LINEポケットマネーの審査は甘い?在籍確認は?借り入れまでの流れや審査通過のポイント


2019年にサービス提供がスタートした「LINEポケットマネー」は、コミュニケーションアプリ「LINE」から申し込める気軽さや、LINEスコアという人工知能(AI)の信用スコアを使って審査をするなどの特徴があるローンです。

2022年12月度には累計融資実行額1,000億円を突破しており、2022年12月度の新規契約者数は業界トップ3社を超える勢いになっています。
出典:LINE Credit|スマホ融資サービス「LINEポケットマネー」累計貸付実行額1,000億円を突破 2022年12月度の新規契約者数は業界トップ3社を超える勢いに

業界大手のアコムと与信・審査分野での提携も発表しており、今後ますますサービスが拡充されることも期待できます。
出典:LINE Credit|LINE Credit株式会社とアコム株式会社、 業務提携契約を締結

このように、短期間でどんどんユーザーに認知されているLINEポケットマネーについて、どんなサービスなのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事ではLINEポケットマネーの概要やメリット・デメリット、最短即日融資を受けるための流れなどを紹介していきます。

このページで分かること

  • LINEポケットマネーは「LINE」アプリから申し込める新しいローンサービス
  • 無利息期間など大手消費者金融に近いサービスを提供している
  • LINEスコアの点数が審査結果に影響することがある

LINEポケットマネーの基本スペックと3つのプラン

LINEポケットマネー(ラインポケットマネー)とは、必要なときにいつでもお金を借り入れできるローンサービスです。

提供しているのは「LINE Credit株式会社」で、みずほ銀行、オリエントコーポレーション、LINE Financial株式会社の3社の共同出資によって2018年5月に設立されました。

お金を借りるサービスといえば「ローンカードをATMに挿入して現金を引き出す『カードローン』」などが思い浮かびますが、LINEでもLINEポケットマネーとしてお金を借りるサービスを提供しています。

詳しくは後ほど紹介しますが、「最短10分で審査が完了する」「消費者金融と同様の無利息期間を利用できる」「WEBだけで借り入れ手続きが完了する」など数々の便利なサービスがあります。

以下に基本情報を表でまとめたので、申し込みを検討している方はチェックしてみてください。

商品名 LINEポケットマネー(ラインポケットマネー)
提供会社 LINE Credit株式会社
申し込み条件 ・新規契約時の年齢が満20歳から65歳までであること
・安定かつ継続した収入の見込める方であること など
※利用できるのは満69歳まで
※LINE Credit株式会社指定の保証会社の保証を受けられることも必要
審査時間 最短10分
融資までのスピード 最短即日
金利(実質年率) 3.0%~18.0%
利用限度額 300万円
無利息期間 30日間
※LINE Pay残高にキャッシュバックする形で実質無利息になる
WEB完結 可能
在籍確認 電話連絡をなしにする要望はできない
担保・保証人 不要

目的に応じて3つのプランから選択できる

LINEポケットマネーは、いくつかのコースに分かれていることをご存知でしょうか。

具体的に選択できるプランは以下の3種類です。

  • スタンダードプラン
  • マイペースプラン
  • プレミアムプラン

ただし、最初に選択できるのは「スタンダードプラン」または「マイペースプラン」の2種類のみです。プレミアムプランは、一定条件を満たした人だけが利用できます。

各プランの詳細はのちほど紹介しますが、まずは各プランの特徴を表にまとめました。

  スタンダードプラン マイペースプラン プレミアムプラン
無利息期間
※キャッシュバック
30日 なし 30日
金利(実質年率) 3.0~18.0% 18.0% 3.0~18.0%
利用限度額 50万円まで 3万円まで 55万円~300万円まで
入金方法 ・LINE Pay
・銀行口座
LINE Pay ・LINE Pay
・銀行口座
増額申請の可否 300万円まで可能 不可 300万円まで可能
初回の返済日 最短翌月 最短6ヶ月後 最短翌月

スタンダードプラン:限度額50万円までの自由度の高いプラン

スタンダードプランは、LINEポケットマネーの機能を過不足なく利用できる基本的なコースです。初回契約特典として最大30日の利息キャッシュバックのサービスを利用することで、結果的に消費者金融カードローンのように無利息で一定期間利用できます。

利用限度額が50万円まではスタンダードプランを利用でき、それを超えるとプレミアムプランに移行します。

後述するマイペースプランとの違いは「融資限度額が大きい」「審査次第で増額も可能」「銀行口座に入金もできる」といった点です。

マイペースプラン:利用限度額3万円までの超少額プラン

マイペースプランは、初回の自動返済日が最短6ヶ月目から始まるプランです。自動引き落としが始まるのが借り入れから6ヶ月後であり、自分のペースで返済計画を立てたり、返済のためのお金を貯めたりすることが可能になります。

利用限度額は3万円までと少額なので、10万円以上の高額融資を受けたい人には向いていません。その代わり、3万円未満の少額についてマイペースに返済したい人向けのプランといえるでしょう。

ただし、入金はLINE Payに限定されている点には注意が必要です。また、スタンダードプランやプレミアムプランと異なり、増額の申請もできません。将来的に多くの金額を借りたくなる可能性がある人は、スタンダードプランを選択しましょう。

プレミアムプラン:スタンダードプランで実績を重ねた人限定の高額融資プラン

プレミアムプランは、最初の契約でスタンダードプランを選んだ人限定で、55万円以上まで増枠した人が移行できるプランです。

融資限度額は300万円までと、LINEポケットマネーのサービスの上限まで借り入れできます。

100万円を超えるような高額な融資を受ける可能性がある人はマイペースプランを選ばず、「スタンダードプランを選ぶ→返済実績を積み重ねる→増額の審査をクリアして利用枠を55万円以上にする」という流れでプレミアムプランに移行しましょう。

審査の条件として「LINEユーザーであること」が必要

LINEポケットマネーは、LINEアプリを利用している人が申し込めるアプリです。

普通のメールやSMSなどで家族・友人や知り合いと連絡を取り合っている人は、LINEアカウントを取得しないとLINEポケットマネーを利用できません。

とはいえ、LINEの月間利用者数は、9,500万人とも言われており、日本人のほとんどが利用していることになります。

出典:LINEキャンパス|LINEのユーザーはどんな人?

