おすすめのクッソ面白い漫画ランキングベスト100を発表します!!有名な作品や定番マンガが多め

おすすめ漫画ランキング100

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こんにちは!つじもん@tsujim0nです。

ボクは映画がめちゃくちゃ好きなんですが、それと同じくらい漫画も好きです。今まで、数えきれないほど多くの作品を読み漁ってきました。

冒険、バトル、アクション、SF、ファンタジー、スポーツ、グルメ、ヒューマンドラマ、日常系、ギャグ、癒やし系などなど。そこで今回の記事では、ボクが面白いと思った漫画100冊をランキング形式で紹介します。

特に選出に関してのルールはありません。そして「完結済み」と「連載中」の区別もしておりません。かなり昔に完結したものもあれば、現在連載中の漫画も多く含まれています。

くれぐれも注意していただきたいのは、ボクの主観を元に書いてるので、かなり偏った内容になっているということ。

あなたの好きな作品は一体、何位にランクインしているでしょうか??それでは紹介していきます!!

※基本的には、ネタバレなしで書いています。連載中の巻数は、2015年10月1日記事執筆時の数字です。

目次 閉じる

第100位 魔法使いの嫁/ヤマザキコレ/連載中4巻

独特の雰囲気を楽しむファンタジー漫画。ヨーロッパ周辺が舞台になっており、『鋼の錬金術師』と『千と千尋の神隠し』を組み合わせたような作風です。なんかスゴイです。

主人公の女の子は羽鳥チセ15歳。身寄りもなく、生きる希望も術も持たぬ彼女が、魔法使いにお金で買われてしまうところから物語は始まります。

「マンガ大賞」で何度もノミネートしていたので、ちょっとだけ読んでみたら、漫画の世界に一気に引きずり込まれてしまいました。それほど何か得たいのしれない魅力があります。

物語の中には多くの伏線を感じますが、始まったばかりの漫画のため、それらの回収はもう少し先になりそうです。この作品はこれからもっと面白くなるんじゃないかと密かに注目しています。そんな期待を込めてのランクインです。

第99位 僕のヒーローアカデミア/堀越耕平/連載中5巻

まず漫画の設定が面白い。

舞台は、誰もが何かしらの超能力”個性”を持つようになった世界。”個性”を悪用する者を、圧倒的な力で取り締まる「ヒーロー」が皆の憧れの存在となっていました。そんな中主人公の緑谷出久もまた「ヒーロー」になることを夢見る少年ですが……。

アメリカンコミック風の世界観で、主人公がヒーローを目指す漫画ですが、普通の「ヒーローもの」とは少し違います。なぜなら主人公に全く“個性がない=力がない”からです。でも主人公には、個性や才能が無くても立ち向かっていく勇気を持っています。弱い者が活躍する。そんな主人公を応援したくなります。

第一話のこの1ページで完全に、この作品に惚れてしまいました。そしてオールマイトのキャラが良すぎです。まだ始まったばかりの漫画なので、これからの展開に大きく期待しています。これからのヒーロー漫画の新しい基盤となりうる作品でしょう。

第98位 バンビ〜ノ!/せきやてつじ/完結済み全15巻

イタリアンの料理人を目指す大学生の青年が、六本木バッカナーレという一流イタリアンに就職し精進していく物語です。厳しい世界で必死に頑張る主人公が熱い。嵐の松本潤主演で実写ドラマ化もされました。

日常のドラマを交えながら描かれているところが、単なるグルメ漫画と違います。それこそがこの作品の魅力であり、次々とページをめくりたくなる理由でしょう。そして、料理の世界のみならず、多くのビジネスの世界で通じることがたくさん盛り込まれているとこも良い。

厳しい飲食業界の世界がリアルに描かれているので、普段はお客さんの立場だったボクにとっては、とてつもなく新鮮でした。飲食業界で働く人以外にも読んで欲しい一冊。ちなみに漫画タイトルの『バンビーノ』は、イタリア語で「赤ちゃん」を意味しているそうです。

第97位 家庭教師ヒットマンREBORN/天野明/完結済み全42巻

連載当初は一話完結型のギャグコメディ・ストーリーでしたが、少年漫画の王道であるバトル要素を取り入れてからは、爆発的に面白くなって一気に人気を集めた漫画。2006年頃にはアニメ化もされて、その人気を確固たるものにしました。

ストーリーは、ダメダメの中学生・沢田綱吉(ツナ)の元に謎の家庭教師リボーンがやって来ます。その家庭教師リボーンという赤ん坊がマフィアという、なんともぶっ飛んだ設定です。キャラ一人一人も魅力的で個性に溢れているのも好き。

細部までこだわって描いている作画の綺麗さは、ジャンプの中でも抜き出たものがありました。8巻以降からは、少年漫画らしいバトル漫画に変わっていきます。個人的にはそっちの方が面白い。イケメンキャラがたくさん登場するので、男子より女子が好きそうな漫画です……。

第96位 月見月理解の探偵殺人/白梅ナズナ・明月千里/全3巻

ミステリーマニアでさえも唸る伏線と、大どんでん返しの展開が見事。原作は推理小説ですが、漫画版の方がその仕掛けが1000倍くらい洗練されたものになってるところも凄い。

んで、登場するキャラクターたちもめちゃくちゃ魅力的になってて、読者をトコトン惹きつけます。少女「理解」の性格のエグさや残酷性、作画の可愛さなども、この作品の完成度を何倍にも押し上げています。この辺りはさすが白梅ナズナ先生という感じ。

それにしても油断して観たから、本当にかっ飛ばされました。もはやサスペンスという概念をぶち抜いて、サイコホラーの域。読む場合は、かなり覚悟して挑んでほしい。全部で3巻で完結するので時間がない社会人にも激しくオススメ。

第95位 喰う寝るふたり、住むふたり/日暮キノコ/完結済み全5巻

付き合って10年、同棲してから8年が経過したカップルの物語。コメディの要素も加わっており、ライトな気持ちで読めます。同じエピソードでも、男女それぞれの視点で1話ずつストーリーにしているのが面白い。

男子側のストーリーでは「あー、分かるわ分かる」という共感できる話もあれば、女子側のストーリーでは「あー、なるほど。そんなふうに考えてるのかー」という発見があります。

2つの視点から一つの話を見ると、全く別の解釈ができるところがいい。男子側で伏線になっていることは、女子側で回収できたりするので、他の少女漫画とは一味違います。かなりリアルに描かれているため、色々と勉強になりました。

この漫画は、男女共に楽しむことができます。特に同棲しているカップルには超おすすめしたい作品。

第94位 累(かさね)/松浦だるま/連載中6巻

「口紅を塗った唇でくちづけすると、他人の顔と入れ替われる」

この設定を聞いただけで、めちゃくちゃ読んでみたくなる魅力を感じました。そしてこれが新人作家さんによる漫画だと聞いて驚愕…。とんでもない才能と将来性を感じました。

見た目が人生をどれだけ左右するか?これこそがこの作品の中で最も重要なテーマであり、斬新なところです。

また登場人物たちの心理描写がとてつもなく上手く、鳥肌モノ。読んでいてなぜか底知れぬ怖さがあります。ドロドロとした漫画を読んでみたい人にはオススメの作品です。

第93位 黒子のバスケ/藤巻忠俊/完結済み全30巻

バスケ漫画でもあり、個々の能力を活かした超能力スポーツ漫画です。いわゆる『テニスの王子様』系の作品なので、リアルなバスケ漫画を求めいる方にはあまりオススメできません。それならば『スラムダンク』の方がいいでしょう。

ストーリーは無駄なところがトコトン省かれているスタイルのため、めちゃくちゃ展開が早いです。グイグイ漫画の世界に引き込まれます。存在感の薄い人物が主人公・黒子というのがやはり人気のカギ。ジャンプ作品の中では珍しく、斬新でした。

連載中は作者の脅迫事件などもありましたが、無事に最後まで完結してくれて良かったです。イケメンキャラが多く登場するため、腐女子のファンが大変多い作品。

第92位 四月は君の嘘/新川直司/完結済み全11巻

『のだめカンタービレ』とは、また違った雰囲気が味わえる音楽漫画。

母が死んで以降、ピアノが弾けなくなった少年が主人公です。割と王道な展開で、トラウマを克服するシーンは一種の爽快感がありました。爽やかな絵柄と雰囲気が良い。

ヒロインであるかをりはなぜ公生と出会い、彼を音楽の道に引き戻そうとしたのか?なぜ涙を流す描写が多いのか?

奇妙なタイトルに隠された“嘘”の正体を予想するのがとても切ない作品。ラストのオチを読んだあとに、もう一度最初から読み直すと感情移入して泣けます。ノイタミナ枠でアニメ化もされており、その驚愕の完成度に度肝を抜きました。

第91位 スパイラル―推理の絆/原作:城平京 作画:水野英多/完結済み全15巻

少年ガンガンで連載していた本格ミステリー・サスペンス。なぜか巷では全く評価されてないのが本当に謎。スパイラル最大のミステリーと言ってもいいでしょう。

あらすじを簡単に紹介すると、元刑事だった兄の疾走を追う主人公・鳴海歩が月臣学園に入学し、次々と「ブレード・チルドレン」に関係する事件に巻き込まれていく話です。「コナン」や「金田一」のように一つの事件が解決したら“終わり”ではなく、全ての事件がラストのオチまで繋がっています。

うまい具合に散りばめられた伏線の数々はスゴイ。物語のラストには、予想を遥かに越えるどんでん返しがあなたを待っています。ボクの中では、もっと世間的に評価されてもいいのになーと思っている作品です。

アニメのオープニングテーマだった「希望峰」は、超ノリノリだったのも印象的。数あるアニソンの中でも“神曲”とも呼ばれています。

第90位 ニーチェ先生/ハシモト/連載中4巻

Twitterに投稿され、一躍話題になった「ニーチェ先生」と松駒くんのコンビニライフがそのまま漫画になっています。ネットの流行に詳しい方ならば、リアルタイムで投稿を見ていた人も多いはず。

あらすじは、深夜のコンビニでアルバイトをしながら就職活動をしていた松駒くんの元に、一人の新人がやってきます。しかしその新人は、お怒りになったクレーマーの文句を淡々と切り抜けるような超大物だったのです…。冷静沈着なギャグに神が舞い降りてきます。

ゆとり世代ならではのぶっとんだ思考回路が物凄く楽しい。これからこんな人がたくさん現れたら、もっと世界は平和になるだろうなと思わせる傑作です。今後の活躍に大いに期待しています。

第89位 食戟のソーマ/附田祐斗/連載中14巻

料理の味を官能的・甘美的な表現で描くという表現技法が一番の特徴です。美味しいモノを食べたあとにみなさん官能的になって服を脱ぎます。それでいてジャンプの作品らしく対決要素もあって面白い。

ストーリーは、主人公のソーマが遠月学園という料理学園に入学し、料理バトルを繰り広げていきます。友情、努力、成長といったキーワードが「グルメ」と見事にマッチしていて素晴らしい。ただの漫画で終わっていないところも評価したい。

お茶の間でも大人気の美人料理研究家・森崎友紀が協力しているため、登場する料理技術のほとんどが現実の料理評論家公認なんだとか。キャラや料理の描写レベルの非常に高く、そこにも惹かれました。

第88位 ミスミソウ/押切蓮介/完全版全2巻

閉鎖的な田舎町の中学に転校してきた少女「春花」を待っていたのは、凄惨なイジメ……。少女はイジメに対して何を思い、何を感じるのか??

