安部公房の『壁』を読み始めた
2013年 09月 05日
1951年に発表された小説でこの年の芥川賞をとったそうだ。
読み始めだけど、現実ではあり得ないことが描かれている。『絵』が見えてくる感じがする。
とても 演劇的な文章。それに ダリの絵のような描写も出てくる。ルドンかな。
それにしても、関係ないのかもしれないけれど・・・宮沢賢治の童話がこのシュールな描写に似ていて
宮沢賢治はダリより古い人で 日本の東北の人だけれどとても芸術的には先鋭な人だったのではとあらためて思った。
安部公房の『壁』の中の『S・カルマ氏の犯罪』を読んだだけなのだけれど。名前を失くした男の話。

上の画像は後年安部公房が上演した演劇のポスターだけれど 田中一光作
「何なんだろう?」と引き込まれる。