アスペルガー症候群者が「人の気持ちがわからない」といわれること

アスペルガー症候群はじめ自閉症スペクトラム障害の人間について、よく「人の気持ちがわからない」といわれる。

それだけだとはっきり言って「どうやってわかれというんじゃあ」というのが本音のところである。

しかし、しかし、しかし…

定型発達者が「人の気持ちがわかっている」と解釈する状態は、本質的に人の気持ちが判るということではないようである。

3人以上の場合、場の雰囲気(とやら)を察して集団の意向がある程度同じ方向にいくように言動を合わせるとか、2人の場合、相手
が無意味に不快にならないような言動をするとか、そういった言動そのものをもってして「気持ちがわかる」状態と呼ぶようである。

つまるところ関わり合いの「次のステップ」が定型発達者の神経を逆撫でしない状態のことなのであろう。

「気持ちイコール意図」ではないし、また、「気持ちイコールそのときの心理状態」でもないようである。

それを誤解してしまうと対人的に失敗したくなくて何事も「主張できない」状態に陥ってしまったり「言いなり」になってしまいやすかったり、逆に「主張するな」と言われているようで腹が立って攻撃的になったりしてしまうのだろうと思う。

何にせよ、こうやってマニュアル作って対処するしかないのだから
アスペルガー症候群者にとって対人関係はとかく難しい…。
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