特集

習近平の中国

習近平体制は党大会を経て3期目が始動。権力集中が加速する異例の長期政権は、どこに向かうのでしょうか。

特集一覧

習氏、報告書原稿の半分近くを読み上げず…その狙い 中国共産党大会

活動報告を終えた後、胡錦濤前総書記(右)と言葉を交わす習近平総書記=北京の人民大会堂で2022年10月16日、AP
活動報告を終えた後、胡錦濤前総書記(右)と言葉を交わす習近平総書記=北京の人民大会堂で2022年10月16日、AP

 16日に開幕した中国共産党第20回党大会では、ひな壇の1列目に習近平総書記(国家主席)と前総書記の胡錦濤氏が隣り合わせで並んだ。胡氏は10年前、全ての権力や役職を習氏に譲った指導者だ。胡氏とは違い、3期目へと権力を手放さないとみられる習氏は、2時間の報告を終えて着席する際、胡氏と目を合わせたが、2人ともに笑顔はなく、握手も交わさなかった。

 習氏の今年の報告読み上げは、3時間半も続いた5年前と比べ、半分近い短さだった。ひな壇には79歳の胡氏、80歳の温家宝前首相のほか、江沢民総書記時代に政治局常務委員を務めた105歳の宋平氏がおり、長老たちに配慮したとも考えられる。

 式典後に記者団に配布された報告全文の原稿を確認すると、別の配慮の痕跡が見られた。原稿には、読み上げたものの2倍近い分量があり、そこには10年前、習氏が胡氏から党トップの座を譲り受けた際に、どれだけ党内に問題が大きかったかが、かなり強い言葉で詳述されている。

 例えばこうした部分だ。

 「党内には党の指導を堅持することへの認識の甘さ、…

この記事は有料記事です。

残り1914文字(全文2366文字)

【時系列で見る】

関連記事

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月
' + '
' + '

' + csvData[i][2] + '

' + '' + '
' + '
' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList; } const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item'); let dataValue = '1_hour'; Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick); }); fetchDataAndShowRanking();