0. はじめに
誰にでも運営できるともっぱら評判の羅列型個人ニュースサイト「小生にうず」の香陸です、はじめまして、そして、お久しぶりです。とうとう僕で八人目ということで閲覧者はかなり限定されてきていると思いますが、とにかく今回のテーマは「サイトの個性」です。おそらく僕自身の首を絞めるようなことも書いていたりして見苦しい場面もあると思いますが、あまり煩いことは書かれていない散文ですので、どうぞお付き合い下さい。 1. 小生にうず 覗いていただければわかる通り、これといった特徴のない、いわゆる「羅列型個人ニュースサイト」です。もはや僕の売りであった長文の感想や、記事の丁寧なまとめというものもありません。つまり、あまり個性的ではなく、同時期にニュースサイトを始めた他サイトと比較しても、きわめて地味で知名度が低く影響力もそれほどありません。しかし、僕はいま、逆にこのように言いたいとも思うのです。まさに「これが羅列型個人ニュースサイトなのだ」と、そして、まさに「羅列型個人ニュースサイトであること」が「小生にうず」の個性であるのだと。 2. 羅列型 僕は天邪鬼なので、去年の冬、「羅列型」というスタイルを非難する声が現れたとき「これはもう徹底的に羅列型でやるしかない」と思いました。そして、不思議なことではあるけれども「羅列型個人ニュースサイトであり続ける」ということが「個性である」と言っても馬鹿らしいことではないように事情は変わったと思うのです。そして、そもそも僕は「羅列型個人ニュースサイト」が好きなのでした。だから「羅列型」から離れる人がいる一方で、僕は「羅列型」にますます執着するようになっていきました。サイトの規模が大にせよ小にせよ「羅列型」というのは無理のない気の抜けた更新スタイルなのです。 そのようなわけで、僕は「小生にうず」を、そうしたものの範型として「この程度のものでも良いのだ」ということの事例として書いています。なにも語らない「小生にうず」は、ウェブに漂うひとつのサイトとしてこれで良いのです、僕はそれを確信しています。 3. 個人ニュースサイト 個人サイトは「個性」を求められます。まさにそのことが「個人」サイトである理由です。情報効率や利便性はたしかに重要だけれども、閲覧者はそれとともにそこにある「個性」に触れにやってきます。一般的なニュースを扱っていても事情は同じです。だからこそ、記事題名は改変されることが許されるし、感想を付けることで記事内容を評価することも許されています。いや、むしろ「許されている」というよりも、それを「求められている」わけです。運営者がなにをどう受け止めたのか、その反応をうかがいに閲覧者はサイトにアクセスします。まさに「他人の視点に立ってみる」ということを求めてです。 そうであるとすると「小生にうず」は個人ニュースサイトとして失敗です。ただ記事が並ぶだけで、僕の感想は皆無です。また、掲示板もなく、場としての機能も有していません。毎日、記事の行列が上から下に無機質に流れていくだけ。 そのような観点に立つと、極端ではあるけれども、「小生にうず」は個人ニュースサイトから「僕」をできるだけ消去してみようという試みでした。「僕」が僕のサイト上から消去されたとき、個人サイトはどうなるのか。 僕の印象では「ほぼなにも変わっていない」ように思われます。そして、僕がそのように思えるのなら、閲覧者に不親切な僕にとって、それ以上の余計なことをする必要はなかったのです。いまの状態で僕の表現は完結しています。そのようなわけで、もしかすると一般の閲覧者には無機質な行列で、わざわざ人間が手動で更新しているようには思われないサイトかもしれません。しかし、その筋の人や同業者には少しだけ楽しめるようにはなっているだろうと期待しています。 4. まとめ 以上のような次第で「小生にうず」の個性は「羅列型」の「個人ニュースサイト」であるということでした。サイトのスタイルに限って、かなり当たり障りのないことを書いた気もしますが、企画第一回の内容としては軽すぎず重すぎずこの程度で良いのではないかなと思います。本当は「羅列型」が僕の趣向と生活スタイルに合っているということや、中途半端な感想が諸刃の刃であることにも触れたほうが良いのでしょうが、そういう具体的なことは、この企画が回を重ねるうちに話題に挙がるのではないかなと思うので、無理をせずに気長に楽しむことにしたいと思います。
by text_project
| 2006-02-05 11:38
| 香陸
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