最後のソフト発売日をもとに各ゲーム機の寿命を比較してみた
ゲームハードの寿命とはなんだろうと考えた。
次世代ハードが発売されたら終わりだろうか?いや、それでもソフトは発売される。
最後のソフトが発売された終わり?それでも、以前のソフトは遊べる。
生産が中止されたら?その後も、中古屋やオークションで手に入る。
人々の話題に上らなくなったらさすがに寿命だろうか?
…いや、熱心なファンの心のなかで、ずっと生き続けるだろう。
ゲームハードの明確な寿命を定めるのは難しい。
明確な日付が知られている「最後のソフトの発売日」を、そのゲーム機の一つの終焉として、各ゲーム機の寿命を一覧にしてみた。
なお、情報源はWikipediaで、バーチャルコンソール等のダウンロード専売ソフトや非ライセンスのインディーズゲームは除外している。国内限定で、海外は無視。
この手のまとめを作成すると色々ツッコミが入るので前もって言い訳をしておく。
・ワンダースワンとワンダースワンカラーは分けていない。
・ネオジオポケットとネオジオポケットカラーは分けていない。
・ネオジオとネオジオCDも分けていない。
・PCエンジンはHuカードとCD-ROMを分けようかと思いつつも面倒なので分けてない。
・それならゲームボーイとゲームボーイカラーもわけなくてよかったかなーと思いつつもなんとなく分けた。
・ピピンとかプレイディアとかなにそれ。
・N64に付けられるディスクシステムっぽいアレは販売方法がアレで日付がはっきりしない感じなのでア
レした。宇宙からSFCにゲームが降ってくるホニャララもフニャフニャ。
任天堂の据え置きハードに限定すると、ファミコン→スーパーファミコンの移行が結構時間がかかってるのと、スーパーファミコンがしぶといのと、それ以降のバトンタッチの美しさが際立つ。
同じ年代で横を見ると、だいたい同時期に発売されたハード同士の"次世代ゲーム機戦争"が思い起こされるが、やはり勝ちハードは一部の例外を除いて長生きだ。
元データはこんな感じ。上の図はこの日付を元に作図した。
ハード名(据え置き) | 本体発売日 | 最終ソフト発売日 | 経過日数 | 経過年月 |
ファミコン | 1983/07/15 | 1994/06/24 | 3997日 | 10年11ヶ月 |
ディスクシステム | 1986/02/21 | 1992/12/22 | 2496日 | 6年10ヶ月 |
スーパーファミコン | 1990/11/21 | 2000/11/29 | 3661日 | 10年 |
バーチャルボーイ | 1995/07/21 | 1995/12/22 | 154日 | 5ヶ月 |
NINTENDO64 | 1996/06/23 | 2001/12/20 | 2006日 | 5年6ヶ月 |
ゲームキューブ | 2001/09/14 | 2006/12/02 | 1905日 | 5年3ヶ月 |
Wii | 2006/12/02 | 2013/03/28 | 2308日 | 6年3ヶ月 |
Wii U | 2012/12/08 | - | - | - |
セガマークIII | 1985/10/20 | 1989/02/04 | 1203日 | 3年4ヶ月 |
メガドライブ | 1988/10/29 | 1996/03/22 | 2701日 | 7年5ヶ月 |
セガサターン | 1994/11/22 | 2000/12/07 | 2207日 | 6年1ヶ月 |
ドリームキャスト | 1998/11/27 | 2007/03/08 | 3023日 | 8年4ヶ月 |
プレイステーション | 1994/12/03 | 2004/05/13 | 3449日 | 9年5ヶ月 |
プレイステーション2 | 2000/03/04 | 2013/03/27 | 4771日 | 13年 |
プレイステーション3 | 2006/11/11 | - | - | - |
Xbox | 2002/02/22 | 2007/09/13 | 2029日 | 5年7ヶ月 |
Xbox360 | 2005/12/10 | - | - | - |
PCエンジン(CD含む) | 1987/10/30 | 1999/06/03 | 4234日 | 11年8ヶ月 |
PC-FX | 1994/12/23 | 1998/04/27 | 1221日 | 3年4ヶ月 |
ネオジオ | 1990/04/26 | 2004/07/15 | 5194日 | 14年3ヶ月 |
3DO | 1994/03/20 | 1996/06/28 | 831日 | 2年3ヶ月 |
ハード名(携帯型) | 本体発売日 | 最終ソフト発売日 | 経過日数 | 経過年月 |
ゲームボーイ | 1989/04/21 | 2002/06/28 | 4816日 | 13年2ヶ月 |
ゲームボーイカラー | 1998/10/21 | 2003/07/18 | 1731日 | 4年9ヶ月 |
ゲームボーイアドバンス | 2001/03/21 | 2006/11/30 | 2080日 | 5年8ヶ月 |
ニンテンドーDS | 2004/12/02 | 2012/09/27 | 2856日 | 7年9ヶ月 |
