Studio YAMAKO


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2025年10月 8日

250816-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ④ 高知県立牧野植物園                            2025年8月18日 高知県高知市

目が覚めて、カーテンを開け、外を見ると明るくなっていた。TVを点けて航路図を見ると、室戸岬に来ている。ベランダに出て見ると今日も良い天気だ。大きな太陽が照り付けて来た。

 今回のクルーズでは、寄港地ごとに現地の観光ツアーが設定され出発前に申し込むことになっていた。しかし、私たちは観国の麗水(ヨス)の観光ツアーしが申し込みをしていない。タクシーを利用して行きたいところへ行こうということにしていたのだ。それでここ高知では、私のリクエストとして牧野植物園を挙げていた。婿殿の希望はひろめ市場と桂浜にある坂本龍馬記念博物館だった。

 というわけで、タクシーでまず牧野博物館へ行くことにしたが、タクシーがなかなか来ない。舟が着岸したのは高知新港といい、町から外れたところにある。ここに入って来るタクシーは多くないようだ。
 20分ほど待って、タクシーが乗れた。

 牧野植物園には20分足らずで着いた。運賃は2,000円くらいだったろうか。

000_250818379 X700 ◎ジャコウ 高知県立牧野植物園 D50.jpg
ジャコウアゲハ♂ 2025年8月18日 高知市五台山 高知県立牧野植物園

036_250818464t X900 FUJIの航路図 G7X.jpg 36.航海図 午前6時10分
明るくなって目が覚めた。MITSUI OCEAN FUJIは今どこにいるのだろうかと、TVを点け航海図を見た。室戸岬のすぐそばにいた。時刻は6時10分だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/60秒 9mm ISO125 )
037_250818465 X900 FUJIの航路図 室戸岬G7X.jpg 37.室戸岬の朝
ベランダに出てみる。太陽は邪魔する雲一つなく、ギラギラと輝いていた。後で、調べて見ると、室戸岬のこの日の日の出は5時28分だった。写真は室戸岬。航路から見た室戸岬は、灯台が目印となり、その特徴的な地形と太平洋に突き出した岬という立地から、船舶の航海における重要な目印であるそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f11 1/2000秒 18mm ISO125 )
038_250818467 X900 高知港 G7X.jpg 38.高知新港着岸
9時に着岸予定になっている。いま8時45分である。正確だ。高知新港は、ちょっと殺風景な印象だったので、比較的新しい港かと思ったが、開港年は1970年(昭和45年)に本格的供用開始と歴史があるのだ。クルーズ船の着岸が定期的にあり頻繁になる契機は、2014年のメインバース(3号・4号岸壁等)が供用開始され、「クルーズ船を快適に受け入れやすい環境」が整った頃だった。現在は、高知市のメインとなるクルーズ船の着岸港だそうだ。太平洋に面し、防波堤や耐震強化岸壁も整備されているので、今後も高知観光の玄関口として重要な役割を担っていく。県内では宿毛湾港などの寄港例も増えてきているが、高知市においては「高知新港」が中心である。その割にはタクシーが少ない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f5 1/1250秒 17mm ISO125 )
039_250818468 X900 高知港 G7X.jpg 39.タグボート
8時50分、船のすぐそばにタグボートが見えた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f5 1/1250秒 13mm ISO125 )
040_250818469 X900 高知港着岸 G7X.jpg 40.高知クルーズターミナル
クルーズ船の高知のメインの着岸港ということで、高知クルーズターミナルも整備されていた。7Fの部屋より。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/1250秒 18mm ISO125 )
041_250818331 X900 高知港入港 D50.jpg 41.大漁旗で出迎え 大漁旗を振って、我々の下船を迎えてくれた。東京を出発して初めての下船だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
昨夜花火を撮ったときに、シャッタースピード優先で1/10秒にしていたのをそのままで撮ってしまった。露出大オーバーになり、ソフトで補正した。
042_250818334 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 42.高知県立牧野植物園
タクシーは細い五台山の道を上がって、牧野植物園の中門に着いた。この植物園は1958年(昭和33年)に牧野富太郎博士の業績を顕彰する施設として、五台山に開園した。1999年(平成11年)には園内に牧野富太郎記念館本館(内藤廣設計)が開館し、リニューアルオープン。2008年(平成20年)4月には南園に「50周年記念庭園」が誕生した。2010年(平成22年)4月24日には新温室がオープンしている。(wikipedia)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f10 1/500秒 31mm ISO200 )
043_250818337 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 43.温室入口
娘が植物園内を回るコースを考えてくれていたようだ。まず南門から温室に入る。温室の入り口は「みどりの塔」だ。大木の洞窟をイメージした高さ9mの塔。その壁面にはアコウを植栽しており、力強い気根が伸びている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO3600 )
044_250818342 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 44.セロジネ・オルアルディ
観たことのない植物があるようだ。ランの一種でオレンジ色の花だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 51mm ISO2200 )
045_250818344 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 45.チランジア・ストリクタ
チランジア・ストリクタは、南アメリカが原産の「エアープランツ」と呼ばれている多年草。エアープランツとは、土に根を伸ばして水分や栄養分を吸収しなくても、葉から直接雨や空気中の水分を吸収して成長していく植物をさすそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 52mm ISO450 )
046_250818348 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 46.ピレア・ヌムラリフォリア(イラクサ科ミズ属)か コリウス(シソ科)の仲間
解らなくて、この画像を撮ってPictureThisで検索したら、ピレア・ヌムラリフォリアと同定してくれた。一方、写真を送ってChatGPTに尋ねてみたところ、「葉の縁が鋸歯状で鮮やかな黄緑色、葉の中央部分が濃い緑から茶色っぽい色合い、対生する葉の付き方から、このことから、観葉植物としても人気の コリウス(Coleus) の仲間(現在はプレクトランサス属に分類されることが多い)である可能性が高いです。牧野植物園の温室には熱帯・亜熱帯の観葉植物も多く展示されているので、その中の一つと考えられます。」と回答があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 41mm ISO1800 )
047_250818352 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 47.ゾウタケ(象竹)
立てられた札に「世界一巨大な竹で、直径は30cm、高さは30m以上になる。インドから東南アジアにかけて分布し、たけのこは苦いが食用に、稈(わら)は建築や籠細工などに利用される」と説明されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1100 )
048_250818366 X900 ▲高知県立牧野植物園 D50.jpg 48.ヘリコニア・プシッタコルム
和名をヒメゴクラクチョウカ(姫極楽鳥花)という。ヘリコニアの仲間は、熱帯植物らしい雰囲気を持つ植物。100種とも200種とも言われるが、その中でもシンプルな花だが、1mあまりの低さで人気のあるのが本種。それゆえ園芸品種もたくさんある。原産地はベネズエラ、コロンビア、ブラジル、パラグアイなど広い範囲に及び、そこでは花から出る蜜にハチドリが集まる。花が独特な形をしているのはハチドリの嘴に合う形にまで進化した結果という。そしてお礼として花粉を他の花に運搬する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 53mm ISO2200 )
049_250818375 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 49.オオオニバス(大鬼蓮)
温室を出て、南園の方へと歩く。池があった。ここ50周年記念庭園は、南園が持つ独特な谷地形を最大限に活かした回遊式庭園で、大小6つの池を配し、周辺の緑とともに心和ませてくれる水景庭園としても親しまれている散策によいところだそうだ。温室にもあったオオオニバスの葉が浮かんでいる。スイレン科オオオニバス属に属する水生植物の1種で、直径2m以上になる巨大な浮水葉を水面に浮かべることで知られている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 66mm ISO200 )
050_250818383 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 50.ニンファエア・エレガンス
PictureThisでは、スイレン科のニンファエア・エレガンスと同定された。その解説によれば 、「空に向かって咲く青から紫のエレガントな花で知られる水生植物。広く丸い葉は水面に浮き、水面下では日陰を作り、水面上では特徴的な花壇を作る。 派手な花びらは、ユリの葉のような緑色とのコントラストが印象的で、池やウォーターガーデンの落ち着いたアクセントとなり、水生生物の隠れ家となる。特定な和名は無いようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 74mm ISO200 )
051_250818385 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 51.シュウカイドウ(秋海棠)
中国南部から東南アジアの原産。日本では中国から渡来し、江戸時代の嘉永年間に各地で栽培された。園芸用に持ち込まれた帰化植物である。日陰で湿気の多い土地に野生化している。全体が多肉質でみずみずしい。茎はしばしば赤味を帯び、よく分岐して直立し、高さは80cmほどになる。特徴のある美しい花だと思った。トップに載せた写真のジャコウアゲハはこの辺りでひらひらと現れた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR<
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/400秒 140mm ISO6400 )
052_250818388 X900 〇高知県立牧野植物園 D50.jpg 52.ヒツジグサ(羊草)
PictureThisではニオイヒツジグサ(匂い未草)と同定されたが、AIに聞くとニオイヒツジグサという名前の植物は存在しないとあった。日本に自生するスイレン科の野生種がヒツジグサとのこと。アメリカ北東部およびカナダの池、湖、流れの緩やかな水路などに自生する。先月、箱根の湿性花園の池にもヒツジグサが池に咲いていた。50.の写真もヒツジグサかもしれないなと思った。PictureThisがニンファエア・エレガンスと同定した花の花色は青から紫とあったが、50.の写真では白に見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 84mm ISO200 )
053_250818401 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 53.展望台
牧野富太郎博士の銅像を見て、さらに北東の方向に進むと展望台があった。展望台からは東の方向に市街地が眺められた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒 74mm ISO200 )
054_250818395 X900 〇高知県立牧野植物園 D50.jpg 54.ヒオウギ(檜扇)
種名が解らなくて、写真を添付してAIに尋ねたところ、この写真の花は ヒオウギ(檜扇, 学名 Iris domestica) と回答があった。ヒオウギは、アヤメ科の多年草で日本にも自生しているやや大型の夏咲き宿根草で、厚みのある剣状の葉が何枚も重なり合い、扇を広げたように見えることから、この名前で呼ばれているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 55mm ISO500 )
055_250818402 X900 〇高知県立牧野植物園 D50.jpg 55.テッポウユリ(鉄砲百合)
これもAIに写真を添付して尋ねた。学名は Lilium longiflorum で、日本の南西諸島や沖縄などが原産のユリの一種だそうだ。特徴としては純白でラッパ型の花を横向きに咲かせること。名前の「鉄砲」は、花の形が鉄砲の筒に似ていることからつけられた。日本ではお盆の仏花や結婚式などでもよく用いられ、清楚さや純潔を象徴する花として知られているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 76mm ISO200 )
056_250818408 X900 〇高知県立牧野植物園 D50.jpg 56.牧野富太郎博士
園の東側にある牧野富太郎記念展示館に入る。この展示館では、牧野博士の94年にわたる生涯を、故郷の佐川で過ごした少年期、上京間もない青年期、東京帝国理科大学助手時代の壮年期、東京都練馬区で過ごした晩年の4つに分けて紹介している。牧野博士が実際に使用した採集道具や研究道具、ノート、日記などの遺品類はもとより、直筆の書や植物図、牧野博士蒐集の蔵書や写真など多数展示されている。この部屋は「牧野博士の書斎「繇條書屋(ようじょうしょおく)」を再現したもので、大正14年から亡くなるまで住んだ練馬区東大泉の居宅内にあった。書斎の名を記した扁額は伊藤圭介(幕末から明治期の本草学者・蘭学者・博物学者・医学者。日本初の理学博士)の揮毫で、その昭和24年の様子を復元したものだそうだ。繇は草が茂ること、條は樹木が茂ること意味している。この中で博士は5万冊余の蔵書に囲まれ、日夜机に向かい研究に没頭した。」との説明書きがあった。博士が机に向かって花の写生をしているまるで生存中のように作られた姿があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/125秒 53mm ISO6400 )

