10月23日 『1000年の山古志』in長岡市立中央図書館
台風19号の被害に見舞われてる方々にお見舞いを申し上げます。
これだけ甚大な被害が出ているのに政府の災害対策本部が設置される気配がないのはまさに悪夢のようですが。
今年も10月23日が近づいてきてます。
2004年10月23日に長岡はじめ中越地方を容赦なく襲った中越大地震はその後の震災対応のひとつの指標になったと思います。
なかでも全村民が避難し、仮設住宅の暮らしからその後の復興へと繋がった山古志は今も全国の自治体から視察に訪れるモデルとなり、さまざまな教訓が今も引き継がれてるようです。
その山古志で震災から再生、復興していく人々を記録したのが『1000年の山古志』です。
前作『掘るまいか』で山古志の人たちの力強い思いを手掘り隧道では最長という中山隧道に託して記録した橋本信一監督が、
震災によって深いダメージを負った人たちと寄り添いながら記録した作品です。
“しかし、この映画はいわゆる「復興映画」だけにはしたくはありません。
今回の映画では、ひとつの村がどのように再生していくか、という姿を見つめていくと共に、どんな過酷な逆境におかれても、それを粛々と受け入れ、しなやかに、したたかに生きていく山古志の人々の「生きるチカラ」を描きたいのです。
そして、村人が厳しい困難を乗り越えてでも帰りたいと思う「ふるさと」「ムラ」とは何なのかにも迫っていきたいと思っています。 ”
https://www.eiga.ac.jp/blog/blog/2006/12/11/%E3%80%8C%E5%B1%B1%E5%8F%A4%E5%BF%97%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%BE-%EF%BD%9E%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8E%E6%8E%98%E3%82%8B%E3%81%BE%E3%81%84%E3%81%8B%E3%80%8F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%8E1000%E5%B9%B4/
↑制作直後の決意表明ともいえる橋本監督の一文です。
『1000年の山古志』は15年目の10月23日に長岡市立中央図書館で上映されるので、この機会に見つめなおすのもいかがかと思いました。
10/23映画会 「1000年の山古志」
日時 : 令和元年10月23日(水) 14:00~15:40
※30分前より開場します。
会場 : 中央図書館 2階講堂
作品 :「1000年の山古志」/2011年/日本作品
申込 : 不要
定員 : 各先着180名(直接会場にお越しください。)
主催 : 中央図書館 問合せ:中央図書館(℡32-0658)まで
https://www.lib.city.nagaoka.niigata.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=journal_view_main_detail&post_id=3126&comment_flag=1&block_id=4089#_4089
ちなみに撮影の松根広隆カメラマンは『掘るまいか』に引き続き担当、小林茂監督の『風の波紋』も撮影し日本映画撮影監督協会(JSC)賞を受賞。
助監督の島田隆一監督はその後に独り立ちして原発事故後の福島を記録した『春告げる町』が本日、山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映。おそらく『1000年の山古志』、そして橋本監督の遺志を継ぐ映画なのではと想像します。
ちなみに島田監督のデビュー作『ドコニモイケナイ』は担当者のこの年見た映画ベストワンでした。
取材対象者が撮影中に狂ってしまい動揺するスタッフがそのまま映し出されてたのは衝撃的でした。
『1000年の山古志』は『第14回長岡アジア映画祭』で上映。
お客様が来ていただき盛況だったことに気をよくしたのか橋本信一監督は打ち上げの三次会まで参加。
その中で自身が日本映画学校の学生だったころに講師を務めた淀川長治先生のモノマネをしながら語った
経済的に苦しく映画を見ないと話した学生へ
「なんであなたたちは映画を観ないの?
ごはんなんて食べなくていいから映画を観なさい」
という言葉がいつも強烈に残っています。
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-603.html
↑橋本監督の写真がとても懐かしく思います。
このブログによく登場する居酒屋かちんこは橋本監督に紹介されました。
| 未分類 | 10:22 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