この作品には、神経をすり切られるような恐怖と衝撃がありました。そしてストーリーラストの悲しすぎる展開は……。

物語の表面だけを読んでしまうと薄っぺらいイジメ話のようですが、登場人物たちの細かい心理描写が恐ろしいほどうまく、トリハダもの。そこに中毒性があります。

登場人物、ストーリー、描写などなど……何もかもが狂っている鬱マンガです。表紙の可愛いイラストに騙されてはいけません。単なる学園モノ漫画かと思って読むと、地獄です。読み終わったあとに尾を引く怖さがあります。

計算されているのか、または無意識で描かれているの、作画もめちゃくちゃ気持ち悪い。これほどまでに悲しくて、絶望しか感じない漫画も珍しいでしょう。後味もなかなか悪い。編集部もよくGOを出したもんです。

完全版だと2巻で完結するため、時間がない社会人の方でも一気に読めます。精神的に余裕があって元気なときに読むのがオススメです。

日曜日の夜とかはおそらく危険なので控えて下さい。強烈な右ストレートを急所に食らったような衝撃を受けます。それくらいヘヴィな内容になっているので、読む際はくれぐれもご注意を……。

第87位 亜人/桜井画門/連載中6巻

不死身という特徴から周囲に「亜人」だと知られた主人公がどうなるのか。それを追いかけていく漫画です。人種差別の問題や死の恐怖を題材にしているような作品。

画力も高く、独特な魅力があり、漫画としての構成も上手く、アクションのスピード感もあって読者を飽きさせません。

物語の初期段階で散りばめられた伏線をどうやって回収していくかで、この作品の最終的な評価が左右されるでしょう。

どこか『東京喰種』と似ている作風になっています。最近のマンガの流行なんでしょうか。

第86位 ボールルームへようこそ/竹内友/連載中7巻

こういう作品に出会えるから漫画の新規開拓はやめられない。

題材としてはとても珍しい「社交ダンス」の世界を描いた漫画です。主人公タタラが人生に迷っていたときに、社交ダンスに出会い、のめりこんでいくというストーリー。

ダンスの描写には、ものすごく躍動感のある絵柄で、バトル漫画さながらのクオリティを誇っています。

この漫画で最も評価すべきポイントは、普段なかなか目にすることのない「社交ダンス」という世界に焦点を当てた点でしょう。自分が全く知らない世界を漫画で描いてくれるのは、めちゃくちゃ興味が惹かれるし、面白い。

ボクに新しい価値観を植え付けてくれるので、非常にありがたい作品です。

第85位 シャーマンキング/武井宏之/完全版全27巻

全知全能の力を持つシャーマンキングになるための戦いを描くバトル漫画。腕っぷしの強さではなく、本当の意味で心の強さで戦っているところが好き。

一つひとつの台詞が心にしみるのに、すごくシリアスで泣けるシーンの中にも笑えるところがあります。読んでいてとても楽しめました。

特に完全版のラストでは、感動の嵐に包まれます。しっかりとまとめ上げているセンスに脱帽。この結末はシャーマンキングが辿り着くべき最高の終着点でしょう。

武井先生ありがとう…。その一言に尽きます。全てが救われ、全てが報われたストーリーでした。感謝。

第84位 プラネテス/幸村誠/完結済み全4巻

時代は2070年代。宇宙開発が進み、月には人が住む時代が舞台になっています。内容は、宇宙開発によって生まれた宇宙に漂うゴミを回収するSF漫画です。

人類の宇宙進出における影の部分にフォーカスが当てられています。それが「宇宙とは何か?」「人間とは何か?」という普遍的なテーマにまで及んでいます。なんというか哲学的です。

そしてSF漫画なのに、妙にリアルに描かれているところもスゴイ。

宇宙漫画と言えば「宇宙兄弟」も有名ですが、この「プラテネス」も名作です。4巻で完結するので、忙しい社会人にもオススメ。

第83位 ヒナまつり/大武政夫/連載中9巻

若手ヤクザ「新田」の前に突如現れた、超能力者「ヒナ」との日常を描くギャグ漫画。個性豊かなキャラクターが、独特のドタバタ劇を繰り広げていきます。

最近のギャグ漫画では笑いのセンスが抜群です。クッソ笑えます。ゲラなボクは瞬殺でした。笑いのツボをグイグイ押してきます。

シリアスな笑いを誘う芸風で、好きな人はとことんハマってしまう漫画でしょう。

起承転結からオチまで、芸術的な流れで構成されており思わず吹いてしまいました。特に1巻〜7巻あたりまでの勢いがが凄まじい。今後のさらなる進化に大きく期待しています。

第82位 ぼくは麻理のなか/押見修造/連載中6巻

引きこもりの大学生である主人公・小森功が、朝目覚めると憧れの女子高生・吉崎麻理になっていたというストーリーです。いわゆる男女入れ替わり作品。

登場するキャラクターたちの心理描写が上手く、ラブコメではなくてサスペンス要素の強い漫画です。よくある話かと思いきや、この作品は一味も二味も違います。

入れ替わり先の女の子がどこかに行ってしまい、入れ替わり元の主人公は依然として彼の生活を送っているという設定です。謎が謎を呼ぶ展開になっていて、物語にグイグイ引き込まれていきます。

『惡の華』もなかなか続きが気になる名作でしたが、こちらはそれ以上に結末が気になってしまいます。さすが押見修造先生と言わざるを得ない独特の“キモさ”で溢れています。

こういう作品を思いつく人を天才と呼ぶのでしょう。女性よりも男性にオススメしたい漫画です。

第81位 東京喰種(トーキョーグール)/石田スイ/完結済み全14巻

物語の舞台は、人を喰らう正体不明の怪人喰種が、人間世界に紛れ込んでいる東京。人間であった主人公・カネキがとある事故に巻き込まれ、人間と喰種のハーフになってしまいます……。

自分は人間なのか?それとも喰種という化物なのか??カネキは様々な苦悩と恐怖、試練と闘いながらその答えに近づいていきます。彼の出した答えはどちらだったのでしょうか。その過程こそがこの作品の一番の見どころです。

画像のカネキがグールとして覚醒してしまうあたりから、爆発的にストーリーが面白くなります。なんとも言えないゾクゾク感が背筋を走りました。

現在は第二部の東京喰種:reも連載されており、そちらもオススメ。捜査官が主人公になっており、第一部とは異なった目線でこの作品を楽しむことができます。たぶんそのうち実写化とかもされるんだろうなぁ……。

第80位 聲の形(こえのかたち)/大今良時/完結済み全7巻

「聴覚障害者に対するいじめ」が題材になっている漫画です。淡々と進んでいく物語に引きこまれてしまいました。

聴覚の障害によっていじめ(嫌がらせ)を受けるようになった少女・硝子を中心にストーリーが進んでいきます。

そしてもう一人カギとなる人物が、彼女のいじめの中心人物となった少年・将也。彼らの日常生活を中心に物語は展開していきます。人間の持つ孤独や絶望、純愛などに注目。

なかなかヘヴィな展開もあり、胸を打つシーンが数多くあります。ダラダラと続けずに、7巻あたりで上手く切り上げたところも素晴らしい。将也と硝子がどういう結末を迎えるのか、それは実際に読んで確かめて欲しいと思います。

第79位 アイシールド21/稲垣理一郎/完結済み全37巻

日本では珍しく、アメリカンフットボールを題材にしたマンガです。大好きな作品で最初から最後まで夢中で読みました。人数もそろわない弱小チームが全国制覇を成し遂げるまでの軌跡を描いています。

この作品、実はめちゃくちゃ計算されて作られているところがスゴイ。単なるスポ根マンガで終わっていないとこが素晴らしい。

伏線等もしっかり回収し、堂々と完結させています。個人的には、神龍寺戦が一番のピーク。

第78位 予告犯/筒井哲也/完結済み全3巻

頭に新聞紙を被り、ネット上の動画サイトで犯罪予告をする男とそれを追う警察たちを描いた漫画です。炎上、動画サイト、SNSなど最近のネット事情をうまく取り入れたストーリーで、強いリアリティを感じました。

情報化社会をうまく渡り歩き、メディアリテラシーを身に付けるという意味でも、この作品はオススメ。ネットが生み出した社会の怖さを巧みに作品化しています。最後にはどんでん返しが待っており、何とも言えない切ない気持ちになりました。心にズンとくる名作です。

第77位 NANA/矢沢あい/休載中21巻

やっぱり矢沢あいのマンガは面白い。イラストもスタイリッシュでオシャレなので、抜群のセンスを感じます。

NANAは、同じ名前の女の子たちによる上京物語。一人のナナはミュージシャンとしての成功のため、もう一人の奈々は彼氏と同棲するために東京へやって来ます。この二人が運命的に出会い、ルームシェアを通じてそれぞれの人生に加担していき…。

物語の最初の方は、どうなるのかかなりワクワクして読みました。個人的にはナナが部屋の机の上で、まだ完成していない曲を歌うシーンが好き。中盤あたりからかなりドロドロした展開になってくるので、そこで好き嫌いに別れてしまうようです。

実写映画化もされ、ナナを演じる中島美嘉がハマリ過ぎてて最高。主題歌の「GLAMOROUS SKY」も大ヒットし、社会現象になったのも懐かしい。漫画の世界観をそのまま映像化しているので、原作が好きな人はオススメです。

現在は作者が急病のため6年ほど前から休載しており、未だに連載の目処は立っていません。無理せずにゆっくりでもいいので、最後まで描いてほしいなーと思っています。

第76位 乙嫁語り/森薫/連載中7巻

19世紀の中央アジアが舞台で、細密に書かれた絵が凄い。民族衣装や刺繍物、小物類、家の柱の彫り物など、細部の書き込みの圧倒的な緻密さに驚きました。日本とは異なる中央アジアの空気観を感じることができます。

主人公である花嫁は20歳のアミル、そしてその花婿は8歳も年下で12歳のカルルク。彼ら二人の日常やシルクロードに生きる遊牧民の生活が描かれています。中央アジアを舞台にした民族系漫画は、あまり読んだことがなかったのでかなり新鮮でした。

おそらく森薫は一種の天才なのでしょう。作家が自分の描きたい漫画を描き、出版社は作家を信じて自由に描かせる、そして読者も喜んで買う……。まさにこの好循環を生んでいるのが森薫というマンガ家です。2014年には「漫画大賞」も堂々の1位で受賞しており、この作品でそのことを決定づけました。

第75位 俺物語!!/原作:河原和音 作画:アルコ/連載中9巻

推定身長2メートル、推定体重120キロの高校1年生、剛田猛男(ごうだ たけお)を主人公にした少女漫画。これで少女漫画というのだから驚き。なんというかかなり斬新です。

しかも、ピュアなラブストーリーなのに笑いが止まりません。これがマーガレット連載ということにも驚きです。恋愛の闇の要素はほぼ皆無なのも、割り切って描かれているんだなーっと。男の人でもすっごく楽しめる少女漫画です。