ほとんどの人がLINEを利用しているので、この条件は日本人ならほぼクリアしているといっても良いでしょう。

万が一まだ利用したことがない人も、これだけ周囲の人が利用していれば、新しく始めるハードルは低いはずです。

なお、LINEポケットマネーには年齢要件もありますが、満20歳以上65歳以下と幅広い年齢の人が利用できます。安定した収入を得ていれば、年齢要件はさほど気にする必要はないでしょう。

ただ、2024年現在はすでに成人として扱われる18歳・19歳の人はLINEポケットマネーに申し込めない点に注意が必要です。18歳・19歳の人が融資を受けたい場合、「プロミス」など18歳以上なら申し込めるサービスを選択しましょう。

LINEポケットマネーと他のカードローンのサービス比較

LINEポケットマネーのように「お金を借りられるサービス」には、数多くの種類があります。プロミスやアイフルなどは、カードローンおすすめの良い例でしょう。

「最短即日で融資を受けられる」「初回の契約なら無利息期間を利用できる」などの特徴が共通している点も多く、「どのサービスを利用して良いのか分からない……」とお困りの人もいるのではないでしょうか。

そこで、LINEポケットマネーとサービスの内容が近い消費者金融カードローンや銀行カードローンのなかでも知名度が高くてサービスが充実している大手を中心に、サービス内容を一覧表で比較してみました。

「どのお金を借りるサービスを利用するか……」について迷っている人は、サービス同士の比較検討に活用してみてください。

  金利(実質年率) 利用限度額 融資までのスピード 特徴
LINEポケットマネー 3.0~18.0% 300万円 最短即日
※審査結果が届いた後、アプリ上で契約内容に同意して返済用銀行口座を登録すると、すぐに利用可能
・LINE payにチャージできる
・半年後に返済が始まる「マイペースプラン」がある
アコム 3.0~18.0% 800万円 最短20分 楽天銀行への振込は最短10秒
プロミス 4.5~17.8% 500万円 最短20分 セブン銀行とローソン銀行でアプリを使って借り入れできる
アイフル 3.0~18.0% 800万円 最短20分 セブン銀行とローソン銀行でアプリを使って借り入れできる
レイク 4.5~18.0% 500万円 最短25分
※Webなら21時までの契約手続き完了で当日中に振込可能
最長180日(5万円まで)と60日までの無利息期間から選択できる
SMBCモビット 3.0~18.0% 800万円 最短即日 Web完結を利用することで、原則として職場への電話連絡による在籍確認を回避できる
セントラル ・1~100万円:4.8%~18.0%
・100~300万円:4.8%~15.0%
300万円 最短即日
※平日14時まで申込み場合で最短即日振込、自動契約機申込で最短即日融資
セブン銀行ATMで借り入れできる
楽天銀行スーパーローン 1.9~14.5% 800万円 数日 楽天ユーザーは審査で優遇される
みずほ銀行カードローン 2.0%~14.0%
※住宅ローンを契約中の方限定金利:年1.5%~13.5%
800万円 最短当日(インターネットの場合) 住宅ローンを利用していれば更に低金利になる
三井住友銀行カードローン 年1.5%~14.5%
※住宅ローンをお借入中なら金利 年1.5~8.0%で利用可能
800万円 最短当日 住宅ローンを利用していれば更に低金利になる
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 1.8%~14.6% 500万円 申込から最短即日
※テレビ窓口でのカード受け取りを希望の場合
三菱UFJ銀行の口座がなくても申込可能

LINEポケットマネーのサービス内容は、プロミスやアコムなどの大手消費者金融と似ています。さらに「LINE Payにチャージできる」という、他のカードローンにはない特徴もあります。

融資限度額は300万円と若干低いですが、生活費の補填やレジャー費用の借り入れなら十分な金額を借り入れできるでしょう。普段からLINE Payを利用している方はもちろん、使い慣れたLINE関連アプリでお金を借りたい人もLINEポケットマネーがおすすめです。

LINEポケットマネーの特徴・メリット

LINEポケットマネーは普段利用しているコミュニケーションアプリ「LINE」からアクセスできるという、ほかの消費者金融にはない大きな特徴があります。

そのほか、昔からある消費者金融カードローンと同様のメリットや、LINEポケットマネーならではのメリットが多くあります。他の金融サービスとどちらを選ぶか迷っている人は、LINEポケットマネーならではのメリットを知っておきましょう。

LINEポケットマネーのメリットとして考えられるものは、以下のとおりです。

  • はじめての人なら最大30日間の利息キャッシュバックがある
  • 利用限度額は300万円と十分な金額
  • マイペースプラン以外は利用限度額の増額にも対応している
  • 手続きは全てLINEで完結できる
  • 審査時間は最短30分~1時間くらい
  • 借り入れは24時間365日間いつでもOK
  • 返済は100円から対応
  • 郵送物がないから家族バレの心配がない
  • 返済日はプッシュ機能で知らせてくれる

はじめての人なら最大30日間の利息キャッシュバックがある

LINEポケットマネーには、プロミスやアコムといった大手消費者金融のような無利息期間のサービスがあります。

はじめて利用の方に限定ですが、新規契約から30日間のあいだに発生した利息が後日、LINE Payにキャッシュバックされます。

返済時は利息を支払いますが、キャッシュバックされることで実質的に利息負担なく完済できることになります。

申し込みはLINEで完結するので、契約書類や利用明細が自宅に届く心配はありません。また、店頭やATMまで出向くこともないので、誰にも知られることなく無利息サービスを利用できるでしょう。

初回に契約する際に「30日以内に完済できる人」や、「30日のあいだに多めに返済できる人」なら、ぜひキャッシュバックサービスでお得にお金を借りましょう。

ただし、実際に利息がキャッシュバックされるのは「対象期間満了日から3ヶ月後の中旬ごろ」です。支払った利息が戻ってくるまでにタイムラグが発生する点には注意が必要になります。

利用限度額は300万円と十分な金額

LINEポケットマネーの利用限度額は「5万円から300万円」です。

大手消費者金融や銀行カードローンでは500~800万円以上の利用限度額が設定されている例もありますが、300万円でも十分に高額といえます。

ただし、誰でも300万円まで利用できるわけではありません。借り入れの上限は年収3分の1までに制限されます。

過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。例えば、年収300万円の方が貸金業者から借入れできる合計額は、最大で100万円となります。

