エメラルドに豊田屋旅館
「茂木さんにお世話になった者です」
シネマテークたかさきに訪れた際、受付にいた方にまず最初にお伝えしました。
茂木正男さん。
高崎映画祭、そしてシネマテークたかさきを創出した情熱家の映画好きという印象の方でした。
「第1回長岡アジア映画祭」を終えた後に、
当時のエースジャパンから招待が届きました。
高崎で映画祭会議があるから来ないかと。
まったく要領も得ずに参加したところ全国から映画祭関係者や識者として、
名のある映画評論家の方がいたりと、その熱気に驚いてました。
その時に宿泊した高崎駅前の豊田屋旅館を今回シネマテークたかさきを訪れる前に目にして、
当時を思い出してました。
その映画祭会議のホストとして目に留まったのが茂木さんで、
どこの馬の骨かわからぬこちらを歓迎していただきました。
以後、高崎映画祭に足を運ぶと茂木さんにご挨拶し、
豊田屋旅館での祝杯に参加させてもらったり、
いろいろとお話を聞いて学ばせていただいたと思ってます。
こちらは全く実践できませんでしたが。
また数年前にシネマテークたかさきにひょっこりと行った際、
「エメラルドカウボーイ」というコロンビアでエメラルドで一山当てた日本人の伝記映画を観ました。
それも自身が成功談を主演・監督しながら完成したという、
あまり類のない破天荒な作品で、ちょうどコロンビアから来日した監督・主演の早田英志氏の舞台挨拶があり、
こちらの顔を見つけた茂木さんが早川さんとご飯を食べに行こうと誘っていただきました、
なんとランチは鰻で茂木さんにすっかりご馳走になりながら、
早川さんの武勇伝を聞くという今思えばとても贅沢なひと時を過ごしました。
その後、お亡くなりになった茂木さんに今も感謝しています。
今回、シネマテークたかさきに足を運んで、茂木さんのことを思い浮かべてました。
正直、今の自分を見たら茂木さんは「何やってんだ」と言うのかもしれませんが、
改めてこの場を借りてお礼を。
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