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建築士・福祉住環境コーディネータのメイフェアが思う「人間の器」について
自宅の図面とスケッチに写真の一部を公開しました。

みなさんのつっこみよろしくお願いします。

実のところ、あまりつっこまないでください。

ここで急に、基礎の話から離れて、床暖の話ってどうして?と思われるかと思います。

コンクリート蓄熱型は、基礎の形式に大きくかかわるから、ここで一気に説明したいと思います。

もう一つ、僕の住んでいる地域は、中部電力のエリアなんですが、今日中電から郵便が届きました。

内容は、割引の適用範囲がひろがったということでした。

マイコン制御の電気機器に、電気ヒーターによるコンクリート蓄熱型床暖(マイコン制御コントローラー付き)が含まれることになります。
中電では 「通電制御型電気温水器割引」と言います。
1KVAにつき170円ですから、僕の家では 7.75KW≒7.75KVAなので、1300円くらいの割引増 電温が5KVAなので計2150円/月の割引がありますが、上限2100円となります。

他にも、オール電化割引5%もついてくるんで、大幅割引なんです。

先見の目があったと嫁さんには自慢できました。

この方式の床暖は、新しい訳ではないんです。木造住宅に適用した例があまりないだけです。

うちの施工をしてくれた業者さんも、木造住宅では初めてと言ってました。

RC造のマンションや、医療、福祉関係の施設などでは、多くの実績を持っています。

大空間を全体的に、均一に空調することは多くのエネルギーを消費します。
特に、燃焼による暖房となると、対流がおきて、暖かさは上に集まってしまい、人間がいる部分は寒いということが多いです。

最近の住宅では、1階が大空間の1室(L+D+K)で吹き抜けているなんて場合がおおいかと思います。僕の家もこの通りです。このときには、この方式を是非考えてほしいと思います。

これは、基礎のところで書いた、土間コン式の基礎の欠点 「床が冷たい」を解消してくれます。

土間コン式基礎は、シロアリ対策には効果十分ですし、基本的にはベタ基礎ですので、強度も期待できますね。

蓄熱材としてのコンクリートは、安い、蓄熱量がおおきいといいことづくめです。このことに気づくと、住宅の性能を一気に高められます。(と思ってます)

断熱性は熱伝導率が小さいほど高く、木はかなりいいです。グラスウールの半分程度もあります。それに対してコンクリートの断熱性はかなり悪いです。

しかし、熱容量(容積比熱)は、逆にコンクリートが大きく、木は小さいです。
土壁は大きく、コンクリートの半分程度あります。
断熱材、とくにグラスウールは全く蓄熱しません。

したがって、コンクリート造の家は、当然コンクリート量がおおいために、蓄熱量が非常に大きくなります。

これに対して木造の家は、木自体の熱容量が小さく、また骨組構造のため、全体の木の容積も小さく、さらに壁内は蓄熱性のない断熱材のため、木造住宅の蓄熱量はコンクリート造に比べるとかなり小さいです。

逆に、昔ながらの荒壁(土壁)は 土の熱容量が大きいから、木造住宅でも熱容量が大きく、土の厚みもあるので、蓄熱量は大きくなります。昔は普通であった荒壁の家の蓄熱量は大きかったのです。

外断熱、内断熱、高気密、高断熱 という言葉が飛び交ってますが、高蓄熱を考えていこうと思います。

パッシブソーラーの住宅は、この考えを取り入れてますよね。太陽光の熱を、住宅自身に蓄熱させる。夜はそれをはき出させる。夏は、熱を捨てる。

僕はこれを簡単にできるように、コンクリート蓄熱にしただけです。
壁は、なるべく土の厚みを持たせる。といって荒壁では、耐震性に不安が残るので、珪藻土+石膏+石膏ボードという組み合わせ。外壁側で通気層を作り断熱するなどなど。

自宅は、プロトタイプとして、まずまず満足いくできになってます。

本当は、外壁内の熱を捨てずに、有効利用出来るといいなと思ってます。
まさに、パッシブソーラーになっちゃうんですが。

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中電の料金のところ一部変更しました。勘違いが少しありました。
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独り言です。
「基本的に、高気密は嫌い。それに価値が見いだせない。
 あの、よどんだ空気の雰囲気。
 高気密がゆえ、建材からの有害物質を排出しにくい
 結局 機械換気に頼り、熱ロスをしている。」
ものを作る過程において、基礎となるものは必要不可欠です。

もちろん、建物を建てる時にも、基礎は肝心です。
木造住宅において、基礎の種類は おおよそ 4種類です。

 1.布基礎
 2.べた基礎
 3.杭基礎
 4.土間コンクリート基礎 (これ、僕の造語?)