引用元:日本貸金業協会|1 お借入れは年収の3分の1までです

また、総量規制はあくまでも上限の数字なので、多くの場合は総量規制よりも更に少ない利用限度額が設定されます。

最初に選べる「スタンダードプラン」の利用限度額は50万円であることから、最初の契約では利用限度額が50万円以下の設定になることが多いと予想できるでしょう。

マイペースプラン以外は利用限度額の増額にも対応している

LINEポケットマネーは「スタンダードプラン」「マイペースプラン」「プレミアムプラン」に分かれていますが、このなかでもマイペースプラン以外の2つのプランは利用限度額の増額が可能です。

LINEポケットマネーと契約したあとに、公式ページのトップ画面に「増額案内」が表示されている方なら限度額を上げてもらえる可能性があります。 増額の案内表示は、LINEポケットマネー側が増額の可能性があると判断したユーザーに対して表示させる仕組みであるためです。

さらに、増額できる金額まで表示されている場合は、審査を通過できる可能性が高いといえるでしょう。

ただし、増額を実現するには必ず審査を通過する必要があります。契約時に全員が審査を通過していますが、それとは別に増額の審査が必要です。

公式画面に増額の案内が掲載されていても、「審査なしに増額できる」というわけではないというのは覚えておきましょう。

手続きは全てLINEで完結できる

消費者金融カードローンや銀行カードローンでもWEB完結が利用できますが、そのほかに「電話」「店頭」「無人契約機」といったさまざまな選択肢があります。

一方、LINEポケットマネーの申し込み手続きはスマホアプリでのみ進んでいきます。普段から使い慣れているLINEで手続きを完結させられるため、どこかに出かける必要はありません。

手続き自体も非常に簡単で、LINEアプリの「LINEウォレット」からポケットマネーを選択して手続きを進めるだけでOKです。

思い立ったときにスマホさえあれば、自宅にいながら全て手続きを完結させることができます。

審査時間は最短30分~1時間くらい

LINEポケットマネーによれば、審査にかかる最短の時間は「30分~1時間程度」です。審査結果が早く出ることがあれば、最短即日で融資を受けることも可能です。

より低金利で利用できるサービスに「銀行カードローン」がありますが、こちらはほとんどのケースで最短即日融資にはなりません。

LINEポケットマネーは「年利3.0~18.0%」と高金利である反面、融資までのスピードは早いです。大手消費者金融であるアコムやプロミスに近いスピード感で融資まで進むことができるのは、LINEポケットマネーの大きなメリットといえるでしょう。

審査にかかる時間は申し込む人によっても異なるので一概にはいえませんが、急いでお金を借りたい人はLINEポケットマネーがおすすめできます。

ただし、注意したいのが「申し込み時間」と「審査対応時間」が異なるということです。

LINEポケットマネーはLINEアプリから24時間365日いつでも申し込みができますが、信用情報機関を照会できる時間は8:00~22:00と決められています。それ以外の早朝や夜間に申し込んだ場合は、30分~1時間よりもかなり長い時間待たされることになります。

早くお金を借りたい人は8:00~22:00という時間帯のなかでも、できるだけ早い時間、できれば午前中のうちに申し込みを完了させることをおすすめします。

借り入れは24時間365日間いつでもOK

LINEポケットマネーでは、申し込みから契約だけでなく、借り入れや返済もすべてアプリで完結できる魅力があります。

利用できる借り方は以下の2種類で、いずれも時間を選ばずに利用が可能です。

LINE Payにチャージ ・24時間365日いつでもチャージできる
・LINE Payを使って決済できる
・LINE Payから現金を出金できる
銀行口座に入金 ・24時間365日いつでも即時入金できる
※金融機関の都合により、入金までに時間を要するケースがあります。
※平日6:00~8:29の受付分は、当日8:30以降の振込になる

返済は100円から対応

LINEポケットマネーでは毎月決まった返済日に加え、好きなタイミングで繰り上げ返済が可能です。繰り上げ返済は100円から可能であり、少しお金に余裕ができたタイミングでいつでも借り入れ残高を減らせます。

利息の計算は「借り入れ残高×金利÷365×返済日数」で計算するので、少しでも早く返済する方が利息負担を軽減させることができます。

ボーナスや退職金など、臨時収入があった際にはどんどん繰り上げ返済を行うのがおすすめです。

なお、繰り上げ返済で約定返済以上の金額を支払った場合、次回の約定返済日の返済はスキップされる仕組みです。

郵送物がないから家族バレの心配がない

LINEポケットマネーのメリットの1つに、LINEアプリのなかで申し込み~契約手続きが完了する点があります。契約後に自宅に契約書が届いたり、借りたあとに利用明細が郵送されたりすることがありません。

他社のカードローンのうち、WEB完結に対応していないものは利用明細や契約書が自宅に届く可能性があります。家族が封筒を開けると金融商品を利用していることがバレることになりますが、LINEポケットマネーならその心配は無用です。

借りるときも同様で、ほかのカードローンでありがちな「ローンカードが自宅に郵送される」という心配もありません。

借り入れ手続きもLINE上で完結でき、LINE Payへの入金であれば銀行口座に入金記録が残ることもありません

家族に内緒でお金を借りたい人にとっても、LINEポケットマネーは有力な候補になるサービスといえるでしょう。

返済日はプッシュ機能で知らせてくれる

LINEポケットマネーのメリットとして、返済日をプッシュ機能でお知らせしてくれる点が挙げられます。

返済にはLINE Payを利用しますが、うっかりしていて「返済日にLINE Pay残高が不足していた……」ということも考えられます。

そのようなミスから返済遅れになるリスクを回避するのに役立つのが、プッシュ機能です。

返済に関するプッシュ通知は、約定返済日の3日前に公式アカウントからLINEに届きます。返済額とLINE Pay残高の両方をまとめて通知してくれるので、返済残高が不足しているかどうかがひと目で分かります。

返済遅れを発生させると翌日から「遅延損害金」が発生して完済が遠のくことになりますが、プッシュ通知ポケットマネーのプッシュ機能を利用すればその心配を最小限に抑えることができるでしょう。

LINEポケットマネーの注意点・デメリット

家族バレの心配がほぼなく、スマホ1台あればいつでも気軽にお金を借りられる「LINEポケットマネー」。数多くのメリットがありますが、一方でデメリットに感じることもあります。

