Kyoko Shimbun 2019.06.12 News

一寸法師氏、自己破産を申請 小槌乱用が追い打ち これは嘘ニュースです

自宅を出たところを取材陣に囲まれた一寸氏(56)
 ベストセラーとなった自叙伝「いっすんぼうし」で知られる実業家の一寸法師氏(56)が11日、自己破産を申請し、破産手続きに入ったことがわかった。負債総額は約1103億3543万円。一寸氏は同日、謝罪コメントを発表した。

 一寸氏は、京都での警備員時代、女性を襲った鬼を撃退。その後、襲われた女性と結婚するまでの半生をつづった自叙伝「いっすんぼうし」が、累計300万部を超えるベストセラーとなった。出版をきっかけに実業家に転身した後は、鬼が所持していた打ち出の小槌から出てくる反物や鍋などの物品販売を手掛けて、事業を拡大した。

 しかし、近年は小槌から出てくる物品が時代のニーズと一致しなくなり、売り上げが低迷。18年12月には「独自通貨の発行主体は財政破綻しない」という現代金融理論(MMT)を根拠に、自主的に設けていた物品の召喚規制を取り払い、打ち出の小槌を乱用する方針へとかじを切った。

 だが、結果的に市場での需給バランスの崩壊を招いたほか、乱用によって物品の品質が低下。買い手がつかない膨大な量の在庫が積み上がって資金繰りが悪化し、これ以上の事業継続は困難と判断した。

 一寸氏は「『打ち出の小槌さえ振れば何とかなる』という見通しの甘さを反省しています。身の丈に合った経営を心掛けるべきでした」とする謝罪コメントを11日付で発表した。債権者集会など詳細については、代理人弁護士を通じて連絡すると説明している。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<BOOK>ハイパーインフレの悪夢

 東日本大震災を受け、今後つぎ込まれる多額の復興資金。国債の莫大な発行残高など、この国の財政秩序はもはや限界に近い。現状を唯一担保する「政府の信用」が崩れたとき、貨幣は価値を失い、国は死ぬ──。
 莫大な借金を重ねた挙句、政治的な混乱の結果、天文学的なインフレに見舞われ破綻したドイツの過去から、日本、そして世界の今後を暗示する警告の書。

社主ピックアップ

経済

人気記事ランキング

今月の一冊

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