「中国スタバはぼったくり」批判、専門家から逆批判出る=中国
中国メディア・新華網は21日、世界展開しているコーヒーショップチェーン、スターバックスコーヒーについて、中国で提供する商品価格が他国と比べて高く、暴利をむさぼっていると中国国営テレビ局・中央電視台(CCTV)が批判したことを報じた。
記事は、CCTVの記者が北京、ロンドン、ニューヨーク、ムンバイのスターバックスコーヒーで販売されている354ミリリットルサイズのカフェラテの価格を比較したことを紹介。その結果、北京が27元でロンドンやニューヨークを差し置いて最も高く、最も安かったムンバイのほぼ倍の値段だったと伝えた。
CCTVの記者はこのほか、同チェーンが販売するマグカップも関税や輸送コストが上乗せされ、米国での販売額よりも高額であると主張するとともに、「1杯のカフェラテの原料コストは4元に満たない」とする上海コーヒー専門委員会の王振東会長による意見を挙げて「暴利」ぶりを訴えた。
新華網は、CCTVの批判に対して同チェーン側が原料や設備、従業員の人件費などによって地域ごとに価格が異なること、中国では直営店数が少ないため利潤を高めに設定していることを説明した声明を発表したと伝えた。
また、中国国内の大手企業幹部や、経済学者などが中国国内の同チェーンにおける顧客回転率の低さなどを指摘、CCTVの批判を「財務学の常識に欠けるものだ」と逆に批判する意見が出たことを紹介。「今回のCCTVの報道は、喝采一辺倒とはいかなかったようだ」と伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C) Ingvar Bjork/123RF.COM)