2025年10月 5日

250816-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ③ 熊野大花火を観る                2025年8月17日 三重県熊野市七里御浜海岸

熊野大花火大会は300年以上の歴史を誇り、お盆の初精霊供養を起源とする夏の風物詩。吉野熊野国立公園・鬼ヶ城 を背景に約1万発の花火が熊野灘を彩るのだ。

000_250817259 X700 ◎熊野灘 花火 D50.jpg
熊野大花火大会 2025年8月17日 三重県熊野市 七里御浜海岸

 7時15分ごろ、花火が上がり始めた。はじめに会場で半円を描くように低い位置で花火が開いた。残念ながらこれは撮り損なってしまった。「二尺玉海上自爆」だったのだろう。後で調べて分かったことだが、通常の花火は空中で爆発するように設計されているが、熊野大花火大会の海上自爆は、花火玉を海面近くで意図的に爆発させる特殊な演出技法だそうだ。
 4m×4m程の大きさの、鉄骨製のイカダを組み上げ、その上に二尺玉や三尺玉を設置し、イカダを沖合い400mに停泊させて、そのまま点火する。三尺玉は爆発すると直径600mの大きな花を咲かせる。その爆発の破壊力は凄まじく、イカダを組んでいる鉄骨がグニャリと大きく曲がってしまうほどだという。

 前のページの最後に熊野市観光局ホームページの熊野大花火のポスターを拝借して載せたが、それを見ていただきたい。

250817132 7F725 X400 熊野灘-2 花火 D50.jpg
私の撮り損ないの「二尺玉海上自爆」の写真

花火をきれいに撮るには、三脚とレリーズ(リモートコード)を使用し、カメラのシャッタースピードをバルブに設定する。ISO感度100、絞りF11〜16で、花火が消えるまでシャッターを開き続けるのが基本といわれる。

 花火は、開いてから閉じるまでの流れる光が美しい。それを撮るには、シャッタースピードは、バルブあるいは2秒~30秒で、花火が開いてから閉じるまでの光の流れを撮ること、露出過多を抑えるため、距離を無限遠にしてレンズの明るさを絞る。
 今回、私は三脚とレリーズは無い。Z50のシャッタースピードは手振れを考慮して1/10秒にして、プログラムオートで撮った。絞りはf5~6、ISO感度は900~6400に及んだ。まったく基本とはほど遠い。

  以下、基本を逸脱して撮ってきた写真である。

036_連結A.jpg

037_連結BX700.jpg

038_ef X700.jpg

039_ab X700.jpg

040_cd X700.jpg

「二尺玉海上自爆」や「三尺玉海上自爆」のほかに、熊野大花火の見どころとして、国の名勝天然記念物でもある鬼ヶ城という岩場や洞窟を利用したという仕掛花火があったが、これはよく分からなかった。鬼ヶ城は熊野灘にいる我々の船からは右の方にあるのだが暗くて良く見えなかった。事前に熊野大花火大火の見どころを学習しておけば、もっと楽しめただろうと後悔しても後の祭りである。  花火は9時少し前に終わった。この夜も10Fの「オブザベーションバー36」に上がって、ソロピアニストのケヴィンが弾くピアノ演奏と懐かしい歌を聴く。マンハッタンを1杯飲んで部屋に戻る。明日は高知だ。

2025年10月 2日

250816-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ② 熊野大花火大会会場へ行く             2025年8月17日 三重県熊野市

2日目の朝はゆっくりだった。この日は一日中船の中である。8時15分にブッフェで朝食をとる。食後はショップを覗いたり、7F船尾にあるカフェで、テラスの椅子でのんびりと時間を過ごした。

 午前10時から、かみさんと娘は総料理長によるこの船で出される料理の紹介や説明、料理の展示会に行くという。私は部屋の戻ってドジャースvs.パドレスの試合の中継を見ることにした。

 船は午後3時ごろ、熊野大花火大会が行われるに三重県熊野市沖に着いて、風向きにを探りながら右向いたり左向いたりして、会場で花火を観る良い位置をとろうとしているようだ。私たちも何処か良い席を確保しなくてはいけない。
 3時半ごろ、すぐそばの海上に「飛鳥Ⅱ」が現れた。「飛鳥Ⅱ」も熊野大花火を観に来たのだ。同じように位置取りをしているように見えた。
 次に現れたのは、この船の僚船であるMITSUI OCEAN CRUSES の「にっぽん丸」だった。現「にっぽん丸」は1990年に就航した3代目だ。総トン数は、22,472トン、全長166.65m。この「にっぽん丸」は横浜の新港ふ頭に停泊しているときや、今年の正月に沖縄へ行ったときにも、朝、ホテルの窓から那覇港に入って来るところを見ているので愛着が湧く。
 そうこうするうちに3隻目の大型客船がやってきた。「DIAMONND PRINCESS」号である。2004年に就航した日本の三菱重工業長崎造船所で造船された大型客船だ。総トン数 115,875 トン, 全長 約290m と大きい。

000_250817122 X700 熊野灘 花火会場 日本丸  D50.jpg
熊野大花火大会の「にっぽん丸」 2025年8月17日 三重県熊野市

017_250817100 X900 7F オーシャンスクエア D50.jpg 17.航跡
17日の9時半ごろ、7Fのカフェのデッキから眺めた船尾と勢いのある航跡。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f13 1/640秒 18mm ISO200 )
018_250817105 X900 7F725 航路図 D50.jpg 18.航海図
部屋に備えられたTVモニターで、航海図を見ることが出来、今どこを航行しているかがわかる。午前9時50分、三重県沖を航行中だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO1600 )
019_250817274 X900 8階プールサイド G7X.jpg 19.8F オープンデッキ -1
部屋でドジャースの試合を見ていたが、午後1時、プールとバーがある8Fのオープンデッキへ行ってみた。夏の日差しが強く照り付け、暑い。日が当たる所には誰もいない。プールはそれほど大きくはなく、入っている人もいない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 9mm ISO125 )
020_250817108 X900 7F725 熊野灘 D50.jpg 20.夏空
遠くに島影が見えている。活き活きとした夏雲が空高く湧いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f11 1/500秒 54mm ISO200 )
021_250817283 X900 8階プールサイド G7X.jpg 21.8F オープンデッキ -2
ここで、日陰の席に座って、ビールを一杯飲み、ピザを食べ、昼食にする。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/1000秒 9mm ISO125 )
022_250817285 X900 飛鳥Ⅱ熊野港 G7X.jpg 22.「飛鳥Ⅱ」 -1
午後3時半になった。ふと窓の外を見ると、大きな客船がすぐそばに来ている。熊野大花火を観に来たクルーズだ。横浜の大桟橋に停泊していた「飛鳥Ⅱ」が出港していくところを見たことがあるが、洋上で見る姿は美しい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f5 1/1250秒 37mm ISO125 )
023_250817288 X900 熊野港 花火会場 G7X.jpg 23.「飛鳥Ⅱ」 -2
「飛鳥Ⅱ」は微妙に移動している。クルーの人に聞いてみたら、風向きを探りながら見やすい位置を探しているのだろうとのこと。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/1250秒 21mm ISO125 )
024_250817110 X900 7F725 熊野灘 飛鳥Ⅱ D50.jpg 24.「飛鳥Ⅱ」 -3
「飛鳥Ⅱ」はまた少し移動した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 85mm ISO200 )
025_250817295 X900 熊野灘 航海図 G7X.jpg 25.熊野市
4時15分、部屋で航海図を見る。熊野市にいる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/80秒 13mm ISO125 )
026_250817296 X900 熊野灘 花火会場 G7X.jpg 26.熊野大花火大会会場
午後4時半。熊野大花火大会の主な場所は熊野市の七里御浜海岸である。この場所は世界遺産の鬼ヶ城を背景に、大海原に向かって約1万発の花火が打ち上げられ、鬼ヶ城の岩場や洞窟を使った「鬼ヶ城大仕掛け」など、迫力ある演出が見どころだという。鬼ヶ城は写し込めなかったがこの写真の右側になる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/160秒 24mm ISO125 )。
027_250817299 X900 ◎左から日本丸 飛鳥Ⅱ ダイアモンドプリンセス G7X.jpg 27.ダイアモンドプリンセス号も登場
また一隻、大型客船が来た。これは大きい。これで日本の大型客船の4隻が集合したことになる。ギリギリ3隻をフレームに入れることが出来た。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/60秒 9mm ISO125 )
028_250817300 X900 日本丸と飛鳥ⅡG7X.jpg 28.「にっぽん丸」 と 「飛鳥Ⅱ」 -1
商船三井と日本郵船。日本を代表す船舶会社である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/100秒 22mm ISO125 )
029_250817301 X900 ダイアモンドプリンセス G7X.jpg 29.「ダイアモンド・プリンセス号」
ダイアモンド・プリンセス号は、三菱重工業長崎造船所で建造され、2004年に同じく三菱重工業長崎造船所で建造された同型船サファイア・プリンセス号とともにデビューした大型客船。地球環境に配慮した設計で、日本で建造された最大の客船のひとつであり、日本人客様向けにカスタマイズされた施設や日本語サポートが充実しているそうだ。イギリスP&Oクルーズ社が所有し、アメリカのプリンセス・クルーズ社によって運行されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/160秒 37mm ISO125 )
030_250817305 X900 〇日本丸 G7X.jpg 30.「にっぽん丸」 -1
1990年に三菱重工業神戸造船所で建造された。35年前に建造された船で少々古いが、外観はオーソドックスさを基調にスピード感あふれる軽快さは格好の良い船だ。2010年に大改装されている。また、2022年には船内改装も行われたようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/80秒 22mm ISO125 )
031_250817306 X900 〇日本丸to飛鳥Ⅱ  G7X.jpg 31.「にっぽん丸」 と 「飛鳥Ⅱ」 -2
夕方6時半を過ぎた。薄暗くなってきている。三重県熊野市の日没時刻は18時40分だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.5 1/60秒 19mm ISO125 )
032_250817309 X900 ◎日本丸 G7X.jpg 32.「にっぽん丸」 -2
「にっぽん丸」は2026年5月10日に横浜へ帰着するクルーズをもって引退することが発表されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/50秒 37mm ISO125 )
033_250817123 7F725 X900 熊野灘 花火会場 ダイアモンド プリンセス  D50.jpg 33.「ダイアモンド・プリンセス号」 船首
船首側のデッキには大勢の人が出て、花火が揚がるのを待っているようだ。船内の灯りが点されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO3600 )
034_250817128 7F725 X900 熊野灘 花火会場 ダイアモンド プリンセス  D50.jpg 34.「ダイアモンド・プリンセス号」 船尾側
最上階のデッキに大勢の人が立っている姿が見える。どうやら我々の船の方が、花火に近いところにいるようだ。でも、あちら側からだと「MITSUI OCEAN FUJI」を画像に入れて撮れるのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
グラムオートで撮影  ( f6.3 1/200秒 250mm ISO6400 )
035_250817312 X900 熊野灘  G7X.jpg 35.6時50分 花火打ち上げ前
暗くなってきた。プログラムの予定では7時10分に、「熊野市制20周年記念花火」スターマイン・二尺玉海上自爆(鬼ヶ城・台船)とあった。私たちは、8階のデッキでクルーの方々が並べてくれた椅子に腰かけて見させてもらう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/60秒 10mm ISO125 )