第74位 ちーちゃんはちょっと足りない/阿部共実/全1巻

いろいろ話題になっていたので、気になっ購入した一冊。両極端なくらいに「好き」と「嫌い」に別れてしまう作品ですが、ちょっとびっくりしてしまうくらいの傑作でした。

大人になる過程で誰しも抱えるような劣等感、その反対に子供の無垢さがうまく表現されています。そして後半の展開にはうなりました。可愛らしい絵柄には反して、人間の心理をエグるようにして深く傷を切り込む漫画です。

あまり詳しいことを書いてしまうとネタバレしてしまうので、このあたりでやめておきます…。是非とも読んで欲しいです。

第73位 RAINBOW/安部譲二/完結済み全22巻

この作品は吸い込まれるように読みました。

戦後の特別少年院に収容された少年7人の物語。正当防衛が認められなかったり無実の罪だったりでぶち込まれた少年たちが主人公です。80年代から90年代の人権が存在しない時代のエグさが描かれています。

大人=悪人がとにかく悪く、とにかく酷い。そいつらに対して少年たちが、仲間と共に立ち向かいます。つまらない肩書きや名誉、ルールよりももっと大切な熱い感情を思い出しました。安部による迫力と愛情に満ちた原作と、柿崎による作画の組み合わせは強烈。

第72位 聖☆おにいさん/中村光/連載中11巻

主人公は、仏教の祖ブッタとキリスト教の祖イエスのふたり。ふたりは世紀末を無事に乗り越えたので、現代の日本のアパートでバカンス中というなんとも斬新なギャグ漫画です。

ボクの中では、かなりツボでした。爆笑というよりじんわり効いて長く残るタイプの笑いです。そして何度も繰り返し読んでみたくなる不思議な魅力があります。

斬新すぎる設定に加え、心温まるストーリー、ほのぼの読後感…。まさに、神のなせる技だと思いました。ただ電車の中などで読んでしまうとニヤけて「変なヤツ」扱いされる可能性が高いので、読む場所は選びましょう。同作者による『荒川アンダーザブリッジ』もひたすらシュールな笑いを提供してくれるのでオススメです。

第71位 いちご100%/河下水希/完結済み全10巻

初めて読んだ恋愛漫画だったと思います。学園ラブコメ漫画で思春期の中高生なら楽しめること間違いなしでしょう。

散々バカにされて変態扱いを受けていた漫画ですが、物語の面白さや作画のレベルの高さは非常に高い。こんなにもドキドキした漫画は生まれて初めてでした。そして作者が女の人なのに、主人公・真中の心理描写が妙に上手い。

絵が綺麗で、ヒロイン級の可愛い女の子が出過ぎてるのは反則的です。もちろんいい意味で。無駄にパンチラが多い漫画なので、購入しても家に置いておけないというのが唯一の欠点。個人的には東城派でした。

第70位 テルマエ・ロマエ/ヤマザキマリ/完結済み全6巻

公衆浴場設計技師のルシウスが、古代ローマと現代日本のお風呂を行き来するコメディ漫画。素直に笑えます。

設定はありがちなタイムスリップものです。でもなぜか風呂限定。その奇抜さがなんとも素晴らしい。ヤマザキ先生のぶち抜けた着想のすばらしさが、本書の生命とも言えます。この独創的なユーモアセンスは、男女ともに楽しむことができるでしょう。なかなかの衝撃度でした。

阿部寛主演の映画もめちゃくちゃ面白かったです。やっぱり日本のお風呂は最高だなぁ、としみじみと感じた名作。昔ながらの温泉に行きたくなってしまいました。全部で6巻しかないので、時間がない社会人にもおすすめします。

第69位 ちはやふる/末次由紀/連載中28巻

競技かるたを題材とした少女漫画。

この作品を読むまでの競技かるたのイメージは、情緒もへったくれもない世界、何が面白いんだかという印象でした。しかし、こんなにも奥が深く、肉体的、精神的にハードな頭脳スポーツだったんだと衝撃を受けました。驚くほどに胸が熱くなる気持ちのいい青春スポーツ漫画になってます。

かるたというマイナーな競技に目をつけたのも素晴らしい。そして主人公の試合に挑む真剣な姿勢から、かるたが大好きという情熱がこれでもかと伝わってきました。アッパレです。

試合シーンは圧巻の迫力。そして一瞬一瞬が真剣勝負…。表面としての面白さだけでなく奥行きがある作品です。「マンガ大賞2009」では堂々の大賞を獲得しただけあります。

第68位 テラフォーマーズ/貴家悠/連載中14巻

常人には、全くもって思いつくことすらできない天才的で斬新な設定の勝利。

時は2599年、今からかなり未来のお話です。人類が、地球から火星へと移住を行う「テラーフォーミング計画」のために、数名の宇宙飛行士を火星に送るところから物語は始まります。

しかし、火星ではゴキブリが想定外の進化を遂げた世界に…。驚異的な強さを誇り、人型に進化したゴキブリのデザイン・描写が秀逸で、とにかく気味が悪い。でもその圧倒的な不快感がクセになってしまいます。

ストーリー展開のテンポもよく、グロいシーンも画力が高すぎて容赦ありません。読む者を恐怖と絶望のどん底に突き落としてくれます。

青年漫画的な設定でありながら、少年漫画的な能力バトルものの要素も含まれています。そこも良く出来ています。ゴキブリが苦手だからといって、読まず嫌いなのは勿体ない作品です。

第67位 人間仮免中/卯月妙子/全1巻

作者である卯月妙子さんの自伝的漫画です。その内容は言葉を失わせるほど強烈なものになっています。

20歳で結婚するけれど、夫が勤めていた会社が倒産し、多額の借金を残して自殺をしてしまいます。そしてその後、本人はスカトロAVに出演したりストリップ劇場で何度か自殺図ったり……。その半生を自虐的に笑いを交えながら描いてます。

そんな波乱万丈な人生の原因とも言えるのが「統合失調症」という一種の症状だったのです。もはや漫画の域をはるかに越えたような作品で、読み終わったあとは衝撃が強すぎて、開いた口が塞がりませんでした。1巻で完結する漫画なので、時間がない社会人にも是非読んでいただきたい名作。

第66位 働きマン/安野モヨコ/休載中4巻

週刊誌「JIDAI」の編集者で、バリバリのキャリアウーマン・松方弘子が日夜奮闘する社会派マンガ。主人公以外のキャラにも焦点を当てたストーリーがあり、色んな視点から物語を紐解くことができます。

正直ボクは、週刊誌自体あまり好きではありませんが、このマンガは出版業界の裏側みたいなものを見ることができて面白い。“リアルさ“よりも、女性が社会で働くことの辛さや葛藤、やりがいなどに重きを置いています。

主人公の松方が徹夜して会社で寝てしうまう展開には、ボクも同じような経験が何度かあるので、妙な親近感が……笑。

あの「ノイタミナ枠」でアニメ化、そして菅野美穂主演でドラマ化もされており、その人気度の高さが伺えます。現在は、作者である安野モヨコ先生が体調不良のため、休載が続いているそうです。なかなか再開は難しそうですが、気長に待っています。

第65位 ぼくらの/鬼頭莫宏/完結済み全11巻

世界の存続を掛けて、子供達が自分の命を代償にロボットを動かす漫画です。エヴァンゲリオンと似てますが、少し違うのはこちらではパイロットが使い捨てだということ。つまり1戦するたびに、子どもが一人死んでいくというかなり残酷で容赦ない設定です。

初めから最後まで計算されて作られた完璧なストーリー構成には、言葉を失いました。中盤から終盤は、伏線を回収していく驚愕の展開が、いくつもあります。計算しつくさなければ出来ないシナリオ運びで、毎週思い付きで描かれるような漫画とは一線を画しています。少年少女たちのそれぞれのドラマにただ圧倒されるばかりでした。漫画の結末も素晴らしい締めくくり方です。

2010年、第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しています。アニメ化もされていて世間からの評価も高い名作です。

第64位 坂本ですが?/佐野菜見/連載中3巻

このアホさ。そしてこのシュールさ。間違いなくクセになります。スタイリッシュに笑いたい人は、読むべき作品です。(この意味があまりよく分からなくても読むべき)

あまりにもクールすぎる男子高校生の「坂本君」を主人公に、クーレストな学園生活が楽しめるギャグ漫画。ほんとくだらない学園ものかと思いきや、話のラストはちょっとだけ感動させられるのがニクい。

ほとんどが1話完結になっているので読みやすく、時間がない社会人の方におすすめです。ほどよく笑わせてくれます。個人的には玉木宏主演で、ドラマ化とかして欲しい作品です。

第63位 げんしけん/木尾士目/連載中18巻

「現代視覚文化研究会(略称げんしけん)」というオタク系大学サークルを舞台に、会員たちのオタク的日常が淡々と描かれます。いわゆるオタクの生態を愉しむ漫画です。萌えキャラが出てくるタイプではないです。

美少女ゲームやフィギュアに憧れはするけれども、実際に手を出すにはなかなかの勇気が必要です。そうであっても、この作品は「趣味というのは万人に自由だ!」ということを教えてくれるでしょう。そんな思春期に悩める男子中高生たちを肯定してくれるかのような1冊です。

第62位 封神演義/藤崎竜/完全版18巻

「封神演義」というのは三国志と同じように、中国に古代から伝わっている伝記の一種です。作者である藤崎竜先生がSF好きだったらしく、歴史とSFが合体して生まれたハイブリッドな作品になっています。他にもなんでも有りの物語です。

最初は、主人公の太公望が怠け者でアホっぽい印象を与えますが、どんどん本領を発揮してカッコよくなっていくところは見どころ。哲学的なテーマが盛り込まれているのもこの作者らしい。

ラストのどんでん返しは多くの読者の度肝を抜きました。ぶっ飛んだ設定に全ての裏付けを証明しており、なかなかやられました。数多くある歴史ファンタジーの中でも草分け的な名作です。歴史好きならば読んで損はしないでしょう。

第61位 さすらいアフロ田中/のりつけ雅春/シリーズ全40巻

この『アフロ田中』は、絶対に電車の中では読んではいけない漫画ナンバーワン。それくらいギャグセンスの切れ味が光っています。

なんというか独特の哀愁も漂っており、ぜひこのランキングに入れておきたい名作。愛すべき作品と言えるでしょう。

内容は、アフロヘアーの田中が彼女を作ろうと、空回りしながら悪戦苦闘するストーリーです。最高にくだらない漫画です。(※褒め言葉)

それぞれ節目ごとにシリーズが分かれており「高校アフロ田中」、「中退アフロ田中」、「上京アフロ田中」、「さすらいアフロ田中」の全4シリーズ。それぞれ10巻ずつの計40巻も出ています。特にストーリーの繋がりなどはないので、どれから読んでも大丈夫です。

第60位 デッドマン・ワンダーランド/片岡人生,近藤一馬/完結済み全13巻

エウレカセブンが好きだったので、試しに読んでみたらなかなか引き込まれました。民営化された刑務所を舞台とした監獄サバイバルアクション漫画です。アニメよりも原作漫画の方が数段面白い。

