250816-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ④ 高知県立牧野植物園 2025年8月18日 高知県高知市
目が覚めて、カーテンを開け、外を見ると明るくなっていた。TVを点けて航路図を見ると、室戸岬に来ている。ベランダに出て見ると今日も良い天気だ。大きな太陽が照り付けて来た。
今回のクルーズでは、寄港地ごとに現地の観光ツアーが設定され出発前に申し込むことになっていた。しかし、私たちは観国の麗水(ヨス)の観光ツアーしが申し込みをしていない。タクシーを利用して行きたいところへ行こうということにしていたのだ。それでここ高知では、私のリクエストとして牧野植物園を挙げていた。婿殿の希望はひろめ市場と桂浜にある坂本龍馬記念博物館だった。
というわけで、タクシーでまず牧野博物館へ行くことにしたが、タクシーがなかなか来ない。舟が着岸したのは高知新港といい、町から外れたところにある。ここに入って来るタクシーは多くないようだ。
20分ほど待って、タクシーが乗れた。
牧野植物園には20分足らずで着いた。運賃は2,000円くらいだったろうか。
ジャコウアゲハ♂ 2025年8月18日 高知市五台山 高知県立牧野植物園
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36.航海図 午前6時10分 明るくなって目が覚めた。MITSUI OCEAN FUJIは今どこにいるのだろうかと、TVを点け航海図を見た。室戸岬のすぐそばにいた。時刻は6時10分だ。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/60秒 9mm ISO125 ) |
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37.室戸岬の朝 ベランダに出てみる。太陽は邪魔する雲一つなく、ギラギラと輝いていた。後で、調べて見ると、室戸岬のこの日の日の出は5時28分だった。写真は室戸岬。航路から見た室戸岬は、灯台が目印となり、その特徴的な地形と太平洋に突き出した岬という立地から、船舶の航海における重要な目印であるそうだ。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f11 1/2000秒 18mm ISO125 ) |
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38.高知新港着岸 9時に着岸予定になっている。いま8時45分である。正確だ。高知新港は、ちょっと殺風景な印象だったので、比較的新しい港かと思ったが、開港年は1970年(昭和45年)に本格的供用開始と歴史があるのだ。クルーズ船の着岸が定期的にあり頻繁になる契機は、2014年のメインバース(3号・4号岸壁等)が供用開始され、「クルーズ船を快適に受け入れやすい環境」が整った頃だった。現在は、高知市のメインとなるクルーズ船の着岸港だそうだ。太平洋に面し、防波堤や耐震強化岸壁も整備されているので、今後も高知観光の玄関口として重要な役割を担っていく。県内では宿毛湾港などの寄港例も増えてきているが、高知市においては「高知新港」が中心である。その割にはタクシーが少ない。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 17mm ISO125 ) |
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39.タグボート 8時50分、船のすぐそばにタグボートが見えた。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 13mm ISO125 ) |
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40.高知クルーズターミナル クルーズ船の高知のメインの着岸港ということで、高知クルーズターミナルも整備されていた。7Fの部屋より。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 18mm ISO125 ) |
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41.大漁旗で出迎え
大漁旗を振って、我々の下船を迎えてくれた。東京を出発して初めての下船だ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR 昨夜花火を撮ったときに、シャッタースピード優先で1/10秒にしていたのをそのままで撮ってしまった。露出大オーバーになり、ソフトで補正した。 |
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42.高知県立牧野植物園 タクシーは細い五台山の道を上がって、牧野植物園の中門に着いた。この植物園は1958年(昭和33年)に牧野富太郎博士の業績を顕彰する施設として、五台山に開園した。1999年(平成11年)には園内に牧野富太郎記念館本館(内藤廣設計)が開館し、リニューアルオープン。2008年(平成20年)4月には南園に「50周年記念庭園」が誕生した。2010年(平成22年)4月24日には新温室がオープンしている。(wikipedia)
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f10 1/500秒 31mm ISO200 ) |
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43.温室入口 娘が植物園内を回るコースを考えてくれていたようだ。まず南門から温室に入る。温室の入り口は「みどりの塔」だ。大木の洞窟をイメージした高さ9mの塔。その壁面にはアコウを植栽しており、力強い気根が伸びている。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO3600 ) |
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44.セロジネ・オルアルディ 観たことのない植物があるようだ。ランの一種でオレンジ色の花だ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 51mm ISO2200 ) |
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45.チランジア・ストリクタ チランジア・ストリクタは、南アメリカが原産の「エアープランツ」と呼ばれている多年草。エアープランツとは、土に根を伸ばして水分や栄養分を吸収しなくても、葉から直接雨や空気中の水分を吸収して成長していく植物をさすそうだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 52mm ISO450 ) |
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46.ピレア・ヌムラリフォリア(イラクサ科ミズ属)か コリウス(シソ科)の仲間 解らなくて、この画像を撮ってPictureThisで検索したら、ピレア・ヌムラリフォリアと同定してくれた。一方、写真を送ってChatGPTに尋ねてみたところ、「葉の縁が鋸歯状で鮮やかな黄緑色、葉の中央部分が濃い緑から茶色っぽい色合い、対生する葉の付き方から、このことから、観葉植物としても人気の コリウス(Coleus) の仲間(現在はプレクトランサス属に分類されることが多い)である可能性が高いです。牧野植物園の温室には熱帯・亜熱帯の観葉植物も多く展示されているので、その中の一つと考えられます。」と回答があった。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 41mm ISO1800 ) |
