「東電テレビ会議 49時間の記録」鶴岡上映会レポート
「東京電力は事故の収束はできてない。
それで柏崎・刈羽の再稼動はありえない。
事故を起こしたとき、この大雪で皆さん避難できますか?
今、ここにいる人たちはどこにも逃げられない。
原発事故に備えるなんてできません」
2月15日「東電テレビ会議 49時間の記録」鶴岡上映会に足を運びました。
解説に長岡にもお越しくださる白石草さんが来るので挨拶させていただこうと。
しかし関東地方も襲った大雪のせいで、
羽田空港からは飛行機が飛ばす、上越新幹線も動かず、
東北新幹線で仙台にたどり着いた白石さん、それに木村英昭朝日新聞記者は
高速バスで山形に向かおうとするも、こちらも大雪で断念。
鶴岡実行委員の方が車で仙台に向かおうとするものの、
やはり大雪のために途中で引き返すという事態に。
代わって前乗りをしていた原子力資料情報室の澤井正子さんが、
上映前、上映後の解説を引き受けお話しする中で、
もしこの大雪で交通が遮断された中で原発事故が起きたらどうするのかと問い
そして庄内で想定する原発事故が柏崎・刈羽なことを知り、
ならば長岡はいっそう過酷な事態となることが大雪が降る中で容易に想像できました。
白石さん、木村記者ともに足止めされた仙台から携帯電話での参加。
木村記者は原子力を扱う事業者の責任について。
「東電テレビ会議」を見れば風向きなどリアルタイムで話してたが、
情報は住民の側に届かなかったことを指摘。
3号機が爆発した後に2号機に危機が迫り、
全員撤退か退避なのか東電が検討をするなかで、
暴れる原子量発電所を誰が止めるのか、
こういう重大事故が起きたとき誰が止めるのか
再稼動問題には安全性ばかりが議論されていることを疑問視。
白石さんはだいぶ後になって発表されたメルトダウンについて、
映像の中でその予測が早い時期からあったこと、
30キロ以内のシュミレーションが東電にあったことなど、
知らされた情報とのギャップを指摘し、
再稼動するにあたっての住民の避難の検討されておらず、
事故が起きた次も同じことが予測されると話した後に、
先ごろ福島の甲状腺がんの子どもが74人になったことに触れ、
不確定なものは過小評価して伝えない、
あのとき知らせなかったことは今でも続いてること。
市民はどうすれば?の問いに
一般の人たちも情報を出すように監視を、
身近な口コミで情報を広げることを呼びかけてました。
最後に木村記者は
新聞、テレビでなく自分の目、自分の耳で一時量を感じてほしい、
白石さんはこの日に観たシンドイものを、
それぞれが感じたことを持ち帰って
多くの方と共有を。
これから311について報道が増えるが、
日々の中では忘れがちになる。
放射線量は毎日毎日プラントでは過去最高を更新。
そういう中で日々があることを噛み締めてほしい。
電話の声の白石さんはとても知的かつソフトな話し声の印象が。
長岡上映会は3月15日、1ヶ月を切りましたが有意義な会にしたいと強く思いました。
鶴岡実行委員会の皆様ありがとうございました。
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