まず、画力が尋常じゃないくらい高いです。そして、ダークで少し残虐なストーリーと世界観がよく作られています。一話一話ちゃんと読者を引き込ませる内容になっていて、全体的にかなりの完成度です。

SFファンタジーですが、人物の心情などがリアルに描かれており、続きが気になってしまうタイプの漫画です。

少年漫画としては王道的なストーリーではありますが、残虐描写も多いので、グロ耐性の低い方は多少注意が必要。

第59位 All You Need is Kill/小畑健/完結済み全2巻

「ギタイ」と呼ばれる化物とのバトルを描いた壮大なSFサスペンス漫画。原作は、桜坂洋によるライトノベルです。それを『デスノート』で一躍有名になった小畑健が見事にマンガ化をしています。

ここまで大風呂敷を広げた物語を、たった2巻でうまくまとめ上げたのも評価すべきポイント。数時間で全て読むことができるため、忙しくて時間がない社会人にもオススメです。

そして、漫画に登場するヒロイン、リタ・ヴラタスキがクッソ可愛い。間違いなく天使です。やはり小畑健が描く女性キャラクターは、世界一だと痛感させられました。どストライクです。

イラストの力だけで、ここまで本能を掻き立てられるキャラを描けるマンガ家は、もはや彼以外にいません。特にリタに関しては、漫画の世界にも関わらず、まさにそこにいるかのような美しさです。子犬のような潤んだ瞳、雪のように透き通った肌、そして触りたくなるような髪質…。もし現実世界にいたら思わず抱きしめていたでしょう。

2014年には、トム・クルーズが主演で映画版も制作されましたが、個人的には漫画の世界観の方が好き。

第58位 医龍/乃木坂 太郎,永井明/完結済み全25巻

日本の大学病院を舞台に、日本の医局の問題を取り上げた名作です。さまざまな現実問題をもとに大学病院の本質を暴き、人間心理を突いた展開が続きます。坂口憲二主演で何度かドラマ化もされた人気作のため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

医療漫画は他にもたくさんありますが『医龍』は、大学病院内での限られた立場を改革していく良作漫画です。

天才的な技術を持つ医師の物語はたくさんあります。しかし、本作では才能のないような登場人物の個性を見事に活かしています。特に研修医の伊集院は、人間的な弱さを持ちつつも確実な成長としっかりとした覚悟を感じさせてくれるので、この漫画の見どころの一つです。

読み出すと止まらないほど強い魅力があり、医療に詳しくない人でもハマってしまうマンガでしょう。オススメです。

第57位 進撃の巨人/諫山創/連載中全17巻

舞台は巨人が全てを支配している世界。巨人のエサと化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防ぐ日々を送っていました。しかし突然、超大型巨人が街を襲ってくるという漫画です。

あまりにも残虐なマンガとして、社会現象をも巻き起こした超超問題作。この漫画を読んで残るものは、想像を絶する絶望感だけ。希望などこれっぽちも感じません。でもそれがクセになってしまいます。

そして、作者の残念すぎる画力を完全にカバーしている抜群のストーリー構成や、考えぬかれた世界観にはなかなかなものがあります。読めば読むほど良さが出てきて、物語のラストは想像もつきません。始めてこの漫画を読んだときは、レンガで後頭部をぶっ叩かれたような、とてつもない衝撃を受けました。

第56位 風の谷のナウシカ/宮崎駿/完結済み全7巻

ここまで圧倒的に造りこまれたナウシカの世界観は、とてつもないクオリティです。さすが宮﨑駿監督と言わざるをえない名作。細かな設定まで考えられていて驚きました。

物語は「火の7日間」と呼ばれる戦争によって、巨大産業文明が崩壊してから1000年後の世界。有毒の瘴気を撒き散らし巨大な蟲達が棲む”腐海”という森が広がり、衰退した人間の生存を脅かしています。ジャンルで分けると、SFファンタジーに分類されるんでしょうか。

この作品から訴えかけられる「自然の大切さ」や「戦争の恐怖」「原爆の恐ろしさ」というメッセージ性は、あまりにも強烈。その強烈さは映画以上です。

ちなみに、映画『風の谷のナウシカ』はただの序章にすぎません。この漫画版ではそのあとの世界もたっぷりと描かれています。なので、まだ読んだことがないという方は、この機会に一度手にとってみてください。

第55位 Orange/高野苺/連載中4巻

女子中高生を中心に、絶大な人気を得ている高野苺の本格SF恋愛漫画。

高校二年生の菜穂に届いたのは10年も未来からの手紙。そこには未来の自分の「後悔」がつづられていました…。はたして菜穂は手紙を読み「後悔しない未来」を作ることができるのか?

一般的な少女漫画にはないSFの要素が、かなり色濃くつめ込まれているところが面白い。1話をお試しで読んでみたのですが、続きが気になりすぎて一気に最新巻まで読んでしまいました。イラストも可愛いくてステキです。菜穂の献身的な性格が可愛すぎます。こんな女の子いないかなぁ…。

切ない思いが交錯するタイムパラドックスラブストーリー…。これからますます人気になること間違いなしの名作です。今後の展開に期待しています。

第54位 かくかくしかじか/東村アキコ/連載中

東村アキコ先生の自伝的ギャグ漫画。作者本人がなぜ漫画家になったのかが描かれています。少女漫画っぽい独特のノリが好きです。

「マンガ大賞2015」のグランプリを勝ち取っただけあって、その実力は折り紙付き。やはり実話を元にしているだけあって、どことなく作品に深みを感じます。かなりリアルです。

特に絵の先生に対する思いは、何か切なくなるものがありつつ、ボク自信色々と考えさせられる部分もあります。昔の恩師に対して、感謝の気持ちがうまく伝えられないジレンマは、痒いくらいに分かりました。共感してしまうシーンも多くあり、ついつい読みふけってしまうくらいシリアスな場面も。

この作品を読めば読むほど、作者が世間から評価されるようになって良かったなぁとつくづく感じます。それほどまでに厳しくて、波乱万丈な人生を送っていた東村先生には胸を打たれました。そんな自分の人生をネタにしている着眼点も面白い。斬新で素晴らしいです。

第53位 デトロイト・メタル・シティ/若杉公徳/

松山ケンイチ主演で映画化されたことで、とてつもなく有名になった音楽漫画。

「お母さんに『いいね』って言ってもらえるような音楽」を目指す純朴な青年が、超ヘヴィなデスメタルバンドでメジャーになってしまったという設定です。理想と現実のギャップに苦しむ主人公と、彼の二重人格ばりの変貌ぶりを愉しむ作品でしょう。

ギャグ漫画のようですが、親子愛も描かれておりそのバランスが絶妙。予想外のギャップにやられました。母親の息子に対する愛情が、ボクの心にとてつもなく突き刺さったことは一生忘れられません。

第52位 ライアーゲーム/甲斐谷忍/完結済み全19巻

嘘をつけない善良な女性「神崎直」が、嘘つきのゲーム「ライアーゲーム」に巻き込まれるサスペンス漫画です。そして、天才詐欺師「秋山深一」と共にゲームに立ち向かっていく物語。

基本的には巨額のお金を奪い合うゲームで、金に目の眩んだ参加者達による嘘や裏切り、それに基づいた駆け引きを楽しむ作品です。それでも人間同士の「信頼」や「友情」などが試される心理サスペンスが、クッソ面白い。

実写ドラマと映画も制作され、その面白さたるや尋常じゃありませんでした。松田翔太が演じる秋山深一のハマリ役には、ピッタリすぎて笑えます。カッコ良すぎる。そして、戸田恵梨香の可愛さは異常でした。映画の続編が多部未華子に代わってしまい残念すぎました。

第51位 脱獄学園(プリズン・スクール)/平本アキラ/連載中18巻

シリアスな犯罪漫画かと思いきや、その予想を大きく裏切られたギャグ漫画。張り詰められた緊張感とまぬけなシチュエーションのギャップが、『監獄学園』の最大の魅力でしょう。緊張と緩和の組み合わせを、この上なく上手く利用しています。しかも下品じゃないのがスゴイ。

物語の舞台は、共学化され全寮制になった元女子校。女子生徒1000人に対して、男子生徒が5名という超ハーレム学校に入った男子たちが主人公です。そして彼らが、女子風呂をのぞこうとして学園を掌握する「裏生徒会」に拘束されます。そこから、彼らによる懲罰棟からの脱獄劇が始まります。

「監獄学園」という本当にくだらない作品内で、平本アキラの天才的な才能を惜しみなく爆発させている無駄遣い感が、また素晴らしい。想像以上にクレイジーで独創的な傑作です。これは是非とも読んでいただきたい作品。全身全霊をもってオススメします。

第50位 暗殺教室/松井優征/連載中15巻

とんでもない漫画です。もはや設定の勝利。それでいてストーリーに深みもあるからスゴイ。まぁそれもそのはず、この漫画の作者は『魔人探偵脳噛ネウロ』を連載していた松井優征なんです。

私立椚ヶ丘(くぬぎがおか)中学校・3年E組の担任になった、タコ型の謎生物「殺せんせー」と3年E組の生徒達が織りなす、暗殺と教育をテーマとした奇妙な物語。殺せんせーからは、漫画を通じて「命の大切さ」教えられることばかりでした。

読み終わった後は、なんとなく爽やかで爽快な気分になれます。個人的には前作の『魔人探偵ネウロ』よりも好きな漫画です。「このマンガがすごい2014」では、堂々の第1位を獲得した怪作でもあります。

第49位 君に届け/椎名軽穂/連載中24巻

この漫画はキャラもいい、ストーリーもいいので読みながらずっとニヤニヤしちゃいます。やはり名作と言わざるを得ない完成度です。シーンの一つ一つに意味があって、人間の感情が細やかに描写されているところも好き。

『君に届け』は、暗いと思われている黒沼爽子が主人公でヒロインです。あだ名は貞子。クラスに馴染みたいけど馴染めない女の子で、不気味に見えるけど、実は…。奥手の主人公が少しずつ変わっていく王道な少女漫画になっています。

中身をしっかり読むと、胸キュンに間違いなしでしょう。青春ど真ん中を感じました。読んでいるうちに優しい気持ちになります。

第48位 ドラゴン桜/三田紀房/完結済み全21巻

偏差値の低い超おバカな高校生たちが、自分たちの人生を取り戻すため東大を目指す話。負け組人生だった受験生たちの見事な巻き返しぶりがカッコイイ。阿部寛主演のドラマに死ぬほどハマリ、そのまま漫画も読みきりました。

ボクは正直ドラマの方が好きだったんですが、原作の漫画も面白い。一風変わった勉強方法とか、斬新な暗記術、そして効率的に勉強する1日のタイムスケジュールなど他の漫画にはない発想が素晴らしい。

当時受験生だったボクのモチベーションが、非常に上がったのを覚えています。でも残念ながら上がったのはモチベーションだけで、偏差値はそんなに上がらなかったような……。

この漫画は、作画が下手くそなのが、唯一の欠点。

第47位 うさぎドロップ/宇仁田 ゆみ/完結済み全10巻

イラストがシンプルで好き。ストーリーもなかなか斬新です。

急死してしまったおじいちゃんに実は5歳の隠し子がいて、その女の子「りんちゃん」を突然引き取ることになった話。全く子育てなんてしたことのなかったアラサー男子が育児奮闘するマンガです。