地盤調査の結果に、現地の状況などを考えて、基礎を決定します。

良好な地盤となれば、布基礎で十分です。
目安は、地耐力が 50KN/m2ならば標準の布基礎。

50KN/m2は、たとえば男の人が片足つま先で立つと
その面積がおよそ10cm2。
この人が体重50kgとすれば、これで、50KN/m2です。
非常におおざっぱですが、これで、めり込むようなら、やや注意です。

次に、50KN/m2未満で30KN/m2以上の場合は、
底面の大きな布基礎が良いでしょう。こうすることで重さを伝える面積を
確保します。

ここまでは、布基礎で大丈夫と思いますが、30KN/m2未満20KN/m2以上になると、軟弱地盤ですから、ベタ基礎もしくは杭基礎ということになります。

ベタ基礎は、広い面積で建物の重さを地盤全体に伝え、相対的に地盤の地耐力を稼ぐやり方です。
しかし、ベタ基礎を採用すると言うことは、軟弱な地盤なので、不同沈下のおそれがあります。 ベタ基礎は、重たいので、逆に不利だったりしますので、ベタ基礎だから大丈夫とは思わないでください。

そして、ここから先は、お金がかかる工法となります。

まずは、地盤改良です。20KN/m2以下となると、超軟弱と言えます。
この場合、表面に近い部分(2mくらい)が軟弱ならば、表層の地盤改良で対応できます。そうすれば、布基礎でもOKですね。

地盤改良の1種で、柱状改良工法(一般的な名前かな?)というのがあります。支持をする地盤まで、円筒状に地盤改良します。8mくらいが限界でしょうか。これを、杭のかわりにして、この上に基礎を作ります。ベタ基礎、または地中梁形状が多いでしょうか。

そして、最終的には、鋼管杭による杭基礎です。
これは、支持地盤が8m以上となった場合に採用となりますが、そこまでしてこの土地に建てるのかな と思います。他の理由でも、あまり良いところではないと思うのですが。 

ここで、補足します。実のところ
国交省告示では
      20KN/m2未満    杭基礎
      20~30KN/m2未満 杭基礎 もしくは ベタ基礎
      30KN/m2以上    ベタ基礎 もしくは 布基礎

となっています。
今朝 大変うれしいことがありました。

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皆さん、ありがとうございます。
これからもがんばります。e(^。^)g_ファイト!!

号外でした。
地盤についての続きです。
今の時代、「品確法」があります。
これは、2000年4月1日に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」のことで、質の高い住宅づくりのための法律です。
この法律は、
1 2年程度が多かった瑕疵担保責任期間を「10年に義務化」
2 多種多様な工法の性能を比較できるよう「住宅性能表示制度」を創設
3 トラブル発生時に早期解決のため「指定住宅紛争処理機関」を創設
詳しくはこちらを 品確法

住宅の瑕疵担保責任は、基本構造部分が対象です。基本構造部分とは、構造耐力上主要な部分(基礎、柱、床等)と雨水の浸入を防止する部分(屋根、外壁、サッシ等)が対象です。
で、基礎が対象と言うことは、基礎底面の地盤の状態を把握していなければなりません。把握せずに設計した場合に、不同沈下が発生し、建物に影響がでれば当然、その原因究明から始まり、誰が修繕し、費用負担は誰がするなど、よけいな時間とお金がかかります。これが、きちんと地盤調査し、それに基づいて基礎の設計がされていれば、仮に問題が発生した場合でも、住宅保証機構が修繕のための費用の大部分を保険から払ってくれます。

ここにもう一つの落とし穴が有ります。
問題を避けるため、基礎にかかる金額が大きくなる場合が多々あります。
住宅会社または、設計事務所、地質調査会社などは、問題が発生したときの、噂話や、風評など、直接お金に絡まない部分でのマイナス面が、将来に大きくかかわります。押っつけ、オーバースペックな基礎になりがちではないかなとも思います。これは、建て主さんの負担です。

自己防衛として、問題の有りそうな土地に手を出さない・信頼できる地質調査会社を選ぶ・信頼できる設計事務所を選ぶ・信頼できる住宅会社を選ぶ なんて、どうしようもないことしか言えないんですが、情報収集と理論武装をしなくてはいけないようです。

土地を選ぶときのキーワード
 池・渡・流・湘・島・泉・谷・田・井など水に関連のある地名は注意
 坂道の下りきったところは注意
 2m以上の土留めのあるところは注意
 道路にひび割れが多くあったら注意
 周辺の住宅の基礎にひび割れが目立ったら注意
 あとは、図書館で 古地図を探し、元々はどんなところだったか確認

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