被ばく牛と生きる
東日本大震災を題材にした作品が年々、減っていくような、と同時に風化していくような気がします。
その反面、作っても上映するため手を挙げる人も減っているのではないかという気もしますが、シネ・ウインドは今年も3.11をテーマにした作品を3月11日に合わせてぶつけるので紹介します。
『被ばく牛(うし)と生きる』
昨日、紹介した豊田直巳監督の写真絵本には『「牛が消えた村」で種をまく』という一冊がありましたが、飯舘村では被ばくした牛は飼育できなくなったと思いますが、
『被ばく牛と生きる』は浪江町や大熊町の畜産農家を取材した記録のようです。
シネ・ウインドで3月10日から3月23日公開されます。
https://www.cinewind.com/
経済価値が無いからと言って、
被ばく牛の殺処分に合意できますか?
原発事故から2か月後、国は“警戒区域にいる全ての家畜を殺処分する”指示を出す。避難を強いられる農家は、涙を飲んで殺処分に応じるしかなかった。しかし十数軒の畜産農家が被ばく牛を生かそうと決意した。住んではならない警戒区域の中に住み、また数十キロ離れた避難先の仮設住宅から通い、被ばくした牛の世話を続けている。被ばく牛を生かす唯一の道、「大型動物による世界初の低線量被曝研究」に役立てること。国策による事故でありながら、国は全人類にとって必要なこの研究から手を引いていく。事故翌年、牛に原因不明の白斑が出現。大学研究者は原因を調べるも、被曝との因果関係を立証するには、さらに数年の時間がかかると言う。原発事故で、故郷も仕事も奪われながらも、経済価値のない牛を生かし続ける畜産農家の心情を5年間にわたって丁寧に記録した作品です。
『被ばく牛と生きる』公式HP http://www.power-i.ne.jp/hibakuushi/
3月10日(土) 『人生フルーツ』長岡アンコール
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1766.html
3月11日(日) 『奪われた村 避難5年目の飯舘村民』長岡上映と豊田直巳監督講演会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1769.html
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