子育てをしているお父さんやお母さんには、是非とも読んでいただきたい良作。子育ての大変さが描かれているのにも関わらず、思わず子どもが欲しくなってしまいます。

子ども時代のりんちゃんが愛くるしい。読んでいるときは完全にメロメロでした。自分の子どもに「りん」という名前を付けたいくらいです。

第46位 ベルセルク/三浦建太郎/連載中37巻

物語のスケールも壮大。かなり重厚に描かれたダークファンタジーで、戦闘の迫力がすさまじく、かなり読み応えがあります。ここまで人間の弱さと汚さ、そしてズルさが見事に表現されている漫画も珍しいでしょう。残酷なシーンが多いです。

主人公であるガッツが、壮絶な運命を自らの“大剣”で切り開いていく物語になっています。この漫画に影響されて他の漫画やゲームで“大剣”が次々と生まれたそうですが、それも十分に納得できる存在感です。

序盤で読むの辞めたという人の話は何度か聞きましたが、ただただ勿体ない。この漫画が面白くなってくるのは中盤以降です。少なくても10巻くらいまでは読んでから、面白いか面白く無いかを判断するべきかなと思います。

第45位 RAVE(レイブ)/真島ヒロ/完結済み全35巻

2代目レイヴマスターとなった少年ハル・グローリーの活躍を描いた冒険漫画。「ダークブリング」という特殊な能力を持った敵との能力バトルがメインです。

ポップな絵柄とは裏腹に「生と死」を根本に据えたハードな作風になっており、その人気度の高さと絵柄からマガジンの『ワンピース』とも言われたほど。クセのあるキャラや独自のギャグセンスも光っており、読み応えがあります。

本作のマスコット的存在だったプルーがめちゃくちゃ好きでした。白い体にドリルのような鼻を持つ謎の生物で、常に震えているちょっと変わったキャラクターです。

第44位 幽遊白書/冨樫義博/完全版15巻

ご存知、ハンターハンターを連載中の冨樫義博先生による前々作。連載当時は『ドラゴンボール』『スラムダンク』と並び、ジャンプ黄金時代における三大人気作の一角と呼ばれていました。いつまでも色あせない傑作。

初めの頃は、オカルトの要素を取り入れたコメディとしてスタートしましたが、やがて挌闘物に路線変更し大ヒット。仙水編あたりが最高に面白かったです。

飛影が放つ「邪王炎殺黒龍波」とか、蔵馬の「妖狐」なんかは、さすが冨樫先生と言わざるを得ない発想力。どことなく2人が、ハンターハンターのキルアとクラピカに似ているのを感じました。

第43位 焼きたて!!ジャぱん/橋口たかし/完結済み全26巻

世界に誇れるの日本のパン「ジャぱん」を生み出すために、日々修行をするパン職人たちを描いたグルメギャグ漫画。

この漫画の魅力は何と言っても、各キャラクターがパンを食べたときに見せるリアクションでしょう。そのあまりにもシュールな笑いに、腹筋崩壊まちがいなし。特に審査員「黒柳」に関しては、最優秀リアクションだったで賞を差し上げたい。

最も好きなリアクションは“ガメラ”のシーンです。おそらく『ジャぱん』に最も勢いがあったところであり、ストーリーも抜群に面白かったです。あまり詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので、これ以上は書きません。

そして、ヒロインである梓川月乃の可愛さは異常。当初はただただ可憐なパン作りの天才だった彼女が、回を増す毎にイジられキャラになっていくのはおそろしく悲しい。後半は、サンデー編集者の力量不足に笑うしかなくなります。全然面白くなくなるのでもったいない。

第42位 ワンパンマン/村田 雄介,ONE/連載中9巻

元々はWeb漫画で、シュールなヒーローのギャグ漫画です。ぶっ飛んでて笑えます。

物語は、あまりにも強くなりすぎたヒーロー・サイタマがワンパン(一撃)で悪者を倒していきます。Web漫画の方が脱力系なイラストになっているので、熱狂的なファンも多いそうです。なんかアホすぎて好きです。しかも無料です。

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ジャンプで連載されている漫画は、アイシールド21の作画を担当していた村田雄介先生が描いているだけあって、臨場感など全体的にパワーアップしています。始めて読んだときは色んな意味で衝撃的でした。

第41位 ガンツ/奥浩哉/完結済み全37巻

独創的で謎に満ちたストーリー展開と過激なバイオレンス描写で、カリスマ的な人気を誇っているSFバトル漫画です。戦闘シーンは時間を忘れてしまうような臨場感を感じます。さすが青年漫画だなと感じる描写がいくつかありました。

漫画の設定は少し斬新です。死んでしまった人がとある部屋に集められ、特殊なスーツと武器が与えられます。そして、その部屋の中央にある謎の大きな黒い玉「ガンツ」から、星人を倒すようにミッションを指示され、星人たちに戦いに挑んでいく話です。

大仏とのバトルシーンと大阪編が特に面白い。

実写映画作品では、嵐の二宮和也と松山ケンイチが主演となったことで、社会現象を巻き起こしました。漫画はポンポン読み進めていくことが出来るので、気になった人は是非とも読んでくだちい。

第40位 荒川アンダーザブリッジ/中村光/完結済み全15巻

登場するキャラクターが、全員ぶっ飛んでいるというSFギャグ漫画。大企業の御曹司「リク」が、荒川の河川敷に暮らすホームレス「ニノ」たちとの常識はずれな日常を描いています。笑えるだけかと思いきや、予想外の感動をもたらすストーリーにも涙。

奇想天外な物語を、ここまでうまくまとめ上げている中村光先生の手腕にうなりました。独自の世界観もあるので、気が付くとマンガの世界に吸い込まれています。気持ちいいくらいの弾けっぷりが良い。

あと実写版キャラクターの役どころが、ハマり過ぎて笑えます。もはやキャスティングには神が宿っていたでしょう。

第39位 ハチミツとクローバー/羽海野チカ/完結済み全10巻

大学生ともなれば恋愛や将来など一つや二つ悩みや不安を抱えているもの。そんな瞬間の微妙な心理が、絵として描かれているのがまさにこの『ハチクロ』です。

独特の淡さだったり、愛らしさみたいなものは存在する美術系漫画。少女マンガらしい作画で、甘酸っぱい大学生生活が見事に描かれています。ここまで心が揺さぶられる漫画も珍しかったです。

是非とも男性にも読んで欲しい名作です。ラストは涙なしでは読めません。今思い出してもホロっときます。

第38位 モテキ/久保ミツロウ/完結済み全4巻

森山未来主演でドラマ化と映画化され、どちらも死ぬほど面白かったので、その流れで読んでしまった超話題作。話題になったからといって、ダラダラと続けなかったところは、かなり評価すべきでしょう。

主人公は藤本幸世29歳、彼女なしで恋にヘタレな草食系男子。そんな彼に人生初の「モテ期」がやってきます。色んな女性と恋のチャンスに奮闘する幸世の痛くてせつないラブコメディ漫画。

読んでいてどこかソワソワしてしまう刺激の強い作品です。それでいて続きが気になっちゃう絶妙なさじ加減。このあたりは、さすが久保ミツロウ先生と言わざるを得ません。女性作者ということもあって、主人公は女性から見た男性像なんだなと思って読んでみると、さらに面白い。

全部で4巻(4.5巻もあり)しかないので、時間のない社会人でもサクッと読むことができておすすめです。

第37位 ばらかもん/ヨシノサツキ/連載中全11巻

九州のとある島を舞台に、のほほんとした日常生活が繰り広げられる漫画です。イメージは『よつばと!』の2010年代版といった感じ。

ところが、この『ばらかもん』は物語の主人公がが書道の先生目線なので、あくまで大人の主人公の回りで起こる話になっています。ダメ人間である先生が、近所の子供たちと村人たちとの関わりや善意を受けることにより、人間として成長していくストーリーです。

古き良き日本を思い出させてくれる良書と言えるでしょう。なるの無邪気な可愛さと半田の愉快なキャラっぷりに惹かれ撃沈…。すぐに既刊読破してしまいました。

第36位 よつばと!/あずまきよひこ/連載中12巻

「いつでも今日が、1番楽しい日」というキャッチコピーが示す通り、主人公よつばはいつでも、何にでも楽しめる、ちょっと変わった女の子。そしてそんな、よつばちゃんの天真爛漫さがステキです。

ごく普通の日常を描いただけなのに、よくここまで笑えて心が温まる作品に仕上げたな、と感心させらます。日常生活が忙しい人にとっては解毒剤みたいな効果があるんじゃないでしょうか。とにかく究極のフィーリングコミックです。

まさか「ダンボー」がここまで色んな商品になって、爆発的ヒットを生むなんて誰が予想したでしょう。2000年代コミックの中でも数々の伝説を残した名作です。あずまきよひこ先生、恐るべし…。

第35位 金色のガッシュ!!/雷句誠/完結済み全33巻

天才中学生・高橋清麿が、1000年に一度の魔界の王を決める戦いに巻き込まれるSFファンタジー。赤い魔本を持ち、どう見ても可愛い魔物「ガッシュ・ベル」に翻弄され、共に成長していく清麿の姿が見どころ。

中学生とは到底思えない頭脳バトルや、他の追随を許さない独自のギャグセンス、そして予想外の感動ストーリーが、うまい具合にブレンドされています。

そしてその集大成と言えるのが、あの伝説の魔物「ビクトリーム様」。もはやボクは、彼のことを「様」なしでは呼べない体になってしまいました。なぜなら「ビクトリーム様」には、それほどまでに圧倒的な“笑い”を提供して頂いたからです。

漫画史上一番笑ったキャラかもしれません。ボクの脳天には“バオウ・ザケルガ”よりも強烈な稲妻が走りました。彼こそ、魔界の王にふさわしい存在でしょう。連載が終了した今でも、そう確信しています。

第34位 新宿スワン/和久井健/完結済み全38巻

社会勉強の一貫として読むべき作品。主人公のタツヒコが、ひょんなことから水商売、風俗、AV業界を専門とする裏社会のスカウトになってしまいます。内容的にはかなりダークな世界を書いてますが、主人公の単純さがすごく前向きな漫画です。なので読んでいても救われます。

自分の人生では、全くもって触れたことのない“裏の社会”なので、めちゃくちゃ面白い。しかも漫画の構成や描き方がうまく、ストーリーにグイグイ引き込まれてしまいます。飽きさせない展開で、納得のいくラストでした。

そしてこのコミックを読んでから、宗右衛門町や歌舞伎町界隈がこれまでと違った景色に見えるようになりました。夜の世界が見事に描かれている傑作。なかなかオススメです。

第33位 アイアムアヒーロー/花沢健吾/連載中17巻

始めて読んだときの感想は「なんじゃこの漫画…!?」というのが正直なところ。ストーリーの展開や設定が全くもって理解不能でした。単なる日常漫画かと思っていたら、1巻の最後あたりから物語が予想外の急展開していきます。

主人公は、冴えない35歳の中年男性「鈴木」。普段は全然イケてない漫画アシスタントですが、ある日突然ナゾの怪物たちに襲われてしまい…。

2巻以降は、ジェットコースターのようにビュンビュンとストーリーが加速していきます。そこが面白い。何もかもが想像を絶する展開でした。ボクは続きが気になって気になって次々と読んでしまいました。

