クリエイティブコモンズとは?たった5分で画像の利用を完全攻略!

20_クリエイティブコモンズ_アイキャッチ

「クリエイティブ・コモンズ」という言葉をどこかで聞いたことがあっても、「クリエイティブ・コモンズの表記がある画像であれば、勝手に使っていいのか」「商用利用してトラブルになったりしないか」と、判断が迷うことがあるかと思います。

今回は、「画像の利用」の場合に絞って、クリエイティブ・コモンズを商用するための知識を図解しつつ、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを利用するための注意点を洗い出しました。

また、最後に、商用可能なクリエイティブ・コモンズ・ライセンス下の無料画像が見つかるサイトもまとめて紹介いたします。

【商用利用もOK!】無料(フリー)写真素材を上手に見つける方法・サイト厳選7選


クリエイティブ・コモンズ商用利用チェック

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは下記のように分類されます。
使用したいと思っている画像についているライセンス(マーク)を確認してから、その画像を使用しましょう。
20140818_01
※この図で使用されている各言葉の意味は後述いたします


クリエイティブ・コモンズとは?

図の説明の前に、そもそもクリエイティブ・コモンズとはどのようなものなのかをしっかりおさえておきましょう。
クリエイティブ・コモンズを上手に利用するためには、まずそこを理解する必要があります。

クリエイティブ・コモンズとは【クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を提供している国際的非営利組織と、そのプロジェクトの総称】のことです。
出展:クリエイティブ・コモンズ・ジャパン

20140818_02
一般に「クリエイティブ・コモンズ」と聞くと「フリーに利用できる、画像、楽曲、文学などの作品」をイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、正確には、組織・プロジェクトの名称のことです。

「クリエイティブ・コモンズ」が策定した、“様々なコンテンツの作者が「この条件を守れば私の作品を自由に使って良いですよ」と分かりやすく意思表示をするためツール(マーク)”をクリエイティブ・コモンズ・ライセンスと言います。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが適用されている画像、楽曲、文学などの作品は、そのライセンスの内容の範囲内であれば、自由に使っても良い、というわけです。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは全部で4種類あります。
次項にて、事例を交えながら簡単に説明します。


クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの
各マークの意味・注意点

著作権者の表示

20140818_04
「表示」(Attribution)のマークは、その画像(作品)のクレジット(著作権者情報)を記載しなければならないというものです。
具体的に記載しなければならないこととしては「著作権者の名前」、「作品の著作権が著作権者に帰属していることの表示」、「および資料へのリンク」などがあります。

実際には、作品を提供しているサイトごとによって、ガイドラインが決まっている場合もあるので、特別な指定がある場合は、それらに従う必要があります。

改変禁止

20140818_06
「改変禁止」(No Derivative Works)のマークは、その画像(作品)に加工をして使用してはならないというものです。改変には画像のサイズ変更やトリミングも含みます。

非営利

20140818_08
「非営利」(Noncommercial)のマークは、その画像(作品)を営利目的で使用してはならないというものです。
たとえば、その画像をそのまま販売したり、その画像を利用して作ったものを売ったりすることが禁じられています。

どこまでが「営利目的」の範囲なのか、という点については、議論があるようですが、現状、企業のブログで使用することや、広告掲載のあるサイトで使用されることは慣例的に容認されている現状があるようです。

継承

20140818_10
「継承」(Share Alike)のマークは、画像のライセンスと同じライセンスの下でのみ、派生作品(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス下の画像を利用して作成した自分の作品)を配布することができるというものです。


番外編:パブリック・ドメインとは?

クリエイティブ・コモンズに似た言葉でパブリック・ドメインがあります。

パブリック・ドメインとは、
作品(著作物)の著作権などの一切の権利が切れた状態または、消滅した状態のこと“を言います。
20140818_12
そのため、パブリック・ドメインの状態になった作品については、誰でも自由に利用することが可能です。

海外の画像配布サイトでは、”This photo is public”との記載があることがありますが、これには注意が必要です。

ここでの”public”は単に「一般公開されている」という意味で、パブリック・ドメインであるとは限らないからです。この”public”の解釈をめぐって実際に裁判も起こっていますので、注意しておきたいものです。

こういった画像を使用する場合は、”Public Domain”と明記されているものを使用しましょう。


クリエイティブ・コモンズの
画像が見つかるサイトまとめ

最後に、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス下の素材・画像が見つかるサイトもご紹介いたします。

Creative Commons Search

http://search.creativecommons.org/
クリエイティブ・コモンズ米国本部が運営するクリエイティブ・コモンズの作品検索サイトです。
こちらは英語のサイトですが、商業利用可能か、加工・修正可能かで絞り込んで検索をかけられる点が便利です。
20140818_15

Compfight

http://compfight.com/
Compfightは、画像検索サイトFlickr(https://www.flickr.com/)の検索結果を見やすく表示してくれるサービスです。
20140818_16


クリエイティブ・コモンズに関するよくあるご質問

クリエイティブ・コモンズについての役立つQ&Aをまとめています。

Q.クリエイティブ・コモンズの画像を使用する際、クレジット表記は必須ですか?

A.はい、多くの場合、クレジット表記が必要です。著作権者の名前や作品の著作権表示などを記載する必要があります。

Q.クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの画像をSNSでシェアする際、特別な配慮が必要ですか?

A.SNSでの使用もライセンスに従う必要があります。クレジット表記や非営利目的の条件を守ることが求められます。

Q.クリエイティブ・コモンズのライセンスが変更された場合、過去に利用した画像はどうなりますか?

A.一度適用されたライセンス条件で利用した場合、その条件は変更されません。ただし、将来の利用には新しいライセンス条件が適用される可能性があります。

Q.クリエイティブ・コモンズの作品を有料サービスで利用することはできますか?

A.非営利条件が付いていない場合、有料サービスでも利用可能です。条件を確認してから利用してください。

Q.クリエイティブ・コモンズのライセンス条件を誤って破った場合、どうなりますか?

A.ライセンス違反があった場合、著作権侵害として法的措置が取られる可能性があります。必ず条件を守って使用してください。


まとめ

いかかでしたでしょうか?

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを上手に使えば、無料で様々な作品を利用することが可能です。クリエイティブ・コモンズを正しく理解して、ブログやサイト制作に活用してください!