新入生、甘い言葉には気をつけて。サークル選びは慎重に。
今月の中旬、45大学がカルト宗教の勧誘情報のネットワークを立ち上げる。新入生のカルト宗教の被害を未然に防ぐのが目的だ。カルト宗教と呼ばれる宗教の勧誘は、「偽装サークル」と呼ばれる、スポーツをしたり、映画を作ったりというはっきりとした目的がない、もしくは、表向きに掲げる活動内容とは異なり、別の目的のために活動しているサークルを使って勧誘している。合格発表や健康診断、入学式といった新入生の集まる日に、少人数か一人で行動しているし新入生にアンケートや署名などを行い個人情報を入手したり、少しでも興味を示したら、半ば強引に違う場所に連れて行き勧誘する。それが常套手段だ。
最近では、サークルの仲間からマルチ商法と思われる悪徳商法の儲け話を持ちかけられて、被害に合う例が出てきた。昨今の株ブームなのか未公開株被害も出ている。投資サークルに参加しないかと半ば強引にサークルに参加させて、投資させる。金がなかったら、学生ローンで借金をさせる。当たり前だが、未公開株の企業名は明かさない。そして、サークルに参加した学生は違う学生を勧誘してくるようにマニュアルを渡される。マージンが発生する場合もあるようだ。これはもうねずみ講と言っても良い。このような悪徳商法はサークルだけではなく、中学、高校の同級生、バイト先、合コンでも勧誘される恐れがある。
この春地元を離れ大学に進学する新入生の皆さん、邪な目的で近づいてくる人間の言葉は甘い。知っている人がいない、友達がほしいという弱みにつけこんでくる。彼らは人間関係というものを武器にすることもある。それがサークルというものを使っていることか察しはつく。だんだんと親密になっていき、断れない状況を作っていく。被害者にならないためには、自分の態度をはっきり示すことだ。本当の友人関係を築いているのだったら、カルト宗教、左翼思想、悪徳商法に入らなくても疎遠にはならない。
(編集部 吉岡 輪)
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【参照】
・カルト宗教から大学生を守れ 45大学が立ち上がる
・国民生活センター