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47.ゾウタケ(象竹) 立てられた札に「世界一巨大な竹で、直径は30cm、高さは30m以上になる。インドから東南アジアにかけて分布し、たけのこは苦いが食用に、稈(わら)は建築や籠細工などに利用される」と説明されていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1100 ) |
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48.ヘリコニア・プシッタコルム 和名をヒメゴクラクチョウカ(姫極楽鳥花)という。ヘリコニアの仲間は、熱帯植物らしい雰囲気を持つ植物。100種とも200種とも言われるが、その中でもシンプルな花だが、1mあまりの低さで人気のあるのが本種。それゆえ園芸品種もたくさんある。原産地はベネズエラ、コロンビア、ブラジル、パラグアイなど広い範囲に及び、そこでは花から出る蜜にハチドリが集まる。花が独特な形をしているのはハチドリの嘴に合う形にまで進化した結果という。そしてお礼として花粉を他の花に運搬する。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 53mm ISO2200 ) |
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49.オオオニバス(大鬼蓮) 温室を出て、南園の方へと歩く。池があった。ここ50周年記念庭園は、南園が持つ独特な谷地形を最大限に活かした回遊式庭園で、大小6つの池を配し、周辺の緑とともに心和ませてくれる水景庭園としても親しまれている散策によいところだそうだ。温室にもあったオオオニバスの葉が浮かんでいる。スイレン科オオオニバス属に属する水生植物の1種で、直径2m以上になる巨大な浮水葉を水面に浮かべることで知られている。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/640秒 66mm ISO200 ) |
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50.ニンファエア・エレガンス PictureThisでは、スイレン科のニンファエア・エレガンスと同定された。その解説によれば 、「空に向かって咲く青から紫のエレガントな花で知られる水生植物。広く丸い葉は水面に浮き、水面下では日陰を作り、水面上では特徴的な花壇を作る。 派手な花びらは、ユリの葉のような緑色とのコントラストが印象的で、池やウォーターガーデンの落ち着いたアクセントとなり、水生生物の隠れ家となる。特定な和名は無いようだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/640秒 74mm ISO200 ) |
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51.シュウカイドウ(秋海棠) 中国南部から東南アジアの原産。日本では中国から渡来し、江戸時代の嘉永年間に各地で栽培された。園芸用に持ち込まれた帰化植物である。日陰で湿気の多い土地に野生化している。全体が多肉質でみずみずしい。茎はしばしば赤味を帯び、よく分岐して直立し、高さは80cmほどになる。特徴のある美しい花だと思った。トップに載せた写真のジャコウアゲハはこの辺りでひらひらと現れた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR< プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/400秒 140mm ISO6400 ) |
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52.ヒツジグサ(羊草) PictureThisではニオイヒツジグサ(匂い未草)と同定されたが、AIに聞くとニオイヒツジグサという名前の植物は存在しないとあった。日本に自生するスイレン科の野生種がヒツジグサとのこと。アメリカ北東部およびカナダの池、湖、流れの緩やかな水路などに自生する。先月、箱根の湿性花園の池にもヒツジグサが池に咲いていた。50.の写真もヒツジグサかもしれないなと思った。PictureThisがニンファエア・エレガンスと同定した花の花色は青から紫とあったが、50.の写真では白に見える。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 84mm ISO200 ) |
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53.展望台 牧野富太郎博士の銅像を見て、さらに北東の方向に進むと展望台があった。展望台からは東の方向に市街地が眺められた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/800秒 74mm ISO200 ) |
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54.ヒオウギ(檜扇) 種名が解らなくて、写真を添付してAIに尋ねたところ、この写真の花は ヒオウギ(檜扇, 学名 Iris domestica) と回答があった。ヒオウギは、アヤメ科の多年草で日本にも自生しているやや大型の夏咲き宿根草で、厚みのある剣状の葉が何枚も重なり合い、扇を広げたように見えることから、この名前で呼ばれているそうだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 55mm ISO500 ) |
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55.テッポウユリ(鉄砲百合) これもAIに写真を添付して尋ねた。学名は Lilium longiflorum で、日本の南西諸島や沖縄などが原産のユリの一種だそうだ。特徴としては純白でラッパ型の花を横向きに咲かせること。名前の「鉄砲」は、花の形が鉄砲の筒に似ていることからつけられた。日本ではお盆の仏花や結婚式などでもよく用いられ、清楚さや純潔を象徴する花として知られているという。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/640秒 76mm ISO200 ) |
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56.牧野富太郎博士 園の東側にある牧野富太郎記念展示館に入る。この展示館では、牧野博士の94年にわたる生涯を、故郷の佐川で過ごした少年期、上京間もない青年期、東京帝国理科大学助手時代の壮年期、東京都練馬区で過ごした晩年の4つに分けて紹介している。牧野博士が実際に使用した採集道具や研究道具、ノート、日記などの遺品類はもとより、直筆の書や植物図、牧野博士蒐集の蔵書や写真など多数展示されている。この部屋は「牧野博士の書斎「繇條書屋(ようじょうしょおく)」を再現したもので、大正14年から亡くなるまで住んだ練馬区東大泉の居宅内にあった。書斎の名を記した扁額は伊藤圭介(幕末から明治期の本草学者・蘭学者・博物学者・医学者。日本初の理学博士)の揮毫で、その昭和24年の様子を復元したものだそうだ。繇は草が茂ること、條は樹木が茂ること意味している。この中で博士は5万冊余の蔵書に囲まれ、日夜机に向かい研究に没頭した。」との説明書きがあった。博士が机に向かって花の写生をしているまるで生存中のように作られた姿があった。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/125秒 53mm ISO6400 ) |