ニンテンドー3DS | 2011/02/26 | - | - | - |
ゲームギア | 1990/10/06 | 1996/12/13 | 2260日 | 6年2ヶ月 |
ネオジオポケット/カラー | 1998/10/28 | 2001/09/13 | 1051日 | 2年11ヶ月 |
ワンダースワン/カラー | 1999/03/04 | 2004/05/31 | 1915日 | 5年2ヶ月 |
プレイステーションポータブル | 2004/12/12 | - | - | - |
PlayStation Vita | 2011/12/17 | - | - | - |
WiiとニンテンドーDSは今後もソフトが出る可能性がゼロではないが、便宜的に現時点で発売済みの最後のソフトの日付で記載している。
ネオジオの「14年3ヶ月」はさすがとしか言いようがないが、他のハードだとゲームボーイの長寿っぷりが際立っている。
ちなみに、途中からゲームボーイでも動作する"ゲームボーイカラー対応ソフト"がメインになっている。
プレステ2もゲームボーイに匹敵する長寿命だが、最後から2番めのソフト「真・恋姫†夢想 〜乙女繚乱☆三国志演義〜」が2011年11月10日発売で、2012年は発売ゼロ。そこから1年4ヶ月のスパンが開くのは非常に珍しい。
特筆すべきはゲームキューブからWiiへのバトンタッチの美しさ。
Wiiの発売日にゲームキューブの最終ソフトが発売されている。素晴らしい。
正確に言うと、Wiiと同時発売の「ゼルダの伝説トワイライトプリンセス」のゲームキューブ版も作成され、同じ日に任天堂公式通販専売で発売されたという事情があるので、同じ日なのは当然といえば当然なのだが。
※わかりづらかったようなので追記:この段落はゲームキューブ後期のソフト枯れに対する「皮肉」です。
また、この表を見て5ヶ月と書かれた部分については、黙ってうなずき、何も語らないのが正しい任天堂ファンである。
それぞれの最終ソフトは以下のとおり。
ハード名(据え置き) | 最終ソフト |
ファミコン | 高橋名人の冒険島IV |
ディスクシステム | じゃんけんディスク城 |
スーパーファミコン | メタルスレイダーグローリーディレクターズカット |
バーチャルボーイ | バーチャルボウリング SDガンダム DIMENSION WAR |
NINTENDO64 | ボンバーマン64 |
ゲームキューブ | ゼルダの伝説トワイライトプリンセス |
Wii | プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごう☆レッツダンス! |
セガマークIII | ボンバーレイド |
メガドライブ | 魔導物語I |
セガサターン | 悠久幻想曲 保存版 Perpetual Collection |
ドリームキャスト | カラス |
プレイステーション | BLACK/MATRIX OO |
プレイステーション2 | ファイナルファンタジーXI アドゥリンの魔境 |
Xbox | HALO ヒストリーパック |
PCエンジン(CD含む) | デッド・オブ・ザ・ブレイン 1&2 |
PC-FX | ファーストKiss☆物語 |
ネオジオ | サムライスピリッツ零スペシャル |
3DO | 井手洋介名人の新実戦麻雀 |
ハード名(携帯型) | 最終ソフト |
ゲームボーイ | From TV animation ONE PIECE 幻のグランドライン冒険記! |
ゲームボーイカラー | ドラえもんのスタディボーイ かんじよみかきマスター |
ゲームボーイアドバンス | ファイナルファンタジーVIアドバンス |
ニンテンドーDS | 特命戦隊ゴーバスターズ |
ゲームギア | Gソニック |
ネオジオポケット/カラー | SNK VS. CAPCOM カードファイターズ2 EXPAND EDITION |
ワンダースワン/カラー | Dicing Knight. |
SFCのメタルスレイダーグローリーディレクターズカットは店頭書き換えのニンテンドーパワーの配信専用なのでパッケージソフトとしては微妙な感じ。ROMカートリッジでの販売はファイアーエムブレムトラキア776が2000年1月21日発売で最後。こちらを採用すると、10ヶ月ほど寿命は短くなる。
他にも店舗専売ソフトとか、過去ソフトの詰め合わせとか微妙なものがあるので、判断の違いによって多少寿命が変わることになる。
最後のソフトは、版権物やマニア向けソフトが多い印象をうける。
マニア向けソフトとしてはファングッズとして機能するし、古いハードを長く使っている子持ち家庭では、新ハードを買わずにキャラ物ソフトを動かせるのは嬉しいという判断なのだろうか。
さっき何も語らないと書いてスルーしたバーチャルボーイだが、最後のソフトが2本同時発売という短命ハードならではの離れ業をやってのけている。さすがだわ。
同じ現象が起きることは二度とないだろう。
※解釈の違い以外の、明らかな間違い等がありましたら、Twitterやはてなブックマーク等でご指摘ください。確認後、気が向いたら修正します。
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