クレジットカードの読みもの

専門家がクレジットカードや電子マネーをわかりやすく解説していくサイトです。

カードを持ってるのに現金払いを好んで使う30代の友人に、その理由を聞いてみた。『なぜクレジットカード払いを使わないのか?』

[PR] 運営維持のため一部広告リンクを設置(詳細)

1万円札や1,000円札の画像

今回は「クレジットカードを保有しているにも関わらず、コンビニやスーパーマーケットで現金払いを利用している30代の友人(男性)」に、なぜ現金払いを使っているのかを聞いてみました。

話を聞いてみると、たぶん世の中には彼と同じ感覚を持っている方は多いと思ったので、もしみなさんの中に「私も現金払いだなぁ~」と思った方がいたら是非、この記事を参考にしてみてください。

自分が現金払いを使い続けてる理由がわかるものと思いますよ。

カードを持ってるのに現金払いを使う理由:

1.昔から現金払いだったから:

クレジットカードを持ってるのにクレジットカードを使わない理由として、彼が一番強く出張していたのは、「昔からこの支払い方だったから」というもの。

要するに小さい頃から現金を使って支払いをしてきたから、別にそれを変える必要性を感じないのが大きいそうです。

まぁこれはなんとなくわかる話。

たとえが正しいかはわかりませんが、世の中には新型のiPhoneが発売されるからといってその都度、買い換えする新しいもの好きな方もいれば、逆に10年くらい前に発売された携帯電話(ガラケー)を大切に使い続ける人もいますからね。

買い替えをしない人たちに対していくら『新型スマホのほうが便利だよ!』と説明しても、行動に移してもらえないのと一緒です。

変化を嫌うのではなく、現状に満足している:

これを「変化を嫌ってるだけ」と切り捨てるのはちょっと違うかもしれません。

実際には変化を嫌っているのではなく、変化を求めていないとか、現状に満足している…といった表現のほうが正しいはず。

  • 間違い:変化できない、変化を嫌っている
  • 正解:変化を求めていない、現状に満足している

実際、話を聞いた彼もSuicaやPASMOといった交通系ICカードは保有していたので、必要に駆られればクレジットカード払いや電子マネー払いを使いはじめるようになることでしょう(なぜコンビニで現金払いする客が多いのかはこちらの記事も参考に)。

クレカ嫌いな方もSuicaは普通に活用している

クレカ嫌いな方もSuicaは普通に活用している

2.カードに漠然とした不安がある:

2つ目はクレジットカードに対して漠然とした不安を抱えている点。

彼曰くですが、別に「クレジットカードが怖い」とかそういう話ではなく、クレジットカード=自己破産とか、クレジットカード=使いすぎるかも…といったマイナスの印象があるために、必要な場面でしかクレジットカード払いを使わないそうです。

  • 現金払いでも良い場面:現金払いで
  • カード払いしか使えない場面:カード払いで

たぶん、多くの方が似たような不安を抱えてますよね。

漠然とした不安はどこからくるのか?

ではどこでそういった負のイメージが植え付いたのか…を訪ねてみましたが、彼としてもよくわからないそう。

『親からクレジットカードは怖いと言われたのか?』とか、『学校でそういう教育を受けたの?』などなどを聞いてみましたが、様々な角度から質問をしてもよくわからないとの回答しか貰えませんでした。

…となると、これはもう私の推測でしかありませんが、やはりテレビ番組などの影響が大きいのかも。

特にテレビでは『クレジットカードで自己破産。どん底に落ちた私の人生…』みたいなエピソードが流されたり、クレジットカードを使いすぎて人生が狂った主人公のドラマが放送されたりするので、そういうのを見てクレジットカードに関して漠然とした不安を覚えるのでしょう(クレジットカードに対する主な誤解はこちらの記事もあわせてお読みください)。

3.何がお得かよくわかっていない:

3つ目はクレジットカードや電子マネー払いのなにがお得か、よくわかっていないのも大きいとのこと。

実は彼、お金に関する専門職をしている人間なんですが、そんな彼でもクレジットカードについての知識は基礎レベルのものしか持ち合わせていないそうで、「PASMOのオートチャージって何?」という状況でした(PASMOは都度都度、現金チャージをして利用中)。

ATM利用回数も多かった:

また、財布のなかにいつも入れている現金を聞いてみると「だいたい2万円」とのこと。『それじゃ月に3~4回はATM使うことになるんじゃない?』と聞くとどうやらそのようで、都度都度、ATM利用手数料を払ってるそうです。

さすがそれじゃちょっともったいないな…と思って、その場でオートチャージの利便性やクレジットカード払いによるATM手数料削減については説明してみましたが、さてさてどこまで伝わったかは不明なところ。

前述のようにもしこれで彼が「必要性に駆られた状態」になったのであれば、きっと今後はクレジットカードや電子マネー払いを使う頻度があがっていくはずですし、逆にそれでも必要性を感じなかったのであれば今後も現金払いを使っていくことになることでしょう。

※SuicaやPASMOをオートチャージする利点は下記記事参照。

news.cardmics.com

お金に余裕がある人ほどお金に無頓着:

『ATM手数料はもったないよ!1回あたり220円も取られているんだよ!』とか、『クレジットカード払いすると1万円あたり100円分のポイントが付くこともあるよ!』などの、節約面でのメリットを紹介しても、ある程度、お金に余裕がある人には響かないことが多め。

今回質問をさせていただいた彼もどちらかといえば裕福な層に属する方だったので、ATM手数料が…とか、ポイントが…と紹介してもあまり意味はなかったのかもしれません。

  • お金にゆとりがある人:手数料節約やポイントには興味がない
  • お金にカツカツな人:手数料節約やポイントに興味を持ちやすい

それゆえ、キャッシュレス決済の裾野をもっと広げたいなら、月の出費管理がラクになるとか、経費計上の際にスムーズになる…といった時間節約効果のほうを伝えたほうが効果が高そうな感じ。

当サイト「クレジットカードの読みもの」も、節約に興味がない人にもしっかり届くような広め方をしていきたいなと思います。

試してもらう機会があれば普及に繋がる:

現金紙幣やクレジットカードの画像

こんな感じで長々と1時間近く、現金払いを優先して使う理由を聞いてみましたが、結論としてはやはり1つ目の理由である「昔から現金払いだったから」が大きいと思いました。

それゆえ、今後、日本でもっと電子決済を増やしていこうと考えるなら、変化を求めていない人たちをいかに変化させるか…が焦点になりそう感じ。

個人的にはどんな形であれ一度、クレジットカード払いをお店で試してもらえる機会があるといいなーと思ってます。

中でもコンビニでのクレジットカード払いは爽快感があるくらいに快適ですよ。即座に支払いが完了するメリット有りです。

以上、カードを持ってるのに現金払いを好んで使う30代の友人に、その理由を聞いてみた…という話題でした。

参考リンク:

この機会にクレジットカードをもっと知りたい方は下記ページも参考に。クレジットカードの専門家がその基礎知識をわかりやすく解説しています。

news.cardmics.com

PAGE TOP