サッカー界の若きタレントたちや、すでに名声を得たベテランたちは、ときに別のチーム、別の街、別の国へと舞台を移す。存在感を失わないためだ。冬の移籍市場でトップクラブに大きな変化は見られたなかったが、これからシーズン終了までに何らかの軌跡を残すであろう移籍はあった。

そこで、1989年以降生まれの若手選手たちと、30歳以上のベテランたちの2つのカテゴリーに分けて、それぞれ10人ずつをピックアップしてみた。それぞれの価値ではなく、新チームでの今後をベースとして選出している。ここでは、若手選手たちについて見てみよう。

第10位: MFエマヌエル・バドゥ(ウディネーゼ/19歳)
強力なシュートを持ち、ガーナのU-20代表で世界王者に。アフリカ・ネーションズカップではA代表でプレーした。多くのクラブから求められ、サンプドリア移籍に近づいたかに見えたが、ウディネーゼが獲得。

第9位: FWステーファノ・オカカ(フラム/20歳)
トーニの加入でローマでのポジションを失い、ナイジェリアにルーツを持つ彼はプレミアリーグへと活躍の場を移した。ジョンソンのケガが彼に貴重な出場機会を与えるかもしれない。

第8位: DFブレノ(ニュルンベルク/20歳)
ファン・ブイテンとデミチェリスのコンビにより、新たなルシオになることができなかった彼は、レンタル移籍でバイエルン・ミュンヘンを離れた。数年前から評価されている選手だが、もはやスタメンとして活躍しなければならない。

第7位: FWアラン・カルデツ(ベンフィカ/21歳)
昔ながらの典型的なセンターフォワード。空中戦を最大の武器としている。ブラジルのU-20代表で輝いており、バスコやインテルナシオナウを経て、リスボンでチャレンジのときを迎えた。

第6位: MFジャック・ウィルシャー(ボルトン/18歳)
アーセナルではあらゆる記録を破ってきた若者。ボルトンは苦戦しているが、この若きジャックをレンタル移籍で獲得したことは、残留に向けてのヒットとなるかもしれない。

第5位: MFアデム・リャイッチ(フィオレンティーナ/18歳)
9か月前、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、彼とトシッチに大きく期待していた。だが、若手が多いことから同監督は方針を変更している。彼に期待するだけの価値はあり、コルヴィーノSD(スポーツ・ディレクター)が迷うことなく獲得した。

第4位: FWアレックス・テイシェイラ(シャフタール・ドネツク/19歳)
ブラジルの若手を発掘するスペシャリストであるルチェスク監督が、素晴らしいポテンシャルを持つサイドアタッカーを手に入れた。同監督が用いる4-2-3-1に完璧な選手で、先日のU-20代表ワールドカップではアディアーに次ぐ「シルバーボール」に。

第3位: MFニコラス・ロデイロ(アヤックス/20歳)
両足ともうまい攻撃的MF。左利きで、位置を下げてレジスタとしてもプレーできる。

第2位: MFダグラス・コスタ(シャフタール・ドネツク/19歳)
小さく、テクニックのあるトップ下。本当の「10番」で、シャフタールは頭角を現すのに理想的な環境となるかもしれない。

第1位: FWエドゥアルド・サルビオ(アトレティコ・マドリー/19歳)
ついにヨーロッパへ上陸。ビセンテ・カルデロンでアグエロと一緒に「恐るべき小人コンビ」を形成するだろう。ラヌースでは優れた選手にふさわしい数字を見せており、これからの飛躍が待たれる。