4グループで個性発揮、札幌よしもとライブRAM新装

札幌よしもと芸人のライブ「よしもと“ライブRAM”」が今月5月より、4グループ制のライブにリニューアル。昨日5月13日は北海道・札幌 BLOCHにて、しろっぷがリーダーを務めるグループ4の初ライブが行われた。

「ライブRAM」では所属芸人たちを、市原がリーダー、きんもぐら、ノーマルフェイス、Nao-Jin直斗のグループ1、サンモジがリーダー、N4、ラマナラマーナ、キリンジャーのグループ3、しろっぷがリーダー、夕立、リングリンデ、マックラマクラ、ツーマンセルのグループ4、ゴールデンルーズがリーダー、Nifu、大林宣裕、マグマバッカスのグループ5にグループ分けした（グループ2はなし）。リニューアル以降はグループ内で協力し、ネタ以外にもコーナーなどを工夫しながら、それぞれのカラーを出し合い切磋琢磨していく。

昨日のオープニングではしろっぷがMCを務め、メンバーを1組ずつ紹介。かねてより出待ちがいないことに腹を立てていたというしろっぷのじゅんぺいは、結成したばかりで華のある後輩・ツーマンセルに嫉妬をむき出しに。親子コンビ・リングリンデの息子まひろはこの4月から中学1年生となりクラスの副委員長になったことを報告し、マックラマクラ・ゾエは髪型を一新。夕立の三國はアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のモノマネをしてみせるも、予想外の長丁場でオチがつかず幸先不安なスタートとなってしまった。

ツーマンセルの漫才、リングリンデのボード＆フリップネタ、マックラマクラのコントのあとは、「物語を変えましょう」のコーナー。「桃太郎を“カッコよく”変えるという」ルールで、一部がカッコになっている一文を、MCのしろっぷ・ひろしが1人ずつ割り当てた。最初のツーマンセル・たくちゃんは、「昔々、（ビバリーヒルズ）におじいさんとおばあさんがいました」という文を出し上々の出だし。じゅんぺいの「おばあさんは川へ（ジャケ写撮影）に行きました」で、かなりカッコイイ物語の予感が。しかし、リングリンデ・おかあさんは「中から男の子が生まれ（小池）と名付けられました」と、なぜかイケメンの名字は“小池”だと謎の思い込みを披露する。さらにツーマンセル渋谷が「それぞれに（臓器）を分け与えお供にしました」と続け、物語は別の方向に。ラストはマックラマクラ木田で、「お供と協力し鬼を（右から左へ素早く移動できるように）しました」というオチには全員納得がいかない様子だったが、木田は“素早く”の部分を実演してみせ押し切っていた。

夕立の斬新なネタ、しろっぷの漫才に続いては「お絵かきしましょう」のコーナーで、じゅんぺいチームと三國チームの対抗戦。三國チームには美術の教員免許を持つおかあさん、じゅんぺいチームにはその才能を受け継いだまひろがおり、それぞれの使い所が勝負の鍵に。1チーム2人でお題の絵を描く対決では、「ゴリラとクリス松村が将棋をしている」というお題にまひろと渋谷がチャレンジ。芸術的なゴリラを描くまひろに対して、渋谷はクリス松村の顔の濃さを表すのに精一杯。チームメイトはそれを「阿部寛」と推測し不正解となってしまった。一方、三國とおかあさんの「剛力彩芽とザビエルがフォークダンスをしている」では、大ヒントとなりうるザビエルの髪型を三國がまったく描けずにいたところ、おかあさんが十字架を足すファインプレイ。しかし、チームメイトは剛力のほうを当てられず、この勝負は引き分けとなった。

その後もイラストに関する勝負を繰り広げ、ライブは大盛り上がり。「絵で伝えましょう」対決では、三國がオープニングの失速を取り返す活躍を2度も見せ、見事三國チームの勝利となった。エンディングには、札幌のエンターテインメント集団・北海笑事のアフ＆ヨッシー・アフロンゲ丸山がサプライズ出演。6月27日（金）から29日（日）まで同会場にて6公演行われる、事務所を垣根を越えたお笑いライブ「なまら！お笑いぶ」をアピールした。

終演後、グループ4の強みを聞いたところ、「メンバーの年齢や個性が幅広く、バラエティ豊かなところ」としろっぷは自信を持ってオススメ。そんなしろっぷに木田は「やっぱりしろっぷさんがほかの先輩よりイジりやすくて、愛されるキャラクターってことです！」とすかさずヨイショしていた。また、スタッフに札幌芸人の特徴を聞いたところ、「やっぱり大人しいですね。この先趣味や特技なども掘り下げていくのも課題」とのことだった。

札幌よしもとでは同ライブ以外に、黒帯、白帯、見習いの3部制にわかれた「笑道」を通年で行っている。ライブ「よしもと“ライブRAM”」は毎週火曜日と水曜日の18時30分に開演。果たしてどのグループが面白いのか。ぜひ見比べてみよう。詳細は札幌よしもとオフィシャルサイトにて。