ミスで「詰まる」ようなものなら、露骨な副作用が無い可能性はあるものの、intel製品は発売時点でマイクロコードも含めて品質が高かったというアドバンテージを手放してしまったことになる。また一つIntelの魅力が失われたことに。

安定稼働、低消費電力が好みな自分は様子見しつつ購入検討していたけど、延々様子見を強いられそうな雰囲気でどんどん印象が悪く。長引くと次でいいやとなるので、結局Arrow Lakeは要らない子になってしまいそう。
2024/12/12(Thu) 04:54 | URL | LGA774 #-[ 編集]
203994 
今日の下記記事で、妙に褒めてるが、単なる提灯なのか?

『Intel Arrow Lakeはゲーマーにも好適』
2024/12/12(Thu) 09:57 | URL | LGA774 #L6m4KOWY[ 編集]
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