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2014年7月29日 (火)

僕がイラストの著作権を譲渡しない理由 1

その1
いずれ自分の作品集に(自由に)収録するためだ。
 
その2
僕は(だいたいは)いつも作品には全力を投入する。
メカを描く場合は、なるべく他には無いようなメカにするように務めている。
だからそんなメカがいずれフィギュアやプラモデルになったりの可能性もゼロではない。
そんなとき、著作権を売ってしまっていると、自分のコントロール下におけないでしょ。
 
実際には、これらの立体物などへの翻案は、最初の契約のときに「立体化の権利も一緒に売買するね」と「特掲」しておかなければ、それら二次的著作物への利用の権利は「イラストの作者の元に残っている」と解釈されるが、そんなルールを知らない人に勝手に立体化されちゃう恐れもあるので、念のためにそうしているのだ。
そういったわけで、僕は著作権を売ることはしない。
 
じゃあ、どういう契約にするかというと
 「使用権の許諾」
だ。
 
これが少しギャラも大きくなって
 「独占的使用権の許諾」
になる場合もある。
 
その「独占」は、自分の作品集への収録は例外であることは言うまでもない。
 
でもときどき、どうしても売ってほしいというクライアントがいる。
例えば、コンピュータを使ったゲームの絵だ。
カードイラストとかね。
 
コンピュータゲームの場合、別ハードへの「移植」などがある。
「移植」も含めて発注者側は権利を押さえておきたいのだ。
でも、それは「著作権の譲渡」の理由にはならない。
最初に「移植も含めて使っていいよ」という「使用権の許諾」契約を交わせばいいのだ。
 
今回とくにカードゲームを例に挙げているのは・・・。
 
ゲームに使われるイラストは、ゲームユーザーにしか公開されない。
それが大事なアイテムだとすると、その絵が見られる人はさらに減る。
でも僕たちイラストレーターは、自分の作品を少しでも多くの人に見てもらいたいのだ。
 
幸い、クライアントの側で、広告で前もって「こんなレアカードがあるよ」と告知してくれる場合もあるが、すべてのカードがそんな風に告知に使われるわけではない。
 
だから僕らは、そんなイラストを自分の作品集に収録して、ゲームに参加しなかった人たちにもみてもらえる機会を用意したいし、それを前提に仕事を引き受けるというわけ。
 

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コメント

デザインを行うと、どうしても団塊世代の発注者は安く発注しようとするから、こういう知的財産権の主張は良いと思います。

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