米東部で目撃相次ぐ「謎のドローン」 ホワイトハウスは脅威説否定

米東部ニュージャージー州を飛行する「複数の無人航空機(ドローン)」を目撃者が撮影したとされる画像=2024年12月5日、AP 拡大
米東部ニュージャージー州を飛行する「複数の無人航空機(ドローン)」を目撃者が撮影したとされる画像=2024年12月5日、AP

 カービー米大統領補佐官(広報担当)は12日の記者会見で、東部ニュージャージー州で正体不明の無人航空機(ドローン)の目撃情報が相次いでいることについて、「画像を検証した結果、目撃情報の多くは合法的に飛行している有人航空機のようだ」と述べた。

 カービー氏は、飛行禁止空域での目撃情報はなく、沿岸警備隊などの調査で外国が関与している形跡は見当たらなかったと説明。「国家安全保障や公共の安全に脅威を及ぼしているとの証拠はない」と述べた。

 ニュージャージー州周辺では11月中旬以降、夜間などに「謎のドローン」の目撃情報が相次いでいる。市販品よりも大型で、「スポーツタイプ多目的車(SUV)ほどのサイズだった」との証言もある。

 トランプ次期大統領の別荘や軍事関連施設の付近でも目撃されており、2023年に中国の気球が飛来した時のような「外国によるスパイ行為」を疑う声も浮上。連邦捜査局(FBI)や州当局が捜査に乗り出し、州議会では「一時的な緊急事態宣言」を求める声も上がっていた。【ワシントン秋山信一】

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