追記
熊野大花火ポスター これは熊野市観光協会のホームページに掲載されていたポスターである。素晴らしい花火の情景を表した見事なポスターと思ったので、無断であるが載せさせていただいた。

熊野大花火大会 X500.jpg
熊野市観光協会ホームページより

2025年9月29日

250816-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ① 東京港出港                     2025年8月16日 東京港晴海客船ターミナル

娘夫婦から、客船クルーズに誘われた。MITSUI OCEAN FUJI という船で、次のようなコースの船旅だ。

8月16日 東京 16:30 出航
8月17日 三重県 熊野沖 熊野大花火大会鑑賞
8月18日 高知 09:00 入港、 17:00 出港
8月19日 宮崎県 油津 08:00 入港、 17:00 出港
8月20日 長崎県 佐世保 09:30 入港、 17:00 出港
8月21日 韓国 麗水 08:00 入港、 17:00 出港
8月22日 航海日
8月23日 神戸 07:00 入港、13:00 出港
8月24日 横浜 12:30 入港 下船

 8月16日、新橋で軽く昼食を摂ってタクシーで東京港晴海客船ターミナルに向かった。午後2時ごろ乗船手続きをして、船に乗り、万一の時の避難場所などを確認して、7Fの私たちの客室へ案内される。

 私たちが乗船した MITSU OCEAN FUJI という船の概要はwikipediaによれば、「シーボーン・オデッセイ(Seabourn Odyssey)」として、2009年6月、イタリアのT.マリオッティ造船所で竣工した。2019年5月にイタリア ジェノバで改修が行われ、内装・什器等の更新が行われている。
 同型の2番船が2010年、3番船が2011年に建造された。
 2023年2月には商船三井がクルーズ事業拡大策の一環として購入、1年半程度シーボーン・クルーズでの運航を継続し、2024年末を目処に改装の上で商船三井客船(現・商船三井クルーズ)に移籍し日本近海を中心とした運航を行う計画とした。2023年10月に商船三井クルーズの新ブランド「MITSUI OCEAN CRUISES」と合わせて新船名「MITSUI OCEAN FUJI」を発表。富士山や1989年に就航した日本の近代的なクルーズ客船の先駆けとなった「ふじ丸」を意識したものとした命名だった。
 日本向けの改修を施し、2024年12月1日より「MITSUI OCEAN FUJI」として就航。横浜港新港ふ頭を起点に別府・釜山・下関を経由し東京港までの7日間のデビュークルーズを行った。
 現在はパナマ船籍であるが、就航後1年半程を目処に日本船籍に移行する計画とされている。総トン数は32,477 トン、全長198.15 m 幅25.6 m、航海速力19.0ノット、旅客定員458名、乗組330名である。

 MITSUI OCEAN FUJIは16時30分に東京港晴海客船ターミナルを出港、ゆっくりと東京湾を進む、レインボーブリッジをくぐり、羽田沖から浦賀水道を抜けて太平洋へ出ていった。船内8Fのプールのあるデッキに行ってみた。プールサイドでは「セールアウェイパーティー」が行われいて、演奏と歌手クリスティのパンチのある歌声を聴きながら、スパークリングワインでのどを潤す。ディスコに興じる人がいて、見たところ90歳くらいのご高齢の男性も踊っていた。  夕食をビュッフェで摂り、食後に8F後方にあるオブザベーションバー36でウィスキー―を一杯飲んで、夜9時ごろ部屋に入った。部屋は浴室が西欧人向きの仕様で慣れるまで少々苦労し、この後もシャワーで済ませることが多かった。  少し船の揺れを感じたが、疲れと心地よい酔いでぐっすり寝ることが出来た。

000_250816030 X700 船内8F セイルアウェイパーティーG7X - コピー.jpg
東京湾を離れる「MITSUI OCEAN FUJI」 2025年8月16日 東京客船ターミナル出港

001_250816003 X900 〇乗船 晴海客船ターミナル G7X.jpg 1.東京港晴海客船ターミナル
午後1時半ごろ、東京港晴海客船ターミナルに着いた。都庁総合ホームページに報道発表資料 として 2025年6月25日付で "晴海客船ターミナルのリニューアル後、初となるクルーズ客船が入港します! クルーズ客船「MITSUI OCEAN FUJI」" というページがあった。このターミナルへのクルーズ客船の入港は、令和2年以来、5年ぶりとのことだった。今後、東京港では、東京国際クルーズターミナル及び晴海客船ターミナルの2拠点で、クルーズ客船の受入を進める。その岩壁に「MITSUI OCEAN FUJI」が停泊していた。船尾を見ると、まだ、パナマの NASSAU の文字が見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 18mm ISO125 )
002_250816005 X900 乗船 晴海客船ターミナル G7X.jpg 2.MITSUI OCEAN FUJI
飛鳥Ⅱの総トン数は50,444トンで、この船は32,477 トン。小ぶりであるが、横から眺めると大きい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f56 1/1250秒 16mm ISO125 )
003_250816017 X900 〇乗船 晴海客船ターミナル G7X.jpg 3.乗船
東京国際クルーズターミナルの建物の中で、簡単な乗船手続きをして、停泊中の MITSUI OCEAN FUJI のタラップを上がる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
004_250816021 X900 乗船 船室725 G7X.jpg 4.出航
午後4時、時間通りに出港した。2023年に建造された199トンのふじ丸という東京港に常駐するタグボートが離れていく。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 23mm ISO125 )
005_250816026 X900 〇船内8F セイルアウェイパーティーG7X.jpg 5.セールアウェイパーティー -1
船の8F中央にあるデッキ(プールサイドレストラン&バー湖畔)では、セールアウェイパーティー が始まっていた。MITSUI OCEAN FUJI のハウスバンドとクリステイという女性ボーカルが歌っている。私たち4人もスパークリングワインで乾杯した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 22mm ISO125 )
006_250816041 X900 〇船内8F セイルアウェイパーティーG7X - コピー.jpg 6.10階から東京湾
階段で10階まで上がってみた。船尾の方向には東京の高層ビル群が見える。出港して来た東京港晴海客船ターミナルが小さくなっていく。この青空は暑さを忘れるほど気持ちが良い。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
007_250816042 船内8F X900 セイルアウェイパーティーG7X.jpg 7.セールアウェイパーティー -2
プールの前では、乗客の方々がダンスを始めた。きっと船旅になれた方々なのだろう。年配の方が楽しんでいる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 25mm ISO125 )
008_250816044 X900 〇船内8F レインボーブリッジ G7X.jpg 8.レインボーブリッジ -1
レインボーブリッジは橋の上を走ることしか知らなかったが、橋の下を航行した。レインボーブリッジは海面から橋桁下面までの高さ(桁下高)が52m(20階建てビル相当)だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 25mm ISO125 )
009_250816048 X900 〇船内8F レインボーブリッジ G7X.jpg 9.レインボーブリッジ -2
上層に首都高速道路、下層に一般道路、遊歩道、そしてゆりかもめが通る二重構造となっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
010_250816056 船内8F X900 レインボーブリッジ G7X.jpg 10.レインボーブリッジを後に -1
レインボーブリッジがだんだん遠くなり、お台場の方へと船は進んでいく。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 18mm ISO125 )
011_250816061 900 船内8F G7X.jpg 11.レインボーブリッジを後に -2
この辺りの下に首都高のトンネルがあるのではないだろうか。写真は船尾の方を撮っているのだが、右側に台場エリアが見えてくる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 )
012_250816063 X900 〇船内8F 台場フジテレビ 日航ホテル G7X.jpg 12.台場
先ごろテレビに登場することが多かったが、お台場を象徴するランドマークとなっているフジテレビの建物が見えた。wikipediaによれば、建築家・丹下健三氏が手掛けた巨大プロジェクトの中で最後に直接指揮をとった建築物で、設計は丹下健三・都市・建築研究所が担当した。球体展望室「はちたま」がある。その左には娘たちが結婚式を挙げた日航ホテルも見えた。また、私たちが乗船した東京港晴海客船ターミナルと紛らわしいが、東京国際クルーズターミナルがある。


Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
013_250816068 X900 ▲船内8F G7X.jpg 13.飛行機
夏空の上を羽田空港に降りる旅客機が飛んでいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/2000秒 37mm ISO125 )
014_250816077 X900 〇船内8F 東京湾 羽田 G7X.jpg 14.東京ゲートブリッジ
次に、ちょっと離れているが東京ゲートブリッジがが見えた。東京港第三航路(東京東航路)を跨ぎ中央防波堤外側埋立地と江東区若洲を結ぶ橋梁である。大田区城南島と江東区若洲間約8 kmを結ぶ東京港臨海道路の一部で、海上を跨ぐ区間の長さが1,618m(横浜ベイブリッジやレインボーブリッジの約2倍)だそうだ。私たちの航路は東京港臨海道路のトンネルの上を行く。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
015_250816078 船内8F 東京湾 羽田 G7X.jpg 15.羽田空港
今度は進行方向右側に羽田空港が見えてきた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 )
016_250816086 X900 〇船首 G7X.jpg 16.船首側
時刻は午後5時半だ。船首側へ回ってみた。出港から1時間、まだ、東京湾の中だ。これから浦賀水道を抜けて,太平洋に出ていく。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 10mm ISO125 )

追記:
夕食は8Fの「テラスレストラン八葉」でビュッフェにした。並べられた料理を自分の好きなものを食べるのだが、着席して、飲み物のサービスをはじめ、レストランと同様のサービスがある。飲み物の注文を聞きに来てくれた女性はパプアニューギニアの出身だった。お父さんは亡くなったが、お母さんは日本人で今は日本に住んでいるとのこと。「パプアニューギニアは熱帯の美しいチョウが生息する私のあこがれの国で、若いころは一度行って見たいと思っていた」と話をした。  食後、10Fの「オブザベーションバー36」というところへ行ってみた。ウィスキーのオンザロックを一杯。ジオバニという歌手がギターを演奏して、私たちには懐かしいオールデイーズを歌ってくれた。(オブザベーション・バーとは、船の「展望デッキ」にあたる場所で、船上から海や景色を眺めたり、食事やお茶を楽しんだりする特別な空間を指す。)  船室に戻って、シャワーを浴びて、ぐっすり寝ることが出来た。

2025年9月26日

箱根登山鉄道で湿性花園へ ③ 2025年7月22日 神奈川県箱根町仙石原

この日、ここへ来た甲斐がないのは残念だが、これ以上とどまっていても変化はなさそうだ。湿原植生復元区まで行って、引き返そうとしたその時に、オカトラノオで吸蜜しているオオウラギンヒョウモンを見つけた。きれいな♀だった。

 コインロッカーから荷物を出して、汗をかいたポロシャツを着替えた。午後1時に湿性花園を退出し、いつも寄る蕎麦屋さんで、冷えたビールで喉を潤し、とろろそばを食べる。14時発のバスに乗り、強羅駅へ向かう。バスは往きと同じでガラガラだった。

 強羅から箱根登山鉄道の14時38分発箱根湯本行きに乗車。最後尾に座り、40分間をスイッチ・バックの写真などを撮って、楽しんだ。

 今年の7月は、10日ほど前に行った入笠山といい、今回の箱根湿性花園といい、散々な結果だった。

000_250722054 X700 箱根登山鉄道 宮ノ下 G7X.jpg
箱根登山鉄道 3000形「アレグラ号」 スイッチ・バック 2025年7月22日 箱根登山鉄道 上大平台信号所