ここではLINEポケットマネーのデメリットや注意点を紹介するので、利用を始める前にチェックしておきましょう。

具体的に知っておきたいLINEポケットマネーのデメリット・注意点は以下のとおりです。

  • 無職や専業主婦の人は借り入れできない
  • LINE Payへの登録が必須である
  • 金利は消費者金融と同等で高め
  • LINEポケットマネーの審査通過率は非公表
  • LINEポケットマネーは総量規制の対象になっている

無職や専業主婦の人は借り入れできない

LINEポケットマネーをはじめとした消費者金融を含む貸金業者は、「貸金業法」という法律に従って審査をおこないます。審査の際に貸金業者が守るべきルールとして、「総量規制」の存在があります。

総量規制とは貸金業者が貸付けできるのは、「利用者の年収3分の1まで」というルールのことです。

LINEポケットマネーをはじめとした正規の貸金業者は貸金業法の決まりを守ることが絶対です。

もし年収0円の人が申し込んだとしても、「年収の3分の1=0円」となるのでお金を借りることはできません。

よって、専業主婦や無職の人など、本人の年収がない人がLINEポケットマネーに申し込んだとしても、審査を通過することはありません。

無職の人がお金を借りたい場合、貸金業法の対象外である銀行カードローンや、「配偶者貸付」という制度を導入した一部の消費者金融に申し込むことになるでしょう。

ただ、銀行カードローンも最近は審査が厳格化されており、総量規制のような自主規制が行われている可能性もあります。

無収入の人がお金を借りるなら、パートやアルバイトで働き始めて給与を得るのが近道です。

LINE Payへの登録が必須である

LINEポケットマネーのデメリットとして、「LINE Payへの登録が必要」という点が挙げられます。

ご利用にあたり「LINE アカウント」「LINE Moneyアカウント(LINE Pay)」のご登録が必要となります。

引用元:LINEポケットマネー|商品のご案内

これは、LINEポケットマネーで借りたお金が、基本的にLINE Payに送金される仕組みになっていることによります。つまり、LINE Payに登録しない以上は、コミュニケーションアプリのLINEだけを持っていてもLINEポケットマネーを利用することはできません。

ただ、「すでにほかの決済アプリを持っているから、新しいアプリを増やしたくない……」とお悩みの人もいるでしょう。

すでに持っている決済アプリがPayPayだった場合は、アプリ内でLINEポケットマネーと同じようなサービスを利用してお金を借りることが可能です。

普段からどの決済アプリをメインで利用しているかで、お金を借りるサービスも使い分けると良いでしょう。

なお、コミュニケーションアプリの「LINE」のアカウントも必要です。とはいえ、こちらは今や大半の人が利用しているので問題ないでしょう。

金利は消費者金融と同等で高め

LINEポケットマネーの金利は「年3.0~18.0%」です。3.0%という金利を実現するには利用限度額の上限である300万円まで借りるなどの条件を満たすことが必要であり、多くの人は上限金利である18.0%の金利が適用されます。

この上限金利はアコムやアイフル、レイクなどの大手消費者金融と同じ水準です。一方、三井住友銀行やみずほ銀行などの大手銀行が提供するカードローンは金利が2.0~14.5%程度であることが多く、条件を満たすと更に上限金利が引き下げられることもあります。

金利が低いほど、同じ金額を同じ期間借りても利息が安くなるため、返済総額を安くおさえることができます。

金利を重視してお金を借りるサービスを選ぶなら、大手銀行(メガバンク)や地方銀行、ネット銀行のカードローンがおすすめです。

ただ、銀行カードローンは低金利なぶんだけ審査が厳しい傾向にあり、多くの場合は即日融資に対応していません。

銀行カードローンを選ぶと審査落ちのリスクが上がったり審査通過まで時間がかかったりする可能性もある点は覚えておきましょう。

LINEポケットマネーの審査通過率は非公表

プロミス、アイフル、アコムの大手消費者金融では、毎月の成約率(審査通過率)を公表しています。同じく大手のレイクも四半期ごとの成約率を公表しているので、「少しでも成約率が高いカードローンに申し込みたい」という人が大いに参考にできます。

一方、LINEポケットマネーでは審査通過率の公表などは行っていません。つまり、何人が申し込んで、そのうち何人が審査を通過できたのか、その正確な数字は分かりません。

ただし、金利設定を見ると、LINEポケットマネーの審査基準がほかの消費者金融よりも圧倒的に厳しいとは考えにくいです。

LINEポケットマネーの金利設定は3.0~18.0%であり、大手消費者金融と同等の数値です。銀行カードローンの金利(1.5~14.5%)と比べて高めの金利設定であり、銀行の審査よりは柔軟な判断が期待できます。

参考までに、大手消費者金融3社(プロミス、アコム、アイフル)の2023年4月と10月の審査通過率(成約率)は以下のとおりです。

  審査通過率(成約率)2023年4月分 審査通過率(成約率)2023年10月分
プロミス 42.3% 34.7%
アコム 40.7% 44.1%
アイフル 29.7% 38.8%

金利設定がほぼ同じということは、LINEポケットマネーの成約率も上記の成約率と大きくは変わらないと考えることもできるでしょう。

ただし、成約率は一定ではなく、それまで40%台だった成約率が20%台まで下がることも少なくありません。

今後仮にLINEポケットマネーの成約率が公表されたとしても、それだけを判断材料にせず、あくまでも参考程度に留めておくことをおすすめします。

成約率が低いとしても、「安定して収入を得ている」「他社で返済遅れを発生させていない」などの基本的なポイントを守れば、審査を通過できる可能性は十分にあります。

LINEポケットマネーは総量規制の対象になっている

LINEポケットマネーを運営している「LINE Credit株式会社」は、東京都知事 (2) 第31721号日本貸金業協会会員 第006067号という登録が済んだ貸金業者です。

貸金業者は、貸金業法という法律に従う義務があり、貸金業法には「総量規制」とい呼ばれるルールが定められています。

総量規制では、貸金業者は顧客の年収3分の1までしか融資できないと定められています、

年収300万円の人なら借りられるのは100万円まで、年収450万円の人なら借りられるのは150万円までです。

注意すべきは「年収の3分の1」について、ほかの貸金業者からの借り入れとの合算で計算するというところです。

年収600万円の人は200万円まで借りることができますが、すでに他社で100万円を借りている場合は新たにLINEポケットマネーから借りられる金額は100万円のみです。

LINEポケットマネーで最短即日融資を受けるためのステップ

LINEポケットマネーでお金を借りるまでには、いくつかの手続きのステップを踏むことになります。最短でお金を借りられる状態までもっていくためにも、手続きの大まかな流れを押さえておくと良いでしょう。