第32位 ワールドトリガー/葦原大介/連載中12巻

ジャンプでこんな漫画を待ってましたともいうべき漫画。王道を行くのかと思わせながらも、バトルばかりに偏り過ぎず、対人間同士のやりとりも多く絡ませています。

そして、非常に緻密に作られた世界観に魅力的なキャラクターたちがステキ。三門市と呼ばれる街を舞台に、異世界の侵略者たちと戦う少年、少女たちの物語です。SFチックな世界観と少年漫画らしいバトル要素の兼ね合いは、見事としか言いようがありません。

巻数を重ねるごとに面白さが増してきます。特に個の力というよりは集団戦闘の駆け引きと、各隊の個性とチームワークが読んでいて楽しい。

アニメ化もされており、その人気度の高さが伺えます。若干心配なのは最近、休載が多くなってきたこと…。

第31位 20世紀少年/浦沢直樹/完結済み全22巻

複雑で計算抜かれたストーリー構成が何よりも魅力。謎が謎を呼ぶ展開は読者を飽きさせないし、何より見せ方が上手い。全巻一気に読んでしまうほど面白く、漫画の世界に引き込まれてしまいました。

内容は、小学生のころに予想した未来図(世界征服)を、そのまま実現しようとしている謎の友人の野望を阻止しようとするオトナたちのSF系の作品です。世界征服を企む黒幕「トモダチ」を見つけるためのサスペンス漫画でもあります。

とにかく、犯人探しが面白い。

物語に登場する“トモダチ”とは誰だったのか?そしてその正体とは一体…?ラストのどんでん返しには、恐れ入りました。映画版とは違うオチになっているので、どちらも楽しむことができます。

第30位 らんま1/2/高橋留美子/完結済み全38巻

水をかぶると女になってしまう高校生格闘家・早乙女乱馬と、その許婚・天道あかねの2人を軸に、家族や友人を巻き込んだドタバタな格闘ラブコメディ。高橋留美子先生らしい作風で、恋愛要素がメインになっています。

年齢、性別に関係なく楽しめるマンガのひとつでしょう。テンポがよく、さらっと描かれたようなコマほど面白く、クセになってしまいます。

高橋留美子先生と言えば、他にも『めぞん一刻』や『うる星やつら』『犬夜叉』なども有名ですが、ボクの中では『らんま1/2』が一番好きな漫画です。

第29位 花より男子/神尾葉子/完全版20巻

貧乏少女の主人公つくしと、大金持ちのイケメン男子グループ・F4とのぶつかり合いなどを描く、ギャグコメディ要素も入った恋愛ストーリーです。

井上真央、嵐の松本潤が主演を務め実写ドラマ化もされ、“花男”旋風が巻き起こりました。ラストの映画も見事に締めくくられており、かなり好印象。漫画の実写化は超失敗か、超成功のどちらかに別れますが、この作品に関しては間違いなく後者でしょう。このドラマ以降、井上真央が好きになりました。

ドラマではない部分があり、漫画でしか味わえないいい場面がいくつもあります。これは花男ファン必須。

第28位 闇金ウシジマくん/真鍋昌平/連載中34巻

1巻のインパクトが凄まじかった。本当にありそな転落人生をリアルに描いているため、なかなかハードです。

闇金に来る人と闇金のオーナー、ウシジマくんとその周りの人たちの物語。人は誰しも弱いところや見栄を張るところがあって、闇の世界へずるずると飲み込まれた人たちの話ばかりです。ブラックな世界は想像以上にエグい。

決してヤミ金に手を出してはいけないと痛感させられます。お金の大切さを学べるし、真面目に働こうと思いました。なかなか精神的にやられる内容になっているので、元気なときに読むことをオススメします。

第27位 銀の匙 SilverSpoon/荒川弘/連載中13巻

あの『鋼の錬金術師』を連載した天才・荒川弘先生の作品。農家出身の作者だからこそ描けるリアルな漫画です。

物語は、わけあって農業高校に入学した都会っ子の八軒勇吾が、初めて触れる農業に悪戦苦闘しつつ成長していく学園青春バラエティ。北海道の雄大な自然を舞台に、荒川流のギャグが繰り広げられます。ギャグの部分は独特のセンスがキラリと光っており、さすがです。

笑わせてくれる場面も多々ありますが、農業を通じて「命の尊さ」や「食物の大切さ」「生きるとは何か?」というところまで描かれているのがスゴイ。ギャグとシリアスな場面が、絶妙なバランスで調合されています。

その中でも御影のおじいちゃんの「君の人生は教科書に全部書いてあんのかい?」は深い。勉強や成績ばかりにとらわれて真面目に生きていた主人公に向けた一言ですが、心に染みるものがありました。

第26位 バクマン。/原作:大場つぐみ、漫画:小畑健/完結済み全13巻

あの「大場つぐみと小畑健」の最強コンビによる、史上最高のマンガ家を目指す少年たちを描いた名作。一斉を風靡した『デスノート』を連載しきった彼らというだけあって、そのレベルは凄まじいです。

本当のマンガ家による“マンガ家”のリアルな心理描写が多く、社会的ストレスや恋愛事情、世間に対する葛藤などが見事。彼らのようなマンガ家たちが、世間についてどのように考えているのかが、ガリガリと感じ取れます。

この作品に出会ってから漫画に対するスタンスが随分変わりました。打ち切られずに連載を終えることの難しさや巻頭カラーやセンターカラーを飾る喜び、そして掲載されているページ順の厳しさなどなど。

そして、小畑健先生の圧倒的な画力は本当にスゴイ。「その構図からキャラクターを表現するのか…。カッコ良すぎる…!!」とか「このアングルからのこのイラスト、超気持ちいい!!」みたいな今までの漫画では、決して感じたことのない爽快感を何度も味わいました。

さらにこの作品で注目すべきポイントは、女性キャラの天才的な可愛さ。ヒロインの亜豆ちゃんはもちろんのこと、サブキャラである蒼樹紅までもが可愛い。さすがです。

さて、それだけ褒めちぎった『バクマン。』の好きな名シーンは、主人公の真城が亜豆ちゃんに告白するところ。二人の恋の結末も見どころです。

第25位 ヒカルの碁/ほったゆみ,小畑健/完全版20巻

囲碁マンガと言えばこの作品でしょう。正直、囲碁のルールはさっぱりでしたが、めちゃくちゃ楽しむことが出来ました。スゴイです。人間ドラマがしっかりと成り立っているので、ほんとそれだけで楽しめます。

少年の心をくすぐるようなワクワクした展開は、さすがジャンプ漫画と言った感じ。段々とヒカルが囲碁の面白さに気づくところも見どころでしょう。そして自分と葛藤し、先の見えない明日へと進もうとする姿が魅力的でした。

そして小畑先生の作画や描写も神がかっており、もはや芸術レベルです。また佐為のキャラも親しみやすくて良い。時間が経っても色褪せない囲碁マンガの傑作です。

第24位 ヒストリエ/岩明均/連載中9巻

古代ギリシャを舞台にした歴史マンガです。アレクサンダー大王の書記官・エウメネスの生涯を描いています。

その残酷性と巧緻な心理描写に改めて感動した秀作。岩明先生の作風が強くにじみ出た作品と言えるでしょう。「寄生獣」に心奪わされたボクとしては感激でした。

歴史好きな人も、そうでない人も引き付ける物語の構成力はさすがです。一見地味に見えますが、何気ない会話一つ一つやコマの使い方によるキャラクターの見せ方が素晴らしい。歴史漫画の中でも渾身の出来栄えです。

第23位 BECK(ベック)/ハロルド作石/完結済み34巻

最高のロックバンド漫画。

平凡な中学生の少年「コユキ」が、運命的にとある青年と音楽に出会います。感情移入しやすい主人公と非常にテンポのよい展開で、どんどんと読み進めてしまう魅力があります。そして噂に違わぬ面白さで、何度も鳥肌が立ってしまいました。ハロルド先生のロックに対する深い愛情を感じました。

物語の終盤では、ほとんどの伏線やキャラクターとの確執を綺麗にまとめ上げており、そこはかなり評価すべきポイント。何年も前に完結した作品ですが、今読んでも色褪せない名作漫画だと言えるでしょう。ロック好きならば絶対に読んでおきたい作品です。

第22位 3月のライオン/羽海野チカ/連載中11巻

プロ将棋士の少年と3姉妹との日常を中心に、それぞれの心の傷と向き合い、癒やそうとする人々の姿を描いています。将棋というよりも人生模様がメインになっており、特に将棋の知識がなくても楽しめます。

セリフに不思議な力が宿っている少女漫画です。そして何度も読み返したくなる名作です。とにかく徹底して、主人公の内面の葛藤や繊細な心の変化が表現されています。これほどまでに切なさと痛さを感じさせてくれる作品はなかなかないでしょう。

ただ、主人公に共感出来ない人には、面白さがさっぱり分からないかもしれません。かなり内向きの作品になっているので、読む人を選ぶ内容になっています。おそらく万人受けしないんじゃないかなと感じました。

第21位 僕だけがいない街/三部けい/連載中6巻

ここ最近読んだ漫画の中では、抜群に面白い。物語の展開がめちゃくちゃ早いのにも関わらず、計り知れないほどの深みがあります。

「このマンガがスゴイ!」や「2015年マンガ大賞」などなど、数々の栄誉ある賞にノミネートされたその実力は、伊達じゃありませんでした。謳い文句にウソ偽りなしです。

よくあるタイムループものかと思いきや、物語の設定や伏線の貼り方が凄まじく、絶妙なサスペンス漫画になっています。幼少期の時代と現在の時間を行き来するストーリーのセンスや、ハラハラ・ドキドキさせられる展開には開いた口がふさがりません。

その中でも主人公・悟が、過去にリバイバルした場面はトリハダもの。次こそは……!!悟、頑張れよ!!と、そんな気持ちでページをめくっていました。続きが気になって気になって仕方ありません。

このマンガはスゴイ!そして大賞もんです。

第20位 ドラゴンボール/鳥山明/完全版34巻

日本の漫画の代名詞といっても過言ではない『ドラゴンボール』。

この作品で、鳥山明の名を永遠のものにしました。マンガの神さまと崇められるのも、十分に理解できます。

悟空がスーパーサイヤ人として、物語を追う毎に強くなっていく姿には、とてつもなく感銘を受けました。数多くの少年マンガに良い影響を与えた功績は偉大。偉大過ぎます。その影響力は計り知れません。

もはや現在連載しているマンガの基本的要素が、たくさん盛り込まれています。おそらくそれは、無意識のレベルで受け継がれており、具体的にわざわざ説明する必要もないでしょう。ワンピース、ナルト、ハンターハンター、その他諸々……。

そんな『ドラゴンボール』の中でも最も好きなシーンは、悟空が超サイヤ人3になるところ。今まで鳥山明先生が描いた中でも最高の1ページでしょう。悟空が神秘的すぎて、完全にマンガの世界に飲み込まれてしまいました。ゴテンクスの超サイヤ人3も死ぬほど好きなんですが、こっちの方がカッチョイイ。

