山陽電と台湾鉄路、沿線情報を相互発信 姉妹協定10年記念で・12月ごろまで
- 2025/01/01
- 01:00
【神戸経済ニュース】神戸〜姫路の鉄道が主力の山陽電気鉄道(9052)と台湾の公立鉄道である台湾鉄路(台鉄)は、姉妹鉄道協定を結んで10年が経過したのを記念して、沿線情報の相互発信を始めた。記念ロゴマークが入ったヘッドマークを取り付けた電車の運転を開始。SNS(交流サイト)を通じて、互いの沿線の魅力を同じタイミングで発信する。神戸空港には4月から台湾との間で週10往復の定期チャーター便の就航が決まった。新型コロナウイルスの影響で中断した両社での相互送客に改めて乗り出す。
姉妹鉄道提携から10年の記念企画として、まず記念のロゴを作成。ロゴを掲載したヘッドマーク(写真左)を付けた車両1編成ずつを運転する。山陽電では大阪梅田〜姫路の直通特急を中心として運転する電車に取り付けた。車体側面にはロゴを掲載したステッカーを掲示する。さらに山陽電の電車には、車両中央のドア両側に、両社の沿線にある著名な観光地やグルメなどを紹介するステッカーも貼り出して、互いの魅力をアピールする(写真右)。ヘッドマークの掲出は12月ごろまで約1年間、続ける予定だ。
SNSを通じた互いの沿線の魅力発信は、山陽電がX(旧ツイッター)とインスタグラムを通じて、台鉄がフェイスブックを通じて、それぞれ実施する。両社とも毎週水曜日の午後5時ごろに発信し、相乗効果を高めたい考えだ。山陽電は第1回をすでに昨年12月25日に掲載。台鉄で走り始めた、記念ロゴのヘッドマークを取り付けた列車の写真などを掲せた。台鉄との交流が10年を迎えたことを示した。SNSを通じた相互の情報発信は、ひとまず3月末までを予定する。
山陽電と台鉄は両社に同名の「亀山駅」があることや、山陽電の本線と台鉄の東部幹線宜蘭線がともに海沿いを走るという共通点があることなどをきっかけに、2014年12月22日に姉妹鉄道協定を結んだ。これまで台鉄で「東北角一日券」を利用した乗客が日本を訪れた際、山陽電が発行した「姫路ツーリストパス」を購入すると1000円分の優待券を配布すといった「乗車券の国際交流」を両社は20年3月末まで実施するなど、共同でキャンペーンを展開した経緯があった。
台鉄は山陽電のほかJR北海道や京浜急行電鉄(9006)、近鉄グループホールディングス(9041)など日本の鉄道20社超と姉妹鉄道提携している。
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