039_250722234 X900 ◎箱根湿性花園 オオウラギンスジ Z50 Z50-250.jpg 39.オオウラギンスジヒョウモン♀ -1
今日はこれまでだなと思い、出口の方へ歩きはじめたところでオカトラノオに止まっていたオオウラギンスジヒョウモンを見つけた。何故かとても嬉しかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 250mm ISO200 )
040_250722239 X900 ◎箱根湿性花園 オオウラギンスジ Z50 Z50-250.jpg 40.オオウラギンスジヒョウモン♀ -2
傷一つない美しい♀だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 250mm ISO200 )
041_250722241 X900 ◎箱根湿性花園 オオウラギンスジ Z50 Z50-250.jpg 41.オウラギンスジヒョウモン♀ -3
望遠端で撮ったが、満足できる解像だった。背景の草のボケも自然だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 250mm ISO200 )
042_250722256 X900 ◎箱根湿性花園 エゾカワラナデシコ Z50 Z50-250.jpg 42.エゾカワラナデシコ -2
数年前に上高地で、シナノナデシコという品種にミヤマカラスアゲハが来て吸蜜していた。日本に自生するカワラナデシコに限れば品種数は少ないが、広義のナデシコ属や園芸ナデシコまで含めると世界的には 数百種以上の品種があると言われている。AIに尋ねて見ると、カワラナデシコは、江戸時代には観賞用として盛んに改良され、花弁の切れ込みの深さ、色の濃淡、斑(ふ)が入るかどうか、咲き方などで選抜され、数十種に及ぶ「撫子品種」が栽培されていたそうだ。当時、カワラナデシコは「大和撫子」と呼ばれて、園芸の世界でもひとつのジャンルを築いていたという。その可憐で小ぶりながら楚々とした花姿、強健で、痩せ地や河原でもしなやかに咲く生命力、華やかすぎず、控えめな美しさは、古くから和歌・俳句・物語の題材になり、やがて「日本女性の美徳」を象徴する比喩に転じたという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 250mm ISO200 )
043_250722260t X900 ◎箱根湿性花園 キタテハ Z50 Z50-250.jpg 43.ノリウツギとキタテハ -3
もしかして、と思ってノリウツギの咲くところへ戻ってみた。しかし、いたのはキタテハだけだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 250mm ISO200 )
044_250722040 X900 箱根湿生花園前 G7X.jpg 44.ガクアジサイ
湿生花園の駐車場の前にある蕎麦屋さんから出てきて、強羅行のバスを待つ間、店の前に咲いていた紫陽花を撮った。この紫陽花は、自宅近くの保土ヶ谷区役所で撮ったのと同じように、萼の色が微妙に変化している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 16mm ISO125 )
045_250722042 X900 強羅駅 G7X.jpg 45.強羅駅
14時38分発の電車は、来た時に乗ってきたのと同じ車両の編成だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO640 )
046_250722049 X900 箱根登山鉄道 強羅大文字 G7X.jpg 46.大文字焼きの山
強羅を発車してまもなく、進行方向左手の車窓から山肌に「大」の文字が見えた。箱根の大文字焼きは、毎年8月16日に明星ヶ岳で行われる夏の伝統行事。この祭りは、有縁無縁の霊を慰める「うら盆の送り火」として、山腹に「大」の字を大きく描き出すもので、点火と同時に花火も打ち上げられる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 )
037_250722229m X900 ◎箱根湿性花園 ヒツジグサ Z50 Z50-250.jpg 47.箱根登山鉄道 上大平台信号場 -1
箱根登山鉄道は3か所でスイッチ・バックをする。ここは強羅から箱根湯本に向かって最初のスイッチ・バックで、上大平台信号所。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO1250 )
048_250722052 X900 箱根登山鉄道 G7X.jpg 48.箱根登山鉄道 上大平台信号場 -2
強羅で乗車した時は最後尾に陣どったが、今度はこちらが先頭になる。車掌さんがいなくなり、後から運転手さんがやって来た。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO640 )
049_250722056 X900 箱根登山鉄道 宮ノ下発車 G7X.jpg 49.大平台駅へ
進行方向が逆になり、最後尾が最前部になった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO800 )
050_250722064 X900 箱根登山鉄道 大平台 G7X.jpg 50.大平台駅で入れ替わり
1989年に登場した2000形(サン・モリッツ号)が前方から上がってきた。強羅行の電車と入れ替わりに同じ線路に入っていく。ここで車掌さんと運転手さんは2度目の交代。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO640 )
051_250722068 X900 箱根登山鉄道 大平台 G7X.jpg 51.大平台駅の行き止まり
ふたたび進行方向が前後入れ替わる。2度目のスイッチ・バックなのだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO320 )
052_250722074 X900 箱根登山鉄道 塔の沢 G7X.jpg 52.出山信号場へ
3度目のスイッチ・バックがある出山信号所に入る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO640 )
053_250722078 X900 箱根登山鉄道 塔の沢発車 G7X.jpg 53.最後尾の席が最前部に
再び運転手さんが戻ってきて、マスコンを握り、塔ノ沢駅に向かう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 )
054_250722082 X900 箱根登山鉄道 塔の沢-箱根湯本 15時18分 G7X.jpg 54.早川鉄橋
早川橋梁 やがて前方に緑色の鉄橋が見えてきた。塔ノ沢駅 - 出山信号場間にあり、早川に架かる鉄道橋である。鉄橋を渡るとすぐ出山トンネルに入る。一般に出山鉄橋と呼ばれる箱根登山鉄道の名所の一つ。この鉄橋は箱根登山鉄道敷設工事の中で最大の難関だったという。秋の紅葉時には、鉄橋上で数秒間の停車などの観光サービスが行なわれる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 19mm ISO640 )
055_250722090 X900 箱根湯本駅 G7X.jpg 55.箱根湯本駅着
15時18分箱根湯本に到着した。最新型の3両編成の「アレグラ号」が停まっていた。ここから小田原まで別の電車に乗らなくてはならない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 )
056_250722093 X900 箱根湯本駅 G7X.jpg 56.ロマンスカー「はこね」
隣のホームに小田急ロマンスカーが到着した。これに乗って帰ろうかと一瞬考えたが、結局、小田原から東海道線で横浜に戻ることにした。後でわかったことだがこのロマンスカーは海老名に止まる。わかっていればそうしたに違いない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO640 )

2025年9月23日

箱根登山鉄道で湿性花園へ ② 2025年7月22日 神奈川県箱根町仙石原

園内を一周して管理棟のあるところに戻ってきた。既に汗びっしょりである。自販機で冷たいお茶を購入して屋根のある休憩所のベンチに腰を掛けて一休みする。

 20分ほど休んで再び、同じコースを歩き始めた。現れたチョウは、キタキチョウとスジグロシロチョウのみ。

000_250722160 X700 ◎箱根湿性花園 Z50 Z50-250.jpg
日陰に咲く大きな山百合 2025年7月22日 箱根湿性花園

021_250722163 X900 ◎箱根湿性花園 キタキチョウ Z50 Z50-250.jpg 21.キタキチョウ -1
咲き始めたオカトラノオに来たキタキチョウ。このレンズ(Z DX 50-250mm)の最短撮影距離は50mmで0.5m、250mmで1.0mである。最大撮影倍率は0.23倍(焦点距離160-180mm)となっている。もう少しレンズが明るければと思うが、ISO感度を上げること、5.0段の手振れ補正効果でカバーはできる。MC 105mmのような解像力は無理としても、私のレベルでの蝶の撮影にはほぼ問題なく使えるようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 200mm ISO320 )
022_250722166 X900 箱根湿性花園 フトイ Z50 Z50-250.jpg 22.フトイ(太藺)
池に見たことのない草が生えていた。PictureThisで検索すると、カヤツリグサ科フトイ属の水生多年草で、フトイと判った。wikipediaによれば、「フトイ」という名前は「太い」ではなく「太藺」、つまり「太い藺草(いぐさ)」の意味である。実際にはイグサ科ではなく、その姿も、さほどイグサに似ている訳ではない。と解説されていた。房のような地味な花が咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 195mm ISO280 )
023_250722170 X900 〇箱根湿性花園  オカトラノオ Z50 Z50-250.jpg 23.オカトラノオ(丘虎の尾)
さっきはキタテハが、咲き始めたオカトラノオの花で吸蜜していた。オカトラノオは白色の小さな花を茎の先に総状につけ、下方から開花していく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 195mm ISO200 )
024_250722171 X900 箱根湿性花園 エゾカワラナデシコ Z50 Z50-250.jpg 24.エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子) 近縁種にカワラナデシコがある。エゾカワラナデシコは苞(芽やつぼみを包んで保護する特殊化した葉のこと)が2対であるのに対し、カワラナデシコは3~4対ある。また、エゾカワラナデシコは北海道・中部地方以北に分布し、カワラナデシコは本州・四国・九州に分布する。可憐な花だ。種子には薬効があり、カワラナデシコと同様に消炎、利尿、通経作用があると言われる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 197mm ISO200 )
025_250722174 X900 箱根湿性花園 ひよどり? Z50 Z50-250.jpg 25.ヒヨドリ -1
近くの木の枝に野鳥が止まった。眼が悪くなったこともあり、同定できない。望遠端の250mm(35mm版では375mmの画角相当)で撮る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 250mm ISO1600 )
026_250722175t X900 ▲箱根湿性花園 ひよどり? Z50 Z50-250.jpg 26.ヒヨドリ -2 トリミング
同じ位置で撮った別のショットをトリミングした画像。結構シャープである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO360 )
027_250722177 X900 箱根湿性花園 ノリウツギ Z50 Z50-250.jpg 27.ノリウツギ
昨年は、ここのノリウツギはほとんど咲いていなかった。今年はせっかく咲いていてくれたのに、ミドリシジミの姿が無い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 58mm ISO200 )
028_250722181 X900 〇箱根湿性花園 キタキチョウ Z50 Z50-250.jpg 28.キタキチョウ 飛翔 -1
キタキチョウだけは園内各所に元気に飛んでいた。翔んでいるところを狙ってみた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 250mm ISO200
029_250722184 X900 〇箱根湿性花園 キタキチョウ産卵 Z50 Z50-250.jpg 29.キタキチョウ 飛翔 -2
キタキチョウは翅を開いて花などには止まらない。表翅を撮るには、翔んでいるところ以外にない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 250mm ISO200
030_250722187 X900 ◎箱根湿性花園 クサレダマ Z50 Z50-250.jpg 30.クサレダマ(草連玉)
和名はマメ科の黄色い花のレダマに似て、地表に出ている部分が木質ではなく草(草本)であることに由来する。別名をイオウソウ(硫黄草)という。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 250mm ISO200
031_250722188 X900 ◎箱根湿性花園 オニユリ Z50 Z50-250.jpg 31.オニユリ(鬼百合)
これはオニユリ。コオニユリに比べて、大柄な花だ。違いはオニユリにはコオニユリにないむかごあることだが、残念ながらムカゴは撮れていない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 250mm ISO200
032_250722201 X900 ◎箱根湿性花園 食虫植物サラセニア Z50 Z50-250.jpg 32.食虫植物 サラセニア
この頃には管理棟近くで、夏休み期間中、毎年恒例の食虫植物展が行われている。世界で屋外に約100種、計約700点の生態を紹介している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 69mm ISO200
033_250722219 X900 箱根湿性花園 食虫植物 Z50 Z50-250.jpg 33.食虫植物 ハエトリグサ
ウツボカズラと共に食虫植物の代表格だ。葉には長い葉柄があり、先端に捕虫器になった葉を着ける。葉柄は扁平で幅広く、地表に這うか、少し立ち上がる。捕虫器は二枚貝のような形で、周辺にはトゲが並んでいる。ハエトリグサから分泌される消化液によって1週間〜10日ほどかけて溶かされ、栄養が吸収される。その後、殻だけが残った虫の死骸は消化吸収に使われ、葉は再び開いて次の虫を待ち構えるが、1つの葉が3〜4回捕食すると枯れてしまう。葉の内側にある感覚毛に虫が30秒以内に2回触れると、葉が0.5秒ほどで素早く閉じ、虫を捕らえる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO1000)
034_250722210 X900 ◎箱根湿性花園 キタキチョウ Z50 Z50-250.jpg 34.2頭のキタキチョウ -1
食虫植物展に設けられた岩場に、キタキチョウが2頭止まって吸水していた。ともに♂のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO360
035_250722214s X900 ◎箱根湿性花園 キタキチョウ Z50 Z50-250.jpg 35.2頭のキタキチョウ -2
2頭は仲よさそうに寄り添っていき、吸水を続けていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 240mm ISO720)
036_250722227tm X900 ◎箱根湿性花園 スジグロシロ Z50 Z50-250.jpg 36.スジグロシロチョウ
時刻は12時20分になった。まったく成果は上がらない。最後にもう一回りして終わりにしようと歩き始める。スジグロシロチョウがオカトラノオで吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO20)
037_250722229m X900 ◎箱根湿性花園 ヒツジグサ Z50 Z50-250.jpg 37.ヒツジグサ 2
長い花柄の先についた1個の花が水面上で咲く。萼片(花びらの外側に位置し、つぼみの時に内部を保護する役割を持つ葉状の部分)が4枚ある。ヒツジグサの名の由来は、未の刻 (午後2時) 頃に花が咲くためとされることが多いが、この頃に花が閉じ始めるためともされる。写真の花は半分開いているように見えるが、これから開くのか、閉じるのか分からないが、萼片の様子から見てこれから開花と思えるが。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 250mm ISO200)
038_250722232 X900 △箱根湿性花園 ヒメギス Z50 Z50-250.jpg 38.チダケサシに来たヒメギス
チダケサシの花にバッタ目キリギリス科のヒメギスが飛んできた。wikipediによれば、「キリギリスに姿形が似ていて小型なことからこの和名が付いた。普通種で、もっとも身近に見られるキリギリスの近似種でもある。草原性で、キリギリスよりやや湿り気を好み、草丈も低めの場所にいる。」と解説されていたが、まさにその通りという場所にいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO200)