ここでは、LINEポケットマネーで最短即日融資を受けるためのステップを紹介します。

  1. LINEアプリから申し込む
  2. 本人確認書類の整理
  3. LINEの審査を受ける
  4. 審査結果を受け取る

1.LINEアプリから申し込む

LINEポケットマネーの申し込みは、お持ちのスマートフォンの「LINEアプリ」で行います。

LINEアプリの「ウォレット」をタップするとポケットマネーのアイコンが出てきます。ポケットマネーのアイコンをタップするとLINEポケットマネーの申し込み画面に遷移するので、手続きを開始しましょう。

ポケットマネーのアイコンをタップすると、最初にLINEスコアの診断を求められるので、正直に回答しましょう。

このとき「できるだけ審査で有利になりたい」と虚偽の申告をすると、かえって審査落ちなどのペナルティにつながるので絶対にやめてください。

なお、すでに「LINE Pay」を利用している人の場合、LINE PayのアプリからでもLINEポケットマネーの申込み手続きを始めることも可能です。

2.本人確認書類をLINEから提出

申し込み手続きの際、必ず提出が必要になるのが「本人確認書類」です。スマートフォンで撮影した本人確認書類などの画像をLINE Payの本人確認手続きの際にアップロードできます。

提出できる本人確認書類の種類は以下のとおりです。

【運転免許証を持っている場合】
・運転免許証
・運転経歴証明書

【運転免許証を持っていない場合】
・特別永住者証明書
・マイナンバーカード
・在留カード(在留資格が「永住者」の場合のみ)
※永住権がない人の申請はできない

また、以下の条件に該当する場合、収入証明書の提出も必要です。

  • 極度額が「50万円」を超える場合
  • 他の貸金業者からの借入を合わせて「100万円」を超える場合

提出できる収入証明書類は以下のとおりです。

1)源泉徴収票
2)給与明細書
3)確定申告書
4)その他の書類 (納税通知書、納税証明書、青色申告決算書、収支内訳書、支払調書、年金証書、年金通知書、所得証明書)

引用元:LINEポケットマネー|収入証明書提出時の注意点

本人確認書類や収入証明書類を提出する際は、以下のような状態にならないように撮影時に気を付けましょう。

  • 重要な部分が隠れたり折られたりして読み込めない
  • 受付できない画像形式でアップロードした
  • 書類の一部しか写っていない
  • 文字がブレている

このような提出の仕方では受け付けてもらえないため注意が必要です。不備があると審査が遅れ、即日融資ができない可能性もあります。

なお、LINE Payをインストールしていない人は、このタイミングでインストールが求められます。アプリをインストールし、LINE Payが使えるように手続きを進めておきましょう。

3.LINEの審査を受ける

申し込みが完了したあとは、審査が開始されます。

審査結果の通知はすべてLINE上で行われるので「電話がかかってきて家族に内容を確認される」といった心配は無用です。

ただし、申し込み時に申告した会社に在籍確認の電話連絡が行われることはあります。

4.LINEで審査結果を受け取る

審査完了後は、審査結果がLINEで通知されます。審査を通過した旨がLINEで通知されたあとは、LINE Payまたは銀行引き落としのいずれかの返済方法を選び、銀行の登録まで完了すれば借り入れが可能になります。

LINEポケットマネーの審査に関して知っておきたいポイント

LINEポケットマネーの審査を通過する可能性を少しでも高めるなら、審査の内容や基準について事前知識をつけておくことがおすすめです。

もちろん、審査される内容や基準の全ては公開されていませんが、一部ではわかっていることもあります。

審査される部分で不備がないことを確認したうえで申し込めば、無策で申し込むよりも審査通過率が高まることも考えられます。

LINEポケットマネー審査で確認される4つの項目

LINEポケットマネーの審査基準の詳細は公表されていません。ただ、多くの消費者金融でチェックされている項目もあります。それに加えて、LINEポケットマネーの利用に必要なことが明記された基準もあります。

まず間違いなくチェックされるのは、以下の4つの項目です。

  • 年齢要件
  • 収入要件
  • LINE Payアカウントが「LINE Money」になっていること
  • 日本に在住していること

申し込める年齢は20歳から65歳まで

LINEポケットマネーに限った話ではありませんが、消費者金融が定めた年齢要件をクリアしないと審査を通過することはできません。

LINEポケットマネーの年齢要件は以下のとおりです。

  • 満20歳から満65歳まで

2024年現在は18歳・19歳も成人として扱いますが、満20歳未満の人はLINEポケットマネーに申し込むことはできません。

満65歳以上の人も同様に申し込めないので注意が必要です。ほかの消費者金融では「満69歳まで申し込める」というケースも多く、それと比べると利用できる年齢が狭くなっています。

高収入ではなく安定した収入がポイント

これはLINEポケットマネーだけでなく、全ての消費者金融に当てはまることですが、安定した収入を得ていないと申し込むことができません。

よって、無職や専業主婦の人は申し込んでも審査を通過することはできないでしょう。

ただ、安定した収入=正社員・公務員しか申し込めない、ということではありません。

毎月の給与を受け取っていれば、以下のような雇用形態の人でも借り入れできます。

  • 契約社員
  • 派遣社員
  • パート社員
  • アルバイト

また、会社に属していなくても、個人事業主(自営業・フリーランス)も安定的に事業収入を得ていれば融資を受けることは可能です。

一方、仮にお金を得ていたとしても、ギャンブラーや日雇いの人は安定した収入があると見なされないケースも考えられます。

LINE Payアカウントが「LINE Money」になっていること

LINE Payのアカウントを所持していることがLINEポケットマネーを利用する条件ですが、それに加えて「LINE Payのアカウント」も指定のものにする必要があります。

