「秘密‐THE TOP SECRET-」7~12巻の感想です。
後半の
赤表紙は、これまでの伏線を回収しつつ
国際政治が絡む大事件の全容が明らかになる流れ。
そして薪と青木の関係も前半より深く濃くなって、
薪の望みや幸せのためなら何でもやりかねない青木は本物の忠犬。
「秘密」の中で最も好きなエピ:
「外務大臣長女誘拐事件」では
青木の思い切りのよさに感動し、薪のカッコ可愛さにも興奮。
事件の緊迫感と解決に向かう展開が吐血ものの面白さでした。
さて、9巻以降は青木の薪崇拝が仇となって
姉夫婦が惨殺されるという悲劇が発生。
国家機密のために利用されるMRIや脅迫に
深く傷ついた薪は青木に殺されることを切望。
が、望みは全く叶わず、
殺されるどころか青木の
抱擁+告白で
死にぞこなう薪さん・・。
この人は慕われても慕われてもツンですが、
周囲の人間は全員
「薪さんには幸せになってもらいたい」と
願っているので
(当然読者も)、今後はもっと自分を大事にする筈。
エピローグの薪の独白からは、
生きることを受け入れる姿が感じられて泣けました。
それにしても清水さんの話運びは本当に秀逸で、
<読者の集中力を持続させる>流れが凄い!
しかもどんな複雑な事件でも謎解きが分かりやすく、
人間ドラマもしっかりとしているため、
萌が爆発この壮大なエンタメ力にはひれ伏すしかありません。
てなわけで全12巻を猛烈なスピードで完読。
結果、娘二人は美しい薪さんに激ラブで、
「儚い、可愛い、カッコイイ」と大嵌り。
でも
<攻>好きが性癖 な私は青木が1番。
年下泣き虫ワンコで、いざという時に強くて優しい。
なにを差し置いても薪を選び、
鈴木と間違えられても、どんなに冷たくされても
へこたれない青木がツボ。
(可愛い百目鬼みたいな・・)そしてエピローグのアレはなんなんですか?
プロポーズレターだよね?!!
ああ、本当に雪子さんを選ばなくてよかった。
雪子さんも別の人と結婚できてよかった!(12巻の巻末イラスト最高。次は薪さんが嫁になる番)でもこの二人が同居するには一体どうしたらいいのか?
部署換え、転勤、栄転、退職・・まだまだ先になりそうな気がします。
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