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2025年9月20日

箱根登山鉄道で湿性花園へ ① 2025年7月22日 神奈川県箱根町仙石原

例年、ミドリシジミやミヤマカラスシジミの写真を撮りに7月の20日前後、箱根の湿性花園へ行く。昨年まではマイカーで行っていた。自宅から東名で御殿場まで行って、仙谷へ上がると2時間弱でいける。
 ところが、免許を返上し車を手放したので、どうやって行こうかと調べてみたところ、箱根登山鉄道の強羅駅から、30分に1本バスがある。

 朝6時半ごろの電車で横浜へ、小田原から小田急箱根登山電車で強羅へ。強羅発9時のバスに乗り9:30に湿性花園に着いた。乗り物はすべて空いていた。全部ICカードが使えた。運賃は片道3,000円弱だ。前回、入笠山でちょっと失敗をしたので、荷物は極力少なくし、箱根湿生花園にはコインロッカーもあるのでそこに預けることにした。
 だが、10時からすでに猛暑。汗ビッショリ。蝶影なし。翔んでいるのはキタキチョウ、スジグロシロチョウ、キタテハのみ。カセンソウもあまり咲いていない。チダケサシが多い。いつもいるオオウラギンスジヒョウモンも帰りがけに1頭撮っただけ。ミドリシジミ、ミヤマカラスシジミはもとより、ヒメアカタテハ、アカタテハもいない。今年の夏はおかしい。

 園内を3回ほど周回して12時半に切り上げ、トイレで着替えて、前にあるいつも寄る蕎麦屋で、とろろそばと、今までは車なので飲めなかった冷たいビールを飲む。30分に1本出ているバスで強羅へ戻った。バスの乗客は私独りだった。

 帰りは箱根登山鉄道の最後尾に乗り、運転席越しにスイッチバックの線路などを撮って楽しんだ。14時発のバスに乗り、17:30に帰宅した。往復に7時間かかった。秋にでも、どんな蝶がいるかもう一度行って見ようと思う。

000_250722141 X700 ◎箱根湿性花園 キタテハ Z50 Z50-250.jpg
貴重な被写体 チダケサシの花に来たキタテハ夏型 2025年7月22日 箱根湿性花園

001_250722003 X900 箱根登山 箱根湯本駅 G7X.jpg 1.箱根登山鉄道 旧型車両
箱根登山鉄道の旧称号は登山鉄道箱根株式会社であったが、2004年10月1日に持株会社移行により小田急箱根ホールディングス株式会社に改組された。2024年4月1日付で小田急箱根ホールディングス他2社が合併し、「箱根登山鉄道株式会社」より現在の「小田急箱根株式会社」になった。路線や愛称である「箱根登山電車」は引き続き利用されている。この車両は箱根湯本駅に停められていたモハ1形(1919年の箱根登山鉄道開業時からの車両であるチキ1形を、1950年の小田急車両の乗り入れ開始時に改造した車)。現在は104号-106号のみ運用。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO2000 )
002_250722008 X900 箱根登山 函嶺白百合学園中学校 G7X.jpg 2.通学の女学生
箱根登山鉄道始発駅の箱根湯本駅で何人かの女学生が乗ってきた。近くの駅に学校があるのだろうと思っていたら、強羅までこの調子で乗っていた。調べてみたら東京にもあるカトリック系のミッションスクールが強羅にあるのだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1600 )
003_250722026 X900 箱根登山 強羅駅早雲山ケーブルカー G7X.jpg 3.箱根登山ケーブルカー
強羅駅の改札口へ歩いて行くと右手に箱根登山ケーブルカーの乗り場があった。早雲山まで登っていく。早雲山からさらにロープウェイで大涌谷、芦ノ湖の桃源台まで行ける。この車両は2020年に就役した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO200 )
004_250722029 X900 箱根登山 強羅駅 G7X.jpg 4.強羅駅舎
食事が美味しいと評判が良かった、私が勤務していた会社の社員寮が強羅にあった。私も泊まったことがある。1977年(昭和52年)に改築された現在の山小屋風の駅舎は、その頃から変わっていない。1997年(平成9年)関東の駅百選に選定されたそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 21mm ISO125 )
005_250722030 X900 箱根登山 強羅駅 G7X.jpg 5.箱根登山鉄道の車両
写真は私が箱根湯本から乗ってきた電車。1981年から運用されたベルニナ号1000形。wikipediaによると、45年ぶりとなる新型車両として設計され、姉妹鉄道提携を結んでいるスイスのレーティッシュ鉄道・ベルニナ線にちなんで「ベルニナ号」という愛称が設定され、1982年には鉄道友の会より「ブルーリボン賞」を授与されたそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 )
006_250722032 X900 箱根登山 強羅駅 G7X.jpg 6.湿性花園行きバスの乗り場
さて、湿性花園に行くバスの乗り場を探さなくてはならない。登山鉄道の改札口で尋ねたら、すぐにわかった。バスは30分に1本運行されており、次は9時丁度発。発車まで15分ほどある。並んで待っている人は誰もいない。時間通りにバスがきた。乗客は私ともう一人だけだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 20mm ISO125 )
007_250722108 X900 〇箱根湿性花園 ヤマユリ Z50 Z50-250.jpg 7.箱根湿性花園到着
湿生花園には9時30分に着いた。家を6時頃出ているので、3時間半かかっている。コインロッカーに不要な荷物を置き、さっそく歩き始める。もうすでに猛暑。山百合が見事に咲いていた。7月13日に入笠山へ行ったときに、NikonZ50に付けたZ105mm macro を重たいと感じた。そこで、レンズキット用の安直なレンズだが、DX Z50mm-250mmというレンズを購入し、この日Z50にはこれを付けてきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 250mm ISO200 )
008_250722112 X900 箱根湿性花園 ムラサキギボウシ Z50 Z50-250.jpg 8.ムラサキギボウシ(紫擬宝珠)
PictureThisで検索したら、ムラサキギボウシと同定された。中国原産種だそうで、中国では各州の標高500m~2400m級のの高地で、山地斜面の草地に自生するそうだ。咲き始めのようで瑞々しい色をしていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 110mm ISO360 )
009_250722113 X900 〇箱根湿性花園 Z50 Z50-250.jpg 9.スジグロシロチョウ♂
猛暑の為か蝶はほとんど飛んでいない。いつもなら見向きもしない本種も貴重な被写体だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO450 )
010_250722098 X900 箱根湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg 10.水面に咲くコウホネ(河骨)
湿性花園には、その中央に池があり、そのほかに東の池、南の池、西の池、北の池がある。これはスイレン科コウホネ属に属する水草の1種である。池にはこの季節コウホネの黄色い花が咲いている。Wikipediaによると、ふつう水面より上に葉を立ち上げるが、水面に浮かべる浮水葉をつけることもある。水中の沈水葉は細長い。その地下茎を乾燥させたものは川骨(せんこつ)とよばれ、生薬とされるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 208mm ISO400 )
011_250722126 X900 ◎箱根湿性花園 エゾミソハギ Z50 Z50-250.jpg 11.エゾミソハギ(蝦夷禊萩)
近縁種にミソハギがあるが、エゾミソハギは葉が茎を抱き、全体に毛が密生してざらつくのに対し、ミソハギは葉の基部が茎を抱かず、全体に毛がないのが特徴だそうだ。ここにもチョウの姿は無い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 180mm ISO280 )
012_250722100 X900 ◎箱根湿性花園 キタテハ ノリウツギ RX10M4.jpg 12.ノリウツギ(糊空木・糊樹)とキタテハ -1
ここに咲くノリウツギの花には、ミドリシジミが複数吸蜜に来ていることがあった。ところがここ数年はそんな姿を見ていない。この日は思った通り、ミドリシジミの姿は無く、代わりにもならないがキタテハが1頭来ていた。ノリウツギがアジサイ科の植物であることを改めて知った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 132mm ISO250 )
013_250722102t X900 ◎箱根湿性花園 キタテハ ノリウツギ RX10M4.jpg 13.ノリウツギ(糊空木・糊樹)とキタテハ -2
ノリウツギの花には、ミドリシジミのほか、ミヤマカラスシジミ、アサマイチモンジ、オオウラギンスジヒョウモンなど、いろいろなチョウがやって来るのだが、キタテハだけとは。猛暑の為か?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 218mm ISO320 )
014_250722134 X900 ◎箱根湿性花園 コオニユリ Z50 Z50-250.jpg 14.コオニユリ(小鬼百合)
これはコオニユリ。wikipediaによると、オニユリというのもあるが、オニユリに比べてコオニユリはその名の通り、やや小さい。また、コオニユリはむかごを作るがコオニユリはそれを作らず種子を作る。コオニユリは山地の草原や低地の湿原に生育する。コオニユリにもチョウが良く来る。湿性花園ではキアゲハが来ているのを見ることがあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 180mm ISO250 )
015_250722105 X900 箱根湿性花園 カセンソウ RX10M4.jpg 15.カセンソウ(歌仙草)
南西側の湿生花園の一番奥の湿原植生復元区ではこの季節には黄色いカセンソウが咲くが、今年は咲いている花が少ない。今年の花の開花期はむしろ遅れているように想える。例年はオオウラギンスジヒョウモンが飛び回り、吸蜜する姿が見られるのだが、今年は一頭も飛んでいない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 140mm ISO200 )
016_250722106 X900 〇箱根湿性花園 キキョウ RX10M4.jpg 16.キキョウ(桔梗)
キキョウは秋の季語であるが、実際の開花時期は六月中旬の梅雨頃から始まり、夏を通じて初秋の9月頃までである。カセンソウがあまり咲いていない湿原植生復元区の草原の中にポツンと一輪のキキョウが咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1200秒 9mm ISO100 )
017_250722138 X900 〇箱根湿性花園 キタテハ Z50 Z50-250.jpg 17.チダケサシに来たキタテハ -1
チダケサシも湿性花園に多い。ミドリシジミも吸蜜に来ることがある。今回はキタテハだけだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 180mm ISO200 )
018_250722149t X900 ◎箱根湿性花園 キタテハ Z50 Z50-250.jpg 18.チダケサシに来たキタテハ -2
目に触れる蝶はキタテハしかいない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 180mm ISO250 )
019_250722154 X900 ◎ニオイヒツジグサ箱根湿性花園 Z50 Z50-250.jpg 19.ヒツジグサ(未草)
白い大きな花を咲かせている水草があった。睡蓮の仲間である。wikipediaによれば、水底に根を張った地下茎から長い葉柄を伸ばし、水面に円形の葉を浮かべる。花期は6月から9月、長い花柄の先についた1個の花が水面上で咲く。花の大きさは直径3-7cm。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 250mm ISO200 )
020_250722157 X900 〇箱根湿性花園 ワスレグサ Z50 Z50-250.jpg 20.ワスレグサ(忘れ草)
wikipediaによれば、ワスレグサは広義で、ニッコウキスゲなどの仲間でワスレグサ属(別名キスゲ属、ヘメロカリス属)のことをさす。ゼンテイカ群(日光キスゲ、武蔵野キスゲ、蝦夷カンゾウ、姫カンゾウ、飛島カンゾウ)、トウカンゾウ以外でカンゾウと呼ばれているもの。種類は多く、代表的なものでは一重咲きのノカンゾウ、八重咲きのヤブカンゾウがある。外来種や園芸種もある。AIでは、園芸品種は3万品種を超えるとも言われており、非常に多くの品種が存在するという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 250mm ISO200 )