LINE Payのアカウントには「LINE CASH」「LINE Money」の2種類があり、アカウントを作った際は誰でも「LINE CASH」になっています。

本人確認手続きを完了させることで「LINE Money」に切り替わる仕組みです。

本人確認手続きといっても店舗に足を運ぶ必要はなく、本人名義の口座を登録し、顔と身分証明書を一緒に写した写真をアップロードすることで簡単に完了させられます。

日本国内在住者でないと利用できない

日本に在住している人でないと、LINEポケットマネーを利用することはできません。日本人や日本に永住している方なら、この項目は特に問題ないでしょう。

審査にはAI(人工知能)が活用されている

ほかの消費者金融にはない珍しい点として、審査に「LINEスコア」という人工知能(AI)が利用されている点が挙げられます。

LINEスコアは、LINEの利用頻度などLINEのアプリを通じた個人の行動でスコアが算出される仕組みのことです。

LINEスコアは、普段お使いのLINEプラットフォーム上での行動データと、ライフスタイルに関する15の質問の回答をもとに、独自のAIによって算出されます。

引用元:LINE Credit|LINEスコア

「LINEプラットフォーム上の行動データ」では、普段使っているLINEおよびLINE関連サービスの利用傾向をもとに数値が算出されます。ただし、友人とのトーク内容などは暗号化されており、スコア算出に用いられることはありません。

「ライフスタイルに関する15の質問」では、年齢や職業などのライフスタイルに関する質問が行われます。

審査は「仮審査」「本審査」の2段階で行われる

LINEポケットマネーでは、「仮審査」「本審査」という2段階の審査が行われているという特徴もあります。

仮審査では前述のLINEスコアを使って審査が行われ、金利(実質年率)や利用限度額の仮提示が行われます。

本審査ではLINEスコアの結果に加え、本人確認書類や信用情報機関からの信用情報、返済能力の確認が行われます。

仮審査では融資可能になっていても、本審査の内容次第では審査落ちになる可能性もあるので注意が必要です。

例えば信用情報に「延滞」「強制解約」などの記録が残っていると、審査落ちになったり、金利や利用限度額などの条件が変わってしまったりすることも考えられるでしょう。

信用情報に残された記録のうち、延滞などの事故情報は完済から5年は残り続けるので、LINEポケットマネー以外の審査にも多大な悪影響があります。

普段からローンや分割払いの支払いを遅らせないように注意が必要です。

LINEスコアが審査結果に影響している

LINEスコアは、LINE Credit社が提供するスコアリングサービスです。利用に際して年会費や入会金は一切不要で、普段利用しているLINEアプリから簡単に登録できます。

一般的なカードローンやフリーローンと異なり、LINEポケットマネーはこの「LINEスコア」が審査結果に影響します。LINEスコアに応じて借り入れ金利や融資限度額が仮決定されるので、申し込みをする際はできるだけLINEスコアを高くキープする必要があります。

LINEスコアはライフスタイルに関する質問に答えたり、関連サービスを利用したりした場合などに、最低100点から最高1,000点のあいだで変動します。そして算出されたスコアをもとに「LINEポケットマネー」や「LINEポケットマネー借りかえ」の金利(実質年率)・利用限度額の仮条件が提示されます。

注意点として、一度決まったスコアが永続的に続くわけではありません。コンテンツの利用状況などが加味されて定期的に変動するため、過去に高得点を得ていたとしても安心できません。

スコアの変動条件の詳細はわからない部分も多いですが、LINE関連サービスの利用が少ないと低得点になってしまう可能性があります。

例えば関連サービスであるLINE Payの利用頻度が少ないとスコアが下がり、審査結果や利用限度額に影響する可能性もあるでしょう。

なお、LINEスコアの算出にはユーザーの同意が必要です。自分の知らないあいだに算出されることはないのでご安心ください。

審査はみずほ銀行のノウハウを継承している

LINEポケットマネーの審査の特徴として、みずほ銀行の審査ノウハウをベースにしている点が挙げられます。

LINEポケットマネーは消費者金融ではありますが、銀行のノウハウを利用するということで誰でも審査を通過できるわけではありません。

審査基準は公開されていませんが、ほかの消費者金融と比較して審査が慎重におこなわれている可能性もあります。

実際に審査を行うのは、みずほ銀行の保証会社になっている「オリエントコーポレーション」ですが、審査基準自体はみずほ銀行のものを使っていると考えて良いでしょう。

2017年以降、みずほ銀行も含めた銀行ローンの審査は厳格になっています。

全国銀行協会は3月にもカードローン審査の厳格化に向けた対応策を打ち出す。
自主的に利用者の年収や他社からの借り入れ状況をより正確に把握するよう促す。銀行による過剰融資が、多重債務問題につながりかねないとの懸念に対応する。

引用元:日本経済新聞|銀行カードローン、厳格審査へ自主規制 全銀協 多重債務防止

審査を通過できるか不安な人は、審査結果が公表されていて審査結果もすぐに分かる「アコム」「アイフル」「プロミス」「レイク」などの大手消費者金融や、「オリックスマネー」を始めとしたサービスが始まったばかりで積極的に融資していると思われるローンを選択するという考え方もあるでしょう。

LINEポケットマネーで審査が必要な理由

LINEポケットマネーは正規の金融サービスであり、利用するには、オリエントコーポレーションによる審査を必ず通過する必要があります。審査を通過できない以上は、LINEポケットマネーのサービスを利用できません。

では、なぜそもそも審査を通過しないといけないのでしょうか?

1.法律上、返済能力の確認をする義務がある

LINEポケットマネーのサービスを利用するのに審査の通過が必要な最大の理由は、法律で定められているからです。

貸金業法という法律では返済能力を審査で確かめることが定められています。これは、自分の返済能力を超えて借りてしまって返済ができなくなる債務者を増やさないための決まりです。

(返済能力の調査)第十三条 貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合には、顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画その他の返済能力に関する事項を調査しなければならない。

引用元:e-GOV|貸金業法

返済能力の調査の方法としては申込者が申し込みフォームに入力した内容のチェックはもちろん、収入証明書の提出や勤務先への電話連絡による在籍確認など、細かく定められています。

2.企業として利益を確保するのに必要だから

法律以外に、LINEポケットマネーを提供しているLINE Credit株式会社がしっかりと利益を得るという観点でも、審査の実施は絶対に必要です。

LINE Credit株式会社を含む貸金業者は顧客に融資を行い、元金と共に利息を受け取ることで初めて利益を得ることができます。実際には事業運営にコストがかかるので、「受け取った利息-コスト」が企業の受け取る利益になります。

この運営コストには人件費やシステム費用だけでなく、「顧客から返済されなかったお金」も含まれます。

審査をしないで貸し付けてしまうと、返済能力がない人にまでお金を貸してしまうことになり、返済がされなければ企業の利益を圧迫することになります。

企業が安定した利益を得られなければ、LINEポケットマネーというサービスを存続させることすらできないでしょう。金利を上げて顧客から回収する利息を増やさないと事業運営ができなくなり、しっかり毎月返済している顧客が損する結果になることも考えられます。

