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2ちゃんねるの素晴らしさ

Scott's scribble - 雑記。: 匿名以外の2chのメリット(だったもの)を見て思ったことをつらつらと書いてみる。

まず、2ちゃんねるの最大のメリットとはこれだろう。

「好みの特定分野について議論をするための、
ある程度の人数が常に確保されている」

「そこに人がいること」
これが最大のメリット。

そしてそれゆえに、
「そこに必ず情報があること」
という第二のメリットが生まれてくる。

だから、多少のノイズがあっても2ちゃんねるを見る価値がありそこに人が集まるのだろう。そこに「情報がある」ならばノイズなんて全く気にしないでいられるか、「ノイズがある」から嫌なのか。ここもまた一つの分岐点で、ノイズを嫌う人は2ちゃんねるに馴染めず(当時は)ブログに流れたのではないだろうか。しかし、そのブログも乱立することによってノイズ性が高まり、今度はmixiに流れたと私は思っている。

また、2ちゃんねるが掲示板だからという良さもある。
「集団心理で動くということ」
2ちゃんねるという存在が、現実的には少し離れたところに存在しているにもかかわらず、スレや板の中に入ると、その中での集団心理で方向性が決まっていくことが非常におもしろい。ゆえに、スレや板に対して所属意識が生まれ、またその集団からはずらた者を叩くという おやくそく まで発生するのであろう。
同族意識というものは、ブログにも「村」という概念で存在する。しかし、これは同じブログツール内での同族意識や、さらにその中での同じ話題を扱う人の間に-はてなキーワードでの繋がりや、mixiのマイミクなどによって-形成されるものであって、2ちゃんねるのソレとは異なった感じがある。
おそらく、2ちゃんねるは場所依存であり、ブログは人依存だからなのではないだろうか。

また、ブログと比べるとこんなのも当てはまるのではないだろうか。
「階層が存在しないこと」
多少反論はあるかもしれないが、「そのブログ/スレ上では」ブログは発信者と読者にくっきり分かれているのに対して、2ちゃんねるでは発言者という位置づけで横並びである。

そして、私が2ちゃんねるにおける最も好きな部分はこれ。
「予定調和であること」
まさに、ぬるぽと発言するとガッと突っ込んでくれるやさしさ。雰囲気に合わない人にスレ違いカエレと言ってくれるやさしさ。ネタを振ると予定通りに想定の斜め上の発言で返してくれるやさしさ。もう、2ちゃんねるはやさしさの塊なんじゃないかと思っているほどです。この予定調和こそが、良い意味でも悪い意味でも今の2ちゃんねるの雰囲気であり、そのほとんどはノイズとなってしまうのでしょう。
 
 

ここ1~2年で2chの役割は大きく変わった。
「議論の場」という役割は今はその多くがブログに移った。
今は「一部のネット世論形成」という役割を”勝手に”担っている。
故に、今の2chとブログは同じ土俵で比べること自体に
そもそもムリがあるんじゃないかと思う。

2ちゃんねるは、非常に有用な場であった。しかし、その良い部分を多くのブロガーが取り入れることで、オンリーワンでなくなり、また集団で動くがゆえ、個人主体で動くブログにスピードという点で勝つことは難しいようにも思う。
では、有用な情報を発言する人はいなくなっただろうか。私は「No」と答える。それは用途が変わっただけ。同じ土俵で比べること自体にムリがあるといわれているように、2ちゃんねるは場所、ブログは人を中心にまわっているという使い方をされているのではないかと思う。

場所は人間に影響を与えはするが、人間を生むことはできない。
人間は場所に影響されながら、場所に影響を与えて、場所を変えることができる。

どっちなんだろう。
ブログを経験する人によって2ちゃんねるが変わったのか。
それとも、2ちゃんねるで育った人がブログを変えたのか。

どちらでもいい。
どちらも有用であって欲しい。
 
 
 
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