MINIX 3 is a free, open-source, operating system designed to be highly reliable, flexible, and secure. |
Andrew S. Tanenbaum氏およびMINIX3開発チームは9月16日、「Minix 3.3.0」においてMINIXの最新版となる「MINIX 3.3.0」の公開を伝えた。「MINIX 3.3.0」は商用利用も想定した堅い作りのオペレーティングシステム。BSDライセンスのもとで提供されており、商用利用においても個人利用においても無償で利用できる。
「MINIX 3.3.0」の主な特徴は次のとおり。
- マイクロカーネルベース(12,700行ほど)。カーネルモードで動作するのは割り込み処理、メッセージパッシングのみで、それ以外はユーザランドプロセス
- デバイスドライバもそれぞれユーザランドプロセスとして動作。デバイスドライバプロセスがクラッシュしてもシステムが自動的に再度起動させる(セルフヒーリング)
- ユーザランドインタフェースにはNetBSDから移植したコードを採用
- NetBSDのパッケージに対応
- x86およびARM Corte A8アーキテクチャに対応
- BeagleBoard XM、BeagleBone White、BeagleBone Blackに対応
MINIXはもともと教育向けのオペレーティングシステムとして開発されたが、現在では商用利用も目的としており、デバイスドライバのバグにも強いといった特徴を持っている。カーネルはMINIXカーネルとなっているが、ユーザランドの多くをNetBSDから借用しており、MINIXカーネルを使ったNetBSDディストリビューションといった構造になっている。カーネルクラッシュやパニック、フリーズなどが発生しては困るシーンなどで強みがある。