企業が利益を獲得して安定して事業運営をするためにも、申込者の返済能力のチェックはどうしても必要になります。

LINEポケットマネーの審査を通過するための6つのポイント

LINEポケットマネーのサービスを利用してお金を借りるには、審査を通過する必要があります。審査では返済能力の高さや信用を確かめられますが、詳細な審査基準は公開されていません。

とはいえ、LINEポケットマネーでは「LINEスコアが審査に影響する」ことが分かっており、対策して審査の通過率を上げることができます。

ここでは、少しでもLINEポケットマネーの審査通過率を上げるためのポイントを紹介します。審査通過のために対策できる具体的なポイントは以下のとおりです。

  • LINEスコアをアップさせる
  • 信用情報に傷がないことを確認する
  • 他社で借りているカードローンを整理する
  • 安定した収入が得られるようにする
  • 希望額を必要最小限にする
  • 在籍確認の電話連絡に対応できるようにする

LINEスコアをできるだけ高くする

ほかの消費者金融にはない特徴として、LINEポケットマネーは仮審査に「LINEスコア」が利用されます。

LINEスコアでは最初に「ライフスタイルに関する15の質問」が行われますが、そこで最低100点が付与されます。質問の回答内容やサービスの利用状況で加算され、最大1,000点を獲得できる仕組みです。

LINEスコアはある程度自分で得点を上げることができるため、審査を通過できるようにスコア上昇を狙うのが有効です。

LINEスコアをアップさせる方法は何?

LINEスコアをアップさせる方法としては以下のような方法があります。

LINE Payの利用 ・LINE Payで本人確認をするだけで20点が追加される
・LINEポケットマネーの利用に必須の項目であり、スコアに関係なく必ず実施しておく必要がある
・LINE Payに登録したあとはひんぱんに利用することも意識する
・LINE Payをまったく利用しない人より、ひんぱんに利用する人のほうが高スコアを得られる可能性がある
LINE関連サービスの利用 「LINE」「LINE家計簿」「LINEチケット」などの関連サービスを利用する
連携キャンペーンの利用 LINEスコアが提供しているさまざまな企業とのキャンペーンに参加する
LINEスコアの「ライフスタイルに関する15の質問」に答える LINEスコアを始める際にチェックされる15の質問に回答する。内容は「生年月日」「性別」といった本人情報のほか、年収や勤務形態、家族構成など

LINE Pay以外に、LINE関連サービスを利用することでもスコアに影響することがあります。LINEが提供している代表的なサービスには、以下のようなものがあります。

  • LINE(コミュニケーションアプリ)
  • オープンチャット
  • LINEマンガ
  • LINEチケット
  • LINEMusic
  • LINE Pay
  • LINE証券
  • LINE FX
  • LINEほけん など

LINEポケットマネーではLINEプラットフォーム内での行動傾向をもとに審査を実施しており、実際に公式でも以下のように表記があります。

スコアは、ライフスタイルに関する質問へのご回答の他、LINEヤフー株式会社および各グループ会社(LINEヤフープライバシーポリシーにおいて共同利用の対象となっている会社を指します)のサービスを利用している期間や頻度、各コンテンツの利用状況をもとに算出しています。

引用元:LINEヘルプセンター

これらの関連サービスをひんぱんに利用することで、LINEポケットマネーの審査で有利になる可能性は十分にあります。

信用情報に金融トラブルの履歴がつかないようにする

LINEポケットマネーの審査では、「信用情報」もチェックされます。

信用情報はクレジットカードやローンの契約・申し込みに関する情報のことです。客観的な取引事実が登録されており、登録内容は「申し込んだ事実」「返済の実績」など多岐にわたります。

この信用情報はカードローンを提供する消費者金融や銀行などが、顧客の信用を判断するための参考情報として利用します。

もし過去にカードローンの返済を延滞したり、債務整理(任意整理、個人再生、自己破産など)をしたりしたことがある場合、LINEポケットマネーで借り入れできない可能性が高いです。

過去に返済を一定以上遅らせたことで「融資しても同じことをするかもしれない」と審査担当者に判断されてしまうためです。

過去に延滞や債務整理、強制解約などの経験がある場合、信用情報機関に自分の信用情報の開示請求をしてみましょう。

もし過去の延滞などの事故情報が残っていない場合は、LINEポケットマネーの審査を通過できる可能性は十分にあります。

逆に、まだ事故情報が残されている場合は審査通過の可能性が低くなります。記録が消えるまで待つか、「生命保険の契約者貸付」「質屋」など、本人の信用情報に傷があるブラックでなくてもお金を借りられるサービスを利用することを検討しましょう。

他社で借りているカードローンを整理する

すでに他社でお金を借りている場合、可能なら完済・解約してからLINEポケットマネーに申し込みましょう。

LINEポケットマネーは貸金業法の規制のもとで運営されているため、利用者は他社の借り入れを含めて年収3分の1までしか借り入れることができません。

他社の借り入れを解約することで、年収3分の1までフルでお金を借りられるようになります。

また、他社の借り入れを完済したことが返済実績として、LINEポケットマネーの審査で有利に働くことも考えられるでしょう。

逆に、他社での借り入れ残高が残った場合は借り入れできる金額が少なくなるだけでなく、「何社にも申し込むくらいお金に困っている」と判断されて審査落ちになる可能性もあります。

毎月安定した給与を得ている

そもそも、LINEポケットマネーは無職の人や専業主婦の人は借り入れできません。

自分で働いて収入を得ていない人は、まずはアルバイトでも派遣社員でも良いので、働いて安定的な給与を得ることから始めましょう。

正社員や公務員になる必要はないので、「安定した収入」のハードルは決して高いものではないので安心してください。

安定した事業収入が得られるのなら、自営業(個人事業主)として働くのも良いでしょう。

個人事業主として起業するスキルや知識がない場合、まずはアルバイトやパート社員として収入を得られるように仕事を探すと良いでしょう。

ただし、ギャンブルや日雇いは安定した収入とはいえないので、一時的に収入を得ていても審査を通過できない可能性もあります。

希望融資額は必要最低限の金額に設定する

審査を通過したいなら、希望する融資額を少なめに申告することも有効です。

同じ年収の場合、希望額が多いほど審査が慎重に行われることになります。逆に少額であれば返済遅れのリスクが小さくなるので、一般的には審査を通過しやすくなります。

多くの消費者金融では、初回の融資限度額は50万円以下に設定されるのが一般的です。

「ぜったいにこの金額を借りたい」という強い要望がない限り、10~30万円くらいの少額を希望すると良いでしょう。

返済実績を積み上げて信用を得ることで、将来的に増額の審査を受けて高額融資してもらうことも可能です。

在籍確認の電話連絡に対応できるようにする

LINEポケットマネーの公式サイトでは、在籍確認として申込者の勤務先に電話をかける場合があることが書かれています。

大手消費者金融では公式サイトのQ&Aなどで「原則として職場への電話連絡を行わない」と書かれていることもありますが、LINEポケットマネーの公式サイトにそのような記載はありません。

