日本マイクロソフトは11月9日、Word、Excel、PowerPointなどのマイクロソフト製品上でUnicode IVDに対応した異体字の取り扱いを可能にするアドイン「Unicode IVS Add-in for Microsoft Office(以下、IVS Add-in)」の提供を開始すると発表した。
本アドインを使用することにより、これまで各団体の情報システムごとに個別で必要だった外字の作成・維持コストが不要となり、異なる団体・情報システム間での異体字を含むデータの保全・活用が容易となり、人名、地名など、異体字を含むデータを正確に取り扱うことが求められる自治体や、金融機関などにおける活用が期待される。
今回提供される「IVS Add-in」は、Windows 7、Office 2010などのマイクロソフト製品上でUnicode IVD(UTS#37:Unicode標準の中で様々な異体字をユーザー定義文字(外字)を使用することなく、テキスト中に指定する事が出来る仕組み)に対応するおよそ58,000の異体字の活用を可能とするアドイン。
本アドインは、マイクロソフトの運営するオープンソースポータルサイトCodePlexより数日中にダウンロード可能となる予定。無償で提供され、Windows Vista(32ビット、64ビット)、Windows 7(32ビット、64ビット)で動作し、Microsoft Office 2007、Microsoft Office 2010が実行可能な環境。
なお、Windows 8、Windows Server 2012などの製品は、すでに標準でUnicode IVD (UTS#37)に対応済みとなり、対応フォントをインストールするだけで異体字の入力・表示・コピーなどが可能となっている。
また、本アドインと、入力補助ツール機能などをセットにした「IVS Add-in for Microsoft Office」有償版はイーストより発売される。