はちゅねミクはどこまで小さくなるのか ついに理論上の限界に到達
はちゅねミク小型化戦争に新展開。
初音ミクをデフォルメした「はちゅねミク」。このキャラをある理論上の限界にまで小さくした作品がニコニコ動画に投稿されています。大きさは何と2マイクロメートル。一体どういうことなんでしょうか。
ニコニコ技術部では2008年から、はちゅねミク小型化戦争なる科学競争が行われており、これまで数々の研究者が小型化に挑戦してきたとのこと。はちゅねミクといえば、BLEACHの井上織姫より受け継がれた“ネギを振る姿”が有名で、「腕振りが可能であること」は小型化戦争の唯一の条件となっていました。
やがて、その条件を満たした力技として、6つの点ではちゅねミクを表現する方法が登場します。目と口で3つ、ネギを振る腕で3つの計6個あればいけるという寸法です。
今回投稿された作品は、これを応用し、1マイクロメートルのプラスチックビーズを”光ピンセット”で操ることで、はちゅねミクの姿を映しだしていました。何やら1本のレーザー光を1秒間に1万回という速度で6点移動させ、擬似的に6カ所でのトラップを実現させてるとのことですが、正直よくわかりません。
後半では、次に直径0.2マイクロメートルのビーズを使ったさらなる小型はちゅねミクが登場します。そして、このサイズこそ「光学顕微鏡の分解能」と呼ばれる理論上の限界であり、これ以上ビーズを小さくしても、ぼやけてしまってはちゅねミクとして認識できないそうです。
驚くことに、こちらは2年ほど前に作られた“お蔵入り作品”で、代理投稿によって日の目を見ることになったとか。また、動画の終わりの所では、「最近では高速度AFMなど、光学顕微鏡の限界を超えた観察法が開発されつつあります。まだまだ戦争は終わらないですね」――などと、さらなる展開を含ませていました。
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