第19位 七つの大罪/鈴木央/連載中16巻

物語は、王国を救うために王女さまが伝説の大悪人に助けを求めて、それに応じるべく団長が仲間を探すというもの。アニメ化されるやいなやスマッシュヒットを叩き出し、人気も急上昇した傑作です。

それもそのはず、鈴木央先生は1997年デビューのベテラン漫画家さんなので、作品の総合力が一流です。ストーリーの展開が早く、カット割りなんかもさすがと言った感じで、読み手を飽きさせません。特にバトルシーンはドラゴンボールから大いなる影響を受けているような感じです。

今時では、珍しいくらい真っ当な王道ものになっています。なんというかこれがジャンプではなくて、マガジンで連載されていることがちょっと悲しい。もう少しジャンプのマンガ家も頑張ってほしいなと感じました。前作の『ライジングインパクト』もかなり面白いのでオススメ。

第18位 銀魂/空知英秋/連載中60巻

まずギャグのレベルが死ぬほど高い。かと思っていると、最後の1コマでちょっぴり感動させられジーンと来ます。完全にそのギャップにやられてしまいました。しかも「笑い」と「感動」が、全体的に押し付けがましくないところがいい。なんというか、その絶妙な空気感が心地いい。

物語は、未来的な江戸のかぶき町を舞台にドタバタ劇が繰り広げられます。過剰な下ネタやマニアックなパロディ、自虐ネタや社会を風刺するようなネタが満載。

また、登場するキャラクターたちが非常に魅力的です。メインの万事屋メンバーだけでもなく、敵役?の真選組キャラにも人間臭いところが多くてステキ。近藤さんのアホっぷりや沖田のドSキャラには、毎回クスリと笑わされます。個人的には沖田と神楽ちゃんのやり取りが好き。

そんな『銀魂』ですが、いつもふざけているだけあって、シリアスなシーンはグッと引き締まります。全く別のマンガのようです。

第17位 惑星のさみだれ/水上悟志/完結済み全10巻

前々からネット上の漫画好きの間では評判が高かったので、気になって一気に全巻読んでみたら、確かに心に残る良作でした。

ストーリーは、ごく普通の平凡大学生だった雨宮夕日が、ある日現れた喋るトカゲに「地球の危機」を救う協力を依頼されます。そして、個々の能力バトルを駆使して、様々な敵を倒していくバトル漫画です。

日常を丁寧に描写しつつ、地球を賭けた戦いに巻き込まれるさまを独特のセンスで描く傑作。特にセリフのセンスが素晴らしく、つい何度も読み返してしまうほどです。

王道の少年漫画というよりも少し玄人向けの漫画という印象でした。基本的にノリが明るくサクサク読めます。そして物語後半の伏線回収はもはや神業。

唯一の欠点は発行部数が少なかったらしく、書店では全く売っていないこと。店頭などではほとんど手に入らないので、ネットなどで購入した方が手っ取り早いでしょう。

第16位 BLEACH(ブリーチ)/久保帯人/連載中69巻

ブリーチという漫画は、死神たちが卍解して戦うシーンがめちゃくちゃ面白い。その中でも黒崎一護が卍解するシーンは別格。間違いなく本作がバツグンに輝いていた時期でしょう。

作画に迫力があり、ストーリーにもグイグイ引き込まれます。久保帯人先生が、楽しみながら漫画を描いてるのをなんとなく感覚的に感じました。

黒崎一護と朽木白哉の戦いの決着はどうなるのか??

一護の卍解は白哉に通用するのか??

息を飲みながら1ページ、1ページめくったことを今でも覚えています。興奮してドキドキ・ワクワクして読んだことは、一生忘れられません。

そして1コマ、1コマにシビれました。このシーンを越えるのは、同作品としてもおそらく不可能でしょう。

尸魂界編のクライマックスでもあり、ストーリー展開にも神が宿っている時期でした。素晴らしい。

第15位 ハチワンダイバー/柴田ヨクサル/完結済み全35巻

「イラストが苦手だから面白くない」とか言っているヤツは何も分かっちゃいない。

プロの将棋師を目指していた少年が夢に敗れ、賭け将棋の世界で生きていく物語です。読み始めると、圧倒的な迫力と怒涛の展開に飲み込まれていきます。ページをめくる手が止まりません。

この作品は「情熱」の表現方法にものすごく説得力があります。将棋マンガだけでなく、麻雀、ギャンブル、広くはスポーツまで、物語の原動力になるのは主人公の「情熱」です。熱い漫画は苦手なものが多いんですが、この作品は好きでした。

そして「ハチワンダイバー」という漫画のタイトルとなる言葉は、1巻の最後に出てきます。この名前が出てきた時には不覚にも背筋がシビレてしまいました。

第14位 るろうに剣心/和月伸宏/完全版22巻

幕末から明治初期を舞台にした剣客マンガ。混乱の時代を、刀一本で歴史を変えた緋村剣心の活躍が、見事に描かれています。

その人気は日本のみならず、全世界でも高く評価されるほど。日本のマンガの歴史をも変革したという偉大なる作品です。さらに最近では、佐藤健主演で実写映画化もされ、若い女性からも注目を集めています。

歴史に名を刻んだ作品には名シーンが付き物ですが、この『るろうに剣心』にも盛りだくさんです。その中でも、やはりバトルシーンの迫力にはシビれました。幕末最強と謳われた剣心と、その後継者・志々雄との戦いはマンガ史に残る名勝負でしょう。

第13位 寄生獣/岩明均/完全版10巻

とにかく冒頭から結末までのストーリーのつなぎ方が素晴らしい。タイトルや鮮烈な描写から毛嫌いする人がいるかもしれませんが、紛れもない傑作です。

あらすじは、ある日天から降ってきた寄生獣が、人の頭部を乗っ取り人の天敵として人を食い始めます。主人公の新一にも寄生獣は寄生を試みますが、失敗し新一の手だけに寄生することになるという設定です。そこから寄生獣との不思議な共存が始まります。

こういう作品があるからこそ、日本の漫画は娯楽以上で文化なんだと語れるのでしょう。

ただ単にグロい描写が続くだけの漫画かと思いきや奥深い作品になっています。今後も読み継がれていく作品だと思います。完全版だと全10巻という最適な長さです。そして退屈させない展開に、次々と興味を惹かれる内容になっており完成度が高い。いや、ほんと素晴らしい作品です。

第12位 SLAM DUNK(スラムダンク)/井上雄彦/完全版24巻

数あるバスケ漫画の中でも、圧倒的な不動の人気を誇っているスポーツ漫画の傑作。

この作品からはバスケのみならず、生きる上で大切なこともたくさん教えてもらいました。もはや「人生の教科書」と言っても過言ではありません。

その中でも、流川と桜木のハイタッチの高揚感は異常。今まで仲の悪かった二人が共に認め合い協力していく場面です。「うおおおおおおおおおおお!!!!ついに!!!!!!!!」っていう気持ちになること間違いなしでしょう。

そして、もう一つ紹介したいのはご存知、安西先生の「諦めたらそこで試合終了ですよ?」というセリフ。これはバスケのみならず、生きていく上で全てのことに通ずる名言でしょう。

人生何もかもうまくいく訳ではありません。ときには失敗し、苦しい時期もあります。でもそんなときにこの名言を思い出すと、もう少し頑張ろうと踏ん張れます。ボクの中でも、とてつもなく心の支えになっいる言葉です。おそらくボク以外にもそんな方は多いはず。

第11位 新世紀エヴァンゲリオン/貞本義行/完結済み全14巻

SFロボット漫画のフロンティアを切り開き続けた超傑作。舞台は2015年の第三新東京市、「使徒」と呼ばれる怪物が現れる近未来の話です。

科学者たちは、人類の存亡をかけて人造人間「エヴァンゲリオン」を開発。少年たちがその「エヴァ」に乗り込み、地球を守るために使徒と戦うストーリーです。社会現象を巻き起こしたブームにもなったので、ご存知の方も多いはず。

読者ターゲットが明らかに子どもではなく大人向けになっているため、内容はなかなかハードです。思春期を迎えた子どもが抱えている社会的重圧やストレス、またそれに対する葛藤など様々な社会問題がテーマになっています。

漫画の連載もようやく完結。めちゃくちゃ長かった。劇場版『エヴァンゲリオン〜まごころを君に〜』とは、また違ったエンドになっており、映画を見た方でも楽しめる締めくくり方です。

逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ。

第10位 HUNTERXHUNTER(ハンター・ハンター)/冨樫義博/休載中32巻

いくどとなく行われる休載に、続編を心から待ち望んでいる読者も多いはず。何を隠そう、ボクもその一人です。

『ハンターハンター』は、主人公ゴンが父親を探すためにハンターとなって、様々な冒険を乗り越えていくという少年漫画の王道ストーリー。ヨークシンシティまでは健全な冒険ものでしたが、それ以降は独特のダークな世界観を楽しむファンタジー漫画になっています。

僕自身、幻影旅団の話が一番好きだったんですが、キメラアント編のクライマックスは本当に素晴らしかった。その感動は、ハンターハンター史上最高レベルでしょう。

メルエムとコムギのやり取りには、魂が揺さぶられました。まだキメラアント編を読んでない方は、絶対に死ぬまでに読むことをおすすめします。

第9位 のだめカンタービレ/二ノ宮知子/完結済み全25巻

クラシック音楽に生きる音大生、野田恵の青春を描いたドタバタなラブコメディ。独自のコミカルな雰囲気がたまらなく好き。

のだめが、大好きな「千秋先輩」に負けじと、ピアノの才能っぷりを開花させていくところがいい。そして、のだめと千秋先輩の抱擁シーンはトリハダもの。

また、不思議少女“のだめ”を筆頭に、登場するキャラクターもそれぞれ個性的でステキです。読むだけで元気になったり、前向きな気持ちになれます。老若男女問わず全国に熱狂的なファンが非常に多いのも、この作品を読めばその理由が分かるでしょう。

あまり少女漫画は読まないのですが、上野樹里主演のドラマにハマってしまったので、ついつい手を出してしまいました。ドラマの再現力の高さに、思わず笑わされました。これだけ漫画の世界観を上手く映像化している作品は、なかなか珍しいのではないでしょうか。

第8位 ブラックジャックによろしく/佐藤秀峰/完結済み全13巻

この漫画は、人生で一度は読んでおくべき傑作です。

“友情”とか“恋愛”とかそんな薄っぺらいテーマではなく、日本の医療問題にここまで果敢に取り組んでいることが偉大。(※友情と恋愛をバカにしているわけではない)

今まで知りもしなかった医師たちの想像を絶する裏側が、見事に描かれています。

夜間の病院には実は見習いである研修医しかいないことだったり、交通事故の手術費は医師が大量の金額をぼったくれる事実などは、あまりにも衝撃的。社会勉強と言っても過言ではないレベルで、読書の域を遥かに超えています。