2025年9月17日

日帰りツアーの入笠山ハイキング ② 2025年7月13日 長野県富士見町

30分ほどゴンドラ頂上駅のそばにあるCaféで水と冷たいコーヒーを飲んで一休みした。ツアコンさんが心配してくれて、「しばらくここで休んでいてください」と言ってくれたが、「ここは何回も来ていますので」と言って、すずらん山野草高原で1時間ほど写真を撮った。

 ここへ来るのは7月後半が多く、今回はいつもより少々早い。それなりにいつもと違ったチョウに会えるかと期待したが、逆だった。飛んでいるチョウの種類が少ないのだ。クジャクチョウやシータテハなどは全く姿を見せないし、スジボソヤマキチョウもいない。

 すずらん山野草公園の中ほどにある四阿の近くへ行くと、アサギマダラが飛ぶ姿があった。数はそれほど多くは無いが、楽しませてくれた。

000_250713034 X700 ◎すずらん山野草公園 八ヶ岳 G7X.jpg
八ヶ岳連峰を背景に咲き始めたヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ
 2025年7月13日 長野縣富士見町 入笠山すずらん山野草公園

021_250713177 X900 ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 21.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -1
右側にスキーのゲレンデでがあるすずらん山野草公園を歩いて行くと、ヒヨドリバナが白い花を咲かせ始めていて、そこにアサギマダラを見つけた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO200 )
022_250713178 X900 ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 22.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -2
これは前の写真と同じ個体だが、少し翅が切れている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO200 )
023_250713089 X900 ◎アサギマダラ 山野草公園 RX10M4.jpg 23.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -3
これは別の個体で、ほとんど破損は無く綺麗だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000 秒 168mm ASA1000 )
024_250713184 X900 〇山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 24.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -4
これは♀のようだ。アサギマダラはヒヨドリバナとそれによく似たフジバカマが大好きである。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO200 )
025_250713186 X900 ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 25.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -5
多い時には、もう写真を撮るのが飽きてしまうほど飛んでいるが、この日は数は多くなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO200 )
026_250713097m X900 ◎ウラジャノメ 山野草公園 RX10M4.jpg 26.ウラジャノメ
地味なチョウだが、本州では山地性の蝶で、標高1500m~2000mのところで見られる。蓼科の八島湿原では羽化したばかりのような本種が10頭近く、林縁部で止まっていたのを見たことがある。入笠山でも何度か見ているが、個体数は多くはないようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1600 秒 206mm ASA1600 )
027_250713100 X900 〇ミドリヒョウモン 山野草公園 RX10M4.jpg 27.ミドリヒョウモン -1
ミドリヒョウモンやウラギンヒョウモンもヒヨドリバナの花が好きだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000 秒 106mm ASA400 )
028_250713103m X900 ◎ミドリヒョウモン 山野草公園 RX10M4.jpg 28.ミドリヒョウモン -2
ミドリヒョウモンは♂しか見なかった。♀が出てくるのはこれからなのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000 秒 151mm ASA500 )
029_250713106 X900 〇甲斐犬mix 山野草公園 RX10M4.jpg 29.愛犬とともに
すずらん山野草公園の中ほどに四阿がある。ここで一休みしようと思ったら先客がいた。男性の飼い主さんと一緒にゴンドラで登ってきた大型犬だ。犬種を伺ってみると甲斐犬のMIXだそうだ。「写真を撮らせてください」とお許しをいただいてカメラを向けると、こっちを向いてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1600 秒 28mm ASA400 )
030_250713203 X900 ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 30.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -6
再びアサギマダラである。後翅の肛角部に黒い性標があり、これは♂である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO200 )
031_250713020 X900 すずらん山野草公園 G7X.jpg 31.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -7
環境を写し込みたいと思い、ポケットからG7Xを取り出して撮る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
032_250713205 X900 ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 32.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -8
ヒヨドリバナに取り付いて口吻を延ばしているアサギマダラは、指でつまめるほどじっとしていている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO200 )
033_250713215 X900 ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 33.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -9
なかなか気に入った写真が撮れないまま、そろそろアサギマダラにカメラを向けるのも飽きてきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 105mm ISO220 )
034_250713029 X900 ◎すずらん山野草公園 八ヶ岳 G7X.jpg 34.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -10
八ヶ岳連峰を背景に撮りたかったが、パンフォーカスにできなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1000秒 9mm ISO125 )
035_250713031mt X900 ◎ すずらん山野草公園 八ヶ岳 G7X.jpg 35.飛び立ったアサギマダラ
タイミング良くシャッターを切ることが出来た。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO125 )
036_250713220 X900 ◎ウラギンヒョウモン 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 36.ウラギンヒョウモン -4
ヒヨドリバナに飽きたのだろうか。切株に静止した。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO200 )
037_250713225m X900 ◎イカリモンガ 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 37.イカリモンガ
チョウ目イカリモンガ科に分類されるガの1種。まるでチョウのようだが、セセリでもないしシジミでもない「蛾」なのだ。蝶と同じようにヒヨドリバナで吸蜜をしていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3 1/500秒 105mm ISO320 )
038_250713235t ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 38.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -11
これほど近寄って撮っても飛び立たない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/500秒 105mm ISO280 )
039_8250713239 X900 ◎ヒメキマダラセセリ 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 39.ヒメキマダラセセリ♀ -3
本種の♀は♂に比べて、前後翅表の黒い縁が太く濃いので両者を区別できる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/500秒 105mm ISO220 )
040_8250713241 X900 ◎ツマグロヒョウモン 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 40.ツマグロヒョウモン♂
ウラギンともミドりとも違うヒョウモンがヒヨドリバナで吸蜜していた。かっては暖地性の蝶が2000m近いところでも元気に生息している。本種は、自宅の傍や、日比谷公園にも多いし、一方、上高地や、浅間山系の池之平でも見ているので、もはやどこにでもいる蝶になってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3 1/500秒 105mm ISO320 )
041_250713041 X900 富士見駅 八ヶ岳 G7X.jpg 41.中央本線富士見駅 -1
Wikipediaによると、富士見駅は1904年(明治37年)12月21日に中央本線 韮崎駅と当駅間が開通して延伸、同時に開業した。今から120年も前のことだ。標高は955mある。レトロな駅舎だが、何時建築されたかは不明とのこと。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 9mm ISO125 )
" rel="lightbox[250713]">042_250713043 X900 富士見駅 G7X.jpg 42.中央本線富士見駅 -2
駅舎の中に入ると、富士見駅開業120年周年&富士見町制70周年記念「暮らしを見つめて~富士見駅の歩み↓」というパネルがあり、昔の写真が20点近く表示されていた。16時30分発の「あずさ44号」に乗車した。富士見に停車する「あずさ」は1日3本しかない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO200 )

2025年9月14日

日帰りツアー 入笠山ハイキング ① 2025年7月13日 長野県富士見町

6月6日に運転免許証を返上した。車の運転は嫌いではないのだが、ゴルフを止め、乱視が進み、物が見難くなったからだ。ゴルフは兎も角として、今まで信州各地や箱根の湿性花園などへ蝶の撮影に行っていたのが制限されそうだ。公共交通機関を利用して行かねばならないが、いずれにしも歳が歳だから、そこは割り切ることにした。

 とはいうものの、やはりシーズンになるとチョウの写真を撮りに出かけたい気持ちは抑えられず、今回は某旅行社の入笠山日帰りツアーに参加を申し込んだ。中央本線の「あざさ」で富士見までを行きそこからバスで「入笠山すずらんゴンドラ」の乗り場までバスで行く。行先が山野草公園、入笠湿原、となっていたので、ゴンドラ頂上駅で解散して、3~4時間程度、自由散策かと思っていたら、前日、ツアコンさんからの電話で、現地のツアーガイドの案内で4時間程度ハイキングをし、そのあと山野草公園で1時間弱の自由時間があるでしょうということだった。ロープウェイの山頂駅で解散して、数時間の自由散策があり、集合時間に集まるのだと思っていたので、ちょっと、思惑と違っていた。

 まあ、久しぶりにツアーガイドについて、咲いている花々の説明を聴きながら、のんびり歩くのも良いかと思い、歩き始めた。一昨年も歩いたことはあるのだが、スズランは終わってしまったのか、ほとんど咲いていない。木道を上がり下がりしながら、進むが結構ペースが速い。
 ハイキングのコースは、始めて、リュックを背負い、右手にRX10M4を持ち、首にZ50に 105mcという装備だったが、木道が平らでないところもあり、バランスを崩しカメラをかばいながら転倒してしまった。弁当や水、雨具などを入れた慣れないリュックを背負っていたので、立ち上がるのが大変で時間が掛かる。参加者は60歳前後の人が多かったが、一行に遅れそうになってしまう。歩くコースは、シーズンには自生するスズランが咲く入笠湿原を歩き、山彦荘のある所で支給されていた昼食のおにぎりを食べる。そこから入笠山の登山道の中腹に広がる花畑まで歩く。以前には数回ここも登っているが、今の自分には少々つらかった。写真を撮りながら歩くのもままならない。途中、傾斜がきつく階段のように道を保護してあるのだが、その段差も大きいところがあって、息切れがして、またバランスを崩し、二度目の転倒、そして三度目の転倒、肘をすりむいてしまった。この間、山彦荘でコムラサキを見た以外、目ぼしいチョウも現れなかった。