LINEポケットマネーの担当者から会社に電話がかかってきても良いように、職場で電話が出られる状態で待機しておきましょう。

ただ、在籍確認は本人がいなくても、他の人が「〇〇は席を外しております」と答えるだけでも完了します。

LINEポケットマネーの返済方法と返済日の設定について

LINEポケットマネーでお金を借りる以上、決められた期日に返済する必要があります。借りた後に返済が遅れたり、返済方法が分からずに困ったりすることがないように、返済方法についてしっかりと理解しておきましょう。

ここでは、LINEポケットマネーの返済方法の基本やポイントについて紹介します。

基本はLINE Pay残高からの自動返済

LINEポケットマネーの返済は、LINE Payからの自動返済が基本です、

自分で約定返済日を設定し、その日にLINE Pay残高から自動的に引き落としがおこなわれます。もしLINE Payに残高がない場合、銀行口座からLINE Payにチャージして返済することになるので注意が必要です。

もし銀行口座も不足していてチャージできないときは、返済遅延として遅延損害金が発生します。

LINEポケットマネーでは返済3日前にプッシュ通知で返済情報が通知されるので、その機能を利用して返済遅れがないように確実に口座への入金やLINE Payへのチャージを済ませておきましょう。

返済日は毎月16日か26日から選べる

LINEポケットマネーのメリットとして、返済日を自分で設定できる点が挙げられます。

30日(31日)間のいつでも良いわけではありませんが、毎月16日または26日のうち都合の良い日から返済日を選択できます。

例えば給料日が25日払いの場合は26日、10日払いの場合は16日といったように、給料日の直後に返済日を設定するのがおすすめです。

生活費を引き出す際に返済分のお金を口座に残しておくことで、「使いすぎて返済に遅れた……」という心配がなくなります。

LINEポケットマネーを利用する際のよくある質問

最後に、LINEポケットマネーに関してよくある質問と回答をまとめました。

LINEポケットマネーでは利用限度額の増額はできる?

利用限度額の増額ができるかは、選ぶプランによっても変わります。「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」を選んだ人は以下のような表記がLINEポケットマネーのメインページに表示されるので、タップして申し込み手続きに進めます。

  • [利用限度額〇万円まで増枠の申込が可能です。]
  • [限度額の増枠申込でお得なプレミアムプランも​​]​
  • [収入証明書を提出する]

ただし、上記の表示をタップすれば誰でも増額が実現するわけではありません。審査結果によっては増額が実現しない場合や、利用状況が悪いと利用停止になることもあります。また、収入証明書の内容次第で2~3日の審査結果になることもあり、初回の申し込みよりも時間がかかる可能性は考慮しておきましょう。

なお、「マイペースプラン」で契約している方は増額することはできません。

審査の際に勤務先への在籍確認は行われる?

カードローンやフリーローンでは、申し込み者の返済能力を確かめる一環として、勤務先に電話連絡をすることによる「在籍確認」が行われることがあります。これはLINEポケットマネーも同様です。

在籍確認の目的は、審査の過程で「申込者が申告した会社で本当に勤務しているか」を確かめるためです。

消費者金融によっては電話で「書類の確認に変更してほしい」と要望することもできますが、LINEポケットマネーではユーザー側から要望を出せないため注意が必要です。

Q.勤務先への在籍確認はありますか?
勤務先にご連絡させていただく場合があります。恐れ入りますが、勤務先への連絡に関するご要望は承れません。予めご了承ください。なお、ご連絡する場合は、オペレーターの個人名での連絡となります。

引用元:LINEポケットマネー|今すぐお金を借りたい方(最短即日融資)

LINEポケットマネーはブラック状態の人でも利用できる?

LINEポケットマネーは「LINEスコア」の点数が審査結果に影響するとされています。ただ、審査の内容はカードローンと大きくは変わらず、申込者の属性情報や他社借り入れ状況、信用情報の内容も加味されます。

過去に「返済の延滞」「ローンの強制解約」「返済できずに任意返済」などのトラブルを発生させて信用情報に記録が残っている人は、LINEポケットマネーの審査を通過するのは難しいでしょう。

LINEポケットマネーだけではありませんが、ローンの審査を通過するには信用情報に事故情報が記載された状態(俗に「ブラックリストに載る」とされている状態)にならないことが重要です。

審査に落ちたらもう申し込みはできない?

LINEポケットマネーの審査に落ちた場合、再申し込みして再審査を受けることは可能です。

審査落ちの原因は「申請内容の不備」「返済能力が不十分」「信用情報に問題がある」などが考えられます。このような審査落ちの原因が改善されていれば、以前に審査落ちしていたとしても審査を通過できる可能性は十分にあります。

そのほか、借り入れ希望額が「年収3分の1」を超えていることで審査落ちになった場合は、他社の返済を進めることでLINEポケットマネーの借り入れ希望額との合計を年収3分の1以下にする必要があります。

【まとめ】申込みから返済までLINEで完結できるという他社にはない強みがある

本記事では、LINEポケットマネーのサービスの概要やメリット・デメリット、最短即日融資を受けるまでの流れなどを解説しました。

プロミスやアコム、アイフルなど有名な消費者金融は多くありますが、LINEポケットマネーは「LINEアプリから申し込みできる」「返済日前にプッシュ通知が届く」「LINE Payを使って借り入れと返済ができる」など、他社にはない多くの強みがあります。

一方で「金利が銀行カードローンと比較して高い」「在籍確認の電話連絡を回避するという要望を出せない」といったデメリットもあるため、メリットとデメリットの両方を比較して利用するか否かを検討してみましょう。

審査においては「LINEスコア」の点数が大きく影響するので、できるだけ高い状態を維持したうえで申し込むことをおすすめします。