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きょういくユースフル

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「そもそも争いにならないから、無敵」 ~しんめいP『自分とか、ないから。』その3

自分とか、ないから。』(しんめいP、2024)の読書メモ、第3回です。



過去記事は、こちら。

今日は、第3章「道(タオ) ありのままが最強 老子と荘子の哲学」を見ていきます。

以下、印象に残ったところの、読書メモです。

・変なことをせず、ありのままでいれば、天下を取れる。
・世界で最も柔らかいものが、世界で最もかたいものを支配する。


(p170 老子の言葉より)

老子の言葉は、印象的です。

「ありのまま」はみみざわりのいい言葉ですが、僕たちは本当に「ありのまま」を深く考えることをしてこなかったのではないでしょうか。

「無為自然」という言葉がありますが、自然にしておくことは、実は、何年も何十年も生きてきた僕たちにとって、難しいことなのかもしれません。

みんな、どこか、かたくなってしまっている。
それが、もしかしたら、苦しみの原因かもしれません。

「最も柔らかいものが、最もかたいものを支配する」なんて、
まさに、日本の柔道における「柔よく剛を制す」みたいですが、
こういうことって、本当にあるんです。
強さを求めた結果、柔らかさに行き着いたという人は、たくさんいます。

「最強とは何か」というのは、少年の頃に『キン肉マン』や『ドラゴンボール』を読んできた者としては非常にワクワクするテーマですが、最強を突き詰めたのが、老子です。

老子を、知ろう。(=゚ω゚)ノ


老子の説明は、次元が違います。
最強の例として出されていたのは、「」でした。
先ほどのページに続く、具体的な説明を見てみましょう。

・海は、なにもしない。
 ただ、いちばん低いところにいて、すべてを受け入れている。
・海は、争わない。
 アメリカも、海を「敵」だとおもっていない。
 でももし、海を滅ぼしたら、困るのはアメリカだし、そもそも滅ぼしようがない。
・いちばん低いところにいるのに、いちばん強い。
 そもそも争いにならないから、「敵」がいない。無敵なのだ。


(p172より)

何もしないのが最強という、この、論理の逆転。

まさに、次元が違うからこそ、最強なのです。

同じ土俵で争っていないのです。

「争う」という次元を、飛び超えているのです。

「超人」とは、実は、そういう人を言うのかもしれません。

今の社会が持っている問題のひとつとして、過剰な競争主義があります。
でも、そんな過剰な競争社会にあって、「争わない人」が、実は最強なのです。

たぶんそういったテーマで撮ったんだろうなーと思う自主制作映画があります。
これ、観たいんですが、まだ観るチャンスがありません。
機会があればぜひ観たいと思っています。

映画「降りてゆく生き方」
#公式サイトが閉じてしまっているようで、残念です。
#観る機会あるかなー。

やっぱりね、すぐに争ってしまおうとする自分がいるわけです。
でも、争うから、勝ち負けができる。
勝ったらうれしくて、負けたら悲しい。
でも、勝つときもあれば負けるときもある。
じゃあ、常勝=常笑の生き方とは、どんな生き方か?

勝ち負けに、こだわらないことかもしれません。

僕は昔から勝ち負けにこだわるタイプなので、なかなかその考えが受け入れられません。
でも、何十年もかけて、少しずつ、そういう考えに近づいていっている気はします・・・。

皆さんは、どう感じられたでしょうか???


つづきは、また次回!(^∇^)ノ

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