 足が疲れてしまい、暑いのと、息が切れて大した登りでもないが、歩行が遅くなり、ツアコン(60代くらいの女性)さんが心配してくれ、付いてきてくれた。ゴンドラ駅まで戻るのは、道はわかるし、先に行ってくれと言っても離れない。

 ゴンドラ頂上駅に着いたら、此処でじっとして休んでいろと言い渡されてしまった。私としてはすずらん山野草公園で写真を撮るために来たのに、そうはいかないのだ。
 次の集合場所は3時50分までにロープウェーの下でと聞いたと思い込み、3時10分に下に下りて、3時40分までまで待ったが誰も来ない。ツアコンに電話してみる。集合場所はロープウェーの下ではなく、バスの乗り場だという。時間丁度に合う。ツアコンさんには少々ご迷惑をかけてしまったが、参加した方々には迷惑をかけずに済んだ。
 今回のツアー参加者は30数名の中に男性が3~4人いたが、他は60代前後の女性ばかりだ。みんな元気だ。擦り傷くらいで、骨折捻挫などなくてよかったが、脚の衰え、年齢を痛感せざるを得なかった。今後は安易にハイキングと銘打つツアーには参加できないなと自覚した。

000_250713055 X700 ◎ゴンドラ頂上 RX10M4.jpg
高原の蝶 ウラギンヒョウモン 2025年7月13日 長野県富士見町 入笠山

001_250713009 X900 富士見駅 ゴンドラのりば バス G7X.jpg 1.中央本線富士見駅からバスで入笠山へ
横浜から横浜線で八王子に出て、「あずさ3号」に乗り、9時43分に富士見駅に着いた。チャーターされたバスが待っていて、入笠山のロープウェイ「ゴンドラすずらん」の乗り場まで10分くらいで運んでくれた。バスの車窓から入笠山のゲレンデが眺められた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 23mm ISO125 )
002_250713017 X700 ゴンドラのりば G7X.jpg 2.ゴンドラに乗る柴犬
入笠山では山頂駅まで「ゴンドラすずらん」に愛犬を乗せて行き、犬とともに散策することが出来る。ゴンドラはリード着用でそのまま乗車可能。 ケージ不要で大型犬もOK。山頂エリアへ快適にアクセスでき、リード着用で「入笠すずらん山野草公園」や「入笠湿原」を歩ける。犬のゴンドラ乗車料金は、片道・往復ともに500円だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/640秒 37mm ISO3200 )
003_250713050 X900 すずらんゴンドラ RX10M4.jpg 3.ゴンドラからの眺め

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 14mm ISO400 )
004_250713051 X900 すずらんゴンドラ RX10M4.jpg 4.パラグライダー
JMB富士見パノラマパラグライダースクールというがある。ゴンドラの乗り場近くの広々としたゲレンデを風に乗って下りていくのは爽快なことに違いない。1フライト17,000円で、簡単な説明の後、2人乗り用パラグライダーでインストラクターと一緒に、フライトするというのもある。「ゴンドラで高度差800mのテイクオフへ移動」が売りだ。空中での操作はインストラクターにお任せだが、テイクオフとランディングの際には一緒に走る。約1時間を楽しむのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 168mm ISO125 )
005_250713057 X900 ◎ゴンドラ頂上 RX10M4.jpg 5.ウラギンヒョウモン -1
ロープウェイの頂上駅から入笠湿原に向かう道で、ツアー一行はいったん集合、山岳ガイドさんの説明を聞く。ウラギンヒョウモンがノアザミに来ていた。新鮮だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 121mm ISO640 )
006_250713062 X900 入笠湿原 RX10M4.jpg 6.入笠湿原
通行止めになっているが、車が通れるほどの道を左に入って、少し林道を歩く。何かのミドリシジミが卍飛行をしているが、遅れてしまうので留まって撮るわけにはいかない。すぐに入笠湿原が眼前に広がった。この入笠湿原は何度か歩いているが、キアゲハやウラギンヒョウモン以外、ほとんどチョウが見られないところだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 18mm ISO200 )
007_250713063 X900 ハナショウブ 入笠湿原 RX10M4.jpg 7.ハナショウブ(花菖蒲)
ガイドさんが、アヤメと菖蒲の違い、見分け方について説明しながら歩いて行く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 62mm ISO500 )
008_250713065 X900 アヤメ 入笠湿原 RX10M4.jpg 8.アヤメ(文目、綾目)
こちらはアヤメ。花弁の付け根に黄色と白の模様がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1600秒 143mm ISO1600 )
009_250713068 X900 入笠湿原 RX10M4.jpg 9.山彦荘から見る入笠湿原
入笠湿原を抜けたところ、入笠湿原は、標高約1,730m~1,734mに位置し、面積は約1.85ha。浅間山系のベニヒカゲ多産する地の平湿原と比較すると小さい。リンドウとスズラン辞世する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/2000秒 19mm ISO125 )
010_250713069 X900 山彦荘 RX10M4.jpg 10.山彦荘
山彦荘は開設から53年。入笠湿原を見下ろせる絶好のロケーションである。主人は草花やキノコの専門家。宿の主人が採った山菜やキノコ並ぶ食事が好評。入笠湿原保全のために立ち上げられた民間団体「入笠ボランティア協会」の事務局もここ山彦荘に置かれているそうだ。ここで、歩き始める前に配られた弁当を食べる時間がとられた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/2000 秒 9mm ASA400 )
011_250713075 X900 〇コムラサキ 山彦荘 RX10M4.jpg 11.コムラサキ -1
どこで弁当を食べようかと場所を探していると、コムラサキが現れて路上にとまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000 秒 9mm ASA250 )
012_250713142ts X900 ◎山彦荘 入笠山 Z50 105mc.jpg 12.コムラサキ -2
翅を開く。落ち着いているのでマクロを付けたZ50に持ち替えて撮った。青紫色が鮮やかに輝く。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO220 )
013_250713144 X900 ◎ヒメキマダラセセリ 山彦荘 入笠山 Z50 105mc.jpg 13.アヤメに潜るヒメキマダラセセリ
ヒメキマダラセセリはアヤメの花が好きなようだ。よくこの光景を目にする。雌雄の同定は難しかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3 1/500秒 105mm ISO220 )
014_250713146 X900 〇ラグワット 山彦荘 入笠山 Z50 105mc.jpg 14.ラグワット?
Picture this で検索したところ、キク科の花でラグワットと同定された。和名が分からない。写真を送ってAIに尋ねてみたところ、キオンではないかとの回答だった。だが、逆にキオンでwikipediaで調べて見ると花びら(舌状花)は5個とある。ハンゴンソウあるいはサワギクかもしれない。難しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/1000秒 105mm ISO200 )
015_250713148 900 〇クリンソウ 山彦荘 入笠山 Z50 105mc.jpg 15.クリンソウ(九輪草)
ガイドさんがクリンソウと教えてくれた。wikipediaによれば、山間地の比較的湿潤な場所に生育し、せせらぎや渓谷の湿地などに時に群生する。高さ30-90cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型である。花は花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることから名前の由来となっているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/800秒 105mm ISO200 )
016_250713155 X900 ◎ヒメキマダラセセリ♀ 入笠山 Z50 105mc.jpg 16.ヒメキマダラセセリ♀ -1
山彦荘での休憩を終えて、ツアー一行は入笠登山道に沿う花畑へ移動した。少々急な上りもあり、足場も悪い。前述したように一行についていくのがやっと。いや、ついて行けなかった。写真どころではなくなった。午後1時過ぎに「入笠すずらん山野草公園」に戻ってきた。この黄色い花は、アキノキリンソウだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 105mm ISO200 )
017_250713158t X900 〇ヒメキマダラセセリ♀ 入笠山 Z50 105mc.jpg 17.ヒメキマダラセセリ♀ -2
標高1,780mほどの「入笠すずらん山野草公園」で1時間ほど写真を撮る時間があった。アザミに似ているがこれはタムラソウと思う。ヒメキマダラセセリは各種の花で吸蜜する。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 105mm ISO200 )
018_250713163 X900 ◎ウラギンヒョウモン 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 18.ウラギンヒョウモン♂ -2
高原の蝶の代表でもあるウラギンヒョウモン、ミドリヒョウモンは多く飛んでいた。まだ、発生初期のようで新鮮な個体が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO200 )
019_250713165 X900 ◎ウラギンヒョウモン 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 19.ウラギンヒョウモン♂ -3
飛んでいるヒョウモン類はすべて♂のようだ。ギンボシヒョウモンはいないかと注意してみたが、すべてウラギンヒョウモンのようだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO200 )
020_250713169 X900 ◎ウラギンヒョウモン 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 20.ギンボシヒョウモン♂
どうやらこの個体はギンボシヒョウモンだと思える個体が現れた。ウラギンヒョウモンと表翅で区別するのは難しいが、前翅下方の翅脈上にある性標が不鮮明であることから、ギンボシヒョウモンだと推定した。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO200 )

2025年9月 9日

2025/6/21-24 関西旅行 ⑧終 「うめきた」と安藤忠雄展2025年6月24日 大阪市梅田

今回の大阪ミナミ繁華街、高野山、そして大阪・関西万博を巡る旅の最終日は、たまたま「うめきた」へ行く機会があり、私の今までの大阪の、例えば道頓堀のグリコの看板といったイメージを塗り替えるような、その垢ぬけた斬新さを覚えた。
 娘の主人は建築士で、仕事も建築の設計、デザイナーとして活躍していた。彼が「うめきた」の VS.(ヴィーズ)というところで開催されている「安藤忠雄展」を是非観たいという。彼にとっては一人でゆっくり観たいところだったかもしれないが、私たちも同行させてもらった。

 地下鉄の梅田駅からは彼がスマホを見ながら、会場へ連れて行ってくれたのだが、その時にみた「うめきた」の景観にびっくりした。私のなかにあった、今までの大阪のイメージとは、異なる垢抜けした斬新さに目を見張ったのだ。
 グラングリーン大阪・うめきた公園内に位置する文化施設「VS.(ヴイエス)」で、異端といわれる建築家・安藤忠雄の個展「安藤忠雄展 | 青春」が開催されていた。安藤忠雄さんのことは、私は良く知らなかった。建築素人の私にも、そのひらめきや斬新さは印象に残った。

000_250624462 X700 〇うめきた  G7X.jpg
大阪駅北地区「うめきた」入口 2025年6月23日 (旧JR大阪駅北側梅田貨物駅跡地)

