【日刊試読タイム】『幸せ二世帯同居計画 ~妖精さんのお話~』(電撃文庫)
冬用のコートがガチで欲しくなってきました。
さて、今回は電撃文庫が2016年11月10日に発売する『幸せ二世帯同居計画 ~妖精さんのお話~』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。
【あらすじ】 とある事情により家を失って公園でサバイバル生活を送っていた俺たち兄妹は、近所で発見した空き家にこっそり移住することに。でも実はそこには同級生の女の子がたった一人で生活していて!?「まさか……まさか、“妖精さん”!?」 そしてなぜか彼女から“妖精さん”と勘違いされた俺たちは、彼女から隠れたまま奇妙な同居生活を始めることになったんだ。やがて一緒に暮らすうちに、彼女が抱える悩みを知った俺は――。五十嵐雄策が贈る、新しい“家族”のハートフルストーリー開幕! |
著者は五十嵐雄策先生。イラストはフライ先生。五十嵐雄策先生はアニメ化も行われた『乃木坂春香の秘密』でデビューされているのですが、第4回電撃hp短編小説賞にて「最優秀賞」を『幸せ二世帯同居計画 ~妖精さんのお話~』で受賞されています。ある意味デビュー作とも言える本作は、家族を題材としたハートフルな物語のようですね。試し読みでは約35ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!
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家が欲しい⇒目の前には誰も住んでいない家がある⇒天の采配
主人公は早くに両親を亡くし、親戚間をたらい回しにされてきた兄と妹。高校2年への進学を契機に、兄妹二人だけで生きていこうと生活を始めるものの、あっという間に終わりを迎えてしまいます。必然的に家なき子となってしまった兄妹は、段ボールと公園での生活にピリオドを打つべく、まずは「家」が必要であるという結論に至ります。何とかお金をかけずに家を手に入れる手段はないものかと考え……。
目の前には人の住んでいなさそうな一軒家。どうせ誰も住んでいないなら、借りてもいいに決まっている。「お兄ちゃん、それ犯罪だよ」と妹に窘められるも、この家に住むことが許される権利を主張し、渋る妹を説得します。そして晴れて翌日、誰も住んでいないと思い込んでいた家で、兄妹はとんでもないモノを発見するのです。それすなわち、この家の家主を。
家主はクラスメイトのちょっと変わった少女、成瀬莉緒。妹は住人がいることを知り出て行こうと兄を促しますが、兄はこのまま住んでしまうことを決断します。かくして成瀬家は秘密裏に二世帯住宅となるのですが、10日も経たぬ間に絶体絶命のピンチが。遭遇するはずのなかった台所で、隠れることには成功したものの、淹れたコーヒーは出しっぱなし。それを発見した莉緒は「まさか……“妖精さん”!?」と盛大な勘違いを展開するわけです。
試し読みでは、“妖精さん”と誤認されたまま、莉緒との小さなコミュニケーションがスタートするところまでが公開されています。勝手に住み着いた一軒家。住人でありクラスメイトの少女と、“妖精さん”兼秘密裏の居候兄妹がどのように接していくことになるのか、大変楽しみな作品ですね。
気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!
【日刊試読タイム】とは
試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。
©五十嵐雄策/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 イラスト:フライ
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