そして、医者がやらんでもいい検査を行ったり、出さんでもいい薬をムリに出したりする理由が分かります。

さらにこの漫画が最もスゴイところは、アマソンのキンドルを利用すれば、全13巻を無料で読めるところ。これだけの素晴らしい作品がタダなのは本当にスゴイ。

『ブラックジャックによろしく』が“日本の医療の全て”ではないと思いますが、一般教養としても十分に楽しめる作品になっています。

第7位 DEATH NOTE(デスノート)/原作:大場つぐみ、漫画:小畑健/完結済み全13巻

ジャンプ史上究極のサスペンス漫画の代表格として、その名を世に轟かせた『デスノート』。

「名前を書かれたらと死ぬ」という死神のノートを巡り、夜神月とLが繰り広げる天才VS天才の頭脳戦は、尋常じゃない面白さ。

まず、何と言っても原作の設定やストーリーが一級品レベル。どうあがいても、最高の仕上がりにしかならない完璧なストーリーには、惚れ惚れしました。作品としての基板が、それくらい最強です。

さらに小畑健先生による作画が究極に美しく、バツグンのセンスを感じました。シリアスな物語に見事にマッチしているこのコンビは、マジで素晴らしい。

よくこの2人を組み合わせたなぁと、ジャンプ編集者を高く評価したいです。

あまり詳しく書いてしまうとネタバレしてしまうので、これ以上は書きません。とにかく予想を裏切られる展開にハラハラ・ドキドキしたい方には、自信を持っておすすめできる作品です。

第6位 NARUTO(ナルト)/岸本斉史/完結済み全72巻

忍者マンガの最高傑作である『ナルト』。最も好きなシーンは第一部の最終話の場面。ナルトの螺旋丸VSサスケの千鳥という運命の戦いです。漫画史に名を刻むような歴史的名勝負でしょう。

ナルトとサスケがお互いに戦闘を通じて、段々と強くなっていく展開には心が奪われました。凄まじいです。勝敗は是非とも漫画で確認して下さい。

この場面はたぶん1万回くらい読みました。もはや完璧なストーリー、そして究極のデザインにはアッパレです。

ナルトは、このシーンも非常に胸熱でした。ナルトらしくて、第二部で最も心が震えた瞬間です。

子ども時代では伝説の三忍(自来也・大蛇丸・綱手)で描かれていたシーンが、物語のクライマックスではナルトたちが、木の葉の里を守るために三人そろって口寄せの術を行います。

ついにナルトたちの世代が、“最強”と呼ばれる時代になったんだなぁと感激。ナルトが忍者アカデミーを卒業する頃から愛読していたボクにとっては、もはや親心のような気持ちで読んでしまいました。

全世界でかなり評価が高いのも十分に頷ける作品です。岸本先生の粋な展開には、本当に魂が震えました。

第5位 ONE PIECE(ワンピース)/尾田栄一郎/連載中78巻

はいコレ。コレです。半端ないです。死ぬほど感動しました。これが「海賊か!!!」と。個人的に特別な思い出があるため、かなり上位にランクインさせています。

一番好きなシーンは、ビビをわざとアラバスタ王国に残して、ルフィたちが旅立つ場面。オレたちはずっと仲間だ!という印を見せ合いメッセージを送るという感動のシーンです。

ワンピースで、ボクが最も好きだった「アラバスタ編」の一番最後の名シーン。もはやこの場面については、ボクが語るまでもないくらい有名で、かなりの方が特別な思い入れがあるんじゃないでしょうか。

およそいくつか考えられる選択肢の中でも、もはや最高の結果を選んだとしか思えないストーリー展開には本当に脱帽。

そして、一生懸命に左手を上げているチョッパーが可愛すぎる…。背中の描写にも関わらず、それぞれのキャラクターに“らしさ”が現れているのが素敵。圧倒的なロマンを感じました。

ワンピースは本当に名場面だらけなので、もう一つ紹介します。

もう一つの名シーン言えば、コレ。

ゴーイング・メリー号と最後の別れのシーンです。さすが尾田先生という圧巻の演出センス。どちらを紹介するか、アラバスタ編のシーンと最後まで迷った伝説の1ページです。(※結局どっちも書くという……w)

メリー号から発せられる言葉には、心が震えました。長年付き添っていた仲間との別れは、本当に悲しい。

でもそれでもボクたちは、前に進まないといけないんだなって感じた瞬間でした。本当に漫画から色んなことを学んできたなと実感させられます。

これほどまでに涙を誘われるシーンはなかなかないでしょう。この回は涙腺爆発でした。

第4位 キングダム/原泰久/連載中39巻

下僕の身分から将軍への成り上がりを夢見る少年剣士・信と、一国の王子・政の中華統一への道を描いた大河漫画。

この漫画のことを「面白くない」という人に、未だかつて会ったことがありません。それくらい全人類がハマるであろう最強の漫画です。自信を持ってオススメできる傑作。

ボクは、いわゆる歴史モノは大嫌いなんですが、この作品には他の漫画にない圧倒的な魅力があります。ストーリーの展開の良さだったり、キャラクターの魅力だったり、迫力ある戦闘シーンだったり…数えるとキリがありません。もはや良いところしか思いつからないくらいです。

壮大な歴史を扱った中国全土を巻き込んだ壮大な戦いが、この上なく豪快に描かれています。

無礼者で感情的、ガサツで育ちも悪い主人公「信」が、一体どんな風に大将軍の地位まで登り詰めるのか??それこそがこの作品の一番の見どころでしょう。

何度も読み返したくなる漫画で、知っているストーリーを何度も味わいたくなります。そんな作品です。

人気バラエティ番組アメトーーーク!では「キングダム好き芸人の回」が、放送された次の日に『キングダム』が爆発的に売れまくって、全国の書店から姿を消したという伝説も残っています。

第3位 宇宙兄弟/小山宙哉/連載中26巻

我を忘れ、時間を忘れ、仕事を忘れ、全てを忘れてまで夢中になってしまった究極の漫画です。思いっきり声を出して笑える部分もあれば、ティッシュ片手に号泣する部分もあります。最高の宇宙漫画と言えるでしょう。

その完成度の高さに思わず舌を巻きました。この漫画の奥深さや面白さは、本当に宇宙並みです。

ストーリーは、兄弟二人が少年の頃に宇宙飛行士になる夢を抱き、まずは弟がその夢をかなえ、兄がその後を追うという話。

宇宙を目指した兄弟の話ですが、ただそれだけでは終わらりません。「生きるのって難しいじゃん?でもそれが人生なんだよ。どうせなら全力で生きてみようぜ!」と、この漫画から教えられた気がしました。

夢をもつことや情熱を燃やすこと、大人になる課程で忘れてしまった気持ちが『宇宙兄弟』を通じて、面白おかしく蘇ってきました。

ボクの中では期待以上の面白さ。自分の夢を諦めてしまった人や人生に情熱を燃やせないと感じている人にこそ、是非読んでもらいたい作品。そういう人にこそ何か胸を打つものがあると思います。

第2位 ピンポン/松本大洋/完全版全5巻

誰が何と言おうと、史上最高の卓球漫画。

漫画全体のストーリーテンポがかなり早いにも関わらず、全く無駄がありません。さらにキャラクター設定などに関しても、文句の付けどころがないほど完成度が高く、めちゃくちゃ洗練されています。これはもはや天才の仕業。

試合のシーンでは、他の漫画にはない躍動感をたっぷりと味わうことができます。視覚だけでなく、からだ全身の細胞に訴えかける臨場感は圧倒的。この感覚は、人生で一度は体験しておくべきでしょう。

独特の絵柄の世界観も手伝って、一気に漫画の世界に引き込まれること間違いなし。芸術のレベルと評価される本作品の作画は、唯一無二の美しさです。

数時間費やして、名シーンであるこの1ページを堪能するだけでも、恐ろしく価値があります。そして『ピンポン』を読み終える頃には、極上の高揚感があなたを包み込むことでしょう。

完全版は全部で5巻しかないので、一気に読み進めることをオススメします。というか一気に読まないと、この感覚は味わえません。

あぁ、久しぶりにピンポン読みてぇ……。レッツ!スポ根!!

第1位 鋼の錬金術師/荒川弘/完結済み全27巻

荒川弘先生が描く史上最高のダークファンタジー漫画『鋼の錬金術師』。第一弾のアニメが始まった頃にどっぷりとハマってしまいました。人生で一番ハマった漫画と言っても過言ではありません。

正直この作品は、残酷な場面やグロい描写など少年漫画の領域を遥かに越えたシーンが、いくつか描かれています。でもそれをエンターテイメントに昇華できるほど、究極に計算され尽くされた完璧なストーリーは圧巻。

物語終盤における伏線の回収の面白さが異常です。他の漫画にはない別次元の面白さがあります。さらに、サスペンスの要素が多く含まれており、一筋縄ではいかない奥深さを感じました。ボクの心が完全に“持って行かれた”状態でした。

また、すっかりファンタジーものとして定着した「錬金術」を世に広めたパイオニア的存在でもあります。それに付随する「賢者の石」「ホムンクルス」「合成獣(キメラ)」「等価交換の法則」などをここまでたっぷりと盛り込んでいるセンスが最高。

そして登場するキャラクター全員に、こんなにも“命”が宿っているマンガも珍しいでしょう。それぞれのキャラに見せ場や名言があり、ストーリーにガンガンと感情移入させられます。

さらにステキなのは、単行本の裏表紙や背表紙などに4コマ漫画などが描き込まれているところ。目に見えない細かい部分にまで遊び心があって、めちゃくちゃ作者の漫画愛を感じました。

そんな『ハガレン』の中でも魂が震えたシーンは、エドの「降りて来いよド三流!格の違いってやつを見せてやる!!」です。このセリフが最終巻に効く伏線であったのはスゴイ。

「漫画おすすめ」のつじもんのまとめ

つじもんのまぬけブログ

最後までお読み頂きまして、本当にありがとうございます!!

「おすすめのクッソ面白い漫画ランキングベスト100を発表します!!」でした。

個人的にはバトル漫画やサスペンス、シュールなギャグ漫画が好きなので、そういう類の作品が多く入っていました。その反対にいわゆるスポ根ものはあまり好きではなく、野球ものの作品はほぼ入れておりません。上位にはピンポンとスラムダンクくらいかな??

さてさて何はともあれ、あなたの好きな作品は何位にランクインしていたでしょうか??

もしよかったら、あなたが好きな面白い漫画も教えて下さいね。くれぐれも100個は死ぬほど大変なので、30個くらいで抑えておくことを強くおすすめします笑。

お気付きの方もたくさんいるかと思いますが、この記事は偉大なるお2人のブロガーさんに影響を受けたものです。ここで紹介しておきます。

まず1人は、ボクが愛してやまないブロガーのしっきーさん。漫画ランキング記事のパイオニアみたいな方で、数々の伝説をはてな村に残しています。

しっきーさんの漫画ランキングはこちら

そしてもう一人は、はてなブロガー界に彗星のごとく現れたスター、ヒトデ。独特の文体が面白くて、読む者を最後まで飽きさせない唯一無二の文才を誇るブロガーです。

ヒトデの漫画ランキングはこちら

しっきーさんもヒトデの漫画ランキングも、クッソ面白くてそれぞれ同じ漫画でも全く違う順位になっています。

「あー、なるほどなるほど。その漫画がそのランクかー。あ、その作品読んでないわー。」と色々と思いながら読めるためオススメです。

また面白いおすすめの漫画があれば、随時追加していく予定をしています。

全部で4万8000字……。またマヌケな記事を書いてしまった……。