155_250624458 X900 〇御堂筋のホテル17Fから  G7X.jpg 155.御堂筋の朝
地下鉄本町駅近くのロイヤルパークホテルのホテルの窓から見下ろした朝の御堂筋。昨日の朝は雨が降っていたが、今日は何とか傘を差さずに行けるようだ。御堂筋は大阪市の都心部を南北に縦断する基軸幹線、メインストリートである。1920年代から30年代にかけて大阪市が堺筋に代わる新たな目抜き通りとして整備・拡張を行い、同時期に地下には日本初の公営地下鉄であるOsaka Metro御堂筋線の建設を行った。梅田とミナミの玄関口である難波を船場・島之内経由で直線的に結ぶ、全長4,027m、全6車線の幹線道路で、日本の道100選の一つに選ばれている。前にも記したが、1970年、大阪万博の開催を機に梅田新道交差点より南の全車線が南行きの一方通行となっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO200 )
156_250624464 X900 〇うめきた  G7X.jpg 156.商業施設 「GRAND FRONT OSAKA」
地下鉄梅田駅を降りて、何処をどう歩いたか分からないが、「うめきた」に出てきた。それが冒頭の写真である。その前に建つのが「GRAND FRONT OSAKA」。この中を通り抜けて、「GRAND GREEN OSAKA」と呼ばれる地域の「VS.(ヴイエス)」へと向かう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 )
157_250624465 X900 〇うめきた  G7X.jpg 157.「GRAND GREEN OSAKA」を望む
残念ながら自分がどこに立っているか良く判らない。推測するにこの写真は「GRAND FRON OOSAKA」の北館と南館の間から「GRAND GREEN OSAKA」方面(西)を眺めたものと思う。2020年代には第二期工事が進められ、2024年に「GRAND GREEN OSAKA」が先行開業した。2031年頃に全面完成を目指している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 )
158_250624466 X900 〇うめきた  G7X.jpg 158.うめきた中央交差点付近
JRは何処を走っていて、どちらがJR大阪駅の方向かがわかればよいのだが、分からないままになってしまっている。「大阪駅うめきたエリア」(旧JR大阪駅北側梅田貨物駅跡地)は、2023年3月18日に開業した新しい地下駅。この新駅は、特急「はるか」や「くろしお」、などを2019年3月16日に全線開業した「おおさか東線」を大阪駅(うめきたエリア)に乗り入れさせることで、関西国際空港や和歌山方面へのアクセスを向上させ、大阪駅の拠点性を高めている。うめきたエリアは、JR西日本が開発する未来志向の拠点であり、周辺開発と一体となった街づくりが進められている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
159_250624470 X900 〇うめきた  「VS 」安藤忠雄展へ G7X.jpg 159.「VS.(ヴイエス)」 安藤忠雄展会場
何処をどう歩いたのか分からないが、娘の主人のスマホ検索により、GRAND GREEN OSAKAうめきた公園ノースパーク 「安藤忠雄展 青春」の会場に着いた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 12mm ISO125 )
160_250624477 X900 〇安藤忠雄展 シブヤプロジェクト G7X.jpg 160.渋谷プロジェクト 1985年
会場は入り組んでいた。まず、「挑戦の軌跡」というエリアへ導かれる。安藤忠雄氏は渋谷開発プロジェクトに挑戦していた。1985年頃に構想された東急電鉄による渋谷駅プロジェクトで、安藤忠雄氏は「地宙船」と呼ばれるユニークなデザインを提案した。これは地下深くから地上までを吹き抜けでつなぎ、実際の電車が走る様子を見せることで、利用者に深い印象を残すことを目指した空間デザインだそうだ。安藤氏は、駅を単なる機能的な空間ではなく、地域を支え記憶に残る場所とすることを目指した。ちなみに最近では、 「見たことのないような 公共トイレが渋谷区に」。渋谷区が運営して渋谷区の17カ所で、順次公共トイレが生まれ変わっていく。 それぞれのトイレには、 世界で活躍する16人のクリエイターが参画した。その一つ神宮通公園が安藤忠雄氏の設計だ。私も観た役所広司がトイレの清掃員を演じる「Perfect Days]という映画に出てくるトイレである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/160秒 9mm ISO3200 )
161_250624513 X900 〇安藤忠雄展 G7X.jpg 161.南岳山光明寺 2000年
これは伊予西条の城下町の一角に室町時代に創建された浄土真宗本願寺派の寺院で、その伽藍を設計を安藤忠雄さんが手がけている。2000年に竣工した、淡路島の「本福寺水御堂」に次ぐ安藤忠雄の寺院建築。水面に浮かぶ格子の本堂が特徴的といわれる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/125 10mm ISO3200 )
162_250624517 X900 〇安藤忠雄展 G7X.jpg 162.小篠邸 2024年
この木製建築模型は何であったか思い出せずに、写真を添付してChatGPTに尋ねてみたところ、現在のKHギャラリー(旧コシノヒロコ邸)の沿革に、1981年竣工の自邸、1984年に円弧壁の棟増築があった旨、明記されているそうだ。したがって、写真の模型は 1984年に増築された「小篠邸」の模型(増築部分を含む) である可能性が非常に高いとChatGPTが教えてくれた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/500 10mm ISO3200 )
163_250624519 X900 〇安藤忠雄展 水の教会 プロジェクションマッピング G7X.jpg 163.水の教会 インスタレーション -1
「挑戦の軌跡」コーナーの建築模型などを観たあと、安藤忠雄さんの代表的な建築の一つである水の教会のインスタレーション空間に入る。劇場のようなスクリーンが正面にあり、その前に観覧席がある。画面は大きく素晴らしい効果である。プロジェクションマッピングは水の教会の春夏秋冬を映し出す。水の教会(北海道トマム)は、自然素材と幾何学的な壁に囲まれた人工池の中に十字架が立つ、自然と一体化する祈りの空間。L字型のコンクリートの壁を抜けて水面に向かうと、池の静けさと十字架の美しさ、そして風やせせらぎが感じられ、神聖で幻想的である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/180 10mm ISO3200 )
164_250624525 X900 〇安藤忠雄展 水の教会 プロジェクションマッピング G7X.jpg 164.水の教会 インスタレーション -2 夏
十字架がある所がいわば祭壇で、我々が座っているところが礼拝のための席だ。映像の季節は夏に変わった。そして、樹々の葉は黄色くなり、やがて池を一面雪が覆う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/125 11mm ISO3200 )
165_250624552 X900 〇安藤忠雄展 G7X.jpg 165.37年目の直島
次に「安藤忠雄の現在」というコーナーに進む。まず、世界のANDOと共に歩んだ直島における37年間に及ぶ彼の活動が、模型と音楽、映像を一体化した空間インスタレーションで表現されている。この展覧会では、直島に点在する安藤氏の建築作品が、有名な島のアート活動の発展とともにどのように成長してきたかが紹介されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400 9mm ISO3200 )
166_250624553 X900 〇安藤忠雄展 ヴェニス G7X.jpg 166.「プルス・ドゥ・コメルス」 2021
ブルス・ドゥ・コメルスは、フランス・パリにある現代美術館で、歴史的建造物(旧商品取引所)の内部にコンクリートの円筒を設置し、過去と現在が融合する空間を創造した。2021年にオープン。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320 9mm ISO3200 )
167_250624582 X900 安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 167.安藤忠雄の建築 インスタレーション 「プルス・ドゥ・コメルス」 -1
次は「安藤忠雄の建築」という、再びインスタレーションの部屋であった。天井高15mの没入映像空間だった。安藤忠雄さんの代表作を巡る迫力の立体映像空間で、「プルス・ドゥ・コメルス」をはじめ、「水の教会」「真駒内滝野霊園頭大仏」、を類似体験などヴァーチャル空間体験の限界に挑むとあった。写真は「プルス・ドゥ・コメルス」の映像。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640 9mm ISO3200 )
168_250624583 X900 安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 168.安藤忠雄の建築 インスタレーション 「プルス・ドゥ・コメルス」 -2
インスタレーションのこの映像も「プルス・ドゥ・コメルス」 。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400 9mm ISO3200 )
169_250624593 X900 〇安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 169. 安藤忠雄の建築インスタレーション 真駒内滝野霊園大仏 -1
真駒内滝野霊園のシンボルとして親しまれてきた石像大仏。大仏殿は真駒内滝野霊園開園30周年記念事業として、安藤忠雄さんの設計により、大仏を中心とする礼拝空間として生まれたのが「頭大仏殿」。もっと厳かで、そして人々の心を惹きつける存在へ。安藤さんは大胆にも大仏をラベンダーの丘で覆うことでした。丘の風景とともに目に入ってくるのは、なんと大仏の「頭」だけ。その斬新で印象的な姿が、「頭大仏」。周りの四季とみごとに調和するダイナミックなランドスケープとともに真駒内滝野霊園の新たなシンボルが誕生した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320 16mm ISO3200 )
170_250624597 X900 〇安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 170.安藤忠雄の建築インスタレーション 真駒内滝野霊園大仏 -2
2016年竣工。アプローチから135mの道程を経て、初めて大仏を仰ぎ見ることができる。 円形に切り取られた天空からは、自由に光と自然が入り込む。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320 9mm ISO3200 )
171_250624597 X900 〇安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 171.プンタ・デラ・モガーナ 木製建築模型 イタリア ヴェニス 2006-2009 -2
インスタレーションの部屋を出て、もう一度「安藤忠雄の現在」のコーナーに戻り、プンタ・デラ・モガーナの木製建築模型の全容を眺めた。この木製建築模型はヴェニスの情景が伝わる。説明書きには、ヴェニスのサンマルコ広場の対岸にある歴史的建造物と説明されていた。「建物をすべて15世紀の建設当初のかたちに戻しつつ、その中心には例外的にコンクリートの壁で囲まれた空間を挿入。過去と現代とが頭上からの光の下に対峙する」と書かれている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/8000 17mm ISO3200 )
172_250624604 X900 〇安藤忠雄展 ショップ G7X.jpg 172.ショップ
そして、この安藤忠雄展の記念グッズのショップがあった。この展覧会図録は、印刷かもしれないが、各部それぞれ異なる安藤忠雄さんの手書きのデッサンが描かれたカードが付いて、サインがされている。この展覧会図録と建築デザインの図柄が入ったT-シャツを購入した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/800 17mm ISO3200 )
173_250624608 X900 〇うめきた G7X.jpg 173.うめきた
この写真は、安藤忠雄展が開催されていた「GRAND GREEN OSAKA」の「VS.(ヴイエス)」を出て、うめきた中央交差点あたりで南西方向を撮ったものと思う。2期開発区域としてこれから、まだまだ開発される所だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250 14mm ISO125 )
174_250624611 X900 〇うめきた 石月 G7X.jpg 174.「GRAND FRONT OSAKA」
午後1時になった。何か食べていこうと、「GRAND FRONT OSAKA」の中に入った。7階の「石月」という手打ちそばの店に入り、しばらく食べていなかった日本そばを食べる。旨かった。展望できるところがあり、西の方を眺めると眼下に、うめきた公園が見えた。左が大阪駅だ。娘の主人は飛行機で帰るというので、此処で別れることにした。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250 15mm ISO125 )
175_250624616 X900 〇うめきた 石月 G7X.jpg 175.JR大阪駅
JR大阪駅の地下に入った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250 9mm ISO125 )
176_250624618 X900 〇地下鉄御堂筋線 G7X.jpg 176.地下鉄御堂筋線 梅田駅
案内表示に従って、地下鉄御堂筋線の梅田駅から乗り、新大阪にでた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250 9mm ISO125 )
177_250624621 X900 〇新幹線ラッピングカー G7X.jpg 177.新幹線ラッピング車両 -1
新幹線のホームに上がると、新幹線では始めて見るラッピング車両が隣のホームに停車していた。調べて見ると、東海道新幹線の「ワンダフルドリームズ新幹線」(東京ディズニーシーファンタジースプリングステーマ、2025年秋まで運行)だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000 9mm ISO640 )
178_250624622 X900 新幹線ラッピングカー G7X.jpg 178.新幹線ラッピング車両 -2
東京ディズニーシー新エリア「ファンタジースプリングス」をテーマとしたラッピング車両は、車両外観にディズニーキャラクターがデザインされているほか、座席のヘッドカバーや車内メロディも特別仕様だそうだ。運行区間:主に東海道新幹線(東京~新大阪間)。私たちが乗る岡山発の「ひかり」が来る前に、ディズニーのラッピング新幹線は出ていった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